ホーム 著者 からの投稿 Naomi Mishima

Naomi Mishima

Naomi Mishima
1579 投稿 0 コメント

GK高丘、ホワイトキャップスで今季初勝利、CONCACAF Champions League

 ホワイトキャップスが今季初勝利をつかんだ。この日は、MLSレギュラーシーズンではなく、CONCACAF Champions League。北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が主催するクラブチームによるサッカー大陸選手権大会で、優勝チームはFIFAクラブワールドカップへの出場権を得る。

ホンデュラスに5-0と圧勝

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCは3月8日、ホンデュラスのレアルC.D.エスパーニャとBCプレースで対戦した。

 CONCACAF Champions Leagueのファーストレグ。この日もフル出場したGK高丘陽平は、開始早々に好セーブを見せ、チームを盛り上げた。チームは、21分に1点目を入れると、後半はオウンゴールを含める4ゴールを決めエスパーニャを圧倒。うれしい今季初白星となった。

 高丘は無失点で、試合後にはチームメートと笑顔で喜んだ。高丘にとっては、ホワイトキャップス初勝利となった。

 ホーム&アウェイで行われる戦いのセカンドレグは、3月15日にホンデュラスで行われる。

開始早々、GK高丘の好セーブが光る。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
開始早々、GK高丘の好セーブが光る。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
前半1-0の緊張が続く中、チームに支持を出すGK高丘。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
前半1-0の緊張が続く中、チームに支持を出すGK高丘。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
2点目をあげ喜ぶホワイトキャップスRyan Raposo。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
2点目をあげ喜ぶホワイトキャップスRyan Raposo。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後、GK高丘も笑顔でチームメートと勝利を喜ぶ。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後、GK高丘も笑顔でチームメートと勝利を喜ぶ。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップス応援団サウスサイダーズ。大声援でチームを後押しする。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
ホワイトキャップス応援団サウスサイダーズ。大声援でチームを後押しする。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(写真・動画 斉藤光一/記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

第7回 それって唯の偶然?

 ねぇ、貴方の息子さんの経験談「又聞き」だけどぅ、彼がさぁ、随分前にママに頼まれてカリフォルニアの田舎街に「聖灰」「聖蜜」そして、「聖水」の出る「魔法の家」への同行を頼まれ同行してさ。
 そこで、灰と蜜と水を全部もらって、サンフランシスコへ戻る車中、彼の手にある紙袋の中の水と蜜と灰が、皆熱くなって、「熱い!」と言ったら、貴方が「うーん、それはね、今、天の宇宙エネルギーが発生しているのよ。少ししたら冷めるよ」と言ったのですって?「本当?」「それで、それが幸運を呼ぶって?」

 南インドのサイババの居住地、プッタパルティへの行き方を尋ねに行った、目黒のサイセンターから、インドから帰国後、時々彼らの行事の情報が送られてくるようになった。ある時、広島と岡山の間くらいに位置し、瀬戸内海に面した、ある会社の保養所で、日本サイセンターの全国大会があるという。早速、私は参加申請し、時も時、東京に住む母が病気で寝込んでいるという。見舞いをかねて日本へ行った。そして、2泊3日で全国大会へ行った。まあ、眺めの素晴らしくいい会場だった。日本全国から大勢の人が集まり、大会は始まった。その日、3階か、4階か忘れたが、寝室から階段をどんどん下り2階の講演会場へ行った。会場入口、少し手前の廊下に花を飾り周囲をロープで囲ったところがあった。そこに2-3人の女性が立ち、来る人、来る人に、そこから離れて歩くように指示している。理由はその花の周り全体に「アムリタ」と皆が呼んでいる「聖蜜」が湧き出ているので、濡れないように離れて歩けと言うのだ。誰がいたずらした訳でもない、しかし床の一部が香りのある何かで濡れている。

 アムリタ「聖蜜」やビブーティ「聖灰」が出るのは、サイババの祝福の表れで、誰もが幸せ感で胸がいっぱいになる不思議現象だ。その時、会場に大勢の人達が集まり講演が始まった。湯川れい子さんやその他の著名人も講演。その講演の何番目かに鮫島さんと言う方がいた。彼は当時既にIT関係の仕事を日米で経営する人の様だった。そして、その彼の話と自作映画の内容はサンフランシスコから車で1時間ほど離れた小さな町にあるインド人家族の「魔法の家」の話だった。その家に飾った聖人、キリストやサイババ、仏陀などの写真から、聖灰や聖蜜が出る。そして、それらを飲んだり、身体につけたりすると色々な病が回復しているのだ。その話を聞いているうちに、私は病気の母を思い、鮫島さんに会い、其処への行き方を聞こうと決心したのだ。彼の話はまるで天からの授けのようだった。

 講演終了後、私はVIPが集まる場所へ近付き、何とか鮫島さんに会おうとした。
 ところがVIP周辺にはいつもボランティアが立っていて、私のような要件の訪問者は中に入れてくれない。毎回、食事時を狙ってみたが、全く会える可能性はなかった。
 そうして、とうとう最終日だ。朝から私はもう諦め、東京へ帰ってから、又目黒のサイセンターへ行き、事情を話し、助けてもらおうなどと考えながら会場入口へ行った。そこで係員に駅までのタクシーを呼んでくれるようにお願いした。すると、その係員は「ちょっと待ってください」と言って中へ入り、数分で出てきた。そして、彼女はニコニコしながら、「今ここに白いヴァンが来ます。それが駅まで行きますから、それに乗って行って下さい」と言うのです。私は「ありがとう、助かります」と言って外へ出た。
 そこへ白いヴァン来た。運転手が下車して、ドアを開けてくれた。早速、私は荷物と一緒にシートに座り隣席の人に挨拶した。「ええ…!」。そこにいた隣席人はなんと「鮫島さん」だった。

 彼は親切にカリフォルニアの「魔法の家」への行き方、その家主への連絡までして下さるという。新幹線の駅まで車で距離がかなりあり、互いに話す時間が十分あった。駅に到着すると、彼が私の荷物を持ってプラットホームまで来て、列車に乗る私を見送って下さった。

 アレー、あの時、彼の荷物はどうなっていたのかなぁ?車に戻った?

 これってやっぱり「セレンディピティ」幸運をつかむ!

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「グランマのひとりごと」はこちらからすべてご覧いただけます。https://www.japancanadatoday.ca/category/column/senior-lady/

カルラ9~投稿千景~

エドサトウ

 タケの先祖は、中東から流れ着いた渡来人らしい。田中英道著『日本にやってきたユダヤ人の古代史』に「徐福が上陸したとされる三重県熊野市では秦の時代の『半両銭』が出土しています。この徐福についてもユダヤ系だという説があります。ーーーこの徐福に象徴されるユダヤ系の集団が紀元前三~二世紀に日本に渡来した可能性が高いと考えられる。」とある。さらに武人の埴輪からは騎馬民族ではないかと書かれてあるのを見れば、タケの祖先は馬に乗ることができたのであろうか?

 この一族は、エジプトのピラミッドの建設にたずさわっているから、数学にも強く、後に日本で強大な古墳を設計して作る能力も持っていたように思われる。中近東で発達した騎射、つまり馬の上から弓矢を放つ流鏑馬の技術も持っていた。

 タケは自分で作った木製のあぶみで、馬にまたがり、放牧されてある野生の馬を管理していたのである。

 古墳時代に多くの渡来人の一族が朝鮮から来て、あるものは奈良の南とか東国(関東)に住み着いている。

 岐阜県の下呂温泉付近にも縄文時代の古墳があり、耳飾りと思われるヒスイのまが玉が見つかっているが、このヒスイの原石は日本のものではなく中国原産のヒスイであることが分かっていることは、ずいぶんと昔の縄文時代から、中国との交流があったように想像できる。

 青森県の縄文遺跡からも漆を塗った木片がでてきているが、漆の木は在来種ではなく、中国から持ち込まれたものではないかと言われているのを見れば、大型の丸木船での交易は、早くから海洋民族によりあったように思われる。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

カナダセブンズ、日本女子代表はベスト8に一歩届かず

 BCプレースで開催された3日間に及ぶ白熱のカナダセブンズは、女子はニュージーランド、男子はアルゼンチンの優勝で幕を閉じた。

 3年ぶりの通常開催となったセブンズシリーズのバンクーバー大会「カナダセブンズ」。今年は女子も同時開催で例年以上の盛り上がりを見せた。

 日本からは男女代表が参加。世界トップチームとバンクーバーでぶつかった。

日本女子代表は2勝も9位、男子は14位に

カナダセブンズ、9位決定戦、日本対スペイン。平野のトライが決まる。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ、9位決定戦、日本対スペイン。平野のトライが決まる。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 女子は初日こそ強豪にあたり2戦2敗と苦しい始まりとなったが、2日目にバンクーバー初勝利をあげると、3日目のトーナメント9位決定戦でもスペインに勝利し9位を確定した。

 大会前にはベスト8入りを目指していたが一歩届かず。キャプテン平野優芽(#7)は、「なかなか厳しい戦いの中で自分たちのやりたいことがやらせてもらえず、いいところも見えたんですけど、強豪とはまだもうちょっと差があるなっていうのは、チームとして再認識することができました」と今大会を振り返った。目指してきた最後まで走るラグビーを実践できたことや負けても「気持ちを切り替えて9位に入れたことは良かったと思います」と前向きに捉えた。

 プール戦でフランスに大差を付けられたことに対して鈴木貴士ヘッドコーチは「フィジカルがすごく強い部分があるのでそこでやられてしまって、自分たちの流れに引き戻すことができなかった」と振り返った。日本が目標にしている14分間走り続けるラグビーは実践することができたとポジティブに捉え、修正する部分は修正し次の大会につなげていきたいと語った。

 男子はプール戦で3戦全敗するも3日目にチリに勝利して13位決定戦に進出。南アフリカに敗れ14位で今大会を終えた。

日本男子代表の今大会唯一の白星となったチリ戦。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
日本男子代表の今大会唯一の白星となったチリ戦。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 試合後ケレビ・ジョシュア(#20)はチームの中で選手全員が毎回目的を持って臨んでいて「今回もそれはできたと思います」と振り返った。自身は日本代表初参加でフランス戦ではトライを決め、「(出場が)初めてでちょっと緊張していたけど、みんなのサポートのおかげで力が出し切れたと思います」と笑顔を見せた。

 サイモン・エイモーHCは「選手たちは7人制の経験が少ない中でワールドシリーズに参加して経験を積んで成長している」と評価。大会ごとに課題を持って取り組み、「選手たちの努力を誇りに思う」と語った。

 男子の目標は2024年パリ五輪に出場するだけでなく上位に食い込むことと話し、そのためにワールドシリーズのトーナメント一つひとつの経験が大事になると先を見つめた。

 ワールドシリーズはこの後、女子が2大会(香港、トゥールーズ)、男子が4大会(香港、シンガポール、トゥールーズ、ロンドン)で行われる。シリーズ最終得点で上位4チームがパリ五輪の切符を手にする。女子は、カナダセブンズに優勝したニュージーランドが早々と五輪行きを決めた。

カナダセブンズ結果

カナダセブンズ、9位決定戦。日本対スペイン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ、9位決定戦。日本対スペイン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

日本女子代表
プールB
日本 7-26 オーストラリア
日本 7-40 フランス
日本 17-12 スペイン

9位決定戦準決勝
日本 43-0 コロンビア

9位決定戦
日本 17-10 スペイン

日本男子代表

カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本対南アフリカ、この後トライを決める。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本対南アフリカ、日本はこの後トライを決める。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

プールB
日本 12-31 アルゼンチン
日本 12-40 南アフリカ
日本 5-46 フランス

9位-16位決定戦準々決勝
日本 7-14 ウルグアイ

13位決定戦準決勝
日本 19-0 チリ

13位決定戦
日本 5-17 南アフリカ

カナダセブンズ結果
女子優勝ニュージーランド、2位オーストラリア、3位アメリカ
男子優勝アルゼンチン、2位フランス、3位オーストラリア

9位決定戦を終え、あいさつする日本女子代表に会場から大きな拍手が送られた。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
9位決定戦を終え、あいさつする日本女子代表に会場から大きな拍手が送られた。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本と南アフリカの代表が入場。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ大会3日目、13位決定戦。日本と南アフリカの代表が入場。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ2023、女子優勝ニュージーランド、男子優勝アルゼンチン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
カナダセブンズ2023、女子優勝ニュージーランド、男子優勝アルゼンチン。2023年3月5日、BCプレース。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真・動画 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

アベンジャーズ・ステーションがブレントウッドにオープン!

アベンジャーズのトレイニング施設でS.T.A.T.I.O.N エージェントになるべく訓練を受けよう!Photo provided by Michiru Miyai
アベンジャーズのトレイニング施設でS.T.A.T.I.O.N. エージェントになるべく訓練を受けよう!Photo provided by Michiru Miyai

 Marvel Avengers S.T.A.T.I.O.N.がThe Amazing Brentwoodにオープンした。

 アベンジャーズファンならワクワクするアトラクションが満載。

 「アベンジャーズの科学的戦闘支援ネットワーク『S.T.A.T.I.O.N.』に参加する準備はできているか?」と誘われると、「できている!」というしかないだろう。

 S.T.A.T.I.O.N.では、さまざまなアベンジャーズキャラクターを体験できる。キャプテンアメリカのシールド、アイロンマンのアーマー、ブラック・ウィドーのユニフォームなど、自分の好きなキャラクターになり切ってみる。

 圧倒的な映像、小道具の展示、シミュレーションゲームなどを通して、マーベルシネマティックユニバース(MCU)の世界観が家族でたっぷりと楽しめる。

マーベル・アベンジャーズ S.T.A.T.I.O.N.

期間:3月3日~5月28日
時間:月-水 10am–7pm(入場は6pmまで)、木-土 10am–9pm(入場は8pmまで)、日 10am–7pm(入場は6pmまで)
料金:大人(16歳以上)$29~、子ども(3-15歳)$23~、学生/シニア $26~、乳児(3歳未満)無料
ウェブサイトhttps://avengersstationcanada.com/

Marvel Avengers S.T.A.T.I.O.N.がバーナビーにオープン。Photo provided by Michiru Miyai
Marvel Avengers S.T.A.T.I.O.N.がバーナビーにオープン。Photo provided by Michiru Miyai
The Amazing Brentwood モールの一階、スカイトレイン駅から出てすぐ。Photo provided by Michiru Miyai
The Amazing Brentwood モールの一階、スカイトレイン駅から出てすぐ。Photo provided by Michiru Miyai

合わせて読みたい関連記事

JALTA第23回お話発表会、3年ぶりに元気な声が響く

JALTA日本語教育振興会主催・第23回お話発表会。参加者全員で。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
JALTA日本語教育振興会主催・第23回お話発表会。参加者全員で。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

 JALTA日本語教育振興会主催の第23回お話発表会が2月12日、バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホールで開催された。

 2020年3月からの新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年、22年は中止となり、今年は3年ぶりの開催。この日のために練習を重ねた、小学科、基礎科、中高等科の生徒たちは、家族や先生たちが見守る中、緊張したそぶりも見せず練習の成果を発揮してそれぞれの「お話」を披露した。

「ステージに立って皆さんの前で発表することに意義」

3年ぶりに開催された発表会でトップバッターを務めた小学科の鈴木恵真さん。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
3年ぶりに開催された発表会でトップバッターを務めた小学科の鈴木恵真さん。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

 開会にあたりJALTA本間真理副会長は、新型コロナの影響で2年間発表会を開催しなかったことを「JALTAお話発表会は、ステージに立って皆さんの前で発表することに意義があると思っていました」とあいさつで語った。

 その通り、ステージに立った生徒たちは自信に満ちた表情で自分の「お話」を語り聞かせた。お話発表会では自分の「お話」を原稿を見ずに発表する。

日本のアニメが大好きと話した、基礎科のユー・トニーさん。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
日本のアニメが大好きと話した、基礎科のユー・トニーさん。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

 トップバッターだった小学科の鈴木恵真さんは、カナダの先住民についてレイバン(大ガラス)やサーモンが象徴する意味や環境へのかかわり方などを話した。基礎科のユー・トニーさんは、アニメが大好きで日本語を習っていて、日本語でアニメが読むことの楽しさや日本に行ったときに父親の通訳をした経験を明るく紹介した。

 学年が上がると「お話」は長く、内容もグッと濃くなる。コバザー・ヴァネッサさんは柔道について熱く語り、廣本ジャズミンさんはロストラグーンについての詳しい観察などを表現力豊かに語った。

「発表は難しかった」と生徒たち

あいさつで生徒たちに語りかける在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
あいさつで生徒たちに語りかける在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

 来賓として出席した在バンクーバー日本国総領事館・丸山浩平総領事はあいさつで、「お話発表会のプログラムを拝見するととってもおもしろそうで聞くのを楽しみにしていました」と生徒たちに語りかけた。発表会終了後には「一生懸命練習したというのが感じられて。それぞれの家族でも、学校でも、一緒に思いを込めてやってらっしゃるなと感じました。とっても楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました」と語った。

この日のためにがんばったことをステップに「日本語の勉強をこれからもずっと続けてくださいね」とJALTAベイリー智子会長。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
この日のためにがんばったことをステップに「日本語の勉強をこれからもずっと続けてくださいね」とJALTAベイリー智子会長。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

 JALTAベイリー智子会長は閉会のあいさつで、2年間休んだお話発表会だったが「今日こうして皆さんの大好きなもののお話、楽しかった経験、こういう発表を元気な声で分かりやすくしてくれたこと、本当にうれしく思います」と生徒たちを称えた。そして、「発表は難しかったですか?」と聞くと、生徒から「うん」という返事が。この日に向けた生徒たちの努力が垣間見えた。

 発表会終了後に話を聞くとベイリー会長は「いつもすばらしいですが、今年は本当に完成度が高かったと思います。一人一人のお話が、とてもとても、宝石のように輝いていて、すばらしいお話ばかりでした」と感心した。

 今年はJALTA加盟8校から生徒が参加した。

参加生徒と「お話」タイトル

小学科(Elementary Course)

・「カナダの先住民」鈴木恵真(Emma Suzuki)
・「わたしの学校」菊池真悠(Mayu Kikuchi)
・「こびとたちと大きな木」坪田舞莉(Mari Tsubota)
・「兄弟のりき」野村斗真守(Thomas Nomura)
・「なまえのゆらい」チェン輝(Teo Chen)
・「冬休みのおもい出」池内すずな(Suzuna Ikeuchi)
・「でん車」ダンフィールド・タイラー(Tyler Dunfield)
・「オーストラリアのクリスマス」ナドルスキ愛仁花(Anika Nadolski)
・「日本とアメリカの学校のちがい」バーバー・マックス(Maxwell Barber)
・「日本へ行った思い出」ガニョン咲来(Sakura Gagnon)
・「冬休み」足立凌(Ryou Adachi)

基礎科(Fundamental Course)

・「日本語のべんきょう」ユー・トニー(Tony Yu)
・「私の好きなもの」カッツフロス・フェイス(Faith Katsafouros)
・「マウンテンバイク」ブラックモア・マーカス(Marcus Blackmore)
・「わたしのかぞく」ハットン・エミ(Emi Hutton)
・「うつくしいじゅうどう」コバザー・ヴァネッサ(Vanessa Covaser)

中高等科(Junior &Senior High Course)

・「ロストラグーン散歩」廣本ジャズミン(Jasmine Hiromoto)
・「バレーボールを通して学んだこと」三島綾人(Ayato Mishima)

劇団「座・だいこん」による賛助出演。演目:「春はあけぼの」(『枕草子』の冒頭より)。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today
劇団「座・だいこん」による賛助出演。演目:「春はあけぼの」(『枕草子』の冒頭より)。2023年2月12日、バンクーバー市バンクーバー日本語学校並びに日系人会館ホール。Photo by Japan Canada Today

(取材 三島直美)

合わせて読みたい関連記事

オンライン講演会「認知症リスクを減らすには?〜『アリセプト』開発者が語る医食同源〜」

タイトル:認知症リスクを減らすには?〜「アリセプト」開発者が語る医食同源〜

概要:2023年「オンライン講演会」の皮切りは、2020年に3回シリーズで認知症についてお話しいただいた杉本八郎先生に、再びご登壇いただきます。今回は、薬学博士・脳科学者の見地から、認知症を予防するとされている食べ物について、昨年9月に出版された共著本「脳がよろこぶスープ」で紹介されている内容を中心にお話しいただきます。また、先頃、米国食品医薬品局 (FDA) が迅速承認したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」や、杉本先生が研究開発されている新薬についても合わせてご紹介いただきます。『人生100年時代』に向けて健康長寿を目指しましょう!

日時:4月21日 (金) 午後7時から午後9時 (バンクーバー時間)

4月22日 (土) 午前11時から午後1時 (日本時間)

場所:Zoom

講師:杉本 八郎  

講師プロフィール:薬学博士 、 脳科学者。1942年東京都生まれ。1961年 (株) エーザイ入社。世界初のアルツハイマー病治療薬「アリセプト」の開発に成功し、1998年3月日本薬学会技術賞受賞、同年4月薬のノーベル賞と称される英国ガリアン賞特別賞受賞、2002年6月恩賜発明賞など受賞多数。2003年3月(株) エーザイ定年退職後、京都大学大学院薬学研究科寄付講座教授 を経て現在、同志社大学生命医科学研究科客員教授 。一般社団法人認知症対策推進研究会代表理事。(株)グリーン・テック代表取締役。

参加費:$20

お支払い方法:https://www.eventbrite.ca/e/545102485207

他のお支払い方法をご希望の方は、下記の連絡先 (協会メール)までお問い合わせください。

申込締切:4月18日(火)

連絡先:orangecafevancouver@gmail.com

主催:日本語認知症サポート協会

メディアスポンサー:月刊ふれいざー、Oops!、Life Vancouver、日加トゥデイ、バンクーバー新報

バンクーバー三田会 春の集いのお知らせ

慶應義塾校友会バンクーバー三田会では、年次総会を兼ねた懇親会、春の集いを開催します。懇親会席上では、日本の特許庁審査官で、UBC工学部客員研究員の、斎田寛史氏をスピーカーにお迎えし、「日本の知的財産権制度について」と題したトークをお聞きいただきます。慶應義塾に在籍された方、ゆかりのある方、興味のある方々のご参加をお待ちしています。

日時:3月26日(日)午前11時30分より年次総会 正午より懇親会

会場:Nuba in Kitsilano
3116 West Broadway, Vancouver
604-336-1797
会費:一般60ドル、学生30ドル 

お問い合わせ、お申し込みは、松本 akmatsumoto@shaw.ca  604-224-2050 までどうぞ。

ラグビーセブンズ日本代表女子、バンクーバーで初勝利!

圧倒したコロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
圧倒したコロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本女子代表バンクーバー初勝利となったスペイン戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本女子代表バンクーバー初勝利となったスペイン戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 日本女子代表がバンクーバーで大会初勝利をあげた。BCプレースで開催されているラグビーセブンズ世界大会カナダセブンズ。

 大会は今年から男女同時開催となり、3日間の日程で行われている。

 初日は強豪オーストラリア、フランス相手に2連敗したものの、2日目のプール3試合目スペイン戦に17-12で勝利。11分にトライをあげて、接戦を制した。

 その結果、プール戦では3戦1勝2敗で3位となり、トーナメント9-12位決定戦に進んだ。

 トーナメント1試合目は招待チームのコロンビアと対戦。圧倒的な差を見せつけ、6トライの43-0で圧勝した。次は大会3日目、9位決定戦に進む。

 日本男子代表は2日目、プールBの3試合目をフランスと対戦し、5-46と圧倒された。これでプール戦は3戦全敗となり、トーナメント9-16位戦に進んだ。

 トーナメント1試合目はウルグアイと対戦。後半に1トライ、1コンバージョンで同点に追いついたものの15分にトライを決められ、7-14で惜敗した。

 3日目は13-16位決定戦に進む。

カナダセブンズ

 ワールドラグビー・セブンズシリーズのバンクーバー大会。これまでは毎年3月第1土・日曜の2日間、男子の北米大会第2戦(第1戦はアメリカ)として開催されていたが、2023年から女子も同時開催。女子の北米大会はバンクーバーのみ。
 2020年3月の大会終了直後から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、21年、22年は変則スケジュールに。フル大会は3年ぶり。

ワールドラグビー・セブンズシリーズ

 毎年秋に始まり春にシーズンを終える7人制ラグビー世界大会。ドバイを皮切りに、男子は10大会、女子は7大会開催。合計ポイントでそのシーズンの優勝チームが決まる。2022-23年シーズンは、2024年パリ五輪の予選を兼ね、上位4チームが五輪出場権を獲得する。

フランス戦、唯一のトライを決める。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
フランス戦、唯一のトライを決める。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本対フランス。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本対フランス。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
圧倒したコロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
圧倒したコロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
相手の反則でトライ。コロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
相手の反則でトライ。コロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
会場には日の丸も。コロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
会場には日の丸も。コロンビア戦。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本対ウルグアイ。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本対ウルグアイ。2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日の丸を掲げて応援!2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日の丸を掲げて応援!2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本を応援するファンの姿も!2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
日本を応援するファンの姿も!2023年3月4日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

カナダセブンズ開幕!日本代表男女、善戦も勝利は明日にお預け

カナダセブンズ、日本対オーストラリア。日本女子代表、この後トライを決める。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ、日本対オーストラリア。日本女子代表、この後トライを決める。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 カナダセブンズがBCプレースで開幕した。今年から女子大会も同時開催のため、いつもより1日多い3日間におよぶ熱戦が繰り広げられる。

 日本も男女代表が参戦。女子は1日目第1試合からいきなり現在シリーズ2位につけているオーストラリアと対戦。黒星発進となったものの7-26と善戦した。続いて4位のフランスとの対戦は、ボールを落とすミスが響いて7-40と引き離された。

 男子は1試合目、現在シリーズ2位につけている好調のアルゼンチンと対戦。2トライを奪ったものの12-31で敗れた。2試合目の相手は南アフリカ。シリーズ3位につける実力のあるチームが続く。この試合でも2トライをあげたが12-40で2連敗となった。

 4日はプールB残り各1試合、女子は9位のスペインと、男子は7位フランスと対戦する。日本代表は女子は8位、男子は16位。

 プールでの全試合が終了後、順位によってトーナメントの対戦が決まる。大会は3月5日に決勝が行われる。

カナダセブンズ

 ワールドラグビー・セブンズシリーズのバンクーバー大会。これまでは毎年3月第1土・日曜の2日間、男子の北米大会第2戦(第1戦はアメリカ)として開催されていたが、2023年から女子も同時開催。女子の北米大会はバンクーバーのみ。
 2020年3月の大会終了直後から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、21年、22年は変則スケジュールに。フル大会は3年ぶり。

ワールドラグビー・セブンズシリーズ

 毎年秋に始まり春にシーズンを終える7人制ラグビー世界大会。ドバイを皮切りに、男子は10大会、女子は7大会開催。合計ポイントでそのシーズンの優勝チームが決まる。2022-23年シーズンは、2024年パリ五輪の予選を兼ね、上位4チームが五輪出場権を獲得する。

カナダセブンズ女子、日本対オーストラリア。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対オーストラリア。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス戦終了後、日本代表に拍手を送るファン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ女子、日本対フランス戦終了後、日本代表に拍手を送るファン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対アルゼンチン。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対南アフリカ。日本がトライを決める。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダセブンズ男子、日本対南アフリカ。日本がトライを決める。2023年3月3日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

白熱のカナダセブンズ開幕!初の男女同時開催、日本男女代表も参戦!

2020年カナダセブンズ、日本対アルゼンチン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、日本対アルゼンチン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、カナダ対スペイン。中央は2022年に引退した元カナダ代表キャプテン、ネイサン・ヒラヤマ選手。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、カナダ対スペイン。中央は2022年に引退した元カナダ代表キャプテン、ネイサン・ヒラヤマ選手。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi

 7人制ラグビー・ワールドシリーズ「カナダセブンズ」が3月3日、バンクーバー市BCプレースで開幕した。

 これまでは男子はバンクーバー、女子はラングフォード(ビクトリア)での開催だったが、今年初めて男女とも同じ会場での開催となる。

 男子は16チーム、女子は12チームが参加。今年のワールドシリーズは、来年のパリ五輪予選も兼ねる。

 3月5日までの3日間、バンクーバーはラグビーで盛り上がる。

「今回バンクーバー大会を機にラグビーっていうスポーツも注目してもらいたい」

キャプテン平野優芽選手。BCプレースの印象を「あまりラグビー場っぽくない、初めての新鮮な空間」と語った。2023年3月2日、バンクーバー市。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today
キャプテン平野優芽選手。BCプレースの印象を「あまりラグビー場っぽくない、初めての新鮮な空間」と語った。2023年3月2日、バンクーバー市。Photo by Saito Koichi/Japan Canada Today

 今年は日本代表も男女でバンクーバーに乗り込んだ。男子は1週間前にロサンゼルス大会を終え、女子はアメリカで合宿してのバンクーバー入り。まさかの雪のお出迎えだったが、きょうからの試合に標準を合わせている。

 3月2日、試合を前に女子日本代表キャプテン平野優芽選手は「(バンクーバー入りして)雪の影響で練習が思うようにできなかったが」と言いながらも、「ここまで順調にチームは調子を上げている」と語った。

 1月23日・24日のハミルトン大会(ニュージーランド)で6位に入り、目標としている8強入りを果たした。その翌週1月27-29日のシドニー大会(ニュージーランド)でも、まずまずの成績をあげている。このシリーズ4大会を終え、海外の強豪と対戦しながら手ごたえを感じているようだと鈴木貴士ヘッドコーチ。バンクーバー大会もベスト8以上を狙う。

 鈴木ヘッドコーチは、「がんばって一生懸命プレーしますので、その姿を見ていただき、応援いただけると本当に選手たちも力をもらってプレーできると思います」とバンクーバーで多くの人に見てほしいと語った。

 日本の女子ラグビーは7人制を中心に強化されている。2016年リオデジャネイロ五輪から正式種目になったことで注目が集まっているが、まだまだ認知度は低い。

 平野選手は「体の小さい私たちが大きい相手に立ち向かったり、体を張っているところで、一つでも勇気や力を与えることができたらいいなと思っています。今回バンクーバー大会を機にラグビーっていうスポーツも注目していただけたらなと思っているので、いい結果を残せるようにがんばっていきたいと思います」とメッセージを送った。

 日本代表女子の初戦は1日目第1試合午前9時15分から、強敵オーストラリアと対戦する。

日本代表女子の日程(プールB)
3月3日 オーストラリア戦 9:15am、フランス戦 3:52pm
3月4日 スペイン戦 10:00am

日本代表男子の日程(プールB)
3月3日 アルゼンチン戦 12:36pm、南アフリカ戦 6:38pm
3月4日 フランス戦 1:04pm

カナダセブンズ

 ワールドラグビー・セブンズシリーズのバンクーバー大会。これまでは毎年3月第1土・日曜の2日間、男子の北米大会第2戦(第1戦はアメリカ)として開催されていたが、2023年から女子も同時開催。女子の北米大会はバンクーバーのみ。
 2020年3月の大会終了直後から始まった新型コロナウイルス感染拡大の影響で、21年、22年は変則スケジュールに。フル大会は3年ぶり。

ワールドラグビー・セブンズシリーズ

 毎年秋に始まり春にシーズンを終える7人制ラグビー世界大会。ドバイを皮切りに、男子は10大会、女子は7大会開催。合計ポイントでそのシーズンの優勝チームが決まる。2022-23年シーズンは、2024年パリ五輪の予選を兼ね、上位4チームが五輪出場権を獲得する。

2020年カナダセブンズ、カナダ対フィジー。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、カナダ対フィジー。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、日本対アルゼンチン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、日本対アルゼンチン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、カナダ対スペイン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
2020年カナダセブンズ、カナダ対スペイン。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
カップ戦では炎の演出も。2020年カナダセブンズ。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
カップ戦では炎の演出も。2020年カナダセブンズ。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
セブンズシリーズ恒例コスチュームで観戦!2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
セブンズシリーズ恒例コスチュームで観戦!2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
圧倒的なフィジーファン!2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
圧倒的なフィジーファン!2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
独特のコスチュームがあちこちで見られる。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi
独特のコスチュームがあちこちで見られる。2020年3月、BCプレース。Photo by Saito Koichi

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

合わせて読みたい関連記事

カルラ8~投稿千景~

エドサトウ

 僕が脊椎狭窄症の手術をして、2週間ぐらいしたら、整体の中年の女性医師が来てリハビリのトレーニングを始めると言うので、病院のパジャマのままでリハビリに行くと、先生が「あなたは下着を着ているの?」と聞かれる。手術後からガウンのようなパジャマをきているだけなので「下着はつけていません」と答えると先生が病院のステテコの様な下着を持ってきてくれて、着替えを手伝ってくれた。その時はまだ、手足も不自由で自分で着替えることもままならず、この先生が手伝ってくれたが、僕は丸裸で恥ずかしかったけれど、なんせ、体が不自由なので仕方がない。

 後で、先生が「あなたは子供さんはいるの?」と聞かれたので、不思議に思っていたが、よくよく考えてみれば、今回の大手術で、麻酔で無意識の僕のおちんちんも恐怖に震えて、小さくなり、下腹の奥に入り込んだままなのであるから、僕は子供ができないと思われたのかもしれない。とにかく下着はつけたので、リハビリ室のほかの患者の目を気にする必要はなくなった。

 手術後は、尿道に細い管を通されて、おしっこは自動的にベッドの横にあるプラスチックの袋に溜まるようになっていて、それ以来、下着は着てはいなかったのである。

 ついでに言えば、僕の長男は、首都オタワの近郊の街に暮らしている。僕が、そのことを言うと、彼女が「ああ、知っています。私も以前そこに住んでいました」と言われて、急に親しみが感じられたのは不思議であった。

 しばらくして、カルラの乗馬ズボンらしきものができて、タケと乗馬の練習が始まるのである。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

Today’s セレクト

最新ニュース