最大都市バンクーバーやサレーで市長交代、BC州地方選挙はメトロバンクーバーで変化を求める動きが顕著に

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で10月17日、市長・市議などの地方自治体選挙が行われた。メトロバンクーバーでは21自治体のうち14自治体で新しい市長が誕生。うち9自治体では現職市長が他の候補者に敗れる事態となり、変化を求める有権者の動きが顕著になった。

 バンクーバー市長選は、ピート・フライ氏(バンクーバー・グリーン党)が現職のケン・シム氏(ABCバンクーバー)を破り初当選した。フライ氏は、2018年から市議を2期務め、シム市長政権の4年間は市長とABCの政策を声高に批判してきた。グリーン党所属の市長は初めて。バンクーバー市議会も様相が変わった。これまでABCが多数派だったが、今選挙で10議席中グリーン党とCOPEが各4議席、OneCityとABCが各1議席と多数派のいない議会構成となった。

 バンクーバー市に次ぐ規模のサレー市では、かつて4期にわたって市長を務めたダグ・マッカラム氏が現職のブレンダ・ロック氏を下して82歳にして市長の座に返り咲いた。得票率はマッカラム氏が31.9%でロック氏の23%を予想に反して大きく上回った。マッカラム氏は4年間の固定資産税凍結などを公約に掲げている。

 ほかにデルタ、ニューウエストミンスター、ウエストバンクーバー、ポートムーディー、メープルリッジ、ラングレー市、ラングレー・タウンシップ、コッキトラムなどで現職が敗退。メトロバンクーバー以外の地域でも、プリンスジョージ、カムループス、ペンティクトン、フォート・セントジョン各市で現職が敗れた。

 日系カナダ人コミュニティと関係の深いリッチモンド市では、州議会議員や同市議の経験があるロブ・ハワード氏が新市長となった。長く市長を務めてきたマルコム・ブロディ氏が選挙前に退任を表明し、自身の後継者としてハワード氏を支持していた。次点だった現職市議のアレクサ・ルー氏との差は1000票以下と接戦を制した。

 一方でバーナビー市では現職マイク・ハーレイ氏が次点のヘイマン・イップ氏に3倍近くの得票差をつけて再選した。ポートコキットラム市でも現職ブラッド・ウエスト氏が圧勝した。

(記事 高城玲)

合わせて読みたい関連記事