海洋生物保護センターが新たにラッコの子どもを保護

3月に保護されたラッコ。Marine Mammal Rescue Centreのインスタグラムより
3月に保護されたラッコ。Marine Mammal Rescue Centreのインスタグラムより

 バンクーバー水族館の関連機関オーシャンワイズ海洋生物保護センター(Ocean Wise Marine Mammal Rescue Centre)が、3月7日にブリティッシュ・コロンビア(BC)州ポートハーディで子どものラッコを保護した。

 ラッコは雌で、既に歯が生えそろっていたという。発見した住民がホットラインに連絡して、ラッコを保護した。親の姿は近くに確認できず、はぐれてしまったとみられている。

 海洋生物保護センターが2020年7月に保護したジョーイのように、生後数日の赤ちゃんラッコではなく、既に体重も5500グラムあった。ジョーイが保護されたときの体重は1760グラムだった。

 海洋生物保護センターではインスタグラムで名前を募集して、応募された中から保護された地域にちなんでクアッツェ(Quatse)と名付けた。クアッツェ川付近で発見されたためという。

 現在も集中治療部門で救急処置を行っているが、健康状態は良好とみられている。今後、カナダ水産海洋省がクアッツェの様子を確認して、野生に戻すことができるか判断すると見られている。

 海洋生物保護センターはチャットルームで、バンクーバー水族館にいるラッコの様子を伝えるなどして、ファンらと交流を行っている。

 クアッツェのニュースが伝えられると、チャットルームは「ひげがかわいい!」「三角の鼻がたまらない」「ようこそ、お姫様」「かわいすぎる」と盛り上がっている。

 海洋生物保護センター、バンクーバー水族館のいずれも、現在のところクアッツェのための募金運動は行っていない。

BC州で迷子や病気の海洋生物を見つけたときのホットライン
B.C. Marine Mammal Reporting Network

1-800-465-4336

Tiktokで公開されたクアッツェの様子 
https://vm.tiktok.com/ZMersrU78/

保護を最初に伝えたインスタグラム投稿 
https://www.instagram.com/p/CMK7rtZs_7T/ 

海洋生物保護センターのクアッツェの情報ページ
https://mmrpatients.org/patient/el2101-quatse/

保護直後の様子 ©Marine Mammal Rescue Centre

YouTubeで元気に鳴き声を上げる様子を伝えた Marine Mammal Rescue Centre

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