チャールズ皇太子夫妻、カナダ訪問

 イギリスのチャールズ皇太子とカミラ夫人が、5月17日、ニューファンドランド&ラブラドール州セントジョンズに到着、エリザベス女王の代理としての3日間のカナダ公式訪問が始まった。

 州議会議事堂での歓迎式典で皇太子は先住民との間の過去について、正直かつ率直に話をして、将来の新たな関係につなげていくと述べた。

 カナダでは先住民の子どもたちへの強制的な同化政策が行われてきた。ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の先住民寄宿学校の跡地から2021年5月に子ども215人の遺骨が見つかったことなどを受けて、2021年、カナダ政府は9月30日を過去の過ちを振り返るための「真実と和解の日」と定めて祝日にした。

 ロイヤルツアーは女王の即位70周年を記念するとともに、先住民との和解を目指している。

 続いて二人は5月18日首都オタワに移動。戦争記念碑への献花や、メアリー・サイモンカナダ総督やオタワのウクライナコミュニティの代表との会見など行った。メアリー・サイモン氏は、2021年7月に史上初めて先住民でカナダ総督に就任した。夜にはカナダ総督の公邸、リドーホールで女王の即位70周年が開催された。

 最終日となる19日はノースウエスト準州のイエローナイフと先住民コミュニティのあるデターを訪れる。

セントジョンズに到着して歓迎を受けるロイヤルカップル。
小さい漁村、キディ・ヴィディではビールの醸造所も訪れた。
ロイヤルビジット2日目はオタワ。

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