ワインやスピリッツは1人1日3本まで、組合はストライキを強化

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で8月15日から始まったBCリカーの従業員を含む労働組合BCGEU(The B.C. General Employees’ Union)のストライキが22日から強化された。

 組合は組合員の残業を22日から禁止すると発表。声明によると「BC州の公共サービスはあまりにも長い間、組合員の残業に依存しており、その背景にある制度的な問題に対処することが今回の交渉で達成しようとしていること一部」と残業禁止の理由を説明した。

 今回のストライキ強化でBC州政府が交渉を再開することを願っていると続けている。

 ただし、山火事に対応する消防士(BC Wildfire Service)は現在の山火事シーズン中は残業禁止対象外となる。

 組合側は、給与引き上げ率をインフレ率に連動するよう要求している。組合員の給与を守るのが今回の最優先事項という。

 組合によれば、給与引き上げをインフレ率連動制にするのはBCGEUが最初ではないと説明。BC州議会議員は2007年4月1日からすでに自分たちの給与をインフレ率連動制にしていると主張している。

 BCGEUは、山火事消火にあたる消防士やソーシャルワーカー、刑務官、保安官、BCキャノビス(大麻販売)ストア職員などから構成されているBC州公営としては最大の労働組合。

 8月15日からメトロバンクーバーのBCリカー・ディストリビューションセンター(配送センター)3カ所と、ビクトリアのホールセール・カスタマーセンターで、ピケラインを実施している。

 ストライキが始まって以降も、BC州政府との交渉は再開されていない。

ワインやスピリッツの購入を1人1日3本までに限定

 The Liquor Distribution Branch(LDB)は19日、BCリカーストアでの酒類購入について制限する声明を発表した。1人が購入できるのは全ての商品を対象に1種類(1バーコード)につき1日3本まで。ただしビールは対象外。

 政府は、BCGEUのストライキ期間、全ての州民が公平に購入できるようにするものだと説明している。

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