BC州の約200カ所で山火事

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リトンが6月30日、山火事に見舞われて村の90パーセントが焼失、2人が死亡した。

 人口約250人の村リトンのジャン・ポルダーマン村長はメディアの取材に対して、「村で煙が確認されたあと、あっという間に火は燃え広がった」と答えている。村全体が炎に包まれるまで15分程度だったという。

 現在、被災者らに対する寄付も多数集まっていて、地域選出のブラッド​・ヴィス下院議員は「(これまでに地域を)支援するため50万ドルの寄付があった」として、ツイッターで支援者に感謝した。

 リトンでは先週から猛暑に襲われ、山火事発生の前日6月29日には49.6度となり、カナダの最高気温記録を更新している。火災の原因については現在も調査中という。

 BC州では現在、約200カ所以上で山火事が発生している。

 カムループスから東へ約100キロの地域でキャンプをしていたというリチャードさんは、自然保護官から避難をするようにと指示があったと語った。

 「通報を受けた時点でピクニックテーブル大の火事だったとのことですが、乾燥状態であったためにあっという間に火は広がったということでした。僕たちは湖の対岸にいて、危険なので避難するようにと言われました。翌日状況を確認したら、湖周辺全域が燃えていました」

 カムループス経由でメトロバンクーバーまで戻ってきたというが、メリット辺りまで山火事の煙がきていたという。

 サーモンアーム出身のテレサさんは1998年の山火事で実家が消失。家族は無事だったものの「アルバムをはじめ、想い出が全て灰になってしまいました。火事のニュースを見るたびに、あのときの恐ろしさ、哀しさ、淋しさを思い出します」と述べた。

 ブリティッシュ・コロンビア州では6月30日正午から10月15日までキャンプファイヤーを禁止した。

 カナダ赤十字はウォルマートで7月31日まで被災者救護、支援のための募金を行い、同社が最高82万ドルまで同額を上乗せするとツィッターに投稿した。

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