BC州内で5年ぶりに麻しん感染者、カナダ国内でも増加傾向

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州保健省は3月4日、州内で2019年以来5年ぶりに麻しん(はしか)の感染が認められたと発表した。感染者は10歳以下の子どもで、旅行で感染したという。

 これについて保健当局は、リッチモンド市内の数カ所で麻しんウイルスが拡散された可能性があると警告を出した。2月24日から3月2日にバンクーバー・エアポート・ホテルに滞在した人、2月26日午前9時から午後1時にナンバー3ロード5300番ICBCオフィスにいた人は、ウイルスにさらされた可能性があると注意喚起している。

 非常に感染力が強い麻しんの感染例が最近世界中で増えている。2024年の国内感染者数は、3月4日時点で16件(今回のケースを除く)。2023年は12人だった。世界保健機関によると、国際的な2023年の感染者数は2022年に比べて79%増加したという。

 カナダ公衆衛生局によると麻しんはワクチンを2回接種すればほぼ100%予防できる。そのため州政府は、春休みを前に自分や子どもの予防接種歴を確認し、必要であれば予防接種を受けるよう勧告している。

 BC州以外では、オンタリオ州とサスカチュワン州で少数が、ケベック州では10人の感染が確認されている。

(記事 編集部)

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