グレーターバンクーバー動物園から逃げたオオカミ、1匹は死体で発見

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州オルダーグローブにあるグレーターバンクーバー動物園から、オオカミが逃げ出す事件が発生した。

 同園は16日朝、SNS上で臨時閉園を発表。同日午後、「少数のオオカミが逃げ出した」と声明を出し、一般への危険はないとした上で、BC Conservation Serviceと協力して捜索中と伝えた。その後、1匹は道路脇で死んでいるのが見つかった。

 同園によると、16日未明に施設周辺のフェンスと、オオカミ9匹と子ども6匹の住む囲いが破壊されていたのがみつかったという。ラングレーRCMP(連邦警察)は、不法侵入と公共物破損の疑いで捜査を進めている。17日時点で監視カメラ映像はなく、侵入方法や容疑者の情報は全く得られていないという。

 行方不明だったもう1匹は19日に無事に保護された。動物園の声明によると、無事だったのはテンペストという名前の1歳のメスで、同園付近にいたところを保護され、園内の家族の元に戻ったという。

 死体で見つかったのはチアという3歳のメスで、声明では「テンペストが結果的に朗報だったことに安堵しているが、チアを失ったことがいまだに信じられない」と発表。ただ今回の事件でコミュニティから受けた支援に感謝すると述べた。

 16日から休園していた動物園は、20日から再開した。

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