ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1635 投稿 0 コメント

WBCカナダ代表・元巨人スコット・マシソン投手インタビュー「日本代表と対戦できたらうれしい」

WBC(2017)で登板したカナダ代表スコット・マシソン投手。Photo provided by Baseball Canada
WBC(2017)で登板したカナダ代表スコット・マシソン投手。Photo provided by Baseball Canada

 世界20カ国が参加し、盛り上がりを見せているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。カナダはアメリカやメキシコと同組のプールCで、現在アメリカ・フェニックスで1次ラウンドを戦っている。

 チームカナダには読売ジャイアンツで投手として活躍していたバンクーバー出身スコット・マシソン投手が代表入り。WBCは今回で4回目の出場となる。

 フェニックスへの移動を前にした3月6日、電話インタビューでカナダ代表や日本代表について話を聞いた。

***

カナダ代表は投打、若手とベテランのバランスが取れたチーム

 カナダ代表選手たちは3月7日からフェニックスで全体練習や練習試合を行い、3月12日からWBCに臨んだ。フェニックス入りするまでは各自が所属チームなどでトレーニングを行っていたという。マシソン投手はフロリダでトレーニングをしていた。

-今回で4回目のWBCで、カナダ代表としては最多出場ですね。

 そうですね(笑)

-2019年にプロ野球を引退した後、2020年東京オリンピックの予選でカナダ代表入り、今回のWBCでも選手として復帰していますが、カナダ代表でプレーしようと思ったのはなぜですか?

 膝をけがして手術したので長いシーズンを投げるということはできないけど、1週間や2週間ならプレーできるので。今回(WBC)はチームカナダから依頼があって受けました。他の選手がけがをしたり、投げられなかったりした時のためにブルペン入りしてほしいと。

 若い選手を助けたり、必要な時はバックアップとして控えていて、若い選手のプレーする機会を奪わないのであれば、喜んで参加すると伝えました。

-今回のチームカナダはどんなチームですか?

 若手とベテランのバランスが取れたチームだと思います。John Axfordや自分や、Adam Loewenなど20年以上やってるベテランもいれば、まだメジャーを経験していない若い選手もいる。かなりいいバランスだと思います。

 オフェンスもディフェンスもいい感じに揃ってます。Tyler O’NeillやFreddie Freemanもいて、打撃の方はかなり期待できますね。ディフェンスも悪くないと思います。

-これまでカナダは準々決勝に進んだことがありませんが、今回は大丈夫と?

 そうですね、これまで1次ラウンドを通過したことはないので、今回は準々決勝に進むことがまずは目標。(プールCでは)メキシコ、コロンビア、イギリスに勝てば行けると思うし、行きたいですね。ただ、野球だから、何が起こるか分からないけど(笑)

-マシソン選手は4回目の出場ですが、どういうことに期待していますか?

 WBCを楽しみたい。チームではなにか手助けになるような役割ができればと思っています。投手としては、何かあったときにイニング途中から投げてイニングを終えたりとか。若い時は中心的な役割を担っていたけど、今回はチームの助けになる役割ができればうれしいかな。また、若い選手にとってWBCは緊張するものなので、アドバイスしたりして、精神的な支えにもなれたらいいかなと思います。WBCではアメリカや日本など世界のトッププレーヤーと対戦するし、冷静に戦うのが難しいこともあるし。自分も若い時は緊張した経験がありますしね。

-WBCでカナダ代表としてプレーすることに特別な思いがありますか?

 ありますね。また、特にメジャーリーガーにとっては特別な思いがあると思いますね。(WBCは)カナダ代表としてプレーできる唯一の世界大会だから。あと、若い選手にはメジャーのプレーとは何かをちょっとだけでも体験できるいい機会だと思います。

日本代表とWBCで対戦したい

-2023WBC日本代表について聞かせてください。

 とってもエキサイティングなチームだと思う。自分もチームジャパンの試合を楽しみにしています。できれば対戦したいですね。笑。

-ジャイアンツ時代に一緒にプレーしたり、対戦したりした選手はいますか?

 若い選手を除いてはほとんど対戦した選手じゃないかな。ジャイアンツからは誰か選ばれてる?

(大勢選手、大城捕手、岡本選手などが登録されていることを伝えると)みんな良く知っているよ。大城は一番好きなキャッチャーだった。彼が代表に入ってうれしい。みんな活躍すると思う。フェニックスに移動する時に連絡してみるよ(笑)

 カナダが準決勝に進んで日本と対戦できたらうれしいですね。日本が大好きだし、日本のファンも大好き(笑)

-カナダの日系カナダ人コミュニティに向けてメッセージをお願いします。

 日本人が野球に熱狂的なのはよく知ってるし、僕の考えでは、日本の野球ファンは最高だと思う。アメリカよりも、南アメリカよりも、全然すごい。あんなにいいファンには会ったことがない。

 できれば僕(カナダ)を応援してほしいけど、やっぱり日本を応援するかな(笑)。僕もカナダが負けてしまったら日本を応援するよ(笑)。

***

 日本が大好きというマシソン投手。今年も日本訪問を予定しているという。日本の野球も、日本の野球ファンもリスペクトし、WBCでは日本と対戦できることを期待していると声を弾ませる。

 カナダは3月14日時点で、2勝1敗でアメリカと並んでプールC1位。15日のメキシコ戦の結果で1次ラウンドの順位が決定する。マシソン投手は14日のコロンビア戦で9回に登板。無失点に抑えて5-0の勝利に貢献した。

 WBCは3月21日まで、熱い戦いが続く。カナダ代表とマシソン投手の活躍で、日本とカナダの直接対決が実現することを期待したい。

スコット・マシソン(すこっと・ましそん)
ブリティッシュ・コロンビア州ラングレー出身。
2012-19年、読売ジャイアンツに在籍。2019年プロを引退。
カナダ代表として、WBCは2006年、2013年、2017年に出場。2021年6月に東京オリンピック予選でもカナダ代表入り。

合わせて読みたい関連記事

在留邦人も最高裁判所裁判官国民審査の投票が可能に

 最高裁判官国民審査法の一部を改正する法律が令和5(2023)年2月17日から施行され、日本国外に居住している国民も最高裁判官国民審査の在外投票ができるようになった。これは、国外に住む国民の審査権行使の機会を保障するための措置で、改正法は令和4(2022)年11月18日に公布された。

 最高裁判官国民審査は、衆議院議員総選挙と同時に行われる制度。最高裁判所の裁判官の適格性を国民が審査する。改正法では、分離記号式投票による在外投票を可能とする。また、遠洋区域を航行区域とする船舶などに乗船中の船員などの審査投票の機会を確保するため、洋上投票等を可能とするほか、所要の規定の整備も行っている。

在外投票には在外選挙人証が必要

 在外投票をするには、在外選挙人名簿に登録し、在外選挙人証の交付を受けている必要がある。申請から交付までには約2カ月かかるため、在外公館では希望する場合は早めの申請を呼びかけている。

 また、衆議院小選挙区間の格差を2倍未満に是正する関連法令の改正により、昨年12月28日以降に実施される衆議院総選挙から、新しい小選挙区の区割りが適用される。

 そのため住所によっては在外選挙人名簿に登録している選挙区が変更になっている可能性がある。区割りの変更が実施されるのは25都道府県にのぼるため、在外選挙人証を保有している場合は確認が必要。

 在外選挙で郵便等投票を希望する場合は、投票用紙など請求書の様式が変更されているため、新しい様式を使用し、登録している選挙管理委員会に投票用紙等を請求するよう呼びかけている。

参考サイト

なるほど!「最高裁判所裁判官国民審査制度」
https://www.soumu.go.jp/senkyo/kokuminshinsa/seido_point.html

投票用紙等請求書(郵便による在外投票)新様式
https://www.soumu.go.jp/senkyo/zaigai6.html

在外選挙人名簿登録申請手続きについて
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/senkyo/flow.html

合わせて読みたい関連記事

ホワイトキャップス引き分けも、高丘「チーム状態は非常にいい」

 FCダラスとBCプレースで対戦したバンクーバー・ホワイトキャップスFCは、レギュラーシーズン初白星とはならなかった。チームは引き分け、ポイント1を獲得した。

3月11日(BCプレース:16,780)
バンクーバー・ホワイトキャップスFC 1-1 FCダラス

FCダラスは開始早々の5分に先制する。その後、ホワイトキャップスは堅い守りで追加点を許さず、34分にFCダラスのオウンゴールで同点に追いついた。後半は、両チームとも無得点で、引き分けに終わった。

ホワイトキャップスが5ポイントくらいの試合だった

 試合後、Vanni Sartiniヘッドコーチは「フラストレーションを感じるべき試合だったと思う。1ポイント取ったからOkだという試合内容ではなかった」と開口一番語った。

 ゴールチャンスはいくつもあったが、結局相手チームのオウンゴール1点のみ。試合内容はよく「ポイント5を獲得してもいいくらいだった」と評価したが、ただチャンスをどう得点につなげていくだと課題も。この調子で良い試合をしていけばゴールできるだろうとも語った。

GK高丘「今日の引き分けを引きずらずに次の試合につなげていければ」

ボールを弾いてナイスセーブのGK高丘。2023年3月11日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ボールを弾いてナイスセーブのGK高丘。2023年3月11日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 FCダラス相手にこの日の失点は1点のみ。チーム状態は非常に良いという評価はVanniヘッドコーチと同じで、良いプレーをしている時間の方が圧倒的に長かった中でも、負ける試合というのはサッカーではよくあることだと話し、「そういうところを改善していければ、もっともっと上に行けると思いますし、ポテンシャルを秘めたチームだと思うので、(今日のことを)引きずらずに次の試合に向けてがんばっていきたい」と前を向いた。

 次はホンデュラスでCONCACAF Champions Leagueのセカンドレグ(3月15日)となる。ファーストレグは3月8日にBCプレースで5-0と圧勝。数字的には快勝だが、「そんなに簡単な試合ではなかったし、最初に自分たちが失点していたらどうなっていたか分からなかった」と振り返った。「最初の失点を防げたというのは大きかったし、そうした我慢強さが出てくればより勝つ確率が高くなるかなと思っています」

「とても居心地がいい街」

 バンクーバーに来て約3週間。試合が続いているためゆっくりと街を散策する時間はないが、自宅周辺を散歩したりしてバンクーバーを楽しんでいるという。「とても居心地がいいです」との感想だ。

 2月下旬にバンクーバーに来て、雪が降ったりと寒い日が続いている。「寒いですね」と笑ったが春になれば大丈夫かなと話す。

 体調管理はチームのサポートもあり特に心配していない。「最低限、自分でできることはしっかり自分でコントロールして、体調管理というところはプロとして当たり前にやっていきたいなと思います」と語った。

4月のホームゲーム

4月1日(土) 7:30pm CFモントリオール戦
4月8日(土) 7:30pm ポートランド・ティンバーズ戦
4月29日(土) 7:30pm コロラド・ラピッズ戦

後半も好プレーを見せるGK高丘。2023年3月11日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
後半も好プレーを見せるGK高丘。2023年3月11日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真・動画 斉藤光一/記事 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

VSO終身名誉コンサートマスター・長井明氏へ外務大臣表彰伝達式

外務大臣表彰を受賞した長井明氏(左)と丸山浩平総領事。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
外務大臣表彰を受賞した長井明氏(左)と丸山浩平総領事。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 長井明氏への令和4(2022)年度外務大臣表彰伝達式が2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸で行われた。

 長井氏は、バンクーバー交響楽団(VSO)コンサートマスターを35年間務め、2005年には終身名誉コンサートマスターの称号を受けた。

 カナダと日本を中心に活躍。「パシフィック・ノース・トリオ」を結成してバンクーバー日系コミュニティでのチャリティー演奏や東日本大震災復興支援のためのチャリティーコンサートを継続。また後進の育成にも献身し、音楽を通じた日加交流の増進、在留邦人や日系社会への支援に大きく貢献した功績が認められての受賞となった。

 丸山浩平総領事は、コンサートマスターという難しい立場から、名門オーケストラを率い、支えることは大変だと想像すると述べ、「音楽には国境がありませんが、さまざまな文化が混在する中で長年活動する間には、色々な壁があったことでしょう。だからこそ、長井氏は人間関係を大切にし、ハーモニーを尊重し、和を尊び、純粋に音楽を愛しているのだろうと思っています」と語った。

 自分自身は楽器を弾かないが音楽は大好きで、これまで生きてきた中で音楽に勇気づけられ、なぐさめられた場面は何度もあった、「長井氏の長年にわたる音楽への献身と愛情に、心から敬意を表します」と称え、「おめでとうございます」と祝福した。

「残された日々、健康に十分気を付けて精進したい」

「心をひとつ」にすることの大切さと難しさを語る長井明氏。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
「心をひとつ」にすることの大切さと難しさを語る長井明氏。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 長井氏はあいさつで、コンサートマスターとしていつもステージで大事にしてきたのは「ひとつの心」だと語った。「全ての演奏家を一つにするというコンサートマスターとしてのミッションをいつも心掛けていた」と言う。

 「目的に向かっている自分をサポートしてくれる、懸命な努力の価値を共有してくれる、そういう人たちと幸せで達成感のある人生を築くためには『心をひとつ』にすることが大事だと思います。たった一人で何かを達成するというのは難しい。いつも周りにいる人々の協力があって成し遂げられるもの。それが『心をひとつ』にするということの全て。心をひとつにするということが人々をつなげる原動力になる、音楽は人々をつなげる力があると思っています」と語った。

 また、若い才能を育てることも自分のミッションの一つという。「30年以上伝えてきたことは、ただ単に技術的な向上だけでなく、練習によって人として成長すること。質の良い練習というのは考える力が必要となる、考えるという行為は良い効果をもたらす」と言う。そしてコンペティションやオーディションで上位に入ることも若い人には重要な経験と語る。「勝てばもちろん気分がいいし、目的を達成すると自信にもなる。そうした経験をすることで人として一回り大きくなれると思っています」と若い世代に期待を込めた。

 最後には日本語でもあいさつ。「この場に立ってごあいさつできるのはいつも応援してくれた力添えがあったからと考えております。残された日々、健康に十分気を付けてもう少し精進しようと思っています。どうぞよろしくご指導のほどお願いします。ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

長井明(ながい・あきら)
バンクーバー交響楽団終身名誉コンサートマスター
 インディアナ大学音楽学部(Indiana University School of Music)でジョーゼフ・ギンゴールド(Josef Gingold)氏に師事。1971年に音楽修士号を取得し、モントリオール交響楽団、マギル室内管弦楽団に入団。
 日本では1982-83年読売日本交響楽団、1995-96年札幌交響楽団でコンサートマスターを務める。
(VSOウェブサイトを参照)

外務大臣表彰
 国際関係のさまざまな分野で活躍し、日本と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている個人や団体の功績をと称えると共に、その活動に対する一層の理解と支持を国民に求めることを目的としている。

花束を受け取り笑顔を見せる長井明氏(左)と、拍手で祝福する丸山浩平総領事。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
花束を受け取り笑顔を見せる長井明氏(左)と、拍手で祝福する丸山浩平総領事。2023年2月28日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真 斉藤光一/記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

ロバート新見日系ホームバーチャルオープンハウスのお知らせ

ロバート新見日系ホームバーチャルオープンハウスを行います。

日程

Open House #2 (English)
Date: March 13, 2023
Time: 6:30 pm – 7:30 pm

Open House #3 (Japanese)
Date: March 17, 2023
Time: 10:30 am – 11:30 am

Open House #4 (Japanese)
Date: March 20, 2023
Time: 6:30 pm – 7:30 pm

詳細はこちらのリンクからもご覧いただけます。
NSHCHS: https://seniors.nikkeiplace.org/2023/02/27/youre-invited-to-robert-nimi-nikkei-home-virtual-open-houses/

参加ご希望の方は、sscottmoncrieff@nikkeishc.com(Shihori)へお返事をいただけますと、Zoomのリンクを送らせていただきます。

皆様のご参加をお待ちしております。 

日系文化センター・博物館よりお花見まつりのお知らせ

お花見まつり

2023年4月1日 午前11時から午後5時

日系文化センター・博物館(6688 Southoaks Crescent, Burnaby, BC)

入場料 $5
NNMCC メンバー、65 歳以上、18歳未満は無料

お花見の季節に、日系センターで日本文化を楽しみましょう。 「桜弁当」を味わいながら、殺陣(たて)、和太鼓、ダンスなどのライブパフォーマンスを鑑賞できます。また、日系センターで行われている空手、柔道、居合道などの教室の公開デモンストレーションもあります。数々の日本食の出店もあり、和にインスパイアされた洋服や手作り工芸品のショッピングも楽しめます。お茶会に参加して、着物の着付けを体験することもできます。https://centre.nikkeiplace.org/events/ohanami2023/

カナダセブンズはコスプレ大会!楽しいコスプレを一挙紹介!

すっかり恒例、巨大メープルリーフ。チームカナダの試合前に登場する。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
すっかり恒例、巨大メープルリーフ。チームカナダの試合前に登場する。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 フィールドでは3日間、熱い戦いが繰り広げられたカナダセブンズ。7人制ラグビーのワールドシリーズ・バンクーバー大会は、女子ニュージーランド、男子アルゼンチンの優勝で幕を閉じた。

 その熱戦に大歓声をあげて盛り上げたのが、ユニークなコスチュームに身を包んだ熱烈なセブンズファン。セブンズシリーズは、コスプレ観戦としても知られ、今やもう普通の恰好では応援できない!と言わんばかりに、個性的なコスチュームが会場を彩った。

 そこで、今回は「2023年セブンズコスプレ」を一挙紹介。次回のセブンズの参考になるのでは?!

日の丸くん。日本代表がトライをするたびに、ビッグスクリーンに映っていました! 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日の丸くんたち。日本代表がトライをするたびに、ビッグスクリーンに映っていました! 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
毎回会場を埋め尽くすフィジーファン! 2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
毎回会場を埋め尽くすフィジーファン! 2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
これは一体…たぶんバナナ?! 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
これは一体…たぶんバナナ?! 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
Bee Dance! 会場ではダンスタイムがかなり多い。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
Bee Dance! 会場ではダンスタイムがかなり多い。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
キリンとシマウマ?!な南アフリカファン。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
キリンとシマウマ?!な南アフリカファン。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
え~っと、牛がいっぱいに、スーパーマリオに、ウォーリーに、通路には修道女も?! 2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
え~っと、牛がいっぱいに、スーパーマリオに、ウォーリーに、通路には修道女も?! 2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
アイルランドファンも踊りまくる! 楽しそう‼ 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
アイルランドファンも踊りまくる! 楽しそう‼ 2023年3月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

合わせて読みたい関連記事

企業紹介フェア【 日系コネクトフェア 】開催

日本カナダ商工会議所。写真:日本カナダ商工会議所
日本カナダ商工会議所。写真:日本カナダ商工会議所

— March 2, 2023, UBC —

「UBC Japan Association」「UBC Japan Career Network」「日本カナダ商工会議所」共同開催

BC州の大学生と在バンクーバーの日系企業を繋げる企業紹介フェアを取材。

[ 出展者リスト ]

H.I.S. Canada Inc./ H.I.S. Trading
Twilight Traveler Corp.
Bridges International Insurance Services
Mitsui & CO (Canada) Ltd
Consulate Office
HighMont Advisors
Higo Venture Inc.
Remedios and Company
Japan Airlines
Coast Hotels
Listel Hotel
Japan Canada Chamber of Commerce
Konwakai
Wa Beauty

🟢主催者より

「企業の人と対話し、クリエイティビティを感じられる企業紹介フェアが、自分が大学生だった時はなかった」と話すロバート・フジタさんとサヤ・ヘルトンさんは主催団体のひとつ、日本カナダ商工会議所の理事。

3月初旬には、日本・カナダ商工会議所、UBC Japan Association、UBC Japan Career Networkの3つの団体によって主要目標としてブリティッシュコロンビア(BC)のトップ大学生と企業を結びつける「Nikkei Connect Fair(日系コネクトフェア)」が開催されました。

このイベントは、金融、テクノロジー、コンサルティングなど、さまざまな業界の企業との交流の場を提供しました。参加した企業は、自社のサービスや製品を紹介するだけでなく、学生との潜在的なキャリアパスについても話し合う機会を得ることができました。

このイベントは、現在の経済状況を考慮すると特に重要でした。パンデミックが多くの企業をオンラインにシフトさせたことにより、学生が潜在的な雇用主とつながり、貴重な職務経験を積むことがより困難になっているからです。

Nikkei Connect Fairは、学生がネットワーキングし、様々なキャリアオプションに触れる機会を提供し、企業が有望な若手プロフェッショナルにアクセスし、将来の従業員を発掘することができる重要な機会でした。

日本とカナダの外国人労働者のつながりは、日系コネクトフェアを考える上で重要な側面です。近年、日本は一部の産業における労働力不足の問題を解決するために、積極的に外国人労働者の数を増やすことを目指しています。2019年4月には、日本は「特定技能」の在留資格を新たに設け、海外から有能な専門家を受け入れることになりました。

この新しい在留資格により、外国人労働者は事前のトレーニングなしに日本の特定の産業で働くことができます。つまり、特定の分野での専門的な知識とスキルを持つ外国人労働者が、日本で働くことができるようになり、海外で働く機会が広がりました。

日本とカナダの人材をつなぐことを目的とした日系コネクトフェアは、日本政府が外国人労働者の数を増やす取り組みを支援するために重要な役割を果たしています。このようなイベントを通じて、日本は世界中から有能な労働者を引き寄せ、国の経済成長や発展に貢献することができます。

 来場者の声

「英語を学ぶと世界が広がるのを実感!」

「カナダに長くいたいから、こんなフェアがあって助かります」

「会社の社長に対面で会えるのはすごい」

「小さい会社も積極的で面白い」 会場には学生たちの笑顔が溢れた。

🟢出展者インタビュー&コメント

三井物産 余吾康志さん:

Q)どのような質問がありましたか?

様々な質問が有りましたが複数あった質問としては次の通りでしょうか。

採用に際しどのような学生を求めているか? 
学生時代に身につけるべきスキルがあれば教えて欲しい。
これまでのビジネスの中で記憶に残る経験は?
仕事の中で英語はどの程度使うか?
具体的なビジネスの内容、インフラストラクチャー関連でどのようなビジネスを展開しているか?
カナダ現地法人での採用は有るか?

Q)学生に対してどんな印象を持たれましたか?

たくさんの学生に来場頂き有り難く感じました。短期留学の学生は帰国後の就職活動の一環の様な印象、そうでない学生はカナダでの就職に興味を持っている様子で学生により目的も様々ですね。就職までに様々な企業の話を聞き、自分に合ったベストの選択をして欲しいと思います。

Q)どんな社員をご希望でしょうか?

当社は世界中で様々なビジネスを展開していますので、色々なことに興味を持ち、それを探求し得た自分の考えを他人と議論し更に深堀りし知見を積み重ね、それをビジネスに繋げることが出来る様な人材ですかね。何でも良いので学生時代に努力を積み重ね、卓越した成果を上げた人材は魅力を感じますね。

日本航空 JAL トニー・カビー:

イベント開始から終了まで長蛇の列でした。
多かったのは「日本での応募時の必要基準は?」との質問。続いて「カナダでインターンシップはできる?」他には「航空券はいくら?」「機体は何?」などなど。本当に楽しかったです。

在バンクーバー日本国総領事館 久田桂嗣領事:

多くの学生の皆様に立ち寄って頂きありがとうございました。自分自身にとっても刺激的な機会でしたし、皆さんの目指す世界のひとつに、総領事館や政府機関も良い場を提供できればと思いました。ありがとうございました。

🟢共催者コメント

日本カナダ商工会議所会長、サミー高橋さん:

「日本カナダ商工会議所とUBCジャパン・アソシエーション、並びにUBCジャパン・キャリア・ネットワークが共催し、バンクーバービジネス懇話会が協力して実施されたのが当イベント。カナダ政府の認定を受けている弊会のテーブルでは多くの学生さんに活動内容を紹介。【カナダと日本をつなぐ】をメイン・テーマに各々活動中の16名の理事には、日本以外のバックグランドを持つメンバーを含み、月例理事会は英語で行われていることは弊会の大きな特徴。【カナダと日本をつなぐ】コンセプトのもと、ボランティア希望の方は、取り組みたい内容を簡単にまとめて事務局までご連絡ください(jccoc.office@gmail.com)。リーダーシップも学べる良い機会です」

[連絡先]

UBCJA : ubcjapan@gmail.com 
Facebook (UBC Japan Association)
UBC JCN: ubc.jcn@gmail.com  Facebook (UBC Japan Career Network)
日本カナダ商工会議所事務局 : secretariat.jccoc@gmail.com 
ロバート・フジタ : rfujita.jccoc@gmail.com

日本航空。写真:日本カナダ商工会議所
日本航空。写真:日本カナダ商工会議所
学生の興味は尽きない。写真:日本カナダ商工会議所
学生の興味は尽きない。写真:日本カナダ商工会議所
短時間に多くの来場者が詰めかけた。写真:日本カナダ商工会議所
短時間に多くの来場者が詰めかけた。写真:日本カナダ商工会議所
余吾さんが担当の三井物産には長い列が。写真:日本カナダ商工会議所
余吾さんが担当の三井物産には長い列が。写真:日本カナダ商工会議所
久田領事の話を真剣に聴き入る。写真:日本カナダ商工会議所
久田領事の話を真剣に聴き入る。写真:日本カナダ商工会議所

(寄稿:日本カナダ商工会議所)

GK高丘、ホワイトキャップスで今季初勝利、CONCACAF Champions League

 ホワイトキャップスが今季初勝利をつかんだ。この日は、MLSレギュラーシーズンではなく、CONCACAF Champions League。北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が主催するクラブチームによるサッカー大陸選手権大会で、優勝チームはFIFAクラブワールドカップへの出場権を得る。

ホンデュラスに5-0と圧勝

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCは3月8日、ホンデュラスのレアルC.D.エスパーニャとBCプレースで対戦した。

 CONCACAF Champions Leagueのファーストレグ。この日もフル出場したGK高丘陽平は、開始早々に好セーブを見せ、チームを盛り上げた。チームは、21分に1点目を入れると、後半はオウンゴールを含める4ゴールを決めエスパーニャを圧倒。うれしい今季初白星となった。

 高丘は無失点で、試合後にはチームメートと笑顔で喜んだ。高丘にとっては、ホワイトキャップス初勝利となった。

 ホーム&アウェイで行われる戦いのセカンドレグは、3月15日にホンデュラスで行われる。

開始早々、GK高丘の好セーブが光る。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
開始早々、GK高丘の好セーブが光る。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
前半1-0の緊張が続く中、チームに支持を出すGK高丘。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
前半1-0の緊張が続く中、チームに支持を出すGK高丘。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
2点目をあげ喜ぶホワイトキャップスRyan Raposo。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
2点目をあげ喜ぶホワイトキャップスRyan Raposo。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後、GK高丘も笑顔でチームメートと勝利を喜ぶ。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後、GK高丘も笑顔でチームメートと勝利を喜ぶ。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップス応援団サウスサイダーズ。大声援でチームを後押しする。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップス応援団サウスサイダーズ。大声援でチームを後押しする。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真・動画 斉藤光一/記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

第7回 それって唯の偶然?

 ねぇ、貴方の息子さんの経験談「又聞き」だけどぅ、彼がさぁ、随分前にママに頼まれてカリフォルニアの田舎街に「聖灰」「聖蜜」そして、「聖水」の出る「魔法の家」への同行を頼まれ同行してさ。
 そこで、灰と蜜と水を全部もらって、サンフランシスコへ戻る車中、彼の手にある紙袋の中の水と蜜と灰が、皆熱くなって、「熱い!」と言ったら、貴方が「うーん、それはね、今、天の宇宙エネルギーが発生しているのよ。少ししたら冷めるよ」と言ったのですって?「本当?」「それで、それが幸運を呼ぶって?」

 南インドのサイババの居住地、プッタパルティへの行き方を尋ねに行った、目黒のサイセンターから、インドから帰国後、時々彼らの行事の情報が送られてくるようになった。ある時、広島と岡山の間くらいに位置し、瀬戸内海に面した、ある会社の保養所で、日本サイセンターの全国大会があるという。早速、私は参加申請し、時も時、東京に住む母が病気で寝込んでいるという。見舞いをかねて日本へ行った。そして、2泊3日で全国大会へ行った。まあ、眺めの素晴らしくいい会場だった。日本全国から大勢の人が集まり、大会は始まった。その日、3階か、4階か忘れたが、寝室から階段をどんどん下り2階の講演会場へ行った。会場入口、少し手前の廊下に花を飾り周囲をロープで囲ったところがあった。そこに2-3人の女性が立ち、来る人、来る人に、そこから離れて歩くように指示している。理由はその花の周り全体に「アムリタ」と皆が呼んでいる「聖蜜」が湧き出ているので、濡れないように離れて歩けと言うのだ。誰がいたずらした訳でもない、しかし床の一部が香りのある何かで濡れている。

 アムリタ「聖蜜」やビブーティ「聖灰」が出るのは、サイババの祝福の表れで、誰もが幸せ感で胸がいっぱいになる不思議現象だ。その時、会場に大勢の人達が集まり講演が始まった。湯川れい子さんやその他の著名人も講演。その講演の何番目かに鮫島さんと言う方がいた。彼は当時既にIT関係の仕事を日米で経営する人の様だった。そして、その彼の話と自作映画の内容はサンフランシスコから車で1時間ほど離れた小さな町にあるインド人家族の「魔法の家」の話だった。その家に飾った聖人、キリストやサイババ、仏陀などの写真から、聖灰や聖蜜が出る。そして、それらを飲んだり、身体につけたりすると色々な病が回復しているのだ。その話を聞いているうちに、私は病気の母を思い、鮫島さんに会い、其処への行き方を聞こうと決心したのだ。彼の話はまるで天からの授けのようだった。

 講演終了後、私はVIPが集まる場所へ近付き、何とか鮫島さんに会おうとした。
 ところがVIP周辺にはいつもボランティアが立っていて、私のような要件の訪問者は中に入れてくれない。毎回、食事時を狙ってみたが、全く会える可能性はなかった。
 そうして、とうとう最終日だ。朝から私はもう諦め、東京へ帰ってから、又目黒のサイセンターへ行き、事情を話し、助けてもらおうなどと考えながら会場入口へ行った。そこで係員に駅までのタクシーを呼んでくれるようにお願いした。すると、その係員は「ちょっと待ってください」と言って中へ入り、数分で出てきた。そして、彼女はニコニコしながら、「今ここに白いヴァンが来ます。それが駅まで行きますから、それに乗って行って下さい」と言うのです。私は「ありがとう、助かります」と言って外へ出た。
 そこへ白いヴァン来た。運転手が下車して、ドアを開けてくれた。早速、私は荷物と一緒にシートに座り隣席の人に挨拶した。「ええ…!」。そこにいた隣席人はなんと「鮫島さん」だった。

 彼は親切にカリフォルニアの「魔法の家」への行き方、その家主への連絡までして下さるという。新幹線の駅まで車で距離がかなりあり、互いに話す時間が十分あった。駅に到着すると、彼が私の荷物を持ってプラットホームまで来て、列車に乗る私を見送って下さった。

 アレー、あの時、彼の荷物はどうなっていたのかなぁ?車に戻った?

 これってやっぱり「セレンディピティ」幸運をつかむ!

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「グランマのひとりごと」はこちらからすべてご覧いただけます。https://www.japancanadatoday.ca/category/column/senior-lady/

カルラ9~投稿千景~

エドサトウ

 タケの先祖は、中東から流れ着いた渡来人らしい。田中英道著『日本にやってきたユダヤ人の古代史』に「徐福が上陸したとされる三重県熊野市では秦の時代の『半両銭』が出土しています。この徐福についてもユダヤ系だという説があります。ーーーこの徐福に象徴されるユダヤ系の集団が紀元前三~二世紀に日本に渡来した可能性が高いと考えられる。」とある。さらに武人の埴輪からは騎馬民族ではないかと書かれてあるのを見れば、タケの祖先は馬に乗ることができたのであろうか?

 この一族は、エジプトのピラミッドの建設にたずさわっているから、数学にも強く、後に日本で強大な古墳を設計して作る能力も持っていたように思われる。中近東で発達した騎射、つまり馬の上から弓矢を放つ流鏑馬の技術も持っていた。

 タケは自分で作った木製のあぶみで、馬にまたがり、放牧されてある野生の馬を管理していたのである。

 古墳時代に多くの渡来人の一族が朝鮮から来て、あるものは奈良の南とか東国(関東)に住み着いている。

 岐阜県の下呂温泉付近にも縄文時代の古墳があり、耳飾りと思われるヒスイのまが玉が見つかっているが、このヒスイの原石は日本のものではなく中国原産のヒスイであることが分かっていることは、ずいぶんと昔の縄文時代から、中国との交流があったように想像できる。

 青森県の縄文遺跡からも漆を塗った木片がでてきているが、漆の木は在来種ではなく、中国から持ち込まれたものではないかと言われているのを見れば、大型の丸木船での交易は、早くから海洋民族によりあったように思われる。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

カナダセブンズ、日本女子代表はベスト8に一歩届かず

 BCプレースで開催された3日間に及ぶ白熱のカナダセブンズは、女子はニュージーランド、男子はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。

 3年ぶりの通常開催となったセブンズシリーズのバンクーバー大会「カナダセブンズ」。今年は女子も同時開催で例年以上の盛り上がりを見せた。

 日本からは男女代表が参加。世界トップチームとバンクーバーでぶつかった。

日本女子代表は2勝も9位、男子は14位に

カナダセブンズ、9位決定戦、日本対スペイン。平野のトライが決まる。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ、9位決定戦、日本対スペイン。平野のトライが決まる。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 女子は初日こそ強豪にあたり2戦2敗と苦しい始まりとなったが、2日目にバンクーバー初勝利をあげると、3日目のトーナメント9位決定戦でもスペインに勝利し9位を確定した。

 大会前にはベスト8入りを目指していたが一歩届かず。キャプテン平野優芽(#7)は、「なかなか厳しい戦いの中で自分たちのやりたいことがやらせてもらえず、いいところも見えたんですけど、強豪とはまだもうちょっと差があるなっていうのは、チームとして再認識することができました」と今大会を振り返った。目指してきた最後まで走るラグビーを実践できたことや負けても「気持ちを切り替えて9位に入れたことは良かったと思います」と前向きに捉えた。

 プール戦でフランスに大差を付けられたことに対して鈴木貴士ヘッドコーチは「フィジカルがすごく強い部分があるのでそこでやられてしまって、自分たちの流れに引き戻すことができなかった」と振り返った。日本が目標にしている14分間走り続けるラグビーは実践することができたとポジティブに捉え、修正する部分は修正し次の大会につなげていきたいと語った。

 男子はプール戦で3戦全敗するも3日目にチリに勝利して13位決定戦に進出。南アフリカに敗れ14位で今大会を終えた。

日本男子代表の今大会唯一の白星となったチリ戦。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
日本男子代表の今大会唯一の白星となったチリ戦。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 試合後ケレビ・ジョシュア(#20)はチームの中で選手全員が毎回目的を持って臨んでいて「今回もそれはできたと思います」と振り返った。自身は日本代表初参加でフランス戦ではトライを決め、「(出場が)初めてでちょっと緊張していたけど、みんなのサポートのおかげで力が出し切れたと思います」と笑顔を見せた。

 サイモン・エイモーHCは「選手たちは7人制の経験が少ない中でワールドシリーズに参加して経験を積んで成長している」と評価。大会ごとに課題を持って取り組み、「選手たちの努力を誇りに思う」と語った。

 男子の目標は2024年パリ五輪に出場するだけでなく上位に食い込むことと話し、そのためにワールドシリーズのトーナメント一つひとつの経験が大事になると先を見つめた。

 ワールドシリーズはこの後、女子が2大会(香港、トゥールーズ)、男子が4大会(香港、シンガポール、トゥールーズ、ロンドン)で行われる。シリーズ最終得点で上位4チームがパリ五輪の切符を手にする。女子は、カナダセブンズに優勝したニュージーランドが早々と五輪行きを決めた。

カナダセブンズ結果

カナダセブンズ、9位決定戦。日本対スペイン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ、9位決定戦。日本対スペイン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

日本女子代表
プールB
日本 7-26 オーストラリア
日本 7-40 フランス
日本 17-12 スペイン

9位決定戦準決勝
日本 43-0 コロンビア

9位決定戦
日本 17-10 スペイン

日本男子代表

カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本対南アフリカ、この後トライを決める。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本対南アフリカ、日本はこの後トライを決める。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

プールB
日本 12-31 アルゼンチン
日本 12-40 南アフリカ
日本 5-46 フランス

9位-16位決定戦準々決勝
日本 7-14 ウルグアイ

13位決定戦準決勝
日本 19-0 チリ

13位決定戦
日本 5-17 南アフリカ

カナダセブンズ結果
女子優勝ニュージーランド、2位オーストラリア、3位アメリカ
男子優勝アルゼンチン、2位フランス、3位オーストラリア

9位決定戦を終え、あいさつする日本女子代表に会場から大きな拍手が送られた。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
9位決定戦を終え、あいさつする日本女子代表に会場から大きな拍手が送られた。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本と南アフリカの代表が入場。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本と南アフリカの代表が入場。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ2023、女子優勝ニュージーランド、男子優勝アルゼンチン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ2023、女子優勝ニュージーランド、男子優勝アルゼンチン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真・動画 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース