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Naomi Mishima

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2024年 第24回日系コミュニティー合同新年会

約250人が一堂を介した合同新年会 (Photo by Wendy Matsubuchi)
約250人が一堂を介した合同新年会 (Photo by Wendy Matsubuchi)

寒波の中、約250人が出席

 1月13日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、第24回日系コミュニティ―合同新年会が開かれた。寒波に見舞われたメトロ・バンクーバーだったが、当日は約250人が一堂に介し、新年のあいさつを交わし歓談した。
 合同新年会はグレーターバンクーバーJCCA(日系カナダ市民協会)、日系文化センター・博物館、日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会の共催で、ボランティアからなる実行委員会によって運営されている。毎年協賛団体が増加する中、個人参加も含めて今年もウエイトリストが出来た。
 司会の大和奈緒美さんと福島竜さんに紹介された日系文化センター・博物館のハーブ・オノ理事長が冒頭でスピーチし、全員で能登半島地震の犠牲者に黙とうを捧げた。続いてルイーズ阿久沢理事が「昨年コロナ禍を経て3年ぶりに開催した際には、多くの人に再会を楽しんでいただけました。今後も新しい出会いや横のつながりを大切に、新年の伝統であるこの会を続けていきたいと思います」と挨拶した。
 来賓の丸山浩平在バンクーバー日本国総領事は能登半島地震他への哀悼やお見舞いの意を述べつつ、良い一年となるよう共に取り組んで行きたいと呼びかけ、乾杯の音頭を取った。

炙りマーケット特製お節と精進料理のお弁当(Photo by Louise Akuzawa)
炙りマーケット特製お節と精進料理のお弁当(Photo by Louise Akuzawa)

 各テーブルには、カナダで初めて日本酒を作った日本人、及川甚三郎氏の貢献を記念する日本酒が振る舞われ、出席者は『炙りマーケット』特製のお節と精進料理のお弁当に舌鼓を打った。テーブル対抗ゲームは、JET同窓会BC・ユーコン支部によるミニ・ジャパンボウル。続いて岡垣さとみ首席領事のサポートによるラッフルチケット当選番号の発表。締めは恒例の盆踊り。さつき会のリードで出席者も一緒に楽しんだ。
 閉会の挨拶をした五明明子実行委員長は、チケットがまたたくまに完売しウエイトリストが出る中、当初より増やして250食をケータリングしてくれた炙りマーケット、運営資金のためのラッフルチケット販売を担当した女性企業家協会とさつき会ほか、協賛・協力団体に謝辞を述べた。またボランティアで準備を進めてきた実行委員ひとりひとりを紹介し、感謝の言葉を述べた。
 24回目を迎えた合同新年会は寒波にもかかわらず、多くの人に温かさと笑顔を残して今年も成功裏のうちに終了した。
(寄稿 日系コミュニティー合同新年会実行委員会)

冒頭のあいさつと乾杯の音頭を取った丸山浩平総領事 (Photo by Wendy Matsubuchi)
冒頭のあいさつと乾杯の音頭を取った丸山浩平総領事 (Photo by Wendy Matsubuchi)
丸山浩平総領事(右から3人目)ご夫妻を来賓に迎えて(Photo by Wendy Matsubuchi)
丸山浩平総領事(右から3人目)ご夫妻を来賓に迎えて(Photo by Wendy Matsubuchi)
乾杯!(Photo by Wendy Matsubuchi)
乾杯!(Photo by Wendy Matsubuchi)
さつき会のリードによる盆踊り(Photo by Wendy Matsubuchi)
さつき会のリードによる盆踊り(Photo by Wendy Matsubuchi)
合同新年会実行委員と当時お手伝いのみなさん
合同新年会実行委員と当時お手伝いのみなさん

第21回 何もできない私とセレンディピティ(2)

 「何もできない私」でも楽しむことはできる。美術芸術を観て聴いて楽しむ。「なけ無しのお金」でロンドンの「ローヤル オペラ」へ、ニューヨークの「メトロポリタン オペラ」、行けば安いYMCAに泊まり、地下鉄で移動。「サンフランシスコ オペラ」は娘の所に泊まり「ワーグナーのリングサイクル」4本全部見た。無論「バンクーバー オペラ」、VSO「バンクーバー シンフォニー」はシーズンパスを買い夢中になった。頑張るVMO「バンクーバー メトロポリタン オーケーストラ」の若い音楽家を応援したくて必ず行く。絵も彼方此方、ルーブルではモナリザが細い廊下の手の届く所に飾られていた1960年時代から何回行っただろう。カナダへ移民前に勤めていたドイツの航空会社ではトレーニングに毎年ゼーハイムへ行かされる。行けば街中にある無料絵画館を観て回った。無料航空券が週末貰えるので、ヨーロッパをあちこち歩き、観てまわった。自分には出来ない芸術作品だけれど観て聴いて感じて楽しむ自分がいる。それが私の「セレンディピティ」だ。

 そして、ある日私はバンクーバーの「歌声喫茶」広告を見た。昔、日本にも歌声喫茶があり、音痴の私を友人が連れて行ってくれたことがある。そこでは音痴で歌っても平気だった。色々思い出しバンクーバーの歌声喫茶に行ってみたくなった。

 日本での歌声喫茶の体験から半世紀以上たった今、ここバンクーバーの「歌声喫茶」がどんな所か知らず、一人で行くのは気が引けた。全く情報がない。そんなある日、誰かが「歌声喫茶」でピアノは「前田多枝」さんが弾いていると教えてくれた。インドの私の占い師は『あなたの寿命はインドカレンダーで82-83歳です』と言った。もう西暦で私は83歳、寿命を心配しながら、音痴、悪声でも誰かと一緒に歌ってみたい熱烈な思いがあった。

 多枝さんは私を知らない。でも私は彼女に会い、知っていた。それは、ナブコーラスの妹尾翠さん(昨年2023年4月29日に亡くなられた)がある日「北バンクーバーである日本の人達のコンサートに行こう」と小さな教会へ連れて行ってくれたのだ。日本の人達が歌う、それは楽しい素晴らしいコンサートだった。その時、前田多枝さんがピアノを弾いた。コンサートの終了後はポットラックで皆の持ち寄ったスナックがテーブルの上に綺麗に置かれ、その一つに砂糖和菓子があった。コンサートも楽しかったけれど、私の大好きな砂糖和菓子!それが綺麗で美味しくて、美味しくて忘れられなかった。

 当時、バンクーバー新報に私はコラムを書いていた。それでその楽しかったコンサートと砂糖和菓子の事を書いた。暫くして読者の一人からコメントをいただいた。コメントの主は前田多枝さんだった。其れだけではない、あの砂糖和菓子を作ったのはなんとその彼女だった。あのコンサート中、歌い手の為にピアノを弾く彼女の気配りと優しさ、機敏さを私は観客の1人としてずっと見ていた。そして、オーガナイズする人達の人力にも、感動と感謝だったのだ。
 そして、悪声音痴でも、皆と一緒に歌える多枝さんのいる「歌声喫茶」。とうとう私は思い切って2023年2月から「歌声喫茶」に出席させてもらうことにした。

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「『セレンディピティ』幸運をつかむ」はこちらから全てご覧いただけます。

キャピラノサスペンションブリッジで、バレンタイン・ライトアップ

つり橋がバレンタイン・ライトアップでお出迎え。揺れる橋を2人で渡るとロマンチックな雰囲気はさらに...。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
つり橋がバレンタイン・ライトアップでお出迎え。揺れる橋を2人で渡るとロマンチックな雰囲気はさらに...。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park

 バンクーバーの観光スポット「キャピラノサスペンションブリッジ」。大きく揺れる巨大なつり橋を中心に、ウォーキングが楽しめるコースが張り巡らされ、アクティビティや風景に飽きることがないのが魅力。

 そのつり橋やクリフウォークが今年もバレンタインをテーマにしたイルミネーションに彩られる。

ロマンチックな雰囲気に包まれる公園内。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
ロマンチックな雰囲気に包まれる公園内。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park

 まだ寒さが残るノースバンクーバーで、ロマンチックな雰囲気に包まれるキャピラノサスペンションブリッジ。期間限定で楽しめるアクティビティやパーク内レストランでは特別メニューも用意されている。

 チケットはオンラインで事前購入が必要。入園は30分単位で予定されている。ブリティッシュ・コロンビア州民対象のBC州年間パス保有者もオンラインで予約が必要。詳細はウェブサイトを要チェック。期間中はバンクーバー・ダウンタウンのカナダプレースからは無料シャトルバスが往復している。

Capilano Suspension Bridge Park featuring Love Lights

日時:2月2日~25日 10:00 am~ 8:00 pm、14日~18日 10 am~9 pm
場所:Capilano Suspension Bridge Park(3735 Capilano Road, North Vancouver)
ウェブサイトhttps://www.capbridge.com/events/love-lights/

クリフウォークを渡り切ったところにあるArc de Lumina。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
クリフウォークを渡り切ったところにあるArc de Lumina。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
イルミネーションに彩られたクリフウォーク。それでも渡るときはやっぱりドキドキ...。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
イルミネーションに彩られたクリフウォーク。それでも渡るときはやっぱりドキドキ…。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
つり橋には赤いイルミネーションも。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
つり橋には赤いイルミネーションも。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
つり橋と一緒に、キャピラノ渓谷もバレンタイン・ライトアップ。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park
つり橋と一緒に、キャピラノ渓谷もバレンタイン・ライトアップ。Photo by ©Capilano Suspension Bridge Park

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2月のお知らせ 日系文化センター・博物館

日系文化センター・博物館
Nikkei National Museum & Cultural Centre
6688 Southoaks Crescent, Burnaby BC V5E 4M7
TEL 604.777.7000
info@nikkeiplace.org   centre.nikkeiplace.org
受付・ミュージアム営業時間:火~土 午前10時~午後5時 休館日:日月祝

雛まつりに先駆けて2月21日から3月2日まで、雛人形を展示します。ぜひお越しいただき、鑑賞の際に写真をお撮りください。一部の雛人形はご購入いただけます。雛まつりに関連した文化プログラムも予定しておりますので、詳細はウェブサイトをご覧ください。

プログラム

日系センターでは、日本語でのプログラムも開催しております。柔道、合気道、書道、歌声喫茶、日本舞踊、囲碁、将棋、そろばん、和太鼓、フラダンス、ラインダンス、バドミントン、ピクルボール、シニアカラオケなど、ぜひご参加ください。

日系ブックストア

毎週 火・木・金・土、午前11時~午後3時、2階
状態の良い本の寄付を受け付けております。

常設展:「体験:世代を超えて受け継がれる、困難を乗り越え立ち上がる力」では、日系人の歴史を日本語でご紹介しております。2階の入場は無料です。

ミュージアムショップ

日系の歴史に関する書籍や、日本からの輸入品、地元作家によるハンドメイド品を取り揃えております。お気軽にお立ち寄りください。

会員募集
日本文化と日系人の歴史をサポートいただけませんか。会費収入は施設の維持費や展示、イベント、プログラムの充実に活用されます。会員の皆様には割引特典もございます。

バンクーバー日系人合同教会から2024年2月のお知らせ

  • 毎週日曜日午前11時より教会礼拝堂で行い、礼拝の後、軽食をいただきながら親睦の時を持っています。クリスチャンでない方も留学、ワーキングホリデーで来られた方も大歓迎です。 Zoom (ID 5662538165、パスコード1225)と教会Facebookに紹介されたYoutubeでオンライン参加もできます。
  • バイリンガル礼拝案内 :2月11日(日)午前11時より
  • シニア・初心者ラインダンス 毎週土曜午前11時から12時 会費$1、ダンスの後、軽食(実費)をいただきながら交流の時を持ちます。
  • Zoomで聖書を読む会(火曜、水曜)があります。
  • ダウンタウンイーストサイドのストリートでサンドイッチ等の手渡し:木曜日午前9時から教会でサンドイッチとコーヒーの準備、10時半から11時の配布のボランティアをしてみませんか?(場所はカーネギーコミュニティーセンタ―横)
  • 結婚、葬儀、その他の人生相談をお伺いします。

お問合せ:604-618-6491(テキスト可)、vjuc4010@gmail.com  牧師 イムまで
住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver

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サレーNorthwood 合同教会 日本語会衆礼拝

2月18日(日)午後2時より。
住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9
お問い合わせ:604-618-6491(テキスト可)イム、kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで 

JALTA主催第24回お話発表会のお知らせ

JALTA 日本語教育振興会は第24回お話発表会を丸山浩平在バンクーバー日本国総領事をお迎えして下記の通り行います。

JALTA所属の日本語学校から代表者が集まり日本語でスピーチを行います。

どうぞ応援にお越しください。そして温かい励ましの拍手を参加者に贈ってください。

日時:2月11日 日曜日  午後1時から
場所:バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール 487 Alexander St. Vancouver, BC
入場;無料

「いい旅」瀬戸 ~投稿千景~

エドサトウ

 「(江戸は)非常な活気であった。都市の規模としてはまだまだ京大阪にくらぶべきもないが、町で活動している商人、職人などの顔つきは上方の両都よりもはるかに活力にあふれているようにおもわれた。ーーー(庶民には勘がある。江戸にくれば職がある。物が売れる、という先々の利益だけでなく、江戸はやがて天下の中心になることを皮膚で感じ取っているのではあるまいか。)」関ヶ原合戦前の様子が司馬遼太郎著『関ヶ原』の中にある。

 かつては尾張藩の瀬戸は瀬戸物の生産のまちで一年中活気に満ちていたと思われる。中世頃から、この地方で生産されて、江戸や大阪に茶わんなどの食器が商品として運ばれていたようである。江戸のまちに住む庶民の住居のあとから瀬戸物と思われる陶器のかけらが出土している。当時としては少々ハイカラな色の陶器のかけらをみれば、江戸の人々も瀬戸物の食器を楽しんでいたようにも見えるのは庶民のささやかな楽しみを感じる。

 江戸時代から徳川家尾張藩の中心的な産業、日本における一種の産業革命とも思える産業であったためか、瀬戸の街は陶器の職人さんや、その商売人で昭和の時代まで続いて、賑やかで、威勢の良いまちであった。一年中、陶器を焼く窯の煙突からもくもくと灰色の煙が上がっていた。街の中心を流れる瀬戸川は陶器の粘土を溶かした白い水で、いつも白く濁っていた。

 その白い河の流れは昭和の時代も同じであった。僕たちが自転車で通学していた中学校へ行く途中にあるこの白い瀬戸川は僕たちの処にくると矢田川となる。僕の中学生のころには矢田川の北側は平野が広がっていて古くからの水田地帯である。かつて、徳川家康と秀吉が戦った長久手の古戦場に通じるこの坂道を僕たちが自転車で下って行くと矢田川の橋に出る。この橋のところで、豊臣秀次の軍が家康軍を襲うためここで野営をして朝食をしている時に逆に徳川軍に襲い掛かられて敗退している。橋を渡ったところに神社があるので、ここで朝食の炊き出しがおこなわれたのかもしれない。多くの兵が亡くなり、その亡霊がこの薄暗い竹藪の坂道の途中に夜になると現れるという言い伝えがあり、一人で帰り道に自転車から降りて、竹藪の薄暗い坂道を歩くのは少し怖い感じがした。

 この陶土で白く濁っていた白い川は、バブル経済がはじける前ころにはきれいな水となり、今頃は魚が泳いでいる。かつては上流の瀬戸川の両岸に1000以上の大小の陶器工場があったのが、今は300ぐらいだと瀬戸の商店街の年配の店主が話をしてくれた。

 陶器の窯の火が消えることもなく栄えてきた瀬戸のまち、職人さんたちは給料をもらうと一晩のうちに使ってしまう景気の良いまち、給料を全部使ってしまっても明日の仕事がある。明日があればお金は入ってくる。なんの心配もいらないという気分の職人さんたちが、多くいたのであろう。窯の火が入れば何日も昼夜、火は燃え続ける。窯の火の勢いが落ちるまで外に出て長椅子に座り込み将棋に興じたりして時間をつぶす。そういう将棋の文化が現在の将棋の名人藤井聡太君のような天才将棋少年を育てたのかもしれない。

 瀬戸の中心にある深川神社の近所には、職人さんたちが利用するのか多くの食堂や映画館など建ち並んでいたが今は閑散としたもので、ところどころで店も閉店していて、かつての賑わいはない。店主は言う。「若い人たちは別の職業につき、商店街の店の店主も高齢になり、店を閉めてやめていく人が多いので、本当にかなわんです」

 数日前の週末に、近所の広場でイベントがあって、多くの人出があったと言って、わざわざ携帯電話の写真を見せてくれた。若い人を呼び込む新しいまちづくり、たとえば、週末の休みに青空市を開き、新鮮な農産物とか若手陶芸家の作品を売る店とか、骨董品の蚤の市などをすれば、面白くて、賑わいが出てくるかもしれない。藤井聡太名人の勢いをもらい、瀬戸のまち頑張れ!

 今回、帰国した折に、瀬戸市の少し奥の方に住んでいる友と50年ぶりに再会して、楽しいひと時をすごした。過日、自宅でとれた柿を実家に届けてくれたと弟の方から連絡があり、ほのぼのとして嬉しかった。友よありがとう!

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

第20回 何もできない私とセレンディピティ(1)

 家に一人でいる。老齢のせいだろうか?それがとても淋しくて解決策を考えた。結局、此処バンクーバにある色々な集まりに参加してみることにした。このバンクーバ―在住46年。
 以前はあまり気付かなかったが、今、色々なアクティヴィティに参加し、出会う人、出会う人、皆が何か特技を持ちステキな人がばかりなのだ。櫻楓会、敬子パーカーさんの音楽の会、ジェーン・オ―スチェンの会、女性企業家の会、高木月子さんのブッククラブ、隣組、アイフォンの会、歌声喫茶、コーラス(私は聴くだけ)等々色々だ。ハワイアンダンスをステキに踊る70歳、80歳を過ぎて美声で歌うコーラスグループの人、又毎月、自分で描いた絵を会誌に紹介する人、手芸、美しい物を作り、販売したり、展示したり。色々出来る人の多い事、私は堪らなくうらやましい!何もできないのは私だけかなぁ?

 小学生の時、先生が「学芸会の遊戯、6人でやるけど貴方もやりなさい」と言った。喜び勇んで「小鹿のバンビ」を踊った。今でも『小鹿のバンビは 可愛いなぁ…』と歌いながら踊れるほど好きだった。
 又、ある時、先生がクラスへ一匹の生魚「アジ」を持ってきて、その絵を描けと言った。皆が「わぁ!いやぁー」と叫んだ。私は大変興味を持ち、その魚を描いた。絵は生き生き描かれ、自分でもよく描けたと思った。そして、その絵はクラスの後壁に飾られ、やがて教員室近くの特別絵飾り場所に移されそこに飾られた。中学入学と同時に「バレエ」を習い始めた。初めての発表会の時、白い衣裳を着て仲間と踊った。帰宅後、観に来てくれた母に、「お母さん、どうだった?」と聞いた。母は「うーん ジャガイモが転がっているみたいだった。ハハッハ」

 私はバレエを止めた。でも小学校以来、絵は好きで描いていた。映画俳優の似顔絵も得意で色々な人に「似顔絵描いて?」と頼まれ、うれしくて一生懸命描いた。高校生になって油絵も描いた。やがて大学進学の時だ、絵の先生が「貴方、もし美大に行きたければ美大推薦してあげるよ」と言った。嬉しかった。そして、美術の先生が母を説得に、我が家まで来てくれた。
 家まで来て下さった美術の先生に、母は玄関先で彼を入り口に立たせたまま「先生、私は夫亡き後、女手一つ、4人の子供と老人1人抱え生きています。娘を‘看板描き′にするお金はありません」と言って先生を追い返した。

 私の好きな「歌」、これは自分の「悪声」と完全な「音痴」で「好きの横好」。結婚し、家事、料理は長い間、香港在住時は常に手伝人がいた。そして、来加後は、なんと夫が料理好き、私が手伝うと彼が「触るな!」と厳しく言う。だから料理も出来ない。彼は60歳でさっさと次の世へ行ってしまった。淋しい。でも料理の上手な息子がいてくれる。

 やがて、我が人生振り返って「貴方、本当にどうやって生きてきたの?」と問いかけてみる。すると答えが返ってきた。なんとその答えは「自分で出来ない事、全てを楽しみなさい」。「天の声」は励ましてくれた。いつの間にか、「自分に出来ない」素晴しいオペラやコンサート、世界の美術館を訪ね回り、絵も彫刻も楽しむ。結局、それが私の「『セレンディピティ』幸運をつかむ」だったのだ。

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「『セレンディピティ』幸運をつかむ」はこちらから全てご覧いただけます。

12☆「何で帰るの?」 の返事は・・・

日本語教師  矢野修三

 明けましておめでとうございます!今年は辰年、何卒幸せ多き年になりますように。

 昨年末から日本語が大好きな大学生に、オンラインで日本語を教え始めた。彼は上級レベルを目指しており、やる気満々。とても教え甲斐がある。とりあえず週に一回、何曜日にしようか、と電話で打ち合わせた。彼の能力を試す目的もあり、ワザと意識的に「なに曜日がいいかな?」と「なに」を強めて繰り返した。

 すると、さすが日本語大好きなW君。最初の授業のとき、「なに曜日」と「なん曜日」はどう違いますか、との質問があり、うれしくなった。

 この「何」の読み方は「なに」と「なん」と二つあり、特に中上級レベルの生徒は気になる。「何時・何日・何月」などは「なん」だけだが、確かに「何曜日」は両方使える。するとその違いは、「なに曜日」のほうが丁寧な感じなので、お客様などには「なに曜日がよろしいでしょうか?」であり、友達には「なん曜日がいい?」と、とりあえず彼に説明した。

 しかしこの単語はどっちも同じ意味なので大した問題ではないが、例えば「何県」は「なに県」と「なん県」とで意味が変わってしまうので厄介である。でも日本人は文脈から容易に判断できるのでノープロブレム。「出身は何県ですか」であれば「なにけん」であり、「東北地方には何県ありますか」であれば「なんけん」と、すぐ分かる。

 こんなこと我々日本人は考えたこともないが、うーん、ちゃんと使い分けている。当たり前だが、さすが母語、すごい。でも生徒にとってはかなり難しく、教える先生もしんどい。

 さて、表題の「何で帰るの?」だが、「ナニで帰るの?」であれば手段だと分かり、「もう遅いから、タクシーで」こんな会話が。でも「ナンで帰るの?」であれば、状況にもよるが、大半の人は「なぜ帰るの?」と理由を聞かれたと思い、「カラスの勝手でしょう」とでも言いたくなる。

 しかし方言や個人差そして言いやすさなども絡んで、この「ナンで帰るの?」を手段の意味として使う人も少なからずおり、そんな場合は当人同士、意味の取り違いで一悶着起きる場面も・・・。そんな訳で、会合やパーティーなどにおける、この「何で帰るの?」はタブーなり、と話題になった、はるか昔のサラリーマン時代を思い出した。

 そこで上級者には、「何」は日本人でもややこしいので何が何でも、何から何まで、何としても理解するぞ、などと思い込まず、何となくゆっくり体で覚えてと、言い含めている。こんなクイズを楽しみながら・・・、「虹は全部で何色?」や「虹の一番外側は何色?」など、楽しく学ぶのが一番。It’s important to have fun while learning.

 されど、何にせよ、この「何色」などの「何」を教えるのは日本語教師として難色を示したい。ところでこの「難色」は何色なの?

「ことばの交差点」
日本語を楽しく深掘りする矢野修三さんのコラム。日常の何気ない言葉遣いをカナダから考察。日本語を学ぶ外国人の視点に日本語教師として感心しながら日本語を共に学びます。第1回からのコラムはこちら

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

日本語認知症サポート協会「オンライン de Cafe・笑いヨガ」

「笑顔の力」を引き出そう

〜「笑いヨガ」で、元気な心と体づくり〜

毎月、「笑いヨガ」を行っています。自宅にいながら参加できる、オンラインでのセッションです。
興味のある方、初めての方も大歓迎。楽しく一緒に笑いましょう!

日時:2024年2月15日(木)午後8時〜午後9時
会場:Zoom
参加費:初回無料、2回目からドネーション(e-Transfer、PayPalまたは小切手にて)
申し込み締め切り:2024年2月13日(火)
申し込みリンク: https://forms.gle/3HK3FGNe2cQUvji1A

*お申し込みいただいた方には、追って、参加方法をご案内いたします。
お問い合わせ先:orangecafevancouver@gmail.com
主催:日本語認知症サポート協会(Japanese Dementia Support Association) http://www.japanesedementiasupport.com

ピアニスト・作曲家 中村天平さんリサイタル

2019年初のリサイタルに続き、トロントでリサイタルが再び決定しました!日本全国ツアー、ヨーロッパツアーなど精力的にご活躍中です。

ぜひ、中村天平さんの生演奏に聴きにきてください♪

日時:2月3日(土曜日)4:00PM〜

場所:Calavin Presbyterian Church

16 Delisle Ave, Toronto

*会場にはパーキングがありませんが、隣に有料パーキングはあります。

チケットの購入は、E-Transferでnorikop26@yahoo.co.jp (Noriko)までお願いします。

料金を受け取りましたら確認のEメールを後日送ります。

もし、E-Transferができない方はEメールでお問い合わせください。

第19回 シュリシュリさん

84年、ああ、随分長いこと生きて来たなぁ。もう、2024年だぁ。そして、こんな便利な世の中、朝起きて息子の愛犬に食事とトイレを済ませコンピューターの前に座る。スイッチを入れPC開けると、わぁー、手紙、手紙、手紙。
何だか目の前がパッと明るくなった。

澄子さま

Happy New Year!!

明けましておめでとうございます!良いお正月をおすごしになられましたか。
私の方は3日に親族・親戚一堂が集まり、イギリス、カナダからの姪(夫婦)たちも含めて総勢20数名の賑やかな新年会となりました。
東京は穏やかなお正月でしたが、元旦早々に能登半島の北陸では震度7の震災に見舞われて大変でした。
今年は辰年、日本はちょうど辰・竜のような地形で、その列島が辰年の初日から大暴れした状況です。
日本は本当に地震大国であることを身に染みて感じていますが、自然界で起きることに人間はなす術はありません。
起きた地震の被災者には救援への活動と助け合いに力と心を寄せ合うことが私たちに求められています。
かつて、シュリシュリは「お互いの人心が離れ離れで寄せ合う心がない状況にあった時、自然はそうした人の心を寄せ合わせるために災害という出来事を起こして人心を揺り戻す」と述べたことがあります。
日本の社会に住んでみますと、私がかつてカナダで触れた人の優しさに何か欠けていて、ストレスが多い社会なのでしょうか、もう少し、人の温かさ・温度が感じられたら、と思うときが結構あるのですよ。
澄子さんにはもっと早くにメールをお出ししたかったのですが、バンクーバーを訪れた時がちょうど雨季で初日に傘がなくて雨の中、街中をずいぶんと歩き回っていたのが要因だったのでしょう、帰国するや否や発熱し一週間程寝込んでいました。その後、回復したのですが、英語教室での懇談会や年末の忙しさに明け暮れておりました。
バンクーバーでは中華のランチを囲んでご一緒したひと時をとても懐かしく思い出します。
澄子さんはお顔の表情もとても若々しくお元気そうで何よりでした。その時の写真を添付してお送りさせて頂きますね。
(お会いしたとも子さんにも長年ご無沙汰をしていましたが、変わらず、お元気そうで嬉しく思いました。何かの折にくれぐれも宜しくお伝えくださいますように。)
今年一年、澄子さんにとって平安で穏やかなお年となりますよう心より祈念しております。

つきえ

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「『セレンディピティ』幸運をつかむ」はこちらから全てご覧いただけます。

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