ホーム 著者 からの投稿 編集部

編集部

編集部
514 投稿 0 コメント

メトロバンクーバーの北部で山火事が拡大、人為的原因か

ブリティッシュ・コロンビア州スコーミッシュのドライデンクリークで発生した山火事。2025年6月11日。Photo from Squamish Fire Rescue Facebook
ブリティッシュ・コロンビア州スコーミッシュのドライデンクリークで発生した山火事。2025年6月11日。Photo from Squamish Fire Rescue Facebook

 ブリティッシュ・コロンビア州スコーミッシュで6月9日に発生した「ドライデン・クリーク」での山火事が、6月11日午後10時時点で約54ヘクタールにまで拡大、制御不能な状態となっている。

 スコーミッシュRCMP(連邦警察)によると火災が発見されたのは9日午後5時30分ごろ。タンタラス・ロードの突き当たり付近の丘で煙が上がっているとの通報が入った。乾燥した気候のせいで火は急速に拡大し、数時間で5ヘクタールに広がった。11日朝には約20ヘクタールに、さらに同日午後には強風のため火災の北側が広がり、2倍以上の規模になったという。

 10日にはスコーミッシュに「地域緊急事態宣言」が出されたほか、ハイウェイ99号線東側のブレッケンデール、タンタラス・ロード、スカイリッジ地域の約200世帯に避難警報が発令された。また11日には近くのアリス・レイク州立公園が避難命令の対象となった。スコーミッシュ当局によると、11日午後10時時点で火災はまだ公園には達していないものの、煙や火の進行予測を踏まえ、公園の閉鎖が決まったという。

 この火災について警察は人為的原因の可能性が高いとして捜査を進めている。火災発生は午後4時ごろで、火元はタンタラス・ロードの先にある自転車道路付近と見られ、警察は情報提供を呼びかけている。スコーミッシュRCMP:604-892-6100

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

カナダ国内で南アジア系への恐喝事件増加、警察が大規模捜査へ

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市で、南アジア系住民やビジネスを狙った恐喝が相次いでいることから警察が大規模な捜査に乗り出している。

 サレー市警察の発表によると、同市では過去6カ月間に10件の恐喝が報告された。警察は市内のニュートン地区およびウォーリー・シティセンター地区における恐喝に対応するため、専任チームを設置したほか、複数の商業地区におけるパトロールも強化している。

 南アジア系住民やビジネスを狙った恐喝は、サレーだけでなく、カナダ各地で発生している。手紙や電話、ソーシャルメディアなどを通じて、暴力をちらつかせながら金銭を要求してくるケースが報告されているという。警察はこれらの犯罪について地域を超えた関連性があるとみている。

 こうした状況を受けてサレー市では6月15日に、南アジア系住民らが主催する市民安全フォーラムが開催される。主催者で、同市のラクシュミ・ナラヤン寺院の会長を務めるサティシュ・クマール氏は、CBCニュースの取材に「彼ら(犯人たち)を恐れる必要はありません。彼らは私達を殺すつもりはなく、お金が目的なのです」と語っている。同氏自身もこうした恐喝を受けたうえ、所有するバンケットホールと、関わりのある保険会社の建物に発砲を受けたという。

 警察は「恐喝に応じてしまったり、警察に報告していない被害者が他にもいる可能性があり、非常に懸念している」と述べ、犯人の要求に決して応じないこと、警察に通報すること、目撃者が情報提供を行うことを呼びかけている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

ノースバンクーバーで子どもが死亡したボート事故、警察が情報提供呼びかけ

 ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバーで起きた子ども2人を巻き込んだボート衝突事故について警察が捜査協力を求めている。

 事故が起きたのは6月7日午後6時30分ごろ。バラード湾沿いのケイツ・パークの水域で、子ども2人が乗った浮き輪とスピードボートが衝突した。浮き輪は別のボートにけん引されていた。

 警察と救急隊員が駆けつけ、子ども2人に救命措置を行ったが、1人は現場で死亡した。もう1人も重体で、ヘリコプターで病院に搬送された。12日時点でまだ入院中だという。複数のメディアが、死亡したのはリオネル・ホール君(10歳)、重体となっているのはオナール・ユセル君(10歳)と報じている。

 スピードボートの運転手は現場で逮捕された。警察は今回の衝突についてアルコールやスピードが原因の可能性があるとみている。運転手は後に釈放され、8月27日に裁判が予定されている。

 ノースバンクーバーRCMP(連邦警察)は6月12日の発表で、現在もこの事故について捜査中だとし、捜査を進めるなかで事故当時やその直前の状況に関する情報を持つ人がほかにもいる可能性が浮上したとして、さらなる情報提供を呼びかけている。ノースバンクーバーRCMP:604-985-1311、もしくは、引用ファイルナンバー:2025-11599。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー市ダウンタウン・イーストサイドに防犯カメラを追加設置

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 バンクーバー市警察は6月6日、市内のダウンタウン・イーストサイド地域に防犯カメラを追加設置すると発表した。

 新たにカメラが設置されたのは、メイン・ストリートとヘイスティングス・ストリートの交差点と、キャラル・ストリートとヘイスティングス・ストリートの交差点。各4カ所、計8台の高所防犯カメラが取り付けられた。

 発表によると、カメラは暴力の抑止と刑事事件の証拠映像の記録を目的としている。撮影対象は公共の場に限定され、音声は録音されない。また、顔認識や人工知能、交通違反の取り締りには一切使用されないという。さらに、映像記録へのアクセスは許可された警察職員のみに限定され、録画データは犯罪捜査で必要な場合を除き、4日後に自動的に上書きされる。

 カメラ設置は同地区で住民や警察官を狙った暴力事件が多発していることを受けたもの。ダウンタウン・イーストサイドの人口はバンクーバー市全体の3%、面積は2%だが、市内の暴力犯罪の30%がこの地域で発生しているという。

 特に今回カメラが設置された2つの交差点周辺は市内で最も高い犯罪発生率を記録している。2025年に入ってから現在まで、カメラの設置地点から1ブロック以内で発生した暴力犯罪は225件、そのうち14件が強盗、115件が暴行、1件が殺人だという。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

今年の5月3連休はBC州で交通事故の死亡者ゼロもスピード違反は増加

Photo from RCMP Websaite
Photo from RCMP Websaite

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州内では今年は5月の祝日ビクトリア・デーの3連休は、交通死亡事故が1件も発生しなかった。BCハイウェイ・パトロールの発表によると過去6年間で初めてのことだという。2024年の同3連休では3人が命を落とし、2019年から2023年にかけては平均4人が交通事故で死亡している。

 一方で違反切符の発行件数は依然として高いという。同期間中にBC州内で発行されたスピード違反切符は1,900件以上。さらに過度のスピード違反により79台の車両が押収された。

 2025年5月には「高リスク運転・バイク安全啓発キャンペーン」が行われたが、期間中、州内で 9,600件以上のスピード違反切符が発行された。

 特に危険な事例が5月17日にイースト・クートニーのハイウェイ3/95での一件。制限速度時速100キロの道路を166キロで走行していた車を停止したところ、飲酒運転も判明したという。運転手は90日間の即時免許停止、スピード違反切符、車両7日間押収の処分を受けた。

 5月第3週にはハイウェイ1のゴールデン付近で制限速度100キロのところをテスラが191キロで走行していた。運転手(24歳・アルバータ州在住)は過去2年で3度目となる重大スピード違反。5カ月の運転禁止、スピード違反金483ドル、7日間の車両押収、アルバータ州政府への免許停止通達の処分を受けた。

 BCハイウェイ・パトロールでは6月15日〜8月31日に「夏の飲酒・薬物運転取締りキャンペーン」を実施予定。夏季の交通量増加に向けて、安全運転についてより真剣に考えるよう呼びかけている。

(記事 編集部)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー広域公共交通機関スカイトレイン、UBC途中駅アビュータスまで2027年秋に開通

バンクーバー広域公共交通機関スカイトレインの延長路線と新設される6駅。Broadway Subway Projectサイトより
バンクーバー広域公共交通機関スカイトレインの延長路線と新設される6駅。Broadway Subway Projectサイトより

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は6月2日、スカイトレイン・ミレニアムラインの延伸計画「ブロードウェイ・サブウェイ・プロジェクト」について、開業は2027年秋になると正式に発表した。

 同プロジェクトはミレニアムラインをVCC・クラーク駅からアビュータス駅まで全長5.7キロメートル延伸。6つの地下駅(Great Northern Way-Emily Carr、Oak-VGH、Broadway-City Hall、South Granville、Mount Pleasant、Arbutus)が新設され、キャンビー・ストリートではカナダラインとの地下連絡通路も整備される。

スカイトレイン・ミレニアムラインとカナダラインが交差するブロードウェイ・シティホール駅の完成予想図。Broadway Subway Projectサイトより。
スカイトレイン・ミレニアムラインとカナダラインが交差するブロードウェイ・シティホール駅の完成予想図。Broadway Subway Projectサイトより。

 VCC・クラーク駅からアビュータス駅までの所要時間は約11分。アビュータス駅からブリティッシュコロンビア大学(UBC)まではバス(99番Bライン)が接続する。BC州マイク・ファーンワース運輸大臣は「(スカイトレインは)99番Bラインの3倍の輸送能力」を持ち、周辺地域での交通状況は大きく改善されると述べた。

 一方で同プロジェクトについては予算が1億2700万ドル超過しているほか、当初の開業予定から約2年遅れている。また長期にわたる工事は周辺地域のビジネスに大きな負担を強いている。

 アビュータス駅からUBCまでの延伸は、トランスリンクの優先事項として最新の10カ年計画に盛り込まれ、UBCとバンクーバー市も支持している。しかし現時点で州・連邦政府からの具体的な資金拠出の予定はない状態だという。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

白昼にバンクーバーのオフィスビルで連続暴行事件、14歳少女も被害に

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市で5月28日午後5時15分ごろ、キャンビー・ストリートとウエスト41番アベニュー近くにあるオフィスビル内で、性的暴行、強盗を含む連続事件が起きた。

 最初の被害者は58歳の女性。廊下を歩いていたところを見知らぬ男に襲われた。女性は声を上げて逃げたため深刻な身体的被害には至らなかった。

 その数分後、同じビル内の公衆トイレを使用していた14歳の少女がナイフを持った男に性的暴行を受け、監禁された。犯行中に別の人物がトイレに入ってこようとしたため男は現場から逃走した。

 さらに男は同じビルの1階にある銀行に入り、強盗したとされる。警察は午後5時40分ごろに男の身柄を確保した。

 男はサレー市在住のジョン・フレデリック・フィールド容疑者(62歳)。凶器を使用した16歳未満に対する性的暴行、監禁などの疑いで起訴された。容疑者は現在も勾留されている。

 CBC電子版は、フィールド容疑者は別の性的暴行の罪で18カ月の刑の仮釈放中だったと伝えている。同容疑者にはこれまでに数件の性的暴行の前科があったという。2022年にブリティッシュ・コロンビア州アガシ市にある最高警備のケント刑務所から法定釈放されたが、更生施設(ハーフウェイハウス)に戻らずに失踪した。この時、カナダ全国に逮捕状が出され、バンクーバー市警察は同容疑者を「高リスク性犯罪者」かつ「公共に対する重大な脅威」と位置づけていた。その4日後にフィールド容疑者は再逮捕されている。

 バンクーバー市警は事件に関する情報提供を呼びかけている(604-717-0602)。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

BC州ケローナの一次産科医療が崩壊危機と産婦人科医が警鐘

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州中央南部ケローナ市で、産婦人科医たちがファミリードクター不足により同地域の一次産科医療体制が6月1日にも崩壊する可能性があると警鐘を鳴らしている。

 声明を発表したのはケローナ総合病院産婦人科に勤務する医師9人。産婦人科医は本来、高リスクの妊娠や緊急対応を担当するが、現在ファミリードクターや助産師が対応するはずの低リスクの出産まで担当するよう求められているという。

 BC州医師会会長シャーリーン・ルイ医師は「もし低リスクの出産対応中に緊急の高リスク症例が発生した場合、産科医は同時に両方対応することができない。これは患者の安全と質の高いケアの提供に深刻な懸念をもたらす」と述べている。

 今回の声明は、同病院が小児科医不足により小児科ユニットを6週間閉鎖すると発表した直後に出された。

 ルイ医師は「ケローナは現在、州内・国内の他地域と比べても深刻な問題に直面している」と懸念を示している。一次産科医療の体制を維持するためにインテリア・ヘルスとBC州保健省に人員を積極的に募集し適切な報酬を与えるよう求めている。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

英国チャールズ国王夫妻がカナダ訪問、議会で施政方針演説を行う

改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ
改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ

 カナダ国家元首のイギリス・チャールズ国王が5月27日、オタワの上院議場で第45回議会の開会を宣言し、施政方針演説を読み上げた。施政方針演説は、首相とその側近が執筆し通常はカナダ総督が代読する。イギリス王室による施政方針演説は史上3回目で、1957年と1977年の過去2回は故エリザベス女王が行った。

 チャールズ国王はカナダ勲章を首からかけて演説。与党・自由党の政策方針を説明する一方で、アメリカのドナルド・トランプ大統領による関税問題や「51番目の州」発言にも間接的に触れた。

 国王は、母・エリザベス女王が約70年前の演説で当時の国際情勢を受けて「どの国も、その国だけで生きることはできない」と述べたことに触れ、「カナダがその行動と価値観において世界の模範であり続けてきたことを私は誇りに思う。国歌のように真の北国は強く自由です」と語った。

 今回の国王訪問はマーク・カーニー首相の要請によるもので、アメリカとの緊張が高まる中で実現した。選挙期間中、カーニー首相はトランプ大統領に立ち向かう存在として自身を位置づけ主権を守る姿勢をアピールしてきた。

 オタワ市ウェリントン・ストリートには、馬車で演説に向かう国王夫妻を一目見ようと数千人が詰めかけた。国王は儀仗兵を閲兵し、観客と笑顔で交流した。演説の後は戦没者慰霊碑を訪れ「永遠の記憶を込めて。チャールズ」と書かれた花輪を捧げた。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

バンクーバー市近郊の市で、犯罪増加で警察のパトロール強化

 ニューウエストミンスター市警察は5月23日、同市ダウンタウン地域の安全を強化するため一時的な人員再配置計画を開始すると発表した。これはニューウエストミンスター市で最近、重大な無差別暴行事件や刺傷事件が起きたこと、今年に入って暴行、強盗、窃盗、器物損壊などの犯罪が増加していることを受けたものだという。

 アンドリュー・リーヴァー巡査部長は声明で「ここ数週間、ダウンタウンで深刻な事件が相次いでおり、多くの市民やビジネス関係者から地域の安全について懸念の声が寄せられている」と述べた。この計画のもと、ダウンタウン全域に制服または私服の犯罪阻止およびギャング対策チームを配備し、自転車や徒歩、車で巡回する。

 同市では今月5日午後1時ごろ、カーナーヴォン・ストリートと10番ストリート付近の横断歩道でベビーカーを押していた女性が、なんの前触れもなく見ず知らずの男から暴行を受ける事件が起きた。幸いにも子どもにけがはなかったが母親は顔を殴られて負傷した。警察はコキットラム市在住のリチャード・ワン容疑者(27歳)を逮捕した。暴行罪などで起訴されている。

 翌6日にはコロンビア・ストリート500番台で女性が刃物で両腕を刺される事件が起きた。被害者は出血がひどく、病院に搬送される前に警察官が現場で応急処置を行ったという。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

トロントの衝突事故で子ども3人死亡、飲酒運転の疑いで19歳逮捕

 オンタリオ州トロント市で5月18日、飲酒運転とみられる衝突事故で子ども3人が命を落とした。

 警察によると事故が起きたのは同日午前0時30分ごろ。ハイウェイ401を東方向に走行していたドッジ・キャラバンが、レンフォース・ドライブの出口から出た際に、スピードを出し過ぎてコントロールを失った。中央分離帯を乗り越えたキャラバンは赤信号で停止していたクライスラー・パシフィカのミニバンに衝突した。

 事故当時、ミニバンには母親と子ども4人、運転していた母親のパートナーが乗っていた。そのうち15歳と13歳は現場で死亡、6歳は病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。母親とパートナー、10歳の子どもも病院に運ばれたが命に別状はないという。

 警察は、キャラバンを運転していたオンタリオ州在住でイーサン・ルフイリエ容疑者(19歳)を現場で逮捕した。ルフイリエ容疑者には、死亡につながる飲酒運転3件を含む計12の容疑がかけられている。同容疑者は5月20日に拘置所からビデオ通話で短時間出廷した。次回の出廷は来月の予定だという。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

南方に住むクジラがバンクーバー島海岸に打ち上げられる

 カナダ・バンクーバー島北部のポート・マクニール湾で5月14日、ニタリクジラの死骸が打ち上がっているのが発見された。ニタリクジラは通常、熱帯から温帯の海域に生息しており北緯35度(カリフォルニア州ロサンゼルスに相当)より北に現れるのは珍しいという。

 ナムギス・ファースト・ネーションの声明によると、当初このクジラは写真からミンククジラとみられていたが、現地に赴いた海洋教育研究協会(MERS)と鯨類研究団体「ベイ・セトロジー」によって若いニタリクジラであることが確認された。

 MERSのジャッキー・ヒルダリング氏はCBC電子版の取材に対し、「私の知る限りブリティッシュ・コロンビア(BC)州でニタリクジラが確認されたのは初めてだ」と語った。

 ナムギス・ファースト・ネーションのビクター・アイザック・チーフはニタリクジラがこのような北方の海に現れたことについて、「気候変動の危機と海の環境について、深い悲しみと懸念を抱いている」と述べている。ナムギス・ファースト・ネーションが、クジラへの敬意を込めた祝福の儀式を行った後、カナダ漁業海洋省が死因特定のための検死を行う。

 このニタリクジラは今月に入ってBC州沿岸で打ち上げられた3頭目のクジラ。ほかに2頭のコククジラが、1頭はバンクーバー島で、もう1頭はハイダ・グァイで発見されている。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事

Today’s セレクト

最新ニュース