ムスリム一家4人がはねられて死亡

 オンタリオ州ロンドンで6月6日、黒いピックアップトラックが歩道に突っ込み、ムスリムの家族をはね、4人が死亡、1人が負傷した。

 事件が起きたのは日曜日午後8時40分ごろで、74歳の女性の死亡が現場で確認された。44歳の女性、46歳男性、そして15歳とティーンエイジャーの少女は搬送先の病院で死亡した。一緒にいた9歳の少年は重症だが、命に別状はない。

 警察は現場から約6キロ離れたショッピングモール、Cherryhill Village Mall で、運転していた20歳の男、Nathaniel Veltmanを逮捕した。防弾チョッキのようなものを身に着けていて、意図的な犯行だったと見られている。

 会見を7日に行ったポール・ワイト警視によると「犯行は計画的で、憎悪によるものだった証拠がある」という。「被害者らはムスリムであったために標的となった」

 ジャスティン・トルドー首相は8日下院で演説をして、その中で、「(事件は)事故ではなく、私たちのコミュニティの一つの中心で起こった、憎悪によるテロ攻撃だった」と述べた。 また、死亡した一家のビジル(通夜)に出席して、イスラム教やムスリムに対する憎悪に対して、行動を起こすことを誓った。

トルドー首相は通夜に出席するとともに、犠牲者家族を知る人、一人助かった少年、ロンドンだけでなくカナダ全体のムスリムコミュニティ、さらに事件に怒りや恐怖を感じている人たちに対して、哀悼のメッセージをツィッターで投稿した。


合わせて読みたい

バンクーバー警察、ヘイトクライムの容疑者を起訴
バンクーバーでアジア人に対するヘイトクライム700%増
バンクーバー空港で銃撃、一人死亡 3週間で10件目の銃撃事件