W杯日本代表第2戦チュニジアに大勝 バンクーバーファンフェスも大盛り上がり!

FIFAファンフェスティバルバンクーバー会場で日本代表の勝利に沸くサポーターたち。2026年6月20日、バンクーバー市。Photo credit: FIFA Fan Festival Vancouver
FIFAファンフェスティバルバンクーバー会場で日本代表の勝利に沸くサポーターたち。2026年6月20日、バンクーバー市。Photo credit: FIFA Fan Festival Vancouver

 日本代表は6月20日、メキシコのエスタディオ・モンテレイでFIFAワールドカップ2026北中米大会グループF第2戦でチュニジアを4対0で撃破した。W杯通算1000試合目という節目に、W杯1試合最多得点記録を更新する歴史的な勝利を飾った。

 日本の大勝利に、バンクーバーのFIFAファンフェスティバル会場も、この夜はサムライブルーへの歓声が響き渡った。

監督交代のチュニジアを圧倒、日本代表が4発完封

 初戦のスウェーデン戦に1対5で大敗し、大会中に監督交代という異例の事態に陥ったチュニジア。試合展開の予測が全くつかない中、日本は開始わずか4分で試合を動かした。まずはゴール前へ走り込んだ鎌田大地が左足で合わせ先制、オランダ戦に続く2試合連続ゴールを決めると、31分には上田綺世がペナルティーエリアのライン付近からボレーシュートで2点目、2対0で前半を折り返した。

 後半も日本の勢いは止まらなかった。69分、田中碧のパスを受けた上田が華麗なフリックで相手ラインの裏へ落とすと走り込んだ伊東純也が今大会初ゴール。そして83分には、伊東のスルーパスから佐野海舟が右からクロスを上げると上田がヘディングで逆サイドに流し込むみ、4点目と勝利を決定づけた。

 2010年大会のデンマーク戦を超える日本のW杯史上最多となる4点目で日本人初の1試合複数得点という新記録も生まれた今回の試合。「W杯通算1000試合目の記念試合で勝利を飾れて大変うれしい」と森保一監督。勝ち点4でグループF暫定2位に浮上し、第3戦への弾みをつけた。

歴史的大勝にファンフェスティバルでも喜びの声

試合前、ステージの司会者が「Japan!」「Tunisia!」と観客に呼びかけると、サポーターたちが歓声で応えた。日本への声援は圧倒的で、会場はサムライブルーの熱気で満ちた。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ
試合前、ステージの司会者が「Japan!」「Tunisia!」と観客に呼びかけると、サポーターたちが歓声で応えた。日本への声援は圧倒的で、会場はサムライブルーの熱気で満ちた。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ

 遠くメキシコで繰り広げられた歴史的な一戦を、バンクーバーのファンたちも共に見届けた。

 カナダ・メキシコ・アメリカの3カ国13都市で展開されているW杯公式ファンイベント、FIFAファンフェスティバル。入場無料のバンクーバー会場はヘイスティングスパーク(PNE会場)で、ライブミュージックや地元グルメ、体験型アクティビティも充実している。試合日には収容1万人の野外ステージで試合をライブ中継するほか、有料の予約制着席エリアも設けられている。

浴衣姿で観戦するファンも。ファンフェスティバルには日本ならではの雰囲気も漂った。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ
浴衣姿で観戦するファンも。ファンフェスティバルには日本ならではの雰囲気も漂った。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ

 試合時間が近づくにつれ、野外ステージにはサムライブルーのユニフォームを着たサポーターが続々と集まり、中には浴衣や祭りの法被姿で訪れる人たちの姿も。会場内では、試合前から「ニッポン!チャチャチャ」と、日本でお馴染みの応援コールが起きるなど熱気があふれ、開始時には歩くのもやっとなほど満員となった。会場内の公式グッズショップでは日本のユニフォームが数日前からすでに完売状態で次の入庫を待つ状況だという。

 友人たちと第1戦のオランダ戦に続いて参加したというバンクーバー在住6年の留学生は、「中村選手に期待している。5対0で勝ってほしい」と目を輝かせた。取材中に選手入場のアナウンスが流れると、声をかき消されるほどの歓声が上がり、待望のキックオフを迎えた。日本のゴールのたびに会場はどっと沸き、日本の国旗を掲げハイタッチを交わすサポーターの姿で会場は盛り上がった。

試合を待ちきれない様子のバンクーバー在住の留学生たち。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ
試合を待ちきれない様子のバンクーバー在住の留学生たち。2026年6月20日、バンクーバー市。撮影 田上麻里亜/日加トゥデイ

 試合後半に訪れた会場内のパークステージエリアには、日本のサポーターだけでなく様々な国のファンたちが芝生に腰を下ろして試合を見守っていた。

 大阪と東京からそれぞれ仕事を休んで駆けつけたという男性2人組は、第1戦のオランダ戦はアメリカ・ダラスの現地スタジアムで観戦し、第2戦のチケットが取れなかったためバンクーバーのファンフェスティバルへ。翌日には帰国予定という。

 3点目が入った直後のインタビューに、「日本は2回戦に弱いイメージがある」と話しながらも、「この試合は問題ないかな」と笑顔を見せた。JFA公式によると、日本がグループステージ第2戦で勝利したのは2002年日韓大会のロシア代表戦以来。試合前から「鬼門の第2戦」と言われていたが、この日はその壁を乗り越え、24年ぶりの勝利となった。

 試合終了のホイッスルが鳴ると、会場は大きな歓声と拍手に包まれた。「Team Japan!」と声を上げながら帰路につくサポーターたちの姿が会場にあふれ、勝利の興奮が夜のヘイスティングスパークに広がった。

ノースバンクーバーのカナダ・サッカーハウスにも日本を応援するファンが

 ノースバンクーバー市ではカナダサッカー協会が主催するカナダ・サッカーハウスでファンフェスティバルが開催されている。開催日は13日間と少ないが、カナダ代表の試合を中心に、ロンズデールキーのピアに設置された会場では、トロントとバンクーバーで行われる試合に合わせてパブリックビューイングも開かれている。

 20日はトロントで行われたドイツ対コートジボワール(グループE)を中心に4試合。最後が午後9時の日本対チュニジアの試合だった。会場にはまだドイツのユニフォームを着たファンもいたが、日本がゴールを決めると大きな歓声と日の丸が上がった。

 次戦は6月25日、スウェーデンと対戦する。引き分け以上で3大会連続の決勝トーナメント進出が確定し、敗れた場合もグループ3位からの突破の可能性が残る。その場合は、かなり低い確率だが7月2日に日本代表がバンクーバーで試合する可能性がある。2位以上を確定してほしくもあり、バンクーバーにも来てほしいというジレンマを抱えて25日は観戦することになりそうだ。

ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市のカナダ・サッカーハウスで行われたパブリックビューイング日本対チュニジア。日本がゴールを決め喜ぶファン。2026年6月20日、ノースバンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
ブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバー市のカナダ・サッカーハウスで行われたパブリックビューイング日本対チュニジア。日本がゴールを決め喜ぶファン。2026年6月20日、ノースバンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

(取材 田上麻里亜)

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