注意したい!ペットに危険な植物

     梅や早咲きの桜が、3月に入りようやく咲き始めた。天気もよくなり、ペットも外にいる時間が増えるが、庭には危険な植物もある。

     The British Columbia Society for the Prevention of Cruelty to Animals(BC SPCA)が、ペットに危険な植物を解説しているので紹介する。厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」も参考にした。

    1. Castor Bean Plant(トウゴマ)

    別名: Castor Oil Plant、Mole Bean Plant、African Wonder Tree、Castor Bean。ヒマ。

     種からとる油はひまし油として知られているトウゴマだが、種には有毒なリシンが含まれる。少量でも種を食べると、12~48時間で症状が現れ、すぐに医師に見せないと危険。

    2. Cyclamen(シクラメン)

    別名: Sowbread。

     サクラソウ科の多年草で赤やピンクの花が美しいシクラメン。シクラミンというサポニンを含み、ペットが口にすると嘔吐、下痢を起こすほか、大量に摂取すると不整脈やけいれん、さらに死亡することもある。

    3. Poison Hemlock(ドクニンジン)

    別名: Poison Parsley、Spotted Hemlock、Winter Fern、California Fern、Nebraska Fern、Deadly Hemlock。

     セリ科の植物、Poison Hemlock (ドクニンジン)。草丈80~180cmになる二年草で、白色五弁の約3mmの小花をつける。ヘムロックの木とは異なる。興奮したり、震えが出ることがあるほか、下痢、麻痺。食べると死に至ることも。

     「USA TODAY」が2021年にドクニンジンがアメリカ中で増えていると報じている。

    葉や茎に多量のサポニンを含むアイビーも有毒。©The Vancouver Shinpo
    葉や茎に多量のサポニンを含むアイビーも有毒。©The Vancouver Shinpo

    4. Branching Ivy(アイビー)

    別名: English Ivy、Glacier Ivy、Needlepoint Ivy、Sweetheart Ivy、California Ivy。

     葉や茎に多量のサポニンを含み、食べると嘔吐、腹部の痛み、下痢、唾液分泌過多などを引き起こす。実より葉のほうが危険。

    5. Oleander(オレアンダー)

    別名: Rose-Bay。

     夾竹桃(キョウチクトウ)科で人気の植物だが、強心配糖体と呼ばれる毒も含む。腹痛、下痢、疝痛(せんつう)、大量のよだれなど。死に至ることもある。

    6. Jimsonweed(チョウセンアサガオ)

    別名: Datura Stramonium、Devil’s Trumpet、Thorn Apple、Indian Apple、Black Datura、Jimsonweed、Tolguacha、Jamestown Weed。キチガイナスビ、マンダラゲ、エンゼルストランペット、ダツラ。

     アルカロイドを含み、馬や牛をはじめ動物に有毒。食べると瞳孔拡張、光過敏、興奮、口内の乾燥、便秘、口渇、瞳孔散大、意識混濁、心拍促進や呼吸の乱れや困難、興奮、麻痺、幻覚など。 

    7. Tulips(チューリップ)

     春の花の代表格チューリップもペットに有毒なので注意が必要。球根に毒があり、嘔吐、うつ、下痢、唾液分泌過多などの症状が出る。

     チューリップはユリ科で、ユリ科の植物は特に猫に危険。

    8. Sago Palm(サゴヤシ)

    別名: Coontie Palm、Cardboard Palm、Cycads、Zamias。

     ヤシ科やソテツ目のサゴヤシは観葉植物として、室内で育てることが多い。食べると嘔吐、下血、黄疸、口渇、出血性胃腸炎、肝障害やひどいときには死亡する。

    サゴヤシは観葉植物としても人気。

    9. Cocoa Bean Mulch(カカオ豆のマルチ)

     ガーデニングで重要なマルチ(マルチング)だが、カカオ豆のマルチには、犬に危険なチョコレート同様にテオブロミンとカフェインが含まれる。嘔吐、下痢、心拍数の増加、震え、さらには死亡することもある。

    10. Kalanchoe(カランコエ)

    別名: Mother-In-Law-Plant、Devils Backbone、Chandelier Plant、Mother of Millions

     観葉植物としても人気のカランコエをペットが食べると、嘔吐、下痢、不整脈などを引き起こすことがある。

    11. Lilies(ユリ)

    別名: Daylily、Easter Lily、Japanese Show Lily、Oriental Lily、Rubrum Lily、Stargazer Lily、Tiger Lily、Wood Lily。ワスレグサ、オニユリ。

     美しいユリだが、ほぼ全種類有毒。特にネコにとって危険で、少量の誤食でも死に至ることがある。

    参考 
    ・BC SPCA「11 plants that are toxic to your pet」https://spca.bc.ca/news/toxic-plants/
    ・厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/poison/index.html

    (取材 西川桂子)

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