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カナダ政府、トルコ・シリア地震への寄付金に最大1,000万ドルを上乗せ

 カナダ政府は2月8日、トルコ・シリアを襲った地震への寄付金を、最大で1,000万ドルまで上乗せすると発表した。対象は、カナダ赤十字社の「トルコ・シリア地震」寄付金で、2月6日から22日までに集まった寄付金と同額をカナダ政府が上乗せする。

 期間終了後、カナダ赤十字社は、人道的ニーズに対応する国際赤十字・赤新月社連盟を支援するために資金総額を配分する。この資金により、赤十字・赤新月社連盟は緊急かつ継続的な人道的活動を支援することができると説明している。

 トルコ南東部で2月6日にマグニチュード7.8の地震が発生。その後も余震が続き、地震発生から1週間でトルコ・シリア合わせて死者はすでに35,000人を超えていると報告されている。

カナダ赤十字社サイト:https://donate.redcross.ca/page/121799/donate/1?locale=en-CA

(記事 編集部)

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ナイト・ストリートの高架橋にトレーラーが衝突

BC RCMPツイッターより
BC RCMPツイッターより

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市で2月10日朝、トレーラーが高架橋に衝突する事故が発生した。そのためナイト・ストリートの南行き車線が通行止めとなり、ラッシュアワーのなか通行車両は迂回を余儀なくされた。

 連邦警察(BCRCMP)によると、衝突したのは商用車がけん引していたダンプトレーラー。ナイト・ストリート・ブリッジのすぐ南側にあるキャンビー・ロードの高架橋の下を通過しようとしたが、トレーラーを持ち上げた(垂直)状態でけん引していたため、高架橋に衝突した。商用車はトレーラーユニットから切断されたため、少し離れた場所に停車していた。この事故によるけが人はない。運転手は捜査に協力的ではないという。

 RSU(Richmond Road Safety Unit)は、BC州運輸省と協力して、ナイト・ストリート・ブリッジとキャンビー・ロードの高架橋、その他周辺地域のエンジニアリングと構造調査を実施する予定。

 メトロバンクーバーとフレーザーバレーでは昨年以来、このような事故が多発している。昨年7月には、ラングレー市のハイウェイ1でも、重量オーバーのトラックが高架橋に衝突する事故が起きたとBC州運輸省が報告している。

(記事 編集部)

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グリズリーベアを殺した男に1万5千ドルの罰金と10年間狩猟禁止

 グリズリーベアを殺した男が、莫大な罰金と10年間の狩猟禁止を言い渡された。

 B.C. Conservation Officer Service(COS)によると、2021年10月3日に、メスと子どもの2頭のグリズリーが、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州南部エルク・バレーで殺された。野生生物学者らが、グリズリーのGPS付き首輪と、タグがついたグリズリーベアの耳を発見し、COSが調査を開始。その結果、エルク・バレーの住民Dax McHargが自分の敷地内でグリズリーを銃撃したことを突き止めた。

 グリズリーは、敷地内にいた放し飼いの鶏を、何度も襲おうとしたという。McHargはベアの頭部と足を切断して保管し、死骸を敷地内に埋めた。

 2月10日付の報告でCOSは、McHargが、シーズン外の狩猟、死んだ野生生物の不法所持、野生生物の殺傷を報告しなかったことなど、5件の容疑について認めたと発表した。グリズリー殺傷に使われた銃は没収された。McHargは、ハンター教育コースの再受講、100時間のコミュニティ奉仕を言い渡された。また約15,000ドルの罰金の大部分は、Habitat Conservation Trust Foundationに寄付されるという。

(記事 編集部)

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カナダ政府の家賃補助プログラム「カナダハウジング・ベネフィットプログラム」

 カナダ政府は、急激なインフレが続き生活費が高騰する中、住宅への負担も大きくなっているとして、家賃補助プログラム「カナダハウジング・ベネフィットプログラム」を開設した。

 低所得の賃貸住宅に居住している人を対象に、非課税で500ドルを支援する。申請は1回のみ。

 対象は、調整後純所得が世帯で35,000ドル、個人で20,000ドル以下で、カナダ歳入庁(CRA)で申請手続きを行う。

 CRAは、申請者の収入、年齢、税務上の居住地を確認。申請者は2021年のタックスリターンを行っている必要がある。

 そのほかの条件としては、調整後純所得の30%以上を住居費として支払っていること、賃貸物件の住所・2022年に支払われた家賃の額・家主の連絡先を記載すること、カナダ歳入庁が適格性を確認するための情報検証に同意することなどとなっている。

 カナダ政府によると、学生を含む低所得賃借居住者180万人が支援の対象となるという。予算は12億ドルと試算され、うち4億7500万ドルは2022年予算に計上されている。今回の支援が、その他の支援プログラムに影響することはないとしている。

 申請の締め切りは2023年3月31日午後11時59分(東部標準時)。

 すでにCRAオンラインアカウントがある場合は、アカウントから申請して5~10日(休祝日を除く)で支給される。オンラインアカウントがない場合は電話でも申請できる。

 詳しくはCRAウェブサイトを参照。

Canada Housing Benefit Program : https://www.canada.ca/en/services/taxes/child-and-family-benefits/top-up-canada-housing-benefit.html

(記事 編集部)

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先住民男性の死について、プリンス・ジョージの警察官5人を起訴

 約6年前に起こった警察に拘束された先住民男性が死亡した事件で、2月1日、連邦警察(RCMP)警官5人を起訴したと検察が発表した。5人のうち2人は過失致死罪、3人は司法妨害未遂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州プリンス・ジョージでDale Culverさんが死亡したのは、2017年7月18日。Independent Investigations Office of B.C.(IIO)の報告によると、警察は「男が駐車中の車を(犯罪目的で)探っている」との通報を受け、Culverさんに職務質問をしようとしたところ、自転車で逃げ出そうとした。そのため、彼を拘束しようとした警察官ともみ合いになり、警察はOCスプレー(ペッパースプレー)を使用。Culverさんが呼吸困難に陥ったため、警察は救急隊員を呼んだが、Culverさんは警察車両から運び出されたところで倒れた。その後、病院で死亡が確認されたという。

 彼の死は、2020年にアメリカで起きたジョージ・フロイド事件の影響もあり、警察による先住民差別への申し立てへと発展した。この事件について調査したIIOは、2020年5月、検察に5人に対する告訴を検討するよう要請した。

 Culverさんは35歳で3児の父。Wet’suwet’en and Gitxsan First Nationsの一員だった。

(記事 編集部)

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BC州内陸部でマグニチュード3.9の地震を観測

Image by USGS National Earthquake Information Center, PDE
Image by USGS National Earthquake Information Center, PDE

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州南東部で弱い地震を観測したとアメリカ地質調査所(USGS)が発表した。

 地震が起きたのは2月4日午後8時39分(太平洋標準時)で、場所はBC州キンバリーから北西41.4キロメートル、深さは10キロメートルとしている。

 キンバリー周辺では揺れを感じたとSNSに投稿しているのが見られた。地震による被害は報告されていない。

Image by USGS National Earthquake Information Center, PDE
Image by USGS National Earthquake Information Center, PDE

(記事 編集部)

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バンクーバーでオレオレ詐欺が急増、1週間で被害額は57,000ドル

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 最近バンクーバーでシニアを標的にした詐欺が急増しているとバンクーバー市警が注意を呼び掛けている。

 市警によると被害額は1月30日からの1週間で報告されているだけで57,000ドルにもなるという。

 詐欺の手口は、特殊詐欺で俗に言われる「オレオレ詐欺」。北米では”Bail Money Scam”と呼ばれている。市警によると、孫や甥・姪を装って電話をかけてきて、自動車事故にあった、逮捕されたからと緊急にお金が必要と告げるという。または警察や弁護士を装って電話をかけてくる。その後、自宅に「担当者」を送って金を受け取るか、宅配便で送るよう告げられる。

 1回の被害額は8,000ドルから15,000ドルで、中には何度も被害に遭っているシニアもいると報告している。

 市警は、詐欺電話で銀行員を含め誰にも電話がかかってきたことを言わないように念を押されたり、被害に遭ったことが恥ずかしいと感じたりするため、被害に遭っても家族や警察に相談しないことが多いと話す。

 しかし、すぐに警察に相談してくれれば払ったお金を途中で取り戻せる場合もあるため、被害に遭ったと思ったらすぐに相談してほしいと呼び掛けている。

 対策としては、あやしい電話だと思ったら電話を切って孫や家族に確認する、詐欺電話に自分の住所を告げてしまった場合はすぐに911に電話する、すでにお金を渡してしまった場合はバンクーバー市警604-717-3321に電話するなどを挙げている。

 メトロバンクーバーではポートムーディ市警が同様の被害が報告されているとして注意を呼び掛けている。

 「オレオレ詐欺」は現在北米でトップ10に入る詐欺被害になっていると報告している。

(記事 編集部)

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BC州で2.5グラムまでの違法薬物所持の刑罰免除

Image from Government of British Columbia flickr
Image from Government of British Columbia flickr

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では1月31日から、18歳以上の少量の違法薬物所持が罪に問われないことになった。この措置は連邦政府による3年間のパイロットプロジェクトの一環で、2026年1月31日まで継続する予定。

 所持が合法化されるのは、2.5グラム以下のコカイン、メタンフェタミン、MDMA、オピオイド(ヘロイン、フェンタニル、モルヒネを含む)。

 ただし、違法薬物の売買や密売は、罪に問われる。また、密売を目的に違法薬物を所持していた場合も同様。

 学校や託児施設、空港での違法薬物所持も、これまで通り違法となる。また、バンクーバー市を含む複数の自治体は、市の施設やモール、カフェなどでの違法薬物の使用を禁止している。

 BC州は、致命的な薬物過剰摂取の急増を受け、2016年に「公衆衛生の緊急事態」を宣言した。宣言から今日に至るまで、約1万人が過剰摂取で死亡している。

 BC検視局(B.C. Coroners Service)は、2019年から2022年の違法薬物による死亡原因の約86%がフェンタニルとその類似品によるものと報告している。

 刑罰免除については、違法薬物に対する偏見をなくすという政治家や活動家がいる一方で、薬物死防止に効果があるのは安全な薬物供給だけという専門家の声もある。

 今回の措置は、BC州の申請に対し連邦政府が2022年5月31日、規制薬物・物質法(CDSA)の下で2023年1月31日から3年間、個人使用に限り特定の違法薬物の少量所持に対する刑事罰の免除を認めると発表したことに基づき実施された。

(記事 編集部)

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ウイリアムズレイクのレジデンシャルスクール跡地で66個の人骨の可能性

ブリティッシュ・コロンビア州カムループスのレジデンシャルスクール跡地で遺骨が見つかったあと、並べられた子ども靴とぬいぐるみ。2021年10月7日、バンクーバー市ダウンタウン。Photo by Naomi Mishima
ブリティッシュ・コロンビア州カムループスのレジデンシャルスクール跡地で遺骨が見つかったあと、並べられた子ども靴とぬいぐるみ。2021年10月7日、バンクーバー市ダウンタウン。Photo by Naomi Mishima

  Williams Lake First Nationは1月25日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ウイリアムズレイクのレジデンシャルスクール(先住民寄宿学校)St. Joseph’s Mission Residential School跡地内での2回目の調査結果を発表した。地中探知レーダーで人骨の可能性を示す特徴を持つ66個の「反射物」が発見されたという。

 また、記録では、16人の子どもが同校在学中に死亡したとされていたが、今回の調査で少なくとも28人が死亡していたことが分かったと記者会見で発表した。これらの子どもの多くは、無記名の墓地に葬られたと見られている。

 Williams Lake First NationのチーフWillie Sellars氏は、今回の調査結果はあくまでも現時点のものだという認識が重要だとした。782ヘクタールの敷地内で、地中探知レーダーによる調査が行われたのは、現在時点でわずか34ヘクタールだという。

  St. Joseph’s Mission Residential Schoolは、1891年にローマ・カトリック宣教師によって開校、のちにカナダ政府に引き継がれ1981年に閉校した。2021年に行われた1回目の調査では、人骨の可能性を示す93個の反射物が確認されている。

(記事 編集部)

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自閉症の先住民少年、病院で手錠をかけられる

Photo from Metro Vancouver Transit Police website
Photo from Metro Vancouver Transit Police website

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーで1月26日、12歳の自閉症の先住民少年が、病院で床に押し付けられ手錠をかけられる事件があった。

 Metro Vancouver Transit Police(メトロバンクーバー交通警察)によると、スカイトレインの駅から通報を受け駆けつけたところ、少年が女性に暴行を加えていたという。のちに女性は少年の母親と判明。警察は、少年を言葉で説得して事態を沈静化しようとしたが、女性や他の乗客への危険防止のため、手錠を使って少年を拘束し病院に運んだと説明した。

 手錠はその後一旦外されたが、報道では母親のMiaさんの話として、BCチルドレンズ・ホスピタルに到着後、少年が再び興奮状態になり不満の声を漏らすと、警察官は彼に言葉をかけることなく背中を膝で床に押し付けて手錠をかけたと伝えている。Miaさんは、警察官を少年から引き離そうとしたができなかったため、その様子を録画しソーシャルメディアに投稿したという。

 インタビューでMiaさんは、警察を尊敬しているとしながらも病院は少年にとって安全な場所であるべきだと言い、警察が少年を大人のように扱ったのは彼が自閉症で自分たちが先住民だからだと思うと話した。

 一方で交通警察は、公共の安全のために必要な対応だったと説明している。

(記事 編集部)

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BC SPCA、ネグレクトの牛129頭を保護

 BC SPCAは、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州内陸南部のカーストンで、深刻なネグレクトを受けたと見られる129頭の畜牛を差し押さえたと発表した。牛は、風雨などから身を守ることができない、劣悪な環境下に置かれていたという。さらに敷地内では多数の牛の死体が発見された。

 牛がいた囲いの中は、牛の脚や身体を覆うほどたくさんの泥や水、糞であふれていたという。さらに、食料や水も満足に与えられず、牛は泥の中をもがきながら動いていたと報告している。

 また、目の感染症や乳腺炎、下痢などさまざまな病気にかかっていた牛も多く、中には壊れたフェンスでけがをしたとみられる牛もいた。現在、牛はSPCAの保護下にあり、引き続き調査が進められているという。

 BC SPCAは1月11日にも、BC州内陸南部クリアウォーターで、15匹の犬を救助したと発表した。犬は、食料や水を与えられず零下の屋外に一日中放置されていたため、飢えてやせ細っていた。空腹のあまり、ブランケットの一部を食べていた犬もいたという。

 これらの犬は、個人が売買を目的に繁殖させていたと見られる。犬は病院に運ばれたが、医学的な処置のほか精神的なケアも必要だという。

 BC SPCA(British Columbia Society for the Prevention of Cruelty to Animals)は非営利の動物福祉団体。

(記事 編集部)

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カナダ銀行が8回目の金利引き上げ

 カナダ中央銀行は1月25日、政策金利を0.25%引き上げ、4.5%とした。2007年以降で最も高い金利となる。これで2022年3月から中央銀行によるインフレ率抑制のための政策金利引き上げは8回連続。前回は2022年12月7日に0.5%引き上げた。

 カナダ銀行は声明で、カナダ経済は依然過熱しているとし、同銀行理事会が再び利上げに踏み切ったと発表した。

 また「世界のインフレ率は引き続き高く、かつ広範囲に及んでいる。インフレ率は多くの国で下がっているが、これは主にエネルギー価格の低下とグローバルなサプライチェーンの改善を反映している」と分析。

 中央銀行は「世界経済の成長率は2022年に約3.5%、2023年に約2%、2024年に約2.5%に減速すると予測している」とし、この予測は10月の予測よりやや高くなっている。

 またカナダ経済については「2022年の成長率を3.6%と推定し、10月の予測より上方修正した。2023年半ばまでは成長が停滞するが、同年後半には持ち直すと予想。2023年の国内総生産(GDP)成長率を約1%、2024年を約2%と予想しており、10月の見通しからほとんど変化していない」と発表した。

 そして、経済状況が現在の予測どおりであれば、主要金利を現在の水準で維持する見込みともしている。ただしこれは一時的な措置とし、インフレ率を2%の目標に近づけるためにもっと努力する必要があれば、(金利引き上げを)実施するとカナダ銀行ティフ・マックレム総裁は話している。

 カナダのインフレ率は2022年6月には8.1%を記録。その後は徐々に下がっているが、カナダ統計局の発表では12月でも依然として高く6.3%。カナダ銀行は、2023年半ばには3%台に、2024年には2%の目標インフレ率に落ち着くと予測している。

 カナダ銀行の次回の発表は3月8日の予定。

(記事 編集部)

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