彩月会は「西川流カナダ彩月会」へ、名取式で正式に西川洋香さん、西川洋雪さんに

「西川流カナダ彩月会」(旧彩月会)、西川佳洋師範(前列中央)を囲んで。日系文化センター・博物館で。2023年2月。写真提供:西川流カナダ彩月会
「西川流カナダ彩月会」(旧彩月会)、西川佳洋師範(前列中央)を囲んで。日系文化センター・博物館で。2023年2月。写真提供:西川流カナダ彩月会

 バンクーバー日系コミュニティで親しまれている「彩月会」に明るい話題が続いた。

 西川流師範の西川佳洋(松野洋子)さん率いる西川流日本舞踊グループ「彩月会」が、西川流家元西川千雅さんの承認を得て、6月16日に正式名称として「西川流カナダ彩月会」を名乗ることが決まった。

 彩月会は、約47年にわたりバンクーバーで西川流日本舞踊を教えている西川佳洋さんが、2011年から日系文化センター・博物館で教え始めたグループ。以来、コミュニティを中心に活動、機会があるごとにバンクーバーで西川流日本舞踊の美しさを披露している。

 その彩月会から今年2人が「名取式」を経て、正式に西川流苗字内に入ることになった。かおりリトンさんは西川洋香を、芦田有希子さんは西川洋雪を授与された。

 2人は4月1日にオンラインを通してバンクーバーで名取式を終えた後、5月18日には名古屋市の西川流西川会会館を訪れ、師匠の西川流四世家元西川千雅さんらの前で稽古した踊りを披露してすべて終了。西川洋香、西川洋雪として新たな一歩を踏み出した。

 2人を推薦した西川佳洋さんは、「ゆくゆくは私の後を引き受けて、日本舞踊をバンクーバーで続けていって欲しいと思っていましたところ、今年(2023年1月)に入ってから、リトンかおりさん、芦田有希子さんから、西川の苗字内に入り踊りを続けていきたいと言われまして、早速西川流家元(西川千雅師匠)に連絡をしましたところ、ぱたぱたと4月1日にZOOMにて「名取式」を行い、正式に、リトンかおりさんが西川洋香、芦田有希子さんが西川洋雪、と名乗ることになりました。
 特に『彩月会』のまとめ役のリトンかおりさんが西川の苗字内に入ってくれまして私としてはとてもうれしいです。これからも西川流日本舞踊のグループ『彩月会』をよろしくお願いします。西川洋香さん、西川洋雪さん、おめでとうございます」と祝福のコメントを寄せた。

 西川洋香(リトンかおり)さんは、「この度、当地で40数年余、日本舞踊の普及をされている西川流師範職西川佳洋(松野洋子)先生の推薦を得て、2023年4月に西川流四世家元西川千雅師匠より、西川流苗字内洋香を授与されました。
 私には長年身近にあり親しんでいた日舞の証となった苗字内、これからも洋子先生のご指導を引き続き仰ぎながら、西川流カナダを微力ですが多くの方々に伝えることのできる一員になれればうれしいです」と喜びを語った。

 西川洋雪(芦田 有希子)さんは、「私は今年、カナダの西川流日本舞踊に出会ってから8年目になる年でした。まだ舞台経験、稽古不足で未熟者の私が名取になりたいと願ったのは、これからも一生、カナダで日本の伝統文化である日本舞踊を続け、洋子先生の意思を継承する覚悟の上での決断でした。
 日本舞踊は重心が低く、飛んだり跳ねたり激しい運動は稀で、老若男女楽しめる息の長い健康運動も兼ねており、振りを覚えるのにも頭の運動にもなり、これは一生できるエクササイズだと確信しました。若輩者の私ですが、これからも叱咤激励、ご指導の程、どうぞ宜しくお願いします」と決意を語った。

左から、西川洋雪さん、西川佳洋師範、西川洋香さん。愛知県名古屋市西川会会館で。2023年5月18日。写真提供:西川流カナダ彩月会
左から、西川洋雪さん、西川佳洋師範、西川洋香さん。愛知県名古屋市西川会会館で。2023年5月18日。写真提供:西川流カナダ彩月会

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