VIFF2023日加トゥデイ・メディアパートナー作品「バカ塗りの娘」鶴岡監督来加決定!

VIFF2023 上映作品「バカ塗りの娘」より。Courtesy of VIFF
VIFF2023 上映作品「バカ塗りの娘」より。Courtesy of VIFF

 バンクーバー国際映画祭(VIFF)が9月6日、上映全作品のラインナップを発表した。日本映画はジブリ宮崎駿監督最新作や、すでに発表されていた是枝裕和監督の話題作などを含めた6本が上映される。

VIFF2023で上映される「バカ塗りの娘」の鶴岡監督。Courtesy of VIFF
VIFF2023で上映される「バカ塗りの娘」の鶴岡監督。Courtesy of VIFF

 その中に、日本では9月1日から全国公開された「バカ塗りの娘」も含まれた。監督・脚本は鶴岡慧子氏。以前には、「はつ恋」が第32回バンクーバー国際映画祭でタイガー&ドラゴン賞にノミネートされている。今回、鶴岡監督がVIFF出席のために来加することが決まった。

 「バカ塗りの娘」は、VIFF2023上映の日本映画では唯一の女性監督作品。上映は10月4日と6日。10月4日上映の後には、鶴岡監督とのQ&Aも行われる。

「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」日加トゥデイ・メディアパートナー作品

「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」より。Courtesy of VIFF
「バカ塗りの娘(Tsugaru Lacquer Girl)」より。Courtesy of VIFF

 青森の伝統工芸・津軽塗をテーマに描かれる物語。「津軽塗職人を目指す引っ込み思案の娘・美也子と寡黙な職人の父・清史郎。津軽塗によってバラバラになってしまった家族が、美也子のある大きな挑戦によって再び向き合う姿を、四季折々の風景や土地に根付く食材と料理、そこに生きる人々の魅力を織り交ぜ描く。つらい時、楽しい時を塗り重ねるように日々を生きる父娘が、津軽塗を通して家族の絆を繋いでいく」公式サイトより。https://happinet-phantom.com/bakanuri-movie/
 日本では今年9月1日から全国上映された作品。監督・脚本:鶴岡慧子、主演は堀田真由、父親役に小林薫。原作:髙森美由紀「ジャパン・ディグニティ」(産業編集センター刊)。バンクーバー国際映画祭パノラマ部門正式出品作品。

上映日時・会場
10月4日(水)8:45 pm、International Village 8
10月6日(金)3:30 pm、International Village 10

その他のVIFF2023上映日本映画

「怪物(Monster)」

映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF
映画「怪物(英題:Monster)」より。Photo credit: Tamotsu Fujii, Provided by VIFF

 是枝裕和監督が脚本家の坂元裕二とタッグを組んだ話題作。音楽を坂本龍一氏が担当してことでも話題を呼んだ。安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子、高畑充希、角田晃広、中村獅童の豪華俳優陣。
 「大きな湖のある郊外の町。息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―」公式サイトより。https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
 9月9日には、是枝監督が日加トゥデイの単独インタビューに応じてくれた。「世界を走り続ける監督」VIFF上映『怪物』是枝裕和監督、日加トゥデイ単独インタビュー

上映日時
10月1日(日)9:00 pm
10月4日(水)6:00 pm
10月7日(土)3:00 pm
会場
Vancouver Playhouse

「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」

宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」より。Photo courtesy of VIFF
宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか(英題:The Boy and the Heron)」より。Photo courtesy of VIFF

 宮崎駿監督10年ぶりの長編アニメーション。原作・脚本も宮崎監督が手がけている。一度は長編アニメーション制作から引退を表明した宮崎監督が引退を撤回して挑んだ意欲作。
 第2次世界大戦下の日本を舞台に人間と鳥の姿を行き来する青サギに導かれ、主人公の少年・眞人(まひと)は不思議な世界へと迷い込んでいく。

上映日時
10月6日(金)6:30 pm
10月7日(土)12:00 pm
会場
Vancouver Playhouse

「アンダーカレント(Undercurrent)」

「アンダーカレント(Undercurrent)」より。Courtesy of VIFF
「アンダーカレント(Undercurrent)」より。Courtesy of VIFF

 豊田徹也原作の同名コミックを映画化。監督はいま日本映画で最も注目を集めている今泉力哉。音楽は細野晴臣。主演は真木よう子、リリー・フランキー、永山瑛太らが脇を固める。
 「銭湯の女主人・かなえは、夫・悟が突然失踪し途方に暮れる。なんとか銭湯を再開すると、堀と名乗る謎の男が『働きたい』とやってきて、住み込みで働くことになり、二人の不思議な共同生活が始まる。一方、友人・菅野に紹介された胡散臭い探偵・山崎と悟の行方を探すことになったかなえは、夫の知られざる事実を次々と知ることに。悟、堀、そして、かなえ自身も心の底に沈めていた想いが、徐々に浮かび上がってくる−」公式サイトより。https://undercurrent-movie.com/
 バンクーバー国際映画祭パノラマ部門正式出品作品

上映日時・会場
9月28日(木)9:00 pm、International Village 10
9月30日(土)12:30 pm、International Village 9

「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」

「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」より。Courtesy of VIFF
「悪は存在しない(Evil Does Not Exist: Aku Wa Sonzai Shinai)」より。Courtesy of VIFF

 「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督作品。音楽は今回も石橋英子が担当する。2023年7月に開催された第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品作品。日本では2024年公開予定。バンクーバーで一足早く公開される。

上映日時
9月29日(金)9:00 pm
10月3日(火)9:15 pm
会場
Park Theatre

「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」

「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」より。Courtesy of VIFF
「蟹から生まれたピスコの恋(Pisko The Crab Child is in Love)」より。Courtesy of VIFF

 17分の短編映画。カニの父と人間の母の間に生まれた女の子ピスコの恋物語。女子高生となったピスコは教師に恋をして…。お笑い芸人・福田麻貴(3時のヒロイン)、加納(Aマッソ)、サーヤ(ラランド)が出演する。
 International Shorts: Relational Baggageの中で他の短編映画と共に上映される。

上映日時
10月1日(日)6:00 pm
10月3日(火)12:15 pm
会場
International Village 8

チケット

 チケットは大人18ドル、シニア16ドル、学生/ユース14ドル。その他、VIFFメンバー料金、6枚・10枚・20枚パック料金などが設定されている。
 上映時間やチケット情報はバンクーバー国際映画祭ウェブサイトを参照。https://viff.org/festival/viff-2023/

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