ホワイトキャップス圧勝、GK高丘は今季3度目のクリーンシート

大量得点でも油断せず堅い守りでクリーンシート。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
大量得点でも油断せず堅い守りでクリーンシート。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 圧勝だった。この日はホワイトキャップスとして初めて桜をテーマにしたチェリーブロッサムマッチとして今月末から開催されるチェリーブロッサムフェスティバルとコラボも実現。次々とゴールが決まる展開に、春を飛び越え熱気に包まれるファン大興奮の90分だった。

3月15日(BCプレース:23,885)

バンクーバー・ホワイトキャップ 6-0 ミネソタ・ユナイテッド

先制点はPK。8分にMFバーハルター(16)が確実に決め1-0。13分にはFWホワイト(24)の技ありシュートで2点目。その後も、22分、43分に追加点で前半を終え4-0と大量リードした。後半に入り、54分、またもPKのチャンスにホワイトが決め自身100得点となる記念ゴールを決めた。74分にはFWサバリー(7)がキャップス初ゴールした。

派手なゴールラッシュの裏で堅実な守りでクリーンシート

 大量6得点という派手なゴールラッシュが目立った試合だったが、守りでも気を緩めることなく相手にゴールを許すことはなかった。

 GK高丘は「点差が開いてくるとどうしても緩みだったり、これで大丈夫だろうみたいなのがちょっと出てきたりしますけど、そこを自分自身もそうですし、味方の選手に伝えながら、漏れがあったところは自分が防ぐようなイメージでいたので、それが今日はできたのかなと思います」と振り返った。

 高丘も随所で好セーブを見せた。46分には相手と1対1になったところを正面で止めた。59分にもゴール前の混戦で連続セーブ、87分には相手フリーキックからこぼれたシュートを横っ飛びで阻止した。38分に相手シュートがポールに当たり失点を免れる運もあった。「6-1とか6-2で勝つのではなく、しっかり0で抑えるっていうのは、これから長く戦っていく上で、そういうメンタリティが非常に大事になってくると思いますし、そういったところも今日示せたかなと思います」と大量得点でもクリーンシートで終えられた意味を語った。

38分、ミネソタのシュートはこのままポールに当たり...。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
38分、ミネソタのシュートはこのままポールに当たり…。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 12日にBCプレースであったCONCACAF Champions Cup(CCC)ベスト16の試合ではシアトル・サウンダーズと対戦して第1レグを0-3と珍しく大量失点で黒星を喫した。

 そこから3日後の試合。「前節でシアトルに3-0で負けしまって、そこからどうやってリアクションするかっていうのはチームでも話し合っていたので、そこのところをよく示せたと思いますし、90分間を通して主導権を握れた試合だったことは収穫の多い試合だったと思います」とズルズルと引きずることなく気持ちを切り替えて大勝したことは勝ち点3以上の意味があると胸を張った。

W杯開催による超過密スケジュールが続く

 今年は北中米ワールドカップがカナダ・アメリカ・メキシコで、6月11日に開幕し7月19日まで行われる。ホワイトキャップスが本拠地としているBCプレースはバンクーバー開催の会場として使用されるため、ホワイトキャップスのスケジュールも異例の超過密スケジュールとなっている。

 今季は例年より早く開幕しただけではなく、ホワイトキャップスは4月25日までに前半のホームゲーム8試合をBCプレースで戦い、それ以降はW杯が終わった後の7月末まで8試合連続アウェイとなる。

 特にBCプレースは現在の人工芝から天然芝へと変更する必要もあり、ホワイトキャップスは変則なスケジュールが強制される。

冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
冷静な判断でゴールを死守するGK高丘。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

 それでも「(MLSも)4年目ですし、ある程度慣れています」とそれほど気にしない様子。「(今季は)最初の方にホームの試合が多いので、そこでいかに勝ち点を稼ぐかというのは非常に大事になります。アウェイが4月から続くので、そこでどう勝ち点を拾ってくか。もちろん勝ち点3を毎試合狙いにいきますけど、移動があったり、タフな要因が多いので、賢く戦うことが必要かなと思います」と先を見据えた。

 ただ、昨季もCCCやMLSカップで決勝まで進み、シーズン終盤まで過密スケジュールだったことは同じ。それでも今季も開幕からここまでチームは好調さを維持している。「去年は良いシーズンを送れましたけど、決勝で2回勝てていないというのは自分自身も、チームも悔しさやフラストレーションを抱えているので、そういったところを良いエネルギーにできているかなと思いますし、謙虚にやっていくことが大事かなと思います」とここまでの好調の理由を分析した。

 4月25日のコロラド・ラピッズ戦の次のホームゲームは8月1日となる。

4月までのホームゲーム

3月21日(土)7:30pm サンノゼ・アースクエイク戦
4月4日(土)7:30pm ポートランド・ティンバーズ戦
4月11日(土)4:30pm ニューヨークシティFC戦
4月17日(金)7:30pm スポーティング・カンザスシティ戦
4月25日(土)7:30pm コロラド・ラピッズ戦

チェリーブロッサムがテーマのこの日の試合、カナダとアメリカの国歌斉唱は日本人のリサ・タカハシさん。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
チェリーブロッサムがテーマのこの日の試合、カナダとアメリカの国歌斉唱は日本人のリサ・タカハシさん。ミネソタ・ユナイテッドFC戦。2026年3月15日、BCプレース。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美/写真 斉藤光一)

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