トロントの病院、マスク着用を拒んだ女性の治療を拒否

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 7月4日、トロントのセイント・ジョセフ病院(St. Joseph’s Hospital)の救急外来を訪れた女性がマスク着用を拒み、病院側から治療を拒否されたと、Twitterに動画を投稿して論議を呼んでいる。

 投稿したのは、トロントに住むレティティア・モンタナさんだ。指を骨折したかもしれないと、セイント・ジョセフ病院に救急外来を訪れたところ、病院のスタッフからマスクを着用するよう求められた。オンタリオ州の保健省が病院内ではマスク着用を命じているというものだった。
 
 一方、モンタナさんは病院側の要請を受け入れなかったため、病院側は治療を拒否。警備員3人を付けて病院から追いだされた。Twitterのプロフィールで自身をtruther (真実を主張する人) ~ Freedom Lover(自由を愛する人)とも称するモンタナさんは、「ナンセンスな要請により、カナダ人が公的医療を受けることを拒否された」「マスクをつけることは自身の健康に害を及ぼす」などと主張している。7月7日22:00(PST)の時点で、モンタナさんのTwitter動画の再生件数は590万回、投稿のリツイートは2万5000件に達し大きな反響を呼んでいる。

 もンタナさんの主張については、多くの人が「利己的だ」、「医療関係者は毎日長時間、マスクを着用しているのに、少しの時間、ルールを守ってマスクを着けることができないのか?」などと反論している。

 トロント市議会は6月30日に、すべての公共の屋内施設でのマスクやフェイスカバーを着用することを義務化する条例を可決。 7月7日(火)から施行となった。