バンクーバー市警察は6月6日、市内のダウンタウン・イーストサイド地域に防犯カメラを追加設置すると発表した。
新たにカメラが設置されたのは、メイン・ストリートとヘイスティングス・ストリートの交差点と、キャラル・ストリートとヘイスティングス・ストリートの交差点。各4カ所、計8台の高所防犯カメラが取り付けられた。
発表によると、カメラは暴力の抑止と刑事事件の証拠映像の記録を目的としている。撮影対象は公共の場に限定され、音声は録音されない。また、顔認識や人工知能、交通違反の取り締りには一切使用されないという。さらに、映像記録へのアクセスは許可された警察職員のみに限定され、録画データは犯罪捜査で必要な場合を除き、4日後に自動的に上書きされる。
カメラ設置は同地区で住民や警察官を狙った暴力事件が多発していることを受けたもの。ダウンタウン・イーストサイドの人口はバンクーバー市全体の3%、面積は2%だが、市内の暴力犯罪の30%がこの地域で発生しているという。
特に今回カメラが設置された2つの交差点周辺は市内で最も高い犯罪発生率を記録している。2025年に入ってから現在まで、カメラの設置地点から1ブロック以内で発生した暴力犯罪は225件、そのうち14件が強盗、115件が暴行、1件が殺人だという。
(記事 高城玲)
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