メトロバンクーバーでeスクーター規制強化、走行禁止の道路も設定

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バーナビー市で電動キックスクーター(eスクーター)の規制が強化されることになった。5月12日に市が決定し、すでに実施されている新たな条例により多くの主要道路で走行が禁止される。

 BC州政府は現在、バーナビー市やバンクーバー市を含む36自治体でeスクーターのパイロットプロジェクトを行っている。eスクーターは、制限速度50キロ以下の道路で、自転車専用レーンを利用するか、専用レーンがない場合は極力道路の右側を走行するとしている。

 しかしバーナビー市では規制強化により、制限速度50キロ以下でもキングスウェイやヘイスティングス・ストリートなど主要道路ではeスクーターの走行を制限し、分離型自転車レーンや多目的歩道がある場合のみ走行を認めている。

 さらにヘッドホン使用や標識で許可されている場合を除き歩道での走行も禁止。市内の公園でも「特別に指定された区域」を除いて利用できない。

 規制強化の背景には事故への懸念がある。バーナビー市では5月初めにヘイスティングス・ストリートで、eスクーターが関わる衝突事故が起き、子ども2人が重傷を負った。

 昨年公表されたカナダ保健情報研究所のデータによると、eスクーター転倒による入院件数はカナダ全体で1年間に22%増加。5歳から17歳までの子どもに限ると61%増加したという。

 またBC州サレー市ではサレー記念病院の医師らが、eスクーター関連の負傷で治療を受ける子どもが同病院だけで1日あたり15~20人に上っていると報告し、懸念を表明している。

 BC州ではeスクーター利用は16歳以上でヘルメット着用を義務付けている。違反した場合は109ドルの罰金などが科せられる。

(記事 高城玲)

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