チャイルドケア料金の減額制度がスタート、最大900ドルの引き下げへ

ジャスティン・トルドー首相と共に、チャイルドケア・プログラムを発表するデイビッド・イービーBC州首相。2022年12月2日、リッチモンド市。Photo from Province of British Columbia flickr
ジャスティン・トルドー首相と共に、チャイルドケア・プログラムを発表するデイビッド・イービーBC州首相。2022年12月2日、リッチモンド市。Photo from Province of British Columbia flickr

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のチャイルドケア利用料金(保育料)減額プログラムが12月1日より始まった。最大で1カ月550ドルの減額となる。

 対象は、キンダーガーデン以下のチャイルドケア料金。最大引き下げ額は、3歳未満が1人550ドル、3〜5歳が445ドル、キンダーガーデンは220ドルとなる。

 これらは2018年に導入された減額制度に上乗せされる。例えばグループケア利用の3歳未満の場合、現行の350ドルと合わせて最大で1カ月900ドルの減額となる。

 ただしこの制度が適用されるのは、同制度に登録した認可保育所のみ。同制度に登録していないデイケア、無認可保育所は対象外。州政府によると、約69,000人の子どもが対象になるという。

 一方で、チャイルドケアのスタッフ不足が問題となっている。12月2日、BC州チャイルドケア担当カナリーナ・チェン大臣は、スタッフの賃金水準向上を目的としたプログラムを検討中と話した。

 またチェン大臣は、「1日10ドルのチャイルドケア」として、これまでに約10,500件を承認したと発表。9月時点で6,500だったスペース数を、今年末までに12,500まで拡大したいとしている。

ブリティッシュ・コロンビア州政府の発表:https://www2.gov.bc.ca/gov/content/family-social-supports/caring-for-young-children/running-daycare-preschool/child-care-operating-funding/child-care-fee-reduction-initiative-provider-opt-in-status/december2022-changes

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