叙勲受章ルース・ミドリ・コールズ氏に勲記と勲章を伝達

勲章を胸に、勲記を手にするコールズ氏(左)、丸山総領事と。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
勲章を胸に、勲記を手にするコールズ氏(左)、丸山総領事と。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito

 昨秋の叙勲で旭日双光章を受けた日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会理事長ルース・ミドリ・コールズ氏への伝達式が、2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸で行われた。

 家族や関係者に見守られる中、コールズ氏は勲章を胸に付けられると照れ笑いを浮かべた。

 在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事は、「ルース・ミドリ・コールズさんを表彰できることを光栄に思います」とあいさつ。「40年以上にわたり、日本人と日系カナダ人シニアの健康促進のために尽力してきた功績は日系コミュニティにとって大きな財産です」と称えた。

 コールズさんは、丸山総領事、今村香代領事にあいさつしたあと、「バンクーバー総領事館、そして、日本政府に感謝の意を表します。少し圧倒されている感じはあるのですが、今回の受章を大変光栄に思っています」と穏やかな口調で語った。

 「両親とキリスト教の教えに感謝したいと思います。彼らの教えが今の私に大きな影響を与えているからです。特に強制移動を強いられたグランドフォークスで日系人たちを手助けしていた両親を幼い頃から見ていた影響は大きく、現在の私に導いてくれました」と振り返った。

 そして、これまで一緒にコミュニティを支えてきたスタッフや仕事仲間の貢献を称え、「日系シニアホームの理事が今日多く来てくれていますが、ここまでの尽力に感謝するとともに、これからまだまだ必要となるニーズに応えるために、私も一緒に仕事ができればと思います。今回は皆さんを代表して受章したと思っています」と感謝した。

 最後に同席した夫に笑顔で感謝を伝えた。

 日本政府は2022年11月3日(日本時間)に令和4年(2022年)秋の叙勲受章者を発表。コールズ氏は、「カナダにおける日系社会の福祉向上及び日本・カナダ間の友好親善に寄与した功労」が認められ、旭日双光章を受章した。

ルース・ミドリ・コールズ

2010年から日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会理事長。ロバート・ニイミ前理事長時には副理事長を長年務める。ソーシャルワーカーとして30年以上ヘルスケアの現場で働き、ダイバーシティ・サービスの管理職やリーダー的役割を担ってきた。(一部Nikkei Seniors Health Care & Housing Societyより抜粋)

伝達式であいさつをするコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
伝達式であいさつをするコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
「一緒に夕飯を食べられないことも度々あって」とエピソードを披露して、夫に向け笑顔で感謝の言葉を贈るコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
「一緒に夕飯を食べられないことも度々あって」とエピソードを披露して、夫に向け笑顔で感謝の言葉を贈るコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
勲記を読み上げる丸山総領事。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
勲記を読み上げる丸山総領事。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
丸山総領事から花束を受け取るコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito
丸山総領事から花束を受け取るコールズ氏。2022年12月27日、在バンクーバー日本国総領事公邸。Photo by ©Koichi Saito

(写真 斉藤光一/記事 編集部)

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