7人制ラグビー・ワールドシリーズ「カナダセブンズ」が3月3日、バンクーバー市BCプレースで開幕した。
これまでは男子はバンクーバー、女子はラングフォード(ビクトリア)での開催だったが、今年初めて男女とも同じ会場での開催となる。
男子は16チーム、女子は12チームが参加。今年のワールドシリーズは、来年のパリ五輪予選も兼ねる。
3月5日までの3日間、バンクーバーはラグビーで盛り上がる。
「今回バンクーバー大会を機にラグビーっていうスポーツも注目してもらいたい」
今年は日本代表も男女でバンクーバーに乗り込んだ。男子は1週間前にロサンゼルス大会を終え、女子はアメリカで合宿してのバンクーバー入り。まさかの雪のお出迎えだったが、きょうからの試合に標準を合わせている。
3月2日、試合を前に女子日本代表キャプテン平野優芽選手は「(バンクーバー入りして)雪の影響で練習が思うようにできなかったが」と言いながらも、「ここまで順調にチームは調子を上げている」と語った。
1月23日・24日のハミルトン大会(ニュージーランド)で6位に入り、目標としている8強入りを果たした。その翌週1月27-29日のシドニー大会(ニュージーランド)でも、まずまずの成績をあげている。このシリーズ4大会を終え、海外の強豪と対戦しながら手ごたえを感じているようだと鈴木貴士ヘッドコーチ。バンクーバー大会もベスト8以上を狙う。
鈴木ヘッドコーチは、「がんばって一生懸命プレーしますので、その姿を見ていただき、応援いただけると本当に選手たちも力をもらってプレーできると思います」とバンクーバーで多くの人に見てほしいと語った。
日本の女子ラグビーは7人制を中心に強化されている。2016年リオデジャネイロ五輪から正式種目になったことで注目が集まっているが、まだまだ認知度は低い。
平野選手は「体の小さい私たちが大きい相手に立ち向かったり、体を張っているところで、一つでも勇気や力を与えることができたらいいなと思っています。今回バンクーバー大会を機にラグビーっていうスポーツも注目していただけたらなと思っているので、いい結果を残せるようにがんばっていきたいと思います」とメッセージを送った。
日本代表女子の初戦は1日目第1試合午前9時15分から、強敵オーストラリアと対戦する。
日本代表女子の日程(プールB)
3月3日 オーストラリア戦 9:15am、フランス戦 3:52pm
3月4日 スペイン戦 10:00am
日本代表男子の日程(プールB)
3月3日 アルゼンチン戦 12:36pm、南アフリカ戦 6:38pm
3月4日 フランス戦 1:04pm
カナダセブンズ
ワールドラグビー・セブンズシリーズのバンクーバー大会。これまでは毎年3月第1土・日曜の2日間、男子の北米大会第2戦(第1戦はアメリカ)として開催されていたが、2023年から女子も同時開催。女子の北米大会はバンクーバーのみ。
2020年3月の大会終了直後から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、21年、22年は変則スケジュールに。フル大会は3年ぶり。
ワールドラグビー・セブンズシリーズ
毎年秋に始まり春にシーズンを終える7人制ラグビー世界大会。ドバイを皮切りに、男子は10大会、女子は7大会開催。合計ポイントでそのシーズンの優勝チームが決まる。2022-23年シーズンは、2024年パリ五輪の予選を兼ね、上位4チームが五輪出場権を獲得する。
(取材 三島直美/写真 斉藤光一)
合わせて読みたい関連記事