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カナダ国内ではしか感染が拡大、メトロバンクーバーでは新たに3人 感染者立ち寄り場所も公開

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州フレイザー・ヘルスは3月6日、メトロバンクーバーで1人がはしかに感染、さらに7日には新たに2人の感染が判明したと発表した。3人は一緒に東南アジアを旅行、そこで感染したとみられている。

 メトロバンクーバーでは2月にも東南アジアを旅行した2人の感染者が確認されたが、今回との関連性はないとしている。

 フレイザー・ヘルスによると、今回感染した3人は感染判明までに複数の場所に立ち寄っているため一般市民が感染した可能性があるという。

 3人が立ち寄った場所は以下の通り。

  • バンクーバー国際空港(2月17日午後3時20分~午後6時20分)
  • バーナビー市オースティン・ロードのPriceSmart(2月20日、21日午前9時~午前11時20分)
  • コキットラム市バーネット・ハイウェイのBig Way Hot Pot(2月28日午後7時~午後11時)
  • ロイヤル・コロンビアン病院の救急外来(3月3日午後2時30分~3月4日午前2時30分)

 さらに、韓国ソウル発バンクーバー行き大韓航空KE75便(2月17日午後3時20分バンクーバー国際空港着)の乗客も感染の可能性があるとしている。

 当局は、感染が疑われる場合、潜伏期間内(最大3週間)に感染症状がないか確認するよう求めている。症状は発熱、乾いた咳、鼻水、赤い目(結膜炎)のほか、数日後に発疹が現れ、顔から全身へと広がるという。医療機関を受診する場合は受診前に連絡するよう注意している。

 最近カナダ国内では、はしか感染が増加している。カナダ公衆衛生局テレサ・タム局長は3月6日、今年1月1日から3月6日までに227件の感染が確認され、2024年の年間記録をすでに超えたと発表した。

 春休みを前にタム公衆衛生局長は「カナダの生徒たちのワクチン接種率の減少と世界的なはしか感染の増加で、感染拡大のリスクが高まっている」と警告。旅行前に自身のワクチン接種状況を確認するよう呼び掛けている。

(記事 編集部)

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カナダへの関税措置を貿易協定範囲は1カ月免除とトランプ大統領、カナダ政府は報復措置を延期せず

Parlament, Ottawa, Canada; File Photo by Japan Canada Today

 アメリカ・トランプ大統領は3月6日、カナダへの関税措置をカナダ・アメリカ・メキシコ協定(CUSMA)範囲は4月2日まで免除すると発表した。3月4日に関税を発動して以降、5日の自動車産業への1カ月免除に続いて、2日連続で関税の一部免除を実施した。

 3月4日のアメリカの関税措置を受けて、同日に300億ドル相当のアメリカ製品に25%の報復関税を実施したカナダ政府は、6日のトランプ大統領の発表にも報復措置の延期はしないとの姿勢を示した。ただし21日後に課すとしていた1250億ドル相当の関税は4月2日まで延期すると発表した。

 ジャスティン・トルドー首相は6日の会見で「我々の目的は関税の完全撤廃」と語った。カナダ政府が発表したアメリカからの輸入品への関税は、対象品目がオレンジジュースや精肉などの食料品から、衣料品、化粧品、電化製品など多岐に渡っている。

 カナダ全国の各州政府も報復措置を実施。ほとんどの州でアメリカ産酒類を店頭から撤去したほか、オンタリオ州は3月10日からアメリカの3州、ミシガン州、ミネソタ州、ニューヨーク州に送っている電力に25%課税すると発表した。ダグ・フォード州首相はトランプ大統領の関税免除の発表を受けても実施すると強調。アメリカの関税が完全撤廃されない限り報復措置は実施するとしている。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州デイビッド・イービー州首相は6日、アメリカからアラスカ州へ移動するためにBC州を通る商業トラックに通行料を課す計画を発表した。

(記事 編集部)

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カナダ各州政府もトランプ関税への報復措置を発表、オンタリオやケベックでは送電停止も示唆

BCリカーの棚から消えた人気のアメリカ産種類。2025年2月2日。写真 読者提供
BCリカーの棚から消えた人気のアメリカ産種類。2025年2月2日。写真 読者提供

 カナダに対するアメリカ・トランプ大統領の関税措置が3月4日に発令された。トルドー首相は報復措置として同日から300億ドル相当のアメリカ製品に25%の関税を課すと発表。カナダ政府が発表した関税対象製品は、オレンジジュースや精肉などの食料品から衣料品、化粧品、電気製品まで多岐に渡る。

 連邦政府に呼応するように全国の州首相も続々と報復措置を発表した。最も厳しい措置を発表したのはオンタリオ州。ダグ・フォード州首相はトランプ大統領が関税措置を強化した場合、オンタリオ州からアメリカの3州、ミネソタ州、ミシガン州、ニューヨーク州に送っている電力を止める用意があると5日に発言した。オンタリオ州は北米自由貿易協定(USMCAもしくはCUSMA)によるアメリカと一体となった自動車産業を構築してきた。しかし関税が自動車産業も含まれることでオンタリオ州経済に大きな影響が出ることが予想されている。

 フォード州首相は「これまでずっと同盟国であり、隣国であり、友人だったアメリカにこういう対応はしたくないが」とことわったうえで「トランプ大統領の関税措置に対抗するには他の選択肢はない」と語気を強めた。6日には3月10日からアメリカ3州への電力供給に25%課税すると断言。5日にはトランプ大統領が自動車産業への関税措置を1カ月延長すると発表したが、フォード州首相は6日「関税が完全に撤廃されるまで報復措置は撤廃するつもりはない」と強調した。オンタリオ州から3州へは年間7億ドル相当、150万世帯に送電している。

 ケベック州フランソワ・レゴルト州首相は4日、ケベック州民と経済を守るためにあらゆる手段を取ると明言。現時点では実施しないが送電停止やアルミニウムへの関税措置も将来的にはあり得ると語った。アメリカで使用されるアルミニウムの60%がケベック産だという。ケベック州もオンタリオ同様にアメリカに電力を送っている。レゴルト州首相はまずは州内のリカーストアからアメリカ産酒類を撤収し、購入も停止すると発表した。

 アメリカ産酒類については他州も同様の対応を発表。オンタリオ州、マニトバ州、サスカチュワン州、アルバータ州が全アメリカ産酒類を店舗から撤収し、ブリティッシュ・コロンビア州はレッド州(共和党州)から輸入している酒類の撤収を発表した。

 トルドー首相と各州首相らは、国民・州民にカナダ産を購入するよう呼び掛け、カナダ国民が一体となってこの危機的状況を乗り切りたいと語った。

(記事 編集部)

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バンクーバーで汚水が流れ出た下水管トラブル、原因不明の腐食で耐用年数3分の1で破損か

バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市は2月28日、下水道管の汚水漏れにより数カ月にわたって閉鎖されていたサイエンスワールド近くの道路利用が再開したと発表した。

 ターミナル・アベニュー東行き車線(ケベック・ストリートとメイン・ストリートの間)で、下水道管から汚水漏れが見つかった昨年6月20日の2日後から道路は閉鎖していた。市は2カ月かけて地上に一時的なバイパス管を設置した。現在、汚水は破損箇所を迂回してこのバイパス管を流れている。

 下水道管の本格的な修理作業は今年後半に始まるという。汚水漏れの原因調査や破損した下水管の掘削は10月後半に行われる。

 バンクーバー市によると下水道管の寿命は通常100年だが、この管はわずか26年しかたっていない。

 さらに破損原因はまだはっきりと分かっていないという。問題の下水管には何カ所か腐食があり、それが汚水漏れを引き起こした可能性があるが、なぜ腐食したかについては調査中という。調査の結果次第で本格的な修理作業の方向性が決まるとしている。

 これまでにこの下水道管トラブルにかかった費用は約700万ドル。金額には今後始まる本格的な修理作業に関する費用は含まれていない。

(記事 編集部)

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トルドー首相「カナダは引き下がらない」トランプ関税に報復措置

Parlament, Ottawa, Canada; File Photo by Japan Canada Today

 アメリカのドナルド・トランプ大統領が3月4日から、カナダからの全ての輸入品に25%(エネルギー製品は10%)の関税措置を発動した。

 これに対し、カナダ政府はただちに報復措置を実施。3月4日午前0時1分(東部標準時)から300億ドル相当のアメリカ製品に25%の関税を課した。21日後にはさらに1250億ドル相当のアメリカ製品に関税を課すという。

 ジャスティン・トルドー首相は4日に会見し、「今日、アメリカはカナダに対して貿易戦争を仕掛けた」と国民に語り掛けた。「私たちカナダ国民は理性的で、礼儀正しが、国や国民の幸福がかかっているときには、決して戦いから引き下がることはない」と宣言。カナダ国民には、厳しい戦いになるが団結して乗り切っていく、どれだけ長引こうと、どんな代償が伴おうと、連邦政府と他の政府機関が国民を支えると約束した。

「今回の措置はおろかな対応だ」とトランプ大統領を直接非難

 トルドー首相は、カナダ政府はアメリカと協力して加米国境の警備を強化した結果、1月のフェンタニルの押収はほとんどゼロに近く、12月から97%減少していると説明した。

 トランプ大統領が2月4日からカナダに関税を課す理由として、カナダから違法薬物フェンタニルや不法移民が流入していることを挙げていた。だが2月3日にトルドー首相との電話会談で国境警備を強化することで関税実施の1カ月延長に合意。カナダ政府は13億ドルの強化策を実施した。

 それでも今回トランプ大統領が課税したことを受け、トルドー首相は自分たちが「やると約束したことは全て実施した」と強調。関税措置を発動したトランプ大統領に対し「ドナルド」と名指しして、「今回の措置はおろかな対応だ」と非難した。

 米国税関・国境取締局のデータによると、1月にカナダとの国境で押収されたフェンタニルはわずか13.6グラムだったという。トルドー首相は「トランプ大統領はカナダ経済を破壊することを望んでいると繰り返し発言している」と述べ、関税の目的はフェンタニル阻止ではなくカナダを併合しやすくすることだと非難、カナダは絶対にアメリカの一部にはならないと述べた。

 関税がかけられるアメリカからの輸入品リストはこちらから。

(記事 編集部)

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BC州で「Buy BC」の動きを政府が支援、専用ウェブサイト立ち上げも

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州デイビッド・イービー州首相は2月28日、BC州民やカナダ国民が、アメリカのドナルド・トランプ大統領による関税に備えてローカル・ビジネスをサポートしていることに「大変、感銘を受けている」と述べた。

 イービー州首相は、BC州民はもうすぐ多くの「Buy BC」の広告を見かけるようになると語り、ローカル産の商品購入をサポートし、関税問題やBC州の対応について最新情報を得られる新しいウェブサイトを立ち上げると明らかにした。

 州首相が会見場としたバンクーバー市内のスーパーマーケット、セイブオンフーズのジェイミー・ネルソン氏は、店頭にカナダ産の約2,000商品にカナダ国旗のマークをつけて消費者にアピールしていると話す。

 関税問題にイービー州首相は「トランプ大統領について唯一確かなことは(彼の行動が)不確かなことだ」と述べ、アメリカで起こることからBC州のビジネスや州民を守るために、アメリカ以外への多様化を進めていくと語った。

 さらに国内の各州間にある通商の障壁問題について、ダイアナ・ギブソンBC州経済開発大臣がカナダ各州の担当者と相互承認協定の推進について協議中であることを明らかにした。この協定が承認されればカナダ国内のある地域で許可された製品が他の地域でも販売可能となる。

(記事 編集部)

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オンタリオ州選挙は保守党が過半数で圧勝、東海岸州では州首相が相次いで辞任

 オンタリオ州で行われた州議員選挙で進歩保守党が圧勝し、3期連続政権を実現した。2月27日の投開票で、124議席のうち、保守党が80、NDP(新民主党)27、自由党14、グリーン党2、無所属1となる見込みとなった。

 進歩保守党ダグ・フォード党首は勝利宣言で「今回の選挙で我々は、トランプ政権を超えて長く続く、オンタリオを守るために必要なあらゆる手段を講じるための信任を求め、州民はその答えを出した」と語り、トランプ政権を意識した選挙戦で勝利したことを強調した。

 オンタリオ州では選挙は2026年5月の予定だったが、アメリカでトランプ政権が発足し、関税や「カナダをアメリカの51番目の州に」などという挑発的な言葉を連発したことを受け、結束して対アメリカ政策に臨むと進歩保守党政権が解散選挙に打って出た。結果は前回より1議席増の80議席。オンタリオ州で同じ党首が3期連続多数派政権を取るのは1959年以来。

 野党第一党となったのは1議席を失ったものの今回もNDP。野党第二党は公式政党として必要な12議席を3選挙ぶりに上回った自由党。ただ元ミササガ市長だったボニー・クロンビー党首は落選した。それでも党首にとどまると表明している。

東海岸州で州首相が相次いで辞任

 長期政権を目指して解散選挙に出たフォード州首相とは反対に、東海岸州では州首相の辞任が相次いだ。

 2月20日にはプリンスエドワード島州デニス・キング州首相が辞職すると発表。21日正午には2019年5月から約6年間務めた州首相を辞職した。保守党は暫定党首にロブ・ランツ議員を選出、それに伴い同議員が第34代州首相に就任した。

 25日はニューファンドランド・ラブラドール(NL)州アンドリュー・ヒューレイ州首相が辞任すると発表した。外科医から政治家に転身し、2020年8月に州首相に就任。2021年の選挙では自由党を率いて過半数を取り政権を維持した。NL州では今年10月に選挙が控えている。

 ヒューレイ州首相は家族と相談し次の任期4年を全うできないだろうとの結論に至ったと説明した。次の党首が決定後に引退、その後は外科医に戻る予定という。

 今年1月にトルドー首相が辞任を表明、州首相も立て続けに辞任を表明。2025年カナダの政治は転換期を迎えそうだ。

(記事 編集部)

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自宅に送ってもらったのに飲酒運転とスピード違反、29歳の男を逮捕

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー郊外のポートムーディー市で2月23日、酒に酔ったため自宅に送ってもらったにも関わらず飲酒運転で逮捕される事件が起きた。

 ポートムーディー警察によると、一連の事件が始まったのは午前1時45分ごろ。ムーディーセンター・エリアで結婚式に出席していた男(29歳)が、酔っているにも関わらず自分の車を運転しようとした。付近にいた人が男を止めようと車のキーを取り上げたがけんか騒ぎとなったため、警察に通報し男は治安妨害の疑いで逮捕された。

 その後、警察は男をバンクーバーの自宅まで送り、酔いが覚めてから車を取りに行くように告げた。しかし、その2時間後に警察官が警察署のあるセントジョンズ・ストリートを猛スピードで走る車を目撃。車を止めたところ、運転手はさっきバンクーバーまで送っていった男だった。男は酔いが覚めていないにも関わらず、ライドシェアサービスを利用してポートムーディーまで自分の車を取りに行ったという。セントジョンズ・ストリートの制限速度は時速50キロだが男は時速123キロで走っていた。

 警察は飲酒運転で男を逮捕し、酔いが覚めるまで警察署に留めた。男には90日間の運転禁止が課されたほか、車は押収された。当局はさらに運転禁止期間の延長や罰金の増額などを含むより厳しい処罰を課すようロードセイフティBCに働きかけている。

 ポートムーディー警察では「彼は何度もチャンスを与えられたのに正しい選択をしなかった」ことを憂慮する一方で、けが人が出なかったことは幸運だったとしている。

(記事 編集部)

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スケートカナダ2025殿堂入りにパトリック・チャンさん、バーチューさん・モイヤーさんら

左から、オズモンドさん、モイヤーさん・バーチューさん、チャンさん、ラドフォードさん・デュハメルさん。Photo from Skate Canada
左から、オズモンドさん、モイヤーさん・バーチューさん、チャンさん、ラドフォードさん・デュハメルさん。Photo from Skate Canada

 カナダのフィギュアスケート団体スケートカナダは2月18日、10人が殿堂入りしたと発表した。元オリンピック選手が7人、コーチが2人、フィギュアスケート発展への貢献者1人。

 元選手では、男子のパトリック・チャンさん、アイスダンスのテッサ・バーチューさん、スコット・モイヤーさん、女子ケイトリン・オズモンドさん、ペアのメーガン・デュハメルさん、エリック・ラドフォードさん、ペアのリンドン・ジョンストンさんが殿堂入り。2010年バンクーバー五輪をはじめ、オリンピックや世界選手権などでメダルを獲得するなどの活躍が認められた。

 コーチでは、シンシア・ウルマルクさんとジャン・ウルマルクさんが、50年に渡るコーチとしての活躍が評された。貢献者は、カナダ代表のチームドクターとしてだけでなくISUメディカル委員会代表としても活躍した医師のジェーン・モーランさんが殿堂入りした。

(記事 編集部)

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BC州南西部で続いて地震発生、バンクーバー島沖でM5.0

Earthqueake Canada ウェブサイトより。
Earthqueake Canada ウェブサイトより。

 カナダ天然資源省によると、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州南西部で2月24日午後9時37分に地震が発生した。震源地はバンクーバー島北西部ポートアリスから約182キロメートル西の太平洋で、震源の深さは10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)5.0。地震による津波の心配はなく、この地震の揺れを感じた地域もなかったという。

 ただ、BC州南西部では2月21日にM4.7の地震がバンクーバー市から約60キロ北西で起きたばかり。この時はバンクーバー市を含むメトロバンクーバーの広い範囲で揺れを感じた。

 BC州南西部ではこれまで周期的にM7.0以上の地震が発生しており、いつ巨大地震が起きてもおかしくない周期と言われている。

 1946年1月23日にバンクーバー島中央部でM7.3、1949年8月22日にハイダグワイ沖でM8.1、1970年6月24日にハイダグワイ南部でM7.4、2012年10月28日にハイダグワイ南部沖でM7.7の地震が起きている。

(記事 編集部)

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BC州南西部でマグニチュード4.7の地震発生、バンクーバーでも揺れを感じる

Earthqueake Canada ウェブサイトより。
Earthqueake Canada ウェブサイトより。

 カナダ天然資源省によると、2月21日午後1時26分(太平洋標準時)に、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州サンシャインコーストのセシェルトの北北東24キロを震源とする地震が発生した。震源の深さは1キロメートル、地震の規模はマグニチュード(M)4.7。この地震による津波の心配はないという。エマージェンシー・インフォBCによると午後3時頃の時点で家屋の倒壊などの被害は報告されていないという。

 震源地はバンクーバー市から約60キロの場所で、BC州南西部沿岸からバンクーバー市を含むメトロバンクーバーやビクトリア市のあるバンクーバー島南部でも広く揺れを感じた。揺れは20秒から30秒続いたと報告されている。バンクーバー市は午後4時ごろに、市の地震対応計画レベル1対応だったと発表した。

 BC州南西部では地震が頻発している。最近では今月13日にビクトリアの南南東17キロの地点でM3.6の地震が発生している。

 カナダの地震学者によると、バンクーバーでは巨大地震がいつ起きてもおかしくないと状況という。カナダ天然資源省によると、BC州沿岸では定期的に巨大地震が発生しており、最大は1700年にBC州からアメリカ・カリフォルニア州にかけて起きたM9.0と記録している。1872年にはBC州との国境に近いアメリカ・ワシントン州でM7.4の地震が起き、ビクトリアやニューウエストミンスターでも大きな揺れを感じたと記録されている。

 最近では、1946年1月23日にバンクーバー島中央部でM7.3、1949年8月22日にハイダグワイ沖でM8.1、1970年6月24日にハイダグワイ南部でM7.4、2012年10月28日にハイダグワイ南部沖でM7.7の地震が起きている。

(記事 編集部)

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トロント、モントリオール、ハリファックス、カナダ東部を大雪が襲う

自宅の前にある湖。凍った上に雪が積もる。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供
自宅の前にある湖。凍った上に雪が積もる。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供
自宅前で氷かきをする男性。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供
自宅前で氷かきをする男性。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供

 今月に入りカナダ東部で大雪が続いた。オンタリオ州トロントでは2月8日から16日までに3度の大雪に見舞われ、最大で50センチメートルも積もった。同州ではどの地域も同じ状況で、除雪には数日かかるという。気温も氷点下15度まで下がる日もあり、厳しい2月の寒さとなった。この大雪のためトロント空港は欠航や遅れが生じ、混乱した。

 オンタリオ州の北東に隣接するケベック州でも同様に大雪となった。モントリオールでは2月13日から16日の4日間で約70センチも降ったという。短期間にこれだけの雪が降るのは1898年以来の記録とウェザーニュースが伝えた。

 雪は東海岸州も襲った。海沿いのため例年なら雪が積もっても凍ることはほとんどないというノバスコシア州でも、大雪の上に気温が低く解けかかった雪が翌朝に凍りつくため雪かきならぬ氷かきに追われる毎日という。ハリファックス市に近い郊外に住む50代男性は、道路に出る自宅前のドライブウェイが凍りついているため氷を割って除去するのに4日かかったと語った。

 来週にかけては各地とも大雪などの厳しい予報は出されていない。

自宅の前にある湖。凍った上に雪が積もる。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供
自宅の前にある湖。凍った上に雪が積もる。ノバスコシア州ハリファックス近郊。写真:読者提供

(記事 編集部)

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