ホーム 著者 からの投稿 編集部

編集部

編集部
633 投稿 0 コメント

5月の911コール数が過去最多に、夏にはさらに増加と予想

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の緊急電話911のオペレーションを担うE-Commによると、今年5月の911コール数は史上最多の約24万件だった。

 6月12日に発表した報告では、昨年同月のコール数172,000件から39%の増加となっている。また、2023年の最初の5カ月を見ても、コール数は前年に比べ、21%増加しているという。増加の原因は、極端な高気温、山火事、そして旅行やイベントなど、新型コロナウイルス感染拡大以前のアクティビティが戻ってきたことなどと見られている。

 E-Commでは、この夏911へのコール数がさらに激増すると予想しており、システムを守るために、州民に協力を呼びかけている。

 主な3つのポイントとして、「緊急事態で警察・救急・消防が必要な時のみ911に電話すること(E-commのウェブサイトの例を参照)」「自分の現在地を把握しておくこと。正確なアドレスでなくても、市町村やストリートの名前、ランドマークが手がかりになる」「911への間違い電話防止のため、携帯電話の持ち運びに注意するほか、セーフティ機能を把握しておくこと。また間違い電話をしてしまった時は通話を切らず、自分が安全であると伝えること」を挙げている。

E-commウェブサイト:https://www.ecomm911.ca/911-dispatch/when-to-call/

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

山火事で閉鎖中のバンクーバー島ハイウェイ4、完全再開は7月半ばの予定

山火事の影響で散乱するBC Highway 4の倒木。June 14, 2023, Cameron Lake Bluff; Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr
山火事の影響で散乱するBC Highway 4の倒木。June 14, 2023, Cameron Lake Bluff; Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府運輸省は6月13日、バンクーバー島東側で6月6日に発生した山火事により通行止めとなったハイウェイ4について、6月24日か25日の週末に限定的に再開する予定を発表した。

 しかし、完全再開となるまでには約1カ月かかり、7月半ばを予定しているという。

 BC運輸省は「ハイウェイの再開は、ドライバーが安全に通行できることを確認してからとなる」と説明。火事の影響で道路に散乱している倒木や木々の破片などを除去し、安全に通行できるように修復工事を行ってからの再開となると発表している。

 再開は段階的に行い、初めは片側交互通行として安全を確保しながら通行できる方法を実施する。

 段階的な再開後も全面再開までは迂回路が利用できる。迂回路ではチェックポイントが設置され、通行者が必要とする情報などを提供している。

 道路状況の更新情報:http://www.drivebc.ca/

迂回路マップ

BC Highway 4 - Cameron Lake Bluffs山火事により迂回地図。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr
BC Highway 4 – Cameron Lake 山火事による迂回地図。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー交響楽団 “Symphony at Sunset”今年も開催

バンクーバー交響楽団 “Symphony at Sunset”。2019年7月7日、バンクーバー市Sunset Beach Park。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー交響楽団 “Symphony at Sunset”。2019年7月7日、バンクーバー市Sunset Beach Park。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバー交響楽団(VSO)が夏に贈るSymphony at Sunset、今年は7月8日に開催される。バンクーバー市公園庁が6月9日に発表した。

 爽やかなバンクーバーの夏の夜に屋外で開かれる交響楽団のコンサート。すっかり今では夏の風物詩で、昨年はVSO音楽監督・マエストロOtto Tauskの指揮による珠玉の音楽に約15,000人が酔いしれたという。

 今年の楽曲は、William Tell Overture(ウィリアム・テル序曲)、 Max Richter’s Four Seasons Recomposed(マックス・リヒターの四季リコンポーズド)から、Ben Hur(ベン・ハー)、Star Wars(スター・ウォーズ)、Jurassic Park(ジュラシック・パーク)などの人気映画音楽まで幅広いレパートリーが演奏される予定。全演奏曲などの詳細は近日中に発表される。

 また、当日は駐車規制や道路規制などが実施される予定で、交通機関の情報にも注意が必要。

 会場となるサンセットビーチは、この日は終日開放されるとバンクーバー市。イスなどを持ち込んでピクニック気分で楽しみたい人は早めにセッティングするよう呼び掛けている。

VSO Symphony at Sunset

日にち:7月8日(土)
会場:サンセットビーチ公園
料金:無料

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

カナダ銀行、政策金利を4.75%に引き上げ

 カナダ中央銀行は6月7日、政策金利を0.25%引き上げ4.75%とした。中央銀行が政策金利を引き上げるのは今年1月以来。2022年3月から続いた金利の引き上げは、今年2月から「休止」状態だった。

 カナダ銀行は経済について「2023年第1四半期のカナダ経済は予想以上に好調で、GDP(国内総生産)成長率は3.1%となった。人口増加による押し上げを考慮しても、消費の伸びは驚くほど強く広範囲に及んでいる」と分析。

 インフレ率については、4月は4.4%と10カ月ぶりに上昇し、エネルギーコストが下がったにも関わらず、幅広い商品とサービスの価格が予想を上回ったと説明。

 そのため、金融政策が需要と供給のバランスを取り戻すために十分な制限を果たしていないとの見解から、インフレ率を持続的に目標の2%に戻すために、政策金利の引き上げを決定したと説明した。

 また、引き続きインフレ率に注視し、過剰需要、インフレ期待、賃金の伸び、企業の価格動向の変化がインフレ目標の達成と整合的かどうかを評価する予定としている。

 中央銀行の政策金利引き上げは、すでに影響を及ぼしている。カナダの大手銀行は、中央銀行の決定から数時間のうちに、政策金利の引き上げに合わせ、プライム貸付金利を6.95%に引き上げた。

 カナダ銀行の次の発表は7月12日。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバーとナナイモをつなぐ高速船Hullo、最大1日7往復に

今年8月から運航開始が予定されている高速船Hullo "Spuhels"。Photo provided by Vancouver Island Ferry Company
今年8月から運航開始が予定されている高速船Hullo "Spuhels"。Photo provided by Vancouver Island Ferry Company

 バンクーバーとナナイモのダウンタウンを片道約70分でつなぐ高速船Hulloの運航情報が6月8日に発表された。

 バンクーバー発の第1便は午前8時、ナナイモ発は午前6時。最終便はバンクーバー発が午後9時30分、ナナイモ発が7時30分。イベント開催によっては最終便の時間が変更になることもあるとしている。便数は1日最大7往復と発表している。

 料金はクラスによって異なり、最も安い料金は片道初乗りオンラインアカウント料金で29.99ドルから。用意されているのは3クラス。コンフォート264席、プレミアム60席、ビジネス30席。家族料金も設定されている。

 また運航する2隻の名前も発表。Snuneymuxwファーストネーションが命名したのは、spuhéls<スパーエルス>(風)とsthuqi’<スタキー>(サッカイサーモン)。

 Hulloを運営するバンクーバーアイランド・フェリーカンパニー(VIFC:本社ナナイモ市)によると、運航開始は8月初旬。船は現在ベトナムからナナイモへと向かっている。

Hullo発着地

バンクーバー:Vancouver Harbour Flight Centre(1055 Canada Place, Vancouver, BC)
ナナイモ:Nanaimo Port Authority(100 Port Drive, Nanaimo, BC)

Hulloウェブサイト: https://hullo.com/

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

山火事でバンクーバー島のハイウェイ4が閉鎖、迂回路も一時閉鎖に

バンクーバー島 Cameron Lake Bluffsの山火事。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr
バンクーバー島 Cameron Lake Bluffsの山火事。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr

 バンクーバー島の東側ポート・アルバーニ付近で起きている山火事Cameron Lake Bluffs wildfireの影響で、6月6日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は、ハイウェイ4を無期限で閉鎖することを決定した。ハイウェイ4は島の東西を結び、ポート・アルバーニと他のコミュニティをつなぐ唯一の主要ルート。ポート・アルバーニ周辺には26,000人、トフィーノとユクルーレットには合わせて4,500人の住民がいるほか、大勢の観光客がいる。

 7日に州政府は、ハイウェイ4に代わり、ポート・アルバーニ、トフィーノ、ユクルーレットなどをつなぐ迂回路を発表。しかしこの迂回路は、普段は林業関係者が使う狭い悪路で、時間がかかるうえに携帯電話も使えないため、どうしても必要な場合のみ利用するよう呼びかけていた。

 6月9日には、この迂回路も一時閉鎖された。湖に落ちた車両を引き上げるためで、8時間の閉鎖の後、同日夜に再開されたが、通行には長時間かかることが予測されている。

 Cameron Bluffs wildfireは6月10日時点で制御不能となっており、焼損面積は約200ヘクタール。BC Wildfire Servicesは人的要因による火災と見ている。

 ハイウェイ4の状況更新は6月13日に予定されている。

BC政府による現在の注意勧告: https://www.tranbc.ca/current-travel-advisories

道路状況の最新情報はこちらから。http://www.drivebc.ca/

BC Highway 4 - Cameron Lake Bluffs山火事により迂回地図。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr
BC Highway 4 – Cameron Lake 山火事による迂回地図。Photo from B.C. Ministry of Transportation and Infrastructure flickr

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州でウーバー利用範囲拡大、ビクトリア、ケローナ、チリワックでも利用可能に

 配車サービスのウーバー(Uber)が6月6日から、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州のビクトリア、ケローナ、チリワックでもサービスを開始した。

 同日、ビクトリア国際空港ではオープニング・イベントが行われた。ビクトリアでは旅行業界やビクトリア市長などがウーバーを歓迎しており、空港側も交通オプションの増加に期待している。

 ウーバーは、メトロバンクーバーでは2020年1月からサービスを開始。2020年8月には、ビクトリア、ケローナでの営業を申請したが、BC州政府のPassenger Transportation Boardは、2021年12月にこれを却下した。理由は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で苦戦しているタクシー会社に悪影響を及ぼすというものだった。その後、ウーバーは他の配車サービス会社のライセンスを移行させるというかたちで申請、今年5月に営業許可が降りた。

 これに対し、タクシー業界からは懸念の声が上がっている。B.C. Taxi AssociationのMohan Kang会長は、CBCの取材に対し、タクシー業界は最低賃金の適用が求められるがウーバーの運転手には適用されないなど、運送業界における不平等性を訴えている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

遠足中のバスで火災、小学生は無事脱出しけが人なし

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州チリワックで6月8日、遠足中の小学生たちを乗せたバスが火事になる事件が起こった。幸いなことに、運転手と教員の迅速な行動によって、子どもたちは火の手が回る前にバスから脱出することができ、けが人はいなかった。

 現場は、ベッダー・マウンテンのふもとエリア。午前9時20分頃に、通報により消防車が駆けつけた時には、火はすでに近くの私有地の生け垣や作業場に回っていた。しかし、早急な消火活動により森に火が達するのを防いだ。消化が終わったあと、小学生たちが乗っていたバスは全体が真っ黒に焦げていた。

 近隣には消火栓がなく、給水車を使っての消火作業が行われた。現場付近の火災危険レベルは、メトロバンクーバーの他の地域と同じく、高い気温と乾燥により、非常に危険とされていた。原因については、まだわかっていない。この火災の影響で、約2,500世帯が停電となった。

 バスに乗っていたのは、ウエスト・バンクーバーの小学生で、カルタス・レイクのウォーターパークへ向かう途中だった。乗客は運転手を含め25人〜30人ほどだったという。子どもたちは別のバスを利用して無事に目的地に向かった。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

BC州の看護師、バンクーバーで待遇改善に向けてデモ行進

 数百人の看護師が5月31日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府にヘルスケア・システムの改善を求めて、バンクーバーでデモ行進を行った。BC Nurses’ Union(BCNU)によると、デモは同組合の年次大会の期間中に行われ、「充分な職員配置が命を救う」などのメッセージを掲げて、ダウンタウンのJack Poole Plazaに集まった。

 BCNUはデモに先立つ声明で、州政府とNurses’ Bargaining Associationとの交渉協定に基づいた「看護師と患者の割合」の実現に向けて動くよう州政府に要求。この人員配置モデルがきちんと適用されれば、必要数の看護師の確保につながるとしている。

 背景には、メトロバンクーバー内の病院が、人員不足でさまざまな困難を抱えているという議論がある。デモの前週には、2つの異なる医療関係者のグループが、サレー市のSurrey Memorial Hospital内における状況を懸念した公開書簡を発表した。そのひとつは、同病院のフロントライン・スタッフによるもので、救急救命室(ER)は人員不足のためケアの質が脅かされている状況であるとし、ERの閉鎖を訴えていた。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

高い気温と乾燥でBC州内に山火事広がる

Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter
Wildfire in Donnie Creek, BC on May 28, 2023. Photo from BC Wildfire Service Twitter

 乾燥と高い気温が山火事の危険性を高めている。Environment Canadaは5月31日、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州各地で、6月第2週にかけて雨がほとんど降らないとし、さらに気温は上がり続けると予測した。

 6月2日の時点で、BC州北東部ではドニー・クリークの山火事が「out of control(制御不可能)」の状態。BC Wildfire Serviceによると、火事は23万ヘクタール以上に広がっているという。これは、比較的山火事が少なかった2022年のBC州全体の年間焼損面積を上回る大規模なもの。5月末に約40ミリの雨が降ったが、勢いは止まらなかった。

 ドニー・クリークの山火事は、フォート・ネルソンから南東136キロメートルの地点で起こっており、地域的な非常事態宣言とともに避難命令が出されている。

 またバンクーバー島ではセイワード近くで、ニューキャッスル・クリークの山火事が制御不能となり、島の北東部は煙に包まれている。2日時点で200ヘクタールにまで広がっているという。火事は5月29日の午後に発見されたが、BC Wildfire Serviceは、人的要因によるものとしている。

 BC Wildfire Serviceによると6月5日発表時点で、BC州全域で79件の山火事が発生しているという。詳細は、BC Wildfire Serviceを参照。https://wildfiresituation.nrs.gov.bc.ca/map

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

ラドナーの教会で、プライド・フラッグを掲げた窓にペンキ

ブリティッシュ・コロンビア州デルタ市ラドナーの教会Ladner United Churchに匿名で設置されたLove Winsのメッセージ。教会は、感謝を伝えるため名乗り出てくれるよう呼び掛けている。写真:Ladner United ChurchのFacebookより。
ブリティッシュ・コロンビア州デルタ市ラドナーの教会Ladner United Churchに匿名で設置されたLove Winsのメッセージ。教会は、感謝を伝えるため名乗り出てくれるよう呼び掛けている。写真:Ladner United ChurchのFacebookより。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州デルタ市ラドナーの教会Ladner United Churchで、プライド・フラッグを屋内に掲げた窓ガラスに黒いペンキがかけられているのが見つかった。

 事件が起こったのは、6月のプライド月間を目前にした5月31日。同教会のNancy Painter牧師はCBCの取材に対し、「胃をパンチされたよう」としながらも、プライド・フラッグを降ろすつもりはなく、これからも「人々が尊厳を持って平等に扱われるよう立ち向かう」と話した。

 同教会にはたくさんの人が立ち寄り、寄付をしたり、支援の言葉をかけたりしているという。また、6月1日には教会の庭に、誰かが「LOVE WINS」と書かれたレインボーカラーのサインを立てた。同教会はSNSで、この支援者に感謝の意を表している。

 デルタ市警察は今回の事件をヘイト・クライムとして捜査している。同教会のプライド・フラッグへの破壊行為はここ数年で5回を数え、以前にもスプレー・ペイントをかけられたり、ナイフで切られたりなどの事件が発生したという。いずれも犯人は見つかっていない。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー・ダウンタウンのカナダデーの花火が今年もキャンセルに 

Team Japan of Honda Celebration of Light. July 23, 2022, English Bay, Vancouver, BC; Photo by ©Koichi Saito
Team Japan of Honda Celebration of Light. July 23, 2022, English Bay, Vancouver, BC; Photo by ©Koichi Saito

 新型コロナウイルス感染拡大以前、バンクーバー市のカナダデーを賑わせていたコール・ハーバーの花火が今年も中止となることがわかった。2019年以降、新型コロナで中止となっており、今のところ再開される見込みはない。

 Vancouver Fraser Port Authorityによると、最大の理由は費用の増加で20万ドルを超えるという。花火はバンクーバーのカナダデー・イベントの一環で、昨年はイベント名をCanada DayではなくCanada Togetherとしてイメージを一新。花火の中止はその流れのひとつとも説明している。日中行われるCanada Togetherのイベントは存続し、近々、詳細が発表される。

 これに対し、バンクーバー市ケン・シム市長はCTVニュースの取材に「非常に残念だ」と話しており、今後数年のうちに花火が再開できるよう関係者に働きかけたいとしている。

 メトロバンクーバーでは、サレー市やバーナビー市などがカナダデー・イベントで花火の打ち上げを行っている。サレーでは費用は約66,000ドルでほとんどがスポンサー企業から資金を得ているという。

 バンクーバー市では毎年7月末に開催されるHonda Celebration of Lightは2022年から復活している。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース