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第8回 エンディング(終活)ノートのススメ その2~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

2024年の新年のご挨拶を謹んで申し上げるとともに、能登半島地震により被災された方々および関係者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。被災地の安全と一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。そして、羽田空港事故により殉職された方々のご冥福をお祈りいたします。 旧年中は多くの読者の皆様からの応援を頂き、本当にありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて前回はエンディング(終活)ノートを書く7つの利点について、ごく簡単に説明させていただきましたが、今回は皆さんがもう少しイメージしやすいように具体的に説明していきたいと思います。

  1. 自分の意向や希望の明確化

    お葬式の方法、お墓の場所や遺品の譲渡などについて、ときには「別に特に希望はないよ!だから書いておかなくてもいいでしょ?!」という方がいらっしゃいます。

    その場合は「特に希望はなし。任せる」でいいので、書いておいてください。希望があるか、ないか分かるだけでも、ありがたいことがあります。対外的には価値のないものでも自分にとっては思い入れの深いものや、収集品・コレクションなどがあった場合は、価値や希望譲渡先(人、場所)、処分方法を書いておいておくと、適切な扱いを受けられる可能性がぐっと高まります。

  2. 財産管理

    「うちには大したお金がないから、終活は必要ないでしょ?」とお考えの方が意外と多くいらっしゃいますが、資産や負債に関する情報は金額の多寡にかかわらず整理しておく必要があります。これはご自身の物忘れがひどくなったり、認知症になる可能性がある場合や、相続手続きの際に役立つからです。「遺言を書いていなかった」「必要な公的書類を準備しておかなかった」「自分ではわからないから、ほとんど全部代行してもらった」などの理由で弁護士費用に大部分を消費してしまった、ということがないように、あらかじめ対策を講じておくことが重要です。

    特に現在はネット(オンライン)で銀行や投資口座などにアクセスされる方が増えたため、パスワードがわからないと本人以外はお手上げ!というケースも少なくありません。

  3. 家族への配慮

    「うちの子たちは仲が良いから、喧嘩などせずにちゃんと平等に分け合うはず」という「うちは大丈夫」「うちの子に限って」という油断が、実際には仲の良かった兄弟間で口もきかなくなるほどの争いに発展するケースも少なくありません。
    兄弟姉妹仲が良くても、配偶者などの第三者が口を挟んだり、実家を売るか売らないかなど意見が分かれたり、自分の方が我慢してきたなどの感情論が噴き出したりすることもあります。そのためできるだけ早く話し合いの機会を設け、出せる膿は出し、建設的な話し合いで家族全員の気持ちや総意を確認しておくことが大切です。そのときに、「やっぱりうちは大丈夫だ!」と確認して安心できるのが一番ですね。

    そうは言っても、「なかなか家族全員で集まる機会がないし、久しぶりに全員が揃ったときにはそんな話をせずに楽しく過ごしたい」と思われる方もいるでしょう。また、ご家庭によっては家族の関係がモザイクのようで、話し合いも容易ではないという方もいるかもしれません。

    家族であっても相手の事情や感情に配慮することは欠かせないため、話し合いができるまでに時間がかかることも考慮しつつ、タイミングを逃さないようにしてください。「面倒だ!切り出しにくい!」と避け続けた結果、「やっぱりあのとき話しておけばよかった」「せめてどう思っているかだけでも聞いておけばよかった」と後悔しないようにしたいですね。

続く

*このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

海外終活アドバイザー・弁護士アシスタント
「終活をせずに亡くなった!認知症になって困った!途方に暮れた!!」を、「終活しておいて良かった!」「終活してくれていて、ありがとう!」に変えたい!そんな思いから2020年に終活アドバイザー資格を取得。海外在住の日本人向けの「海外終活」についての講座や説明会、ご相談はブログやFacebookなどのSNSをご覧ください。家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

ブログ: https://globalmesen.com/
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著書「海外在住日本人のための50代からの終活」:​​https://a.co/d/ad4OeLw

バンクーバー・ホワイトキャップスGK高丘陽平選手インタビュー「2024年シーズンに向けて」

3月8日 MLS初勝利をチームメイトと喜ぶ高丘。CONCACAF Champions LeagueレアルC.D.エスパーニャ(ホンデュラス)戦。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
3月8日 MLS初勝利をチームメイトと喜ぶ高丘。CONCACAF Champions LeagueレアルC.D.エスパーニャ(ホンデュラス)戦。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
バンクーバーダウンタウンで。2023年11月10日。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
バンクーバーダウンタウンで。2023年11月10日。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 MLSバンクーバー・ホワイトキャップスFCに2023年シーズンから入団したGK高丘陽平選手。日本人ゴールキーパーとして初めて北米プロサッカーリーグMLSに挑戦した1年を振り返り、2024年シーズンに向けての話を聞いた。

 インタビューは2023年11月にバンクーバー市内で行った。

初挑戦した海外サッカーリーグMLSについて

3月8日 MLS初勝利をチームメイトと喜ぶ高丘。CONCACAF Champions LeagueレアルC.D.エスパーニャ(ホンデュラス)戦。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
3月8日 MLS初勝利をチームメイトと喜ぶ高丘。CONCACAF Champions LeagueレアルC.D.エスパーニャ(ホンデュラス)戦。2023年3月8日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

-2023年シーズンを振り返って、自身がMLSにバンクーバーに来た時と今とでは自分の中で成長したと感じることはありますか?

 成長してるところ…そうですね…成長なのかどうか分からないですけど、ポジショニングは日本にいた時と変わりましたし、その後キーパーの守り方というか考え方っていうのをすごく変えてもらったというか。

 ただ単にボールを守るだけじゃなくて、その目の前にあるスペースをどうやって守るかっていうのをずっと言われてたので、そのためにはどこに立てばいい、どこに立たないといけないだとか、ここにボールが来た時はどういうステップを踏まなきゃいけないとか、体の使い方はどうだとか。そういうのを本当にこの1年間ずっと考えながらやってきたので、そういったところが試合の中で考えなくても徐々に出せるようになって。そういった部分では継続してきたことがある程度反射的にできた場面もありますし、まだまだの部分もありますし、日本を出て分かったこともあったので、そういった意味では充実した1年だったかなと思います。

バンクーバー・ホワイトキャップス、Canadian Championship優勝!2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito
バンクーバー・ホワイトキャップス、Canadian Championship優勝!2023年6月7日、BCプレース。Photo by Koichi Saito

ー自分にとって良い時も悪い時もあったと最後の試合の後に話されていましたが、MLSはレギュラーシーズンの他に色々トーナメントが入ってきて、結構な試合数だと思うんですが、1年間通してほぼフル出場だったので、疲れた時期とか体調的に悪かったなという時期はあったと思うのですが?

 体調が良くない時もありましたし、なかなか調子が上がらない時期もありましたけど、僕としてはベストを尽くしたというか。試合も多かったり、移動も多かったりする中で、トレーニングをしながらかつリカバリーをして、リカバリーだけじゃ自分自身の成長はないので、そこの絶妙なラインを構築させながらやってますし、日本にいる時よりも自分の体のケアというところはより意識しました。ゴールキーパーは1年間通して試合に出続けないといけないのでけがも絶対できなかったですし、そういった意味で一つの目標であった大きなけがをせず試合に関わり続ける試合に出続けるっていうのは自分としてのテーマでもあったので、そこは果たせて良かったなと思います。

79分、PKの場面で好セーブを見せたGK高丘。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
79分、PKの場面で好セーブを見せたGK高丘。バンクーバー・ホワイトキャップス対コロラド・ラピッズ。2023年4月29日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

ーMLSのサッカーの印象っていうのは、来る前とシーズンを経験して終えた今とでは変わりましたか?

 チームによってある程度スタイルは違いますし、LA みたいにこうしっかりサッカーを知るチームもあれば、フィジカルを前面に押し出してってチームもあります。そこは日本でも一緒なんですけど、よりダイナミックというかカオスを作り出すというか、オーガナイズを崩すというか、なんていうんですか…そんなにオーガナイズがちゃんとしてない中で、それを個人だったり…説明が結構難しいんですけど、カオスを作り出していくって感じです。

-MLSで1年間戦って印象に残った選手とかいますか?

 LA(FC)のブワナ(Dénis Bouanga)とかめちゃくちゃ点決められました。あとはシンシナティのアコスト(Luciano Acosta)とか、その辺はやっぱり能力高いなって純粋に感じました。

-いい意味でも悪い意味でも自分自身で印象に残った試合というのはありますか。

MLSプレーオフ第1戦第2試合LAFCとの対戦は不公平な判定に思わずホワイトキャップス選手が審判に詰め寄る場面も。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
MLSプレーオフ第1戦第2試合LAFCとの対戦は不公平な判定に思わずホワイトキャップス選手が審判に詰め寄る場面も。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 印象に残った試合…やっぱり直近なんで最後の最終戦(LAFCとのプレーオフ)だったりは頭に残ってますし、アウェイでのシアトル戦とか残ってます。あとは、アウェイでLA戦に勝った試合とかも残ってます。基本全部覚えてます。

-日本と違って北米のスポーツ全体にそうですけど、移動がすごく大変そうで。しかもバンクーバーは北西の端っこですし。今シーズンは9月に7試合連続アウェイがありましたが大変ではなかったですか?

 そこの7連戦はチームにとっても僕にとっても山場になるだろうなと思ったし、そこをどう乗り切れるか?っていうのはテーマでもあったんですけど、何勝何分けだったかは忘れましたけど、その試合の前まではアウェイであまり勝ってなかった中で、あそこである程度勝ちを積み重ねられたので、もちろん負けた試合もありましたけど、それをここで踏ん張れたのでプレーオフに行けた一つの要因だったと思います。

 そこでいかに負けを引き分けにしたり、引き分けを勝ちにするかっていうのはやっぱり大事なことだと思うので、そこで勝ち点をより積み重ねていれば4位以内に入れたと思いますし、そういうところで勝ちを落としてしまったっていうのがトップ4に入れなかった一つの要因かなと思います。

-移動はそんなに影響しなかったって感じですか?

 移動はきつかったですよ。

-日本とは全然違う距離ですけど、どうやってアジャストしてたんですか?

 もう基本寝られる時にできるだけ寝て。3列シートで基本寝転がれるので、そこはチャーターなんでできる良さでもあるんですけど。基本寝て、休める時に休む。食べ物とかもリカバリーするために意識的に取ったりとか。ほんと基本的なことをして、スペシャルなことを目指しているつもりはなかったですけど、小さな積み重ねが自分のコンディションだったり、パフォーマンスに影響してくるっていう風に思っていたので、小さいことをいかに積み重ねられるかっていうのを意識してしました。

-MLSの中で驚いたこととか初めて経験したことっていうのはありますか?

LAFCにホームで敗れ今季最終戦となった11月5日。ファンにあいさつしながら引き上げる高丘。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
LAFCにホームで敗れ今季最終戦となった11月5日。ファンにあいさつしながら引き上げる高丘。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 アウェイでもいいプレーしたら良かったよとか言ってくれるんでビックリしました。基本アウェイのサポーターがアウェイチームの選手に何か言うというのはないんですけど、いいプレーしてたら「いいプレーしてたよ」とか「ナイスプレー」とか言ってくれたので、そういうのはなんかいい意味で驚いたというか、ちゃんといいものはいいって言ってくれるんだなと。日本だとホームチームのサポーターが言ってくれるんですけど、アウェイチームのサポーターに試合後にロッカー引き上げる時になんか言われたのとかは良い意味で驚きでした。

海外生活の一歩目のスタートとしてはバンクーバーはパーフェクトな環境

-ホワイトキャップスでのチームの中での人間関係はうまくいってましたか?

 ずっとそうですね。基本みんな良い選手で良い人間ですし、僕がキャンプに来た時から積極的に話しかけてくれましたし、ウェルカムみたいな感じをすごく感じました。そこは良い意味で驚きでした。それはシーズン終わった後でも変わらなかったですし、バンクーバーのクラブの人とはすごく良い関係を築けていけてるのかなと思います。

-最後の試合のあとのインタビューで監督が「陽平にとっても良いシーズンだっただろう」といっていたのですが、監督の印象はどうでしたか?

 やりやすいとかやりやすいとかっていうような感じで、僕は監督を見てないというか。サッカーに対する情熱を持ってるかとか、どういう戦術や選手とどうやってコミュニケーション取るかとか、スタッフとのコミュニケーションをどうしてるのかとか、マネージメントの部分を結構見るので。

 そういうところで、僕も日本人監督だけじゃなくて、イタリア人監督だったりブラジル監督だったり、いろんな監督と一緒にやりましたけど、新しいスタイルの監督だなという印象です。いろんなことで、イタリア人的な感じで、パッションがすごい出る監督なのでおもしろかったです。

 かといってその情熱だけでやってるわけでもないですし、ちゃんとチームがどうやって上向きになるかとか、コミュニケーションの部分も非常に大切にする監督なので、この1年僕自身も勉強になったことたくさんありましたし、おもしろかったです。

-バンクーバーのファンのやることで驚いたことはありますか。

 新鮮でしたね、やっぱり。日本で10年、9年ぐらいやってて初めてこうやって海外に出てきて、応援のスタイルとか、日本は、特にゴール裏で言えばちゃんとオーガナイズされて歌ったりしますけど、それとはやっぱり違います。

 もしかしたら日本が特殊なのかもしれないし、ヨーロッパとか素朴に楽しんでましたし。(バンクーバーでは)ファンサポーターが最終節もなんか僕の写真?バナーみたいなのもありましたし。そういうところからもみんなから信頼をしてもらってというか、応援していただいてるなって感じましたし、そういったところから1年間通して自分がパフォーマンスで出してきたものを評価してくれているのかなというようなありがたさというか感謝があります。

LAFC戦に現れたGK高丘陽平アップグレード・コンプリート画。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
LAFC戦に現れたGK高丘陽平アップグレード・コンプリート画。2023年11月5日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

-日本人に限らずファンから声かけられることありましたか?

 ありますね。街中を歩いてて、帽子とサングラスとかしてたのになんか声かけられて、どうやって分かったのみたいなこともありました(笑)。あとは普通に歩いてたら車で後部座席の窓が開いて子どもから「ヨウヘイ」って言ってもらえたりとか、どうやって気づいた?みたいなこともありました(笑)。

 見てるんだなって、すごい感じましたし、サポーターとかも気持ちよく声をかけてくれるんで、そういったところは良かったです。「がんばってね」とか、「応援してるよ」とか、シンプルに声かけてくれるんですごい気持ちはいいですね。

-ちょっとサッカーから離れて。この1年間過ごしたバンクーバーでの印象は?

 町もきれいですし、海もあって山もあって。ウィスラーすごい大好きだったんですけど、ウィスラーも何回も行きました。色んな国籍の方もいたりとか、色んな多様な文化を感じれるというか、本当に海外生活の一歩目のスタートとしてはパーフェクトな環境なのかなという印象はありますね。

-基本サッカーが中心の生活だと思うんですけど、ウィスラー大好きだったっていう話でしたが、バンクーバーの生活はそれそれなり楽しんでたんですね。

 基本はやっぱりシーズン中はもうサッカーに集中してるのであんまり遠出とかはしないですし、基本、家と練習場の往復だけですけど、シーズン中でも何連休かあった時はできるだけ外出たりとかするようにしてます。せっかくこうやって海外でやらせてもらってるので、なるべくいろんなものを経験したいなと思って来てたんですけど、やっぱりシーズン中はなかなかこう自分の気が張ってるんで、気を抜きすぎてもダメなんで、バランスをうまく取りながらはやってました。もうちょっと来年は色んなところに行ってもいいかなっていう気はしてますね。

-バンクーバーの日系コミュニティと触れ合う機会はありました?

 こちらの日系のサッカーチームにちょっと遊びに行ったりとかしましたし、その子どもたちが応援に来てくれたりもしましたし、楽しかったです。

-英語はどうですか?来た時からバッチリだったので聞こうかどうしようか思ったんですけど。1年間生活してみて英語は慣れましたか?

4月29日 相手のペナルティキックを止め引き分けに抑えた高丘が記者会見に。英語での会見も特に気にならないと話す。コロラド・ラピッズ戦。2023年4月20日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
4月29日 相手のペナルティキックを止め引き分けに抑えた高丘が記者会見に。英語での会見も特に気にならないと話す。コロラド・ラピッズ戦。2023年4月20日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 英語はやっぱりまだ今でも難しいです。昨日とかも(他の)選手とご飯に行ったりしましたけど、みんなでこうばぁって話してる中に割って入るのとかはやっぱり難しいし、もうネイティブ同士が話してる時だと全然普通に分からない時もあるので、そういった部分もまだまだ全然改善は必要だと思いますけど、試合後のインタビューとか記者会見とかは普通はそんなにほぼストレスなくというか。もちろんたまにわかんないことありますけど、聞けば全然教えてくれるんで、インタビューとかはストレスなくできますし。あとはもっと自分の会話力を上げてもっと言いたいこと、もっと喋りたいこととかもいっぱいありますし、深い内容も話していかなきゃいけないなと思ってるんで、そこの語彙力だとかボキャブラリーとかはやっぱりもっともっと改善しなきゃなと思います。

-ゴールキーパーなので色々前にいる選手とかにずっと声かけたりとかしていましたけど、サッカーっていう共通語があるので難しくはないと思うのですが、試合中にもっと細かいことが言えればと思っていたんですか?

 試合中は短い言葉で伝えるしかないので。ハーフタイムとか試合前、試合終わった後に会話するんですけど、それをもうちょっとわかりやすく伝えたいなと思います。わからせなきゃいけない部分もあるんで、そういったところでもっともっと伝え方の部分だったり、英語で聞くところはまだまだ鍛えなきゃいけないなと思います。

2024年シーズンに向けて

-来季(2024年)ですが、今シーズン1年戦った上で、来季は自分なりにこういう風なシーズンにしたいとか、こういうことにチャレンジしたいというかそういうのはありますか?

 そうですね。今年1年MLSでやらせてもらって、リーグの特徴というか色だったり、アウェイチームのスタジアムの雰囲気だとか、いろんなチームのスタイルとか個人の選手の特徴だとかもある程度つかめたので、そういった部分で来年はやっぱり今年以上のパフォーマンスが求められると思いますし、僕自身もそこは出さなきゃいけないと思うんで、本当に今年以上のパフォーマンスを来年はしたいなと思います。

-今シーズン対戦できなくて、来シーズンは対戦してみたい選手とかいますか?

 特にないです。

-私たちは吉田(麻也)選手がLAギャラクシーに移籍したので直接対決を見てみたいと思いますし、楽しみにしているんです。

 同じカンファレンスですし、来シーズン試合できると思って、そこは一つのお楽しみではあります。

-最後にファンに来年に向けて一言お願いします。

 今年もたくさんの応援していただいてましたし、本当に最終節はプレーオフの最後の試合は3万人以上入ってたくさんのサポーターが来てくれました。これを来シーズンのベースにしたいです。僕らも勝ち続けることでサポーターの方々が来てくれると思うんですけど、そういった意味でも勝ち続けてホワイトキャップス強いよとみんなに思ってもらいたいですし、応援してもらえる存在であり続けられるように僕らかがんばらないといけないなと思います。

-ありがとうございました。

***

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCのレギュラーシーズンは3月2日BCプレースで開幕する。その前には、CONCACAF Champions Cupがあり、2月7日にメキシコのUANL Tigersと対戦する。

 昨季はレギュラーシーズンでほぼフル出場した高丘選手。今年はそれ以上の活躍に期待がかかる。

バンクーバー・ホワイトキャップスFC:https://www.whitecapsfc.com/

7月21日 19回のペナルティキックとなったリーグスカップのクラブ・レオン(メキシコ)戦。2023年7月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
7月21日 19回のペナルティキックとなったリーグスカップのクラブ・レオン(メキシコ)戦。2023年7月21日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダの祝日 "National Day for Truth and Reconciliation"の9月30日、オレンジ色の "Every Child Matters"と書かれたTシャルで試合前練習する高丘。2023年9月30日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
カナダの祝日 “National Day for Truth and Reconciliation”の9月30日、オレンジ色の “Every Child Matters”と書かれたTシャルで試合前練習する高丘。2023年9月30日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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祝*成人式 2024

新成人の皆さまへ

ご成人、おめでとうございます。
心よりお祝い申しあげます。

東漸寺では、ご成人になられた皆さまのご健康とご健闘を願いまして、合同の法要を行います。

是非、ご家族お揃いでお越しくださいませ。

合同法要:日時 1月14日(日曜日)
法要開始:午後1時

早めにいらして本堂でお待ちください。
事前にお申し込みをいただけましたら、粗品を差し上げます。

●日本の成人年齢が、2022年4月から18歳に引き下げられました。

東漸寺では、グローバルスタンダードに合わせまして、18歳、19歳、20歳の皆さまに対応させていただきます。
(日本での成人年齢につきましては参照をご覧ください。)

●合同の法要になります。お布施はお心入りとして$30〜をお願いしております。

(お名前の読み上げをご希望の方は、お知らせください。)

ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。

●和の学校@東漸寺では、着物レンタル及び着付サービスをさせていただきます。
着物レンタル&着付サービス料金は別途となります。

お見積をご希望の方は、ともこまでお問い合わせくださいませ。
お問い合わせ、お申し込みは
コナともこ 
和の学校@東漸寺 tands410@gmail.com 
ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/

住所:209 Jackson street Coquitlam,B.C. Canada V3K 4C1

参照
日本文化研究ブログ
【2024年】成人式はいつ・何をする?年齢は何歳?行かないと後悔する? – 日本文化研究ブログ – Japan Culture Lab (jpnculture.net)

バンクーバー日系人合同教会から2024年1月のお知らせ

  • 毎週日曜日午前11時より教会礼拝堂で行い、礼拝の後、軽食をいただきながら親睦の時を持っています。クリスチャンでない方も留学、ワーキングホリデーで来られた方も大歓迎です。 Zoom (ID 5662538165、パスコード1225)と教会Facebookに紹介されたYoutubeで オンライン参加もできます。
  • バイリンガル新年礼拝と食事会の案内

1月14日(日)午前11時より、新年礼拝後、教会の有志が用意したお雑煮とお節をいただきます。どなたでもお越しください。

  • シニア・初心者ラインダンス 毎週土曜午前11時から12時 会費$1、ダンスの後、軽食(実費)をいただきながら交流の時を持ちます。1月13日から再開
  • Zoomで聖書を読む会(火曜、水曜)があります。
  • ダウンタウンイーストサイドのストリートでサンドイッチ等の手渡し:木曜日午前9時から教会でサンドイッチとコーヒーの準備、10時半から11時の配布のボランティアをしてみませんか?(場所はカーネギーコミュニティーセンタ―横)
  • 結婚、葬儀、その他の人生相談をお伺いします。

お問合せ:604-618-6491(テキスト可)、vjuc4010@gmail.com  牧師 イムまで

住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver

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サレーNorthwood 合同教会 日本語会衆礼拝

1月21日(日)午後2時より。
住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9
お問い合わせ:604-618-6491(テキスト可)イム、kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで 

「カナダ“乗り鉄”の旅」第8回 日本では今年全廃!バンクーバーの“隠れた名物”トロリーバス

バンクーバー中心部を走るトロリーバス(2023年12月21日、大塚圭一郎撮影)
バンクーバー中心部を走るトロリーバス(2023年12月21日、大塚圭一郎撮影)

大塚圭一郎

「世界で5番目に住みやすい都市・バンクーバー編」

 米国の有力旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」の「世界で最も住みやすい都市」の調査で2023年に5位となったカナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーは、運輸当局トランスリンクの発達した公共交通機関で好きな場所に簡単に移動できるのが魅力の一つだ。特にユニークなのがカナダで唯一で、日本では24年中に全廃されるトロリーバスが縦横無尽に走っていることだ。そんなバンクーバーの“隠れた名物”に乗り込み、バンクーバー湾を見下ろす美しい街並みを一望した。

バンクーバーのトロリーバス。車体の屋根のトロリーポールで架線から集電している(2023年12月23日、大塚圭一郎撮影)
バンクーバーのトロリーバス。車体の屋根のトロリーポールで架線から集電している(2023年12月23日、大塚圭一郎撮影)

【トロリーバス】バスの車体の屋根に棒状の集電装置「トロリーポール」を取り付けており、空中に張った「トロリー線」と呼ばれる架線から電気を取り込んでモーターを駆動させるなどして走る。「トロバス」の愛称でも呼ばれる。日本の法律の鉄道事業法では鉄道の一種である「無軌条電車」に分類しており、運転には鉄道と同じ運転士の資格が必要となる。
 軽油を燃料にしたディーゼルエンジンで走る通常の路線バスと異なり、トロリーバスは走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないため環境性能が優れており、走る時のモーター音が静かなのも利点。一方、トロリーポールが架線から外れて立ち往生してしまうトラブルが起こる場合があり、運転手が車外に出てトロリーポールを架線に接続させる作業によってバスの運行が遅れたり、道路渋滞を招いたりするのが難点となる。

日本では唯一の路線が消滅へ

 中部山岳国立公園の一部で、標高3千メートル級の山が連なっている長野県と富山県にまたがる山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」の立山トンネルを通る日本で唯一のトロリーバスが、2024年11月30日をもって運行を終える。運行する立山黒部貫光が23年11月30日、国土交通省北陸信越運輸局に対して24年12月1日付での廃止を届け出た。

 立山黒部アルペンルートは積雪が多い冬季の毎年12月から翌年4月中旬は運休しており、2025年4月からは電気バスに切り替える。電気バスならば架線が必要ではない上に「高地における安定走行性に加え、今後一層の技術革新が見込まれる」(立山黒部貫光)と判断した。

日本の大都市では1972年前に全廃

 日本では架線にトロリーポールが届く車線しか走れないことなどが難点となり、横浜市で1972年に廃止されたのを最後に大都市のトロリーバスは一掃された。

 これに対し、富山県内にある標高2450メートルの室堂駅と標高2316メートルの大観峰駅の約3・7キロを約10分で結ぶ立山黒部貫光は1996年にトロリーバスを導入した“後発”だ。71年の開業後にディーゼルエンジンのバスを走らせていたものの、観光客の増加に伴う増便でトンネル内に滞留する排出ガスが問題化したためトロリーバスに切り替えた。

 立山黒部貫光によると、トロリーバスを運行してきた約28年間の累計利用者数は1920万人を超えている。今年は「ラストイヤーを記念したイベントなども実施していく」(立山黒部貫光)だけに、乗り納めを目指して大勢の旅行者が押しかけることになりそうだ。

 立山黒部アルペンルートでは、関西電力も扇沢(長野県)と黒部ダム(富山県)の間の「関電トンネル」でトロリーバスを1964年から2018年まで半世紀余り運行していた。19年からは電気バスを運転している。

路面電車を代替

 トロリーバスの“最後の牙城”が年内に陥落する日本に対し、バンクーバーでは第二次世界大戦終了から間もない1948年8月に営業運転が始まったトロリーバスが今も主要交通手段の一つだ。13系統の延べ約315キロもの路線が運行されている。

 バンクーバーではPCCカー(本連載第3回「トロントの往年の路面電車、米首都圏で今も健在!」参照)などを用いた路面電車の路線網があったが、トロリーバスのほうが整備や維持の費用を抑えられると判断。路面電車を1955年に全廃した一方、トロリーバスの路線を順次広げてきた。

 路線は主にバンクーバー中心部を発着。使っている車両はカナダ中部マニトバ州ウィニペグに本社を置くバスメーカー、ニューフライヤー・インダストリーズが製造した全長12・2メートルの「E40LFR」と、二つの車体をつなげた全長18・3メートルの連節バス「E60LFR」がある。ともに床が低く、乗降扉の部分に段差がないため、車いすやベビーカーの利用者でも乗り降りしやすいバリアフリーの設計になっている。

頭一つ抜き出た充実ぶり

 バンクーバーはコンデナスト・トラベラーの23年の「世界で最も住みやすい都市」で総合得点97・3点となり、3都市が入って国別の最多となったカナダの中で最上位だった。西部アルバータ州カルガリーは96・8点で7位、カナダの最大都市トロントは96・4点で9位だった。日本は大阪が96・0点で10位に入った。

 カナダのトップテンに入った3都市の共通しているのは公共交通機関で移動しやすい点だが、バンクーバーの充実ぶりは頭一つ抜き出ている。トロリーバスを含めた路線バスが幅広く運行されており、3路線全線が無人運転の「スカイトレイン」、近郊と結ぶ鉄道「ウエスト・コースト・エクスプレス」、ノースバンクーバーと結ぶ水上バス「シーバス」もある。

 バンクーバーを訪れる際の常套手段として、私は昨年12月に旅行した際も幅広い公共交通機関に乗り込んだ。宿泊したザ・リステルホテルが面したロブソン通りにはトロリーバスの5番系統(途中から6番系統として運行)が走っており、市内を行き来するのに何度も活用した。利用時はニューフライヤーのE40LFRが運用されていた。

カナダ・バンクーバーのトロリーバス(2023年12月23日、大塚圭一郎撮影)
カナダ・バンクーバーのトロリーバス(2023年12月23日、大塚圭一郎撮影)

 スカイトレインの路線「カナダライン」のイエールタウン・ラウンドハウス駅へ向かった際は、集積回路(IC)乗車券「コンパス」を乗車口の端末にかざして車両前部にある座席に腰かけた。

心温まる光景

 少し先のバス停でベビーカーに赤ちゃんを乗せた白人の夫婦が通路を挟んだ反対側の座席にやって来た。赤ちゃんが私の顔をのぞき込んでいるのに気づいたので、手を振ってあいさつして「お子さんに興味を持ってもらっています」と話しかけると夫婦はほほえんだ。

 バスが曲がってデイビー通りに入ると、10人ほどのアジア系女性のグループが乗り込んできた。女性たちは赤ちゃんがいるのに気づくと「ワー」と歓声を上げ、ベビーカーを取り囲んで笑顔で見つめた。

 先のバス停で夫婦が降車した時には女性たち全員が手を振って赤ちゃんを見送り、もちろん私も一緒になって手を振った。

 多くの人種が共生し、知らない相手にも温かく接する心温まる光景を眺めて思い出したのが、コンデナスト・トラベラーのバンクーバーについての「最も重要なのはここの人々はとてもフレンドリーなので、ほぼすぐに打ち解けた気持ちになるでしょう」という寸評だった。指摘は正鵠を射ており、旅行者の私もすぐにアットホームな気分に包まれた。

共同通信社ワシントン支局次長で「VIAクラブ日本支部」会員の大塚圭一郎氏が贈る、カナダにまつわる鉄道の魅力を紹介するコラム「カナダ “乗り鉄” の旅」。第1回からすべてのコラムは以下よりご覧いただけます。
カナダ “乗り鉄” の旅

大塚圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社ワシントン支局次長・「VIAクラブ日本支部」会員

1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学外国語学部フランス語学科を卒業し、社団法人(現一般社団法人)共同通信社に入社。大阪支社経済部、本社(東京)の編集局経済部、3年余りのニューヨーク特派員、経済部次長などを経て2020年12月から現職。運輸・旅行・観光や国際経済の分野を長く取材、執筆しており、VIA鉄道カナダの公式愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員として鉄道も積極的に利用しながらカナダ10州を全て訪れた。

優れた鉄道旅行を選ぶ賞「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」(http://www.tetsutabi-award.net/)の審査員を13年度から務めている。共著書に『わたしの居場所』(現代人文社)などがあり、CROSS FM(福岡県)の番組「Urban Dusk」に出演も。他にニュースサイト「Yahoo!ニュース」や「47NEWS」などに掲載されているコラム「鉄道なにコレ!?」、旅行サイト「Risvel」(https://www.risvel.com/)のコラム「“鉄分”サプリの旅」も連載中。

「極上のカナダグルメを楽しんでもらいたい」Cheena代表ショーン・リトンさんインタビュー(前編)

 カナダの極上グルメを「多くの人に楽しんでもらいたい」と話す「Cheena」代表ショーン・リトンさん。創業は1978年。両親が立ち上げたビジネスは、日本人向けグルメ商品の先駆者的存在で、受け継いだいまも変わらず品質とカナダ産にこだわり、商品開発に取り組んでいる。

 46年間変わらず流れ続けるフィロソフィは「クオリティに妥協せず、多くの人に喜んでもらえる商品を届けたい」。これからも歩みを止めることなく挑戦し続けたいと語るショーン・リトンさんに話を聞いた。

クオリティに妥協しない、メイド・イン・カナダを提供する

 「Cheena」の商品は、「カナダ産にこだわっている」と自負する。主力商品は、スモークサーモンとメープルシロップ、その関連商品。どちらも人気商品だという。

 人気の秘密は「クオリティに妥協することなく、良いものを届けたいと努力し続けていることがお客さんに伝わっているのかなと思います」と語る。

 ひと言で「クオリティに妥協しない」と言っても、実践するのはなかなか難しい。ビジネスとして成り立たなくては質の良い商品を届けることはできないからだ。リトンさんも「正直に言うと『価格が高すぎる』と言われたことがあり、プレッシャーを感じていた時期がありました」と話す。価格を下げるということは、原料の質を落とすか材料を変えることだと語る。「それではクオリティに妥協しないというフィロソフィに反すことになります。そこで、品質を落とさずに他社商品と価格で対抗できるよう商品開発を進めました」。価格だけに焦点を当てた商品開発ではなく、良いものを適正価格で提供できるように心がけている。

 それがいまのスモークサーモンやメープルシロップ商品に生かされている。

 スモークサーモンの原料となるサーモンは、「トローリング(Trolling)と言われる釣り針と釣り糸を使った方法で捕獲します。1匹ずつ処理されるためサーモンにあまり傷がつかず、その場で冷凍されるため良い状態が保たれます。またどの漁師さんが捕獲したかも分かるようになっています」という。大量に捕獲する刺網漁(Gillnetting)によるサーモンに比べると割高になるがより良いスモークサーモン作りに良質なサーモンは必要不可欠だと語る。

スモークにもこだわる。保存料、添加物、染料などの人工的な材料は使わない。低い温度で約8時間かけてじっくりとスモークし、スモークサーモン独特の香りとフレーバーを味わえるようにする。さらにダブルスモークはそれから数時間かけて高温でスモークする。ダブルスモークはウエストコーストの伝統的なスモーク方法だと語る。「時間や手間を省けば費用は抑えられますが、それでは品質も落ちてしまいます」

 メープルシロップはケベック州のパートナー契約しているメープルファームのものを使用、瓶詰などは自社工場で行っている。その契約ファームでは共同でさまざまなグレードのメープルシロップを作っている。「メープルシロップは色が濃いほど味わいや風味がリッチになるのでお勧めしています」と言う。「ただ日本の方は淡い色のメープルシロップを好むようです」と、顧客の好みも尊重する。

 こだわっているのは自分たちの主張ではなく、あくまでも手に取った人に「チーナの商品を楽しんでもらうこと」と語る。

両親から受け継いだパイオニア精神で「カナディアンテイスト」にこだわる商品開発を

 現在扱っている商品数を聞くと「たくさんです。多すぎるかな」と笑った。それほどの数を扱っていても、商品開発にはいまでも力を入れていると語る。

 そこには両親への敬意が含まれている。「両親はサーモンやメープルシロップを使ってさまざまな商品を開発してきたパイオニアだと思っています」と言う。「私が若いころ、両親は本当に休むことなく働いていました。時には、私や姉妹が両親に会えないときもあるほどでした。それでも私たちも自分たちにできることがあれば手伝っていました」と振り返る。「その両親の努力と情熱を見てきた若い時の経験は、『クオリティに妥協しない』というフィロソフィや『一つの商品にあぐらをかかずに常にクリエイティブに』というパイオニア精神として引き継いでいると思っています」

 最近の開発商品では“Stroopwafel”や“Maple Syrup Butter Popcorn”が特に気に入っているという。

 「“Stroopwafel”というのはもともとベルギーの代表的なお菓子なのですが、それにカナディアンなテイストをアレンジして開発したものです。いまではイチゴ味やチョコレート味なども加わって広がっています。個人的には甘すぎずメープルの香りが柔らかいこの商品が気に入ってます」と笑顔を見せる。

 もう一つの自慢商品が“Maple Syrup Butter Popcorn”。「自分で言うのでもちろんひいき目になるのですが」と笑い、「ポップコーン商品では一番だと思います」と胸を張る。「コーンもカナダ産、全ての材料がカナダ産です」。他の多くの商品と違うのは人工的なメープルフレーバーを使っていないことだという。「口に入れるとその違いはすぐに分かってもらえると思います」

 こうした商品開発の根底にあるのは「自分たちの商品を手に取った全ての人にその味を楽しんでもらいたいという思いと、購入した人が自信を持って家族や友人に贈れる商品にしたいという思いです」。商品開発のためには、市場調査、顧客の意見やフィードバックなどに耳を傾け、どういうものを欲しいと思っているか、どういうものが好まれるかなどを捉えて、商品として形にしていく。「我々の開発チームにとっても、新しい商品を待ってくれている顧客にとっても、とてもエキサイティングなことだと思います。これからも、商品開発には力を入れていきたいと思っています」と笑顔を見せた。

インタビュー後編は、「Cheena」の始まりや日本の顧客へのこだわりについて

Cheenaカナダ社
1978年ウェイン&かおり・リトンさんがブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市に設立。スモークサーモン商品、メープルシロップ商品を主力として販売。日本や韓国などアジアを中心に展開している。
カナダから日本へ届ける専用サイト(日本語):https://cheenashop.com/
日本国内専用サイト(日本語):https://cheena.co.jp/
北米顧客用シーフード商品サイト(英語):https://cheena.com/
北米顧客用メープル商品サイト(英語):https://mapleterroir.com/

Cheena代表ショーン・リトンさん。Cheena事務所で。Photo by Koichi Saito
Cheena代表ショーン・リトンさん。Cheena事務所で。Photo by Koichi Saito

(記事 三島直美/動画 斉藤光一)

山野内勘二駐カナダ特命全権大使より新年のごあいさつ

 明けましておめでとうございます。日加トゥデイ読者の皆様におかれては、健やかな新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。

 昨2023年は、日本とカナダにとって重要な年であったほか、世界的にも歴史的な転換点となった年でもありました。1月に岸田総理がカナダを訪問してトルドー首相との間で行われた首脳会談は、G7議長国である日本にとって完璧なスタートとなりました。4月のG7外務大臣会合の際のジョリー外務大臣訪日を経て、5月に行われたG7広島サミットで、日本は、ロシアによるウクライナ侵略をはじめとする国際社会が直面する危機に先頭に立って取り組む姿勢を内外に力強く示しました。G7広島サミットで各国首脳らは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持、核軍縮・不拡散、グローバル・サウスとの関係強化といった課題について協議しました。また、その際の日加首脳会談では、日加関係やG7の関心事項について議論を深めました。

 2023年、日本とカナダは、外交関係樹立から95周年を迎えました。日本大使館は9月に、カナダ連邦議会の加日議員連盟と共に外交関係樹立95周年記念レセプションを開催し、日加関係の進展を祝い、より良い世界と二国間関係の更なる拡大・深化に向け努力を重ねていく決意を表明しました。このレセプションは、オタワの日本大使館にとっては初開催となる自衛隊記念日のレセプションでもありましたが、自衛隊とカナダ軍の音楽隊の共演により奏でられたハーモニーは、日加安全保障協力の具体的進展を象徴するものとなりました。

 日加協力の進展は、経済分野でも顕著です。2023年9月には、経済産業大臣がオタワを訪問し、関係閣僚との会談を行い、蓄電池サプライチェーン及び量子・AI等の産業技術に関する協力覚書の署名が行われたほか、蓄電池サプライチェーンに関する官民ラウンドテーブルに出席しました。10月のG7大阪・堺貿易大臣会合には、イン輸出促進・国際貿易・経済開発担当大臣が出席しました。イン大臣はこの訪日の際にカナダ企業160社250人から成る「チーム・カナダ」代表団を率いて大阪と東京を訪問。また、マッコーリー農業・農産食料大臣のほか、カナダ商工会議所及びカナダ・ビジネス評議会の関係者も、それぞれ同時期に日本を訪れています。歴史的に見ても最大規模のカナダ・ビジネス代表団の訪日が実現しました。

 さて、2024年の日加関係は、こうした様々な前向きな流れが更に勢い付いて、一層緊密なものとなると確信しています。そのベースとなるのは両国間の人の往来ですが、これは既に大きな盛り上がりを見せており、2023年1月~10月の統計によれば、コロナ禍前の数字を上回る35万人以上のカナダ人が訪日しています。また、カナダ人にとっての日本の好感度が、英国と並ぶ1位となっているとの嬉しい世論調査結果もあります。カナダにおいて日本を売り込んできた私としては、本当に嬉しいことです。引き続き、数字にあぐらをかくことなく一層気を引き締めて、日本の良い所や日加間の協力の可能性と潜在力をカナダの人々に分かっていただくための努力を続けていく所存です。

 2024年は、東京にカナダ公使館が開設されてから95周年、横浜にカナダ貿易事務所が開設されてから120周年、日加通商協定締結から70周年、日本人に馴染みの深い『赤毛のアン』作者のL.M.モンゴメリ生誕から150周年です。さらにバンクーバーについて見ると、1889年に大日本帝国領事館が設置されてから135周年、1954年に日系カナダ市民協会が設立されてから70周年、1994年に日系カナダ文化センターが開館してから30周年という年でもあります。こうした様々な歴史の節目に照らすと、わずか百数十年の期間とはいえ、日本とカナダの間には豊かな関係が築かれてきたことに驚くばかりです。

 日加関係は「新たな章」に突入しています。これまで両国が共に培ってきた両国関係の歴史の上に更なる発展を遂げるため、日本大使館としても、様々な分野・レベルにおける日加間の協力と信頼関係が深まるよう、日々取り組んで参りたいと思います。

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

令和6年元旦

丸山浩平在バンクーバー日本国総領事より新年のごあいさつ

 「日加トゥデイ」読者の皆様、明けましておめでとうございます。 

 2024年の年頭に当たり、皆様のご健勝とご多幸、そして「日加トゥデイ」の一層のご発展を心よりお祈り申し上げます。

 昨年、日本とカナダは外交関係95周年を迎え、またコロナの落ち着きと共に、様々な交流が活性化し始めました。政府間のやり取り、経済ミッションの派遣、都市間交流など、多くの分野で動きが進み、本年はその更なる飛躍と成果が期待されます。

 今年は辰年です。十二支の中で唯一の想像上の生き物であり、自在に空を飛び雲を呼ぶ霊力を持つとされる龍・・・ そのような龍の年を迎え、我々総領事館も改めて大きな抱負を持ち、充実した一年となるよう取り組みたいと存じます。そして激動する国際環境の中、総領事館としてより一層役割を果たせますよう、皆様の安全、安心に関わる情報発信、ご相談への取り組みに更に努めて参ります。本年も、引き続き当館業務へのご関心とご指導をお願い申し上げます。

 本年が希望に満ち、皆様にとり素晴らしい一年となりますよう、重ねて心からお祈り申し上げます。  

2024年 元日
在バンクーバー日本国総領事 丸山浩平

「除夜の鐘*願いをこめて打ちにけり」

カナダde着物

第54話
*戦国時代~現代の着物*

 今年もあと少しで終わろうとしています。
 皆さまにとりまして今年はどんな1年でしたでしょうか。

 去年からしきりなく続く戦争のニュースは、これが本当に現実なのだろうかと疑うぐらいに酷い状況が続いています。

 NHKの大河ドラマで「どうする家康」が放送されていましたが、乱世の世が再び起きているように思えます。

 ドラマの中で印象的だったのが、前途を悲観する徳川家康公が「戦国乱世を住みよい浄土にすることがあなたの役目です」と言う仏教の言葉に励まされ、その言葉に勇気づけられ〝生まれ変わり〟、墓前に大願成就を誓った一場面です。

 これは「厭離穢土、欣求浄土」(おんりえど、ごんぐじょうど)という仏教の教えです。

 解釈は色々とあるかと思いますが、260年間の平和な江戸時代の礎を築き、戦国時代を生き抜いた武将から何か学べないでしょうか。

 今、私は日本へ里帰りをしていまして、地元の静岡、掛川、浜松、岡崎など、徳川家康公が活躍したお城をめぐり、この世が浄土になることはあるのだろうかと思いながら周っています。

 何の罪もない子どもたちを大人が始めた戦争で苦しめている現状があります。
 来年はこの戦争が終結し平和の心を取り戻せるよう、切に願っております。

「Happy winter solstice and holiday Official Winter Day」Manto Artworks
「Happy winter solstice and holiday Official Winter Day」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「戦国時代~現代の着物」

 私は以前、カナダで撮影された戦国時代のドラマの仕事に関わったことから、武士や公家の衣裳を研究することが増えました。現代の着物のルーツであり、歴史背景、身分制度や生活文化が顕著に表れているので、常に勉強の日々です。

 戦国時代は男性が表舞台で活躍していましたので、着物の資料は男性の方が多いのですが、江戸中期以降はもっと女性の着物が発展していったようです。

 ファッションや文化は平和な時代に華咲くのでしょうか。
 いつまでも新しい芸術や文化を生みだすことができ、お洒落を愉しめるといいですね。

「戦国時代の着物 NHK「どうする家康」ドラマ館にて」コナともこ
「戦国時代の着物 NHK「どうする家康」ドラマ館にて」コナともこ

*きもの旅*

「結城紬の里、おやま」

 日本は縦長の国土を持つがゆえに多彩な風土に恵まれ、各地に多種多様な着物が存在します。
 私は里帰りの際に各地の織元や染元を訪れ、名もなき職人の手による作品に触れ、多くの祖先たちの経験が積み重なって今日までの技に成していることを感じ尊びます。

 今回訪れたのは栃木県小山市です。その周辺は織物の生産が古代より受け継がれていて、手作業の地機(じばた)が結城紬のはじまりだそうです。

 小山駅近くにある「おやま本場結城紬クラフト館」は、結城紬のPR拠点として、本場結城紬を身近に感じる場所となっています。

 紬の特徴は、作業工程の多さと絹のしなやかな手触りではないでしょうか。
 最近は高価で上質な合成繊維もありますが、袖に腕を通した感触に違いを感じます。
 素朴な着物ですが、着慣れたお洒落さんにとっては魅力溢れる「ニッポン美」ですね。

「おやま本場結城紬クラフト館にて」コナともこ
「おやま本場結城紬クラフト館にて」コナともこ

*今日の和の学校*Today’s Gathering

除夜の鐘

 年の暮、お寺は大晦日から三が日にお参りする方々をお迎えするため、準備に忙しいようです。
 毎年、千人以上の皆さまがコキットラム市にあります東漸寺を訪れるそうです。
 どなたでもお参りできますので、お友達やご家族と是非訪れてみてはいかがでしょうか。

コキットラム市の東漸寺での恒例の年末年始行事のお知らせです

「除夜の鐘 東漸寺にて」コナともこ
「除夜の鐘 東漸寺にて」コナともこ

 可愛い兎年から勇ましい辰年へ、移ろうとしています。
 今年も着物コラムをご覧いただき、ありがとうございました。
 皆さまにとって、新しい年が幸多き1年となりますように、お祈り申し上げます。
 よいお年をお迎えください。
 コナともこ

「Burnaby Lake Regional Park」Manto Artworks
「Burnaby Lake Regional Park」Manto Artworks

参照
日本の行事・暦:http://koyomigyouji.com/index.html
きもの大辞典:https://www.someoriren.jp/dictionary/index.html
おやま本場結城紬クラフト館 | 小山市公式ホームページ(city.oyama.tochigi.jp)

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

コナともこ
アラフィフの自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
13年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘+老犬1匹(昨年末、虹の向こうへ)がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

 

11☆「めんそーれ沖縄」編

こんな夢を見た。
我が輩はしゃれたかりゆしを着て、とてもうれしい気分で、沖縄・那覇の国際通りを歩いている。でもなぜだかよく分らない。秋たけなわの10月、夕日が美しいたそがれ時である。スターバックスのマークが目に入り、びっくり。
思わず店に飛び込みコーヒーを飲んでいると、前の席で子どもたちが楽しそうにしゃべっている。中学生ぐらいの男の子と女の子、そしてまだ幼いお茶目な女の子の兄弟姉妹らしき3人。今日、ママが結婚した新しいパパをナンて呼ぼうか・・・、そんな相談をしているようで思わず耳を傾けた。
しばらくしてママと新しいパパが現れた。そのパパの顔を見たとき、目がさめた。
令和5年10月 夢一夜(漱石「夢十夜」に因んで)

 私事で恐縮ですが、この10月久しぶりに日本を訪れ、先ずは沖縄に、さらに足を伸ばして台湾、そして東京・川崎と駆け巡った。実は、息子が沖縄の女性と結婚式を。那覇でささやかながら、沖縄伝統のシャツ、かりゆしを着て、心に残る結婚披露宴を。そして突如として素敵なお孫ちゃんが3人。沖縄の守り神シーサーのおかげで、初めてのじいちゃん・ばあちゃん役も無事こなすことができ、とてもうれシーサー。

 自然豊かな、独特な歴史を持つ沖縄にはぜひ一度訪れてみたいと思っていたが、バンクーバーに移住してからは、かなり遠い存在に。でもこのような形で夢が実現するとは、この上ない喜びで、先ずは息子に感謝。また、はるか昔の教師養成講座の卒業生とハグもでき、すごくたのシーサー。誠に有意義な大きな節目となる沖縄の旅であった。

 また、日本語教師として沖縄語(うちなーぐち)はとても興味深い。数多くあるが先ずは空港で目につく「めんそーれ沖縄」は「ようこそ沖縄」であり、「こんにちは」は「ハイサイ」と「ハイタイ」で、男性と女性で異なり、確かに文化の違いを感じる。

 さらに、言い方は標準語と同じだが、意味がおもしろく異なる。例えば「ランチに行きましょうね」である。この表現を沖縄以外の会社などで、突然聞いた人は「えー、なぜ、急に・・・」と、間違いなく戸惑ってしまうであろう。

 日本語教師としても、この「~しましょう」は「Let’s」の意味、相手を誘う表現として教えている。「あ、もうお昼、ランチに行きましょう」や「疲れました、ちょっと休みましょう」などである。

 でも沖縄では文の最後に「ね」を付けて「~しましょうね」はナント、誘いではなく、単に自分の行動を相手に伝えるときに使う表現とのこと。えー、びっくり。

 すると、「ランチに行きましょうね」を聞いて誘われたと思い、一緒について行ったら、沖縄の人(うちなーんちゅ)は逆にびっくりしちゃうのであろう。

 実際、「お先に帰りましょうね」と言って、一人で帰るのがごく自然で、標準語の「お先に帰ります」と同じ意味として使っているとのこと。うーん、なるほど。

 こんな言い方は人との繋がりを大切にし、相手に対して常に温かな言葉で接したいとする沖縄特有の文化と言われており、慣れれば、確かに温かみを感じる表現である。

 このように、沖縄言葉は古き文化とも絡んで奥が深い言語であり、ぜひもっと学んでみたい。そしてまた、お孫ちゃんたちとおしゃべりしながら国際通りを歩いてみたい。

 では、今回のエッセイはこれにて終わりにします、ではなく、終わりにしましょうね。

「ことばの交差点」
日本語を楽しく深掘りする矢野修三さんのコラム。日常の何気ない言葉遣いをカナダから考察。日本語を学ぶ外国人の視点に日本語教師として感心しながら日本語を共に学びます。第1回からのコラムはこちら

矢野修三(やの・しゅうぞう)
1994年 バンクーバーに家族で移住(50歳)
YANO Academy(日本語学校)開校
2020年 教室を閉じる(26年間)
現在はオンライン講座を開講中(日本からも可)
・日本語教師養成講座(卒業生2900名)
・外から見る日本語講座(目からうろこの日本語)    
メール:yano@yanoacademy.ca
ホームページ:https://yanoacademy.ca

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