ホーム 著者 からの投稿 編集部

編集部

編集部
738 投稿 0 コメント

メトロバンクーバー郊外を豪雨が襲う、避難命令や道路閉鎖が相次ぐ

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州南西部メトロバンクーバー郊外のフレーザーバレー地域が12月10日、「大気の川(An atmospheric river)」による豪雨に見舞われた。カナダ環境省によると11日午前7時までに、ホープで140ミリ、チリワックで110ミリ、コキハラ・サミットで101ミリの雨量が記録された。

 同地域では豪雨による洪水の危険性が広がっている。アボツフォード市は10日夜に地域緊急事態宣言を発令。11日午前中時点で、フレーザーバレー地域の約400戸に避難命令が出され、フレーザーバレーとオカナガン=シミルカミーン地域の1,800戸以上が避難警報下におかれた。雨は11日朝にほぼ止んだが、ケリー・グリーンBC州緊急管理・気候対策担当大臣は同日の記者会見で、「まだこの緊急事態を抜け出せたわけではない」と注意を促した。

 10日にはメトロバンクーバーから東へ向かう主要高速道路が全て閉鎖された。11日朝にはハイウェイ1(イェール~リットン間)など一部の南西地域へのルートが再開したが、多くの道路が依然として閉鎖、または部分閉鎖となっている。

 BC州運輸省は10日夜に洪水リスクがある地域への不要不急の移動を避けるよう警告。「気象条件が急変し、激しい雨による視界不良、道路の冠水、河川の増水などが、道路状況にさらなる影響を及ぼす可能性がある」とした。

 また南隣アメリカのワシントン州でも降雨による河川氾濫などが相次ぎ、10日夜に州全域で緊急事態が宣言された。ボブ・ファーガソン州知事は「今後数日で命が危険にさらされる」と警戒した。旅客鉄道アムトラックはバンクーバーとシアトル間を運休している。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

ヒルマン駐米カナダ大使、CUSMA交渉本格化前に退任へ

改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ
改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ

 カナダ政府は12月10日、カーステン・ヒルマン駐米大使が2026年初めに退任することを明らかにした。ヒルマン氏は2019年に臨時大使として着任し、2020年トルドー政権時に正式任命。初の女性駐米大使となった。以降、ワシントンでカナダ外交を担ってきた。

 ヒルマン大使は声明で「加米関係のこの重大な時期に仕え、カナダとカナダ国民を代表することが私の外交官人生において最大の特権でした」と振り返った。

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の首席交渉官も務め、この協定はアメリカが離脱後、カナダと日本がけん引し、包括的及び先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)として出発した。

 退任についてヒルマン大使はCBCの番組でのインタビューで、今年の春にはマーク・カーニー首相に2026年に退任する意向を伝えていたと明らかにした。理由は2026年に始まるCUSMA交渉だと言う。「カナダにとって不利益になる決断を下すことはありません。今回の決断は、これからの交渉を最後までやり遂げられるチームへと移行できる時期と思っている」と語った。

 カーニー首相は「ヒルマン大使はカナダ史上最も長く務めた駐米大使の一人であり、経済・安全保障関係の強化に大きな役割を果たした」と功績を称賛。特に2026年に予定されるアメリカ・メキシコ・カナダ協定(CUSMA)の見直しに向けた基盤作りを評価した。

 後任には、カナダ年金投資委員会の元トップで、アメリカ投資会社ブラックロック幹部を務めたマーク・ワイズマン氏が有力視されている。

(記事 北野大地)

合わせて読みたい関連記事

エア・トランザットのパイロット組合、ストライキを回避

バンクーバー空港に駐機中のAir Transat機。2025年7月4日。撮影 日加トゥデイ
バンクーバー空港に駐機中のAir Transat機。2025年7月4日。撮影 日加トゥデイ

 カナダの航空会社エア・トランザットとパイロット組合は12月9日、ギリギリまで続けた労使交渉の結果、暫定合意に至ったと発表した。12月10日から予定されていたストライキは回避された。年末年始の繁忙期における大規模な運航停止は避けられた。

 エア・トランザットのパイロット組合(約750人)は、給与水準や労働条件の改善を求めて1年近くにわたり交渉を続けてきた。しかし7日には72時間のストライキ通知。10日から全面的な運航停止の可能性もあった。

 会社側はストライキに向けて8日から減便を実施。これまでに18便が欠航した。エア・トランザットはケベック州モントリオール市に本社を置く航空会社で、リゾート地への路線を中心に運航している。今回の欠航はモントリオールとトロント空港発着便に限定された。

 組合は今後、合意事項について組合員で賛否を投票により可決する。

(記事 北野大地)

合わせて読みたい関連記事

 

メトロバンクーバーに新しい橋がクリスマスイブに一部開通

ブリティッシュ・コロンビア州政府が開通予定を発表した新しい橋で。2025年12月8日、ニューウエストミンスター市。Photo by the Government of British Columbia
ブリティッシュ・コロンビア州政府が開通予定を発表した新しい橋で。2025年12月8日、ニューウエストミンスター市。Photo by the Government of British Columbia

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は12月8日、バンクーバー市郊外のサレー市とニューウエストミンスター市を結ぶパトロー橋の代替橋がクリスマスイブに一部開通する予定だと発表した。

 新しい橋は先住民のクワントレン族とマスクリアム族によって stal̕əw̓asəm Bridge(ストールオーサム橋) と名付けられた。「川を眺められる場所」という意味で、英語名はRiverview Bridgeとなる。新しい橋は中央分離帯で隔てられた広い車線に加え、両方向に歩行者・自転車用の通路を備える。

 マイク・ファーンワース運輸・交通大臣によると、ストールオーサム橋は段階的に開通し、第1段階としてコロンビア・ストリートにつながる北行き車線が開通。「目標は12月24日、サンタクロースの到着に間に合うように」と冗談を言う場面も。全ての車線は2026年2月までに開通する見込みだが、1月下旬にはパトロー橋とストールオーサム橋の両方が1週間、閉鎖されるという。

 4車線全てが開通すると、サレー側のキングジョージ・ブールバードとニューウエストミンスター側のマクブライド・ブールバードに接続するようになる。またコロンビア・ストリートへの出口もオープンする。

 ただしストールオーサム橋の一部工事はパトロー橋の撤去が終わるまで完了しないことから、さらなる混雑が発生する可能性もあるという。パトロー橋解体には2年かかる見込み。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

エアトランザット、パイロット組合が12月10日からストライキが可能に

バンクーバー空港に駐機中のAir Transat機。2025年7月4日。撮影 日加トゥデイ
バンクーバー空港に駐機中のAir Transat機。2025年7月4日。撮影 日加トゥデイ

 南国リゾート地を中心に運航しているカナダの航空会社エアトランザットの、パイロット約700人がストライキ権限を圧倒的多数で承認した。投票率は98%に達し、そのうち99%が賛成票を投じたことで、12月10日以降にはストライキが可能となる。

 現時点では正式なストライキ通知は出されていないが、年末年始の繁忙期を前に緊張が高まっている。

 パイロット労働組合は、労働条件の改善、給与引き上げ、生活の質向上、雇用保障を求めている。特にカナダ最大の航空会社エアカナダや、2番目のウエストジェットの契約水準に近づけることを目指している。10年前に締結した現行契約は「業界最低水準」との批判がある。

 交渉は2025年1月から続いているが、11月18日に調停を離脱し、現在は21日間の冷却期間に入っている。これが終了する12月10日以降、ストライキ権限が行使される可能性がある。

 一方、会社側は「交渉は進展しており、顧客への影響を避けたい」と強調。運航は現時点で通常通り続いている。

 ストライキが決行されれば、欠航や遅延は避けられない。今年は8月にエアカナダの客室乗務員がストライキを決行して、3日間に渡り全便欠航という事態が発生。利用客は代替手段を探して移動するなどの不便を強いられ、夏休み終盤に混乱が続いた。

 現時点では航空会社も組合も「ストライキは望まない」と発言しているという。

(記事 北野大地)

合わせて読みたい関連記事

高層コンドの少女転落事故、事件性なしと結論

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 バンクーバー市警察は、11月にイェールタウン地区の高層コンドミニアムから女児が転落死した件について、捜査の結果、事件性はなかったと発表した。

 事故が起きたのは11月11日午後2時30分ごろ。ネルソン・ストリートとエキスポ・ブルバード付近の高層コンドミニアムで、23階のバルコニーから7階のバルコニーに女児が転落した。女児は重症を負い、救急隊が緊急救命処置を行ったものの、その場で死亡が確認された。

 報道によると、死亡したのはガンドム・タヘリさん(8歳)。バンクーバー市近郊のスコーミッシュ市在住で、事件当日は同コンドミニアムに住む父親を訪ねていた。

 警察は「痛ましい事故」としたが、そこに至る経緯については公表していない。捜査結果は一般に公表される前に家族に伝えられたという。

 事故後、ガンドムさんをしのぶメモリアルと、家族のためのオンライン募金が行われ、合計5万ドルが寄せられた。募金の主催者はガンドムさんについて、「美しく、愛らしく、親切で、周りの人に喜びを与えるような心を持った子ども」だったと話している。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

BC保守党ラスタッド党首辞任、党内クーデター勃発で

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保守党ジョン・ラスタッド党首が12月4日、党首辞任を発表した。暫定党首にはサレー・ホワイトロック選挙区選出トレバー・ハルフォード議員が就任する。

 前日の3日、BC保守党ではラスタッド党首の辞任を巡る混乱が起きていた。BC保守党39議員中20人がラスタッド党首の指導力に信頼を失ったとして同党法律顧問に訴えた。理事会での投票の結果、「職務遂行不能」と認定し、党首を続けることができないという動議を可決したと、事実上の解任を声明で発表。ハルフォード議員を暫定党首とするとした。

 これに対しラスタッド党首は、党首解任は党則に反するとして、「辞任するつもりはなく、党首から解任もされていない」と反論。3日午後から各社がラスタッド党首へのインタビューや議員のコメントを報道した。

 しかし4日午前には一転、ラスタッド党首は自ら党首辞任を発表した。理由を「党内における『内戦』を避けたかった」と語り、今後も党内に残って議員を続けること、党幹部を支持していくことを強調した。ただ次期選挙には出馬しない意向も示した。

 ハルフォード暫定党首は旧BC自由党出身だが今回の党首交代は「BC自由党による敵対的なもの」ではないと強調。4日の会見でラスタッド前党首のこれまでの功績を称えた。次期党首は来年に選ぶことになるが具体的な日程は発表されていない。ハルフォード暫定党首は党首選への出馬は否定した。

 ラスタッド前党首は2022年にBC自由党から除名され、翌年にBC保守党に入党。当時は保守党唯一の州議員だった。しかしBC自由党が党名をBCユナイテッドに変更して間もない2024年に、当時のケビン・ファルコン党首が解党と保守党支持を表明。同年秋の州議員選挙では、保守党が44議席を獲得。47議席でギリギリ政権を維持したBC新民主党(NDP)に僅差に迫る野党第一党となった。現在は5人が離党し、39議席となっている。

 今後BC保守党が分裂するのか、結束するのかにも注目される。離党した5人のうち2人はワンBC党を立ち上げている。

(記事 高城玲、北野大地)

合わせて読みたい関連記事

米国防長官、カナダの人気絵本キャラクターで麻薬密輸船攻撃の偽造画像投稿が非難浴びる

オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ
オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ

 アメリカのピート・ヘグセス国防長官が、麻薬密輸容疑船への攻撃に関してカナダの人気絵本の偽造画像をSNSに投稿し、非難が噴出している。

 問題となっているのは、ヘグセス国防長官が11月30日にXに投稿した、絵本「Franklin the Turtle」の偽の表紙画像だ。腕に星条旗をつけたカメのフランクリンが、ヘリコプターの中から笑顔でバズーカを発射している。フランクリンが狙うのは銃を抱えた男性と積荷を乗せたボートで、本のタイトルは「フランクリン、麻薬テロリストを狙う」とされている。

 これは、現在物議を醸しているアメリカ軍の「麻薬密輸容疑船」への攻撃をパロディ化したものとみられる。投稿には「クリスマスのウィッシュリストにどうぞ」と書かれている。

 この投稿に対しては、X上のみならず、政界からも非難が殺到した。「Franklin the Turtle」の出版社のKids Can PressはXに声明を発表。「フランクリンは、何世代にも渡って子どもたちに愛されてきたカナダのアイコンであり、優しさ、思いやり、包摂性を象徴している」とし、「これらの価値観に反する、フランクリンの名前や画像の侮辱的、暴力的、無許可の使用を強く非難する」と述べている。

 「Franklin the Turtle」の絵本シリーズは20冊以上あり、これまでに世界で2000万部以上が出版されている。著者ポーレット・ブルジョワ氏とイラストレーターのブレンダ・クラーク氏は共にカナダ勲章を受章している。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

カナダ連邦政府、ギルボー前大臣の後任にトルドー前政権移民相のミラー議員

改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ
改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ

 カナダ連邦政府は12月1日、カナダ・アイデンティティ・文化大臣兼公用語担当大臣を辞任したスティーヴン・ギルボー前大臣の後任を発表した。

 後任に任命されたのはマーク・ミラー議員(モントリオール選出)。トルドー前首相の個人的な友人であり、前政権は重要閣僚を務めていた議員を就任させたことに注目が集まった。

 ケベック州担当(Quebec lieutenant)はジョエル・ライトバウンド政府改革担当大臣が兼務。ギルボー氏が兼務していた自然関連ポートフォリオ(Parks Canadaを含む)はジュリー・ダブルシン環境・気候変動大臣が引き継いだ。

 今回の改造は「小幅調整」にとどまったが、環境政策をめぐる党内の亀裂が顕在化したことで、自由党の結束には疑問符がついている。マーク・カーニー首相は経済成長と大型プロジェクト推進を重視する姿勢を鮮明にしており、環境派との緊張関係は今後も続く可能性がある。

 ギルボー議員はアルバータ州との間で新たなパイプライン建設に向けた覚書(MOU)が連邦政府と締結されたことに強く反発。環境政策の後退を理由に辞任を表明した。元グリーンピース活動家でもあるギルボー議員は、トルドー前政権では環境保護を政治参加の原点としてきた人物であり、今回の決断は自由党内外に大きな衝撃を与えた。

 報道では年明けにも大幅内閣改造が行われるのではないかとの見方を示している。

(記事 北野大地)

合わせて読みたい関連記事

連邦政府とアルバータがパイプライン推進に合意、先住民族とBCは反発

改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ
改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ

 連邦政府とアルバータ州政府は11月27日、アルバータ州からブリティッシュ・コロンビア(BC)州北部沿岸に至る新しい石油パイプライン建設に政治的支援を提供する覚書に署名した。

 このパイプラインはアジア市場を狙ったもので、アルバータから1日1万バレルのオイルサンドを太平洋岸へと送り出す。

 連邦政府はこのパイプライン計画を、政府が推進する「大規模プロジェクト審査プロセス」で迅速化する条件として、民間資金で建設されること、アルバータ州が産業用炭素税を1トンに付き130ドルに引き上げること、今後10年でメタン排出を75%削減することなどが含まれている。それらの条件を満たせば連邦政府は、アルバータ州に対し州内におけるクリーン電力規制の停止、石油・ガス産業の温室効果ガス排出上限の撤廃、そして必要に応じて連邦タンカー禁止法への例外規定を適用することで同意している。

 署名式でマーク・カーニー首相は「(今回の同意で)カナダはより強く、独立性が高く、柔軟で、持続性の高い国になる」と述べた。

 しかしBC州デイビッド・イービー州首相は、西海岸への新たなパイプライン承認に強く反対している。州首相はBC州が検討プロセスから排除されていることを批判、また新パイプライン計画がすでに民間事業者が支援しているBC州内の「実際に建設可能な(LNG)プロジェクト」の妨げになることへの懸念を示した。

 太平洋沿岸の9つの先住民族の連合Coastal First Nationsも声明で反対を発表。「海や河川での石油流出を完全に除去できる技術はない。原油が漏れると私たちがこれまで築いてきたものが壊れてしまう」と危機感を表した。

 覚書署名を受けて、カナダ・アイデンティティ・文化大臣兼公用語担当大臣のスティーブン・ギルボー議員が大臣辞任を発表した。ギルボー議員は、政界入りする前は環境活動家として知られていて、トルドー政権では環境大臣も務めた。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバーの花火大会「Honda Celebration of Light」無期限中止を発表

Honda Celebration of Light, Japan 2017; Photo by Koichi Saito
Honda Celebration of Light, Japan 2017; Photo by Koichi Saito

 カナダ・バンクーバーの夏の風物詩としておなじみの海上花火大会「Honda Celebration of Light」の無期限中止が11月26日に発表された。

 カナダ最大の無料イベントとして、またバンクーバー観光のけん引役として、30年以上にわたって親しまれてきたイベントだが、バンクーバー・ファイアワークス・フェスティバル協会(VFFS)の声明によると、この3年間で制作費の高騰や連邦政府助成金の廃止、州からの支援の大幅減少、民間投資の減退といった重大な課題に直面していたという。

 バンクーバーサンによると、連邦政府の助成金は2023年が45万ドル、24年が25万ドル、25年と26年は廃止されたという。一方、BC州政府は過去15年は25万ドルを助成していたが来年は10万ドルの予定だったという。

 ここ数年は、収益確保のためにチケット制の座席や観覧ラウンジ、企業向けのパッケージプランなどを導入してきたが、資金集めに奔走する状態だったとし、政府助成金や民間スポンサーがない状況では、無料のコミュニティイベントとして維持することは困難との結論に至ったという。

 エグゼクティブ・プロデューサーのポール・ラナルス氏は、今年7月に連邦政府と州政府からの助成金が大幅に減少したことを明らかにし、2026年度の開催は不透明だと述べていた。

 ラナルス氏は今回の無期限中止について「この決断がどれほど辛いものか、言葉では言い表せない」と述べ、困難な財政状況を可視化することで、政府やパートナーが長期的な解決策を講じ、将来イベントが持続可能な形で復活できるようになることを望むと語っている。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

トランスリンク「トナカイバス」、今年もバンクーバーの町を駆ける

バンクーバーの町を走る「トナカイバス」。Photo by Translink
バンクーバーの町を走る「トナカイバス」。Photo by Translink

 メトロバンクーバーのホリデーシーズンに欠かせない風物詩といえば、トランスリンクの「トナカイバス」。毎年、イルミネーションで着飾った赤い鼻のトナカイがバンクーバーの町を駆けめぐる。

 11月25日から始まった今年は7台のバスが地域内のさまざまな路線に割り当てられている。どの路線を走るかは日によって異なるため、事前に知りたい場合は、トランスリンクの公式サイト「トナカイバストラッカー」で確認できる。https://www.translink.ca/schedules-and-maps/reindeer-bus

 また今年も「トイズ・フォー・トッツ」キャンペーンを開催中。1985年にバス運転手たちが始めたこの試みは今年40周年を迎えた。これまでに10万3千個以上のおもちゃと5万9千ドルの寄付をローワーメインランド・クリスマス局へ届けている。寄付は、スカイトレインのウォーターフロント駅、コマーシャル・ブロードウェイ駅、シーバスのロンズデールキー・ターミナルなどの指定場所で新品のおもちゃなどを受け付けている。集まったおもちゃは、毎年クリスマスの朝に数千人の子どもたちにプレゼントとして届けられている。

 さらに「トナカイバス」と並んで人気なのが「サンタトレイン」。ウエストコースト・エクスプレスが特定の12月の週末に運行。乗客はおもちゃを持参するか寄付をすれば無料で乗車できる。https://www.translink.ca/schedules-and-maps/west-coast-express#west-coast-express-santa-train

 詳しくはトランスリンクのホームページを参照。https://www.translink.ca/

(記事 北野大地)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース

メトロバンクーバーの人気ウォーターパークで子ども12人が感電

ブリティッシュ・コロンビア州チリワック市近くのカルタスレイク・ウォーターパークで子どもが感電する事故が起きた。