BC州で非常事態宣言発令、約6000人に避難警告

オンタリオ州でも100カ所以上で山火事

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府のマイク・ファーンウォース公安大臣が20日、州内各地で山火事が相次いでいる状況を受け、非常事態宣言を発令すると発表した。

 山火事は20日現在、BC州内の約300カ所で発生していて、40件の避難命令が出ている。対象となっているのは5,724人という。

 BC州内陸部のオリバーとオソヨースの間にあるNk’Mip Creekで発生した火災は、19日の夜は焼失面積7平方キロメートルだったのが、翌日には20平方キロメートルに達した。

 カナダ環境省によると、引き続き乾燥した高温、さらに州内陸部および南東部では強風も予測されている。現在、州内外からの3180人の消防士らが懸命に消火活動にあたっている。

 BC州では6月30日に新型コロナウイルス感染拡大による非常事態宣言が解除されたばかりだった。しかし、専門家の間では、今回の発令は遅すぎたという声もある。

 山火事発生はBC州のみではない。アルバータ、サスカチュワン、マニトバ、オンタリオ州、ユーコン準州をはじめカナダ全国各地で発生している。

 州北西部100カ所以上で山火事となっているオンタリオ州にはメキシコからの101人の消防士に加え、アメリカ・ウィスコンシン州、プリンスエドワード島、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州などからも応援がかけつけている。

 オンタリオ州の山火事の煙により、トロント、モントリオールなどで大気汚染に関する特別声明がでている。