メトロバンクーバー市街地で3歳児がクマに襲われる クマは現在も逃走中

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メープルリッジ市で3歳女児がクマに襲われる事件が起きた。メープルリッジ市はバンクーバー市から東に車で約1時間のバンクーバー広域圏メトロバンクーバーの都市で、近くにはゴールデン・イアーズ州立公園がある。

 メープルリッジRCMP(連邦警察)によると8月9日午前11時30分ごろ、女児が240番ストリートにある自宅の外でクマに襲われたとの通報が入った。女児は負傷し、低年齢であることから救急ヘリで病院に搬送されたが命に関わるようなケガではないという。

 報道によると女児の父親がコンパウンドボウ(アーチェリー競技でも使われることがある弓矢)で応戦したがクマはやぶに逃げたという。

 事件後、警察は女児を襲ったとみられるクマを射殺した。しかし後にそのクマは別のクマであることが判明した。8月10日付RCMPニュースリリースによると、女児がクマに襲われたあと約40分の間に、近隣でクマが複数回目撃され、人が外にいる住宅敷地内で目撃されたケースもあったという。警察官はそのクマが女児を襲った個体であると判断し、殺処分を行った。

 しかしBC州自然保護官サービスは、死後解剖の結果、撃たれたクマは女児を襲ったクマとは別の個体であると報告した。この件に関してRCMPは「警察官は、当時の状況とその時点で入手していた情報に基づき、公共の安全を守るために合理的な判断をした」と説明、また「野生動物が命を失うことは重大なことであり、このような決断が軽々しく下されることは決してない」と述べた。

 RCMPは、メープルリッジでは野生動物との遭遇は珍しくないため、住民には改めて野生動物への充分な警戒と注意を呼びかけている。

 女児を襲ったクマはまだ見つかっていない。捜索が続く240ストリートと123アベニュー付近には近づかないよう注意喚起している。クマを見かけた場合の連絡先は、自然保護官サービス1-877-952-7277。

(記事 高城玲)

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