小阪裕司さんが新刊出版記念ウェビナーを開催します。
「人の心をつかむマーケティングの極意」(仮)
日程:10 月26日(水)7pm ~ 8:30pm
場所:Zoom
料金:無料
参加申込方法:後日発表
小阪裕司詳細:https://kosakayuji.com
詳細は後日改めて掲載します。

小阪裕司さんが新刊出版記念ウェビナーを開催します。
「人の心をつかむマーケティングの極意」(仮)
日程:10 月26日(水)7pm ~ 8:30pm
場所:Zoom
料金:無料
参加申込方法:後日発表
小阪裕司詳細:https://kosakayuji.com
詳細は後日改めて掲載します。
毎週日曜日午前11時より。礼拝の後、親睦の時を持っています。
礼拝は教会礼拝堂およびZoom (ID 5662538165、パスコード1225)で参加できます。
10月9日(日)午前11時より Thanksgiving Sunday Worship
お問合せ:604-618-6491(テキスト可)、vjuc4010@gmail.com 牧師 イムまで
住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver
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Northwood 合同教会 日本語会衆 礼拝
日本語礼拝案内 第3日曜日午後2時より
住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9
お問い合わせ:604-618-6491(テキスト可)イム、kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで
昨季はアボツフォード・カナックス(AHL)で活躍したFW平野裕志朗選手が、今季はバンクーバー・カナックス(NHL)に挑戦する。
9月17日、カナックスとトライアウト契約を結び、プレシーズンのメインキャンプに参加と発表。21日からチームに合流した。
平野選手は「やっとここにチャレンジできます。また勝負が始まります。世界最高峰の舞台に挑戦できる事に感謝し、楽しんで戦ってきます!」とコメント。NHLにまた一歩前進した。
アボツフォード・カナックスでは昨季、日本人選手として初めてAHLでゴールを決め、シーズン途中の1月に移籍して30試合で5ゴール、7アシストと活躍。着実にフォワードとして北米ホッケーリーグで実力をつけている。
バンクーバー・カナックスは今後シーズンが始まるまでに登録選手を絞り込んでいく。カナックスの2022-23シーズン開幕は10月12日エドモントンでのオイラーズ戦。その開幕戦に「Hirano」が登録されるか。
NHLを目指す平野選手の挑戦は始まったばかりだ。
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大盛況のうちに9月18日に閉幕した「トロント国際映画祭」。新型コロナウイルス禍を乗り越え3年ぶりに有観客で行われた会場のレッドカーペットには、テイラー・スウィフト、ダニエル・ラドクリフ、ジェニファー・ローレンスらセレブたちも登場。連日多くのファンが劇場前に詰めかける盛り上がりを見せた。
最終日には観客の投票で決まる「観客賞(ピープルズチョイス・アワード)」を発表。アカデミー賞の前哨戦として映画ファンからの注目も高い同映画祭の観客賞は、力作揃いのなか納得の作品群が並んだ。
今回見事に「観客賞」を受賞したのは、スティーブン・スピルバーグ監督の自伝的作品「The Fabelmans」。幼少期にカメラを手にし、映画作りに夢中になる少年と家族の物語を自身の経験を題材に描いてゆく。上映後に登場したスピルバーグ監督にはスタンディング・オベーションが贈られた。
真夜中にマニアックな映画を観る趣向の「ミッドナイト・マッドネス」部門は、ハリーポッター役からすっかり大人の演技派俳優に成長したダニエル・ラドクリフがアル・ヤンコビック役を演じる「Weird:The Al Yankovic Story」が、新進監督の作品に贈られる「プラットフォーム」部門では韓国出身でコキットラム育ちのアンソニー・シム監督の「Riceboy Sleeps」が、ドキュメンタリー部門ではカナダの黒人ホッケー選手を追った「Black Ice」(ヒューバート・デービス監督)が受賞した。
惜しくも観客賞2位につけた「Women Talking」(サラ・ポーリー監督)、プラットフォーム賞の「Riceboy Sleeps」(アンソニー・シム監督)、ドキュメンタリー賞の「Black Ice」(ヒューバート・デービス監督)、受賞は逃したもののチケットが即完売した「The Whale」(ダレン・アロノフスキー監督)は9月29日から開催の「バンクーバー国際映画祭(VIFF)」でも上映されるのでお楽しみに。
(取材 Michiru Miyai)
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カナダ食品検査庁(CFIA)は9月18日、リステリア菌に感染している可能性があるとして、えのきだけをリコールした。
対象商品は、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州リッチモンド市に本社を置くカムディン・インベストメント社(Kam Ding Investment Ltd.)のブランドK-Fresh Produce。もし購入した場合は、捨てるか返品するよう勧告している。
同商品はBC州で流通しており、その他の州・準州でも販売されている可能性があるという。
また、9月2日にはBC州リッチモンド市に本社を置くWK Produce社のえのきだけもリコールされている。BC州をはじめ、アルバータ州、オンタリオ州でも販売されていたという。
CFIAは、リステリア菌に感染した食品は、 見た目や臭いに変化がなくても、病気になる可能性があると注意を促している。リステリア症の症状としては、嘔吐、吐き気、持続的な発熱、筋肉痛、激しい頭痛、首のこりなどがあるという。妊婦、高齢者、免疫力が低下している人は、特に注意が必要。妊婦が感染した場合、インフルエンザのような軽い症状で済むこともあるが、早産や新生児の感染、死産につながる可能性もあり、重症化すると死亡することもあるとしている。
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日系女性企業家協会(Japanese Women’s Business Association: JWBA)が設立されたのは1997年。当初は、起業した女性が助け合うための団体として活動していたが、時と共にビジネスが変わり、現在では「起業」という枠にとらわれず、バンクーバーでビジネスを展開する女性が集い、協力する「企業家」団体として活動している。
同協会初代会長高木月子氏は、「日系女性企業の会は、一企業家として、苦難の時は相互の助けあいで乗り越え、成功の時は喜びを分かち合い、励まし合う、大切な存在意義のある楽しい会です」と紹介する。
バンクーバーには現在「ビジネス」でつながっている団体が10ある。そのうち会員が女性だけの団体はJWBAのみ。
発足に尽力した元会長津田佐江子氏は当時のことをこう振り返る。きっかけは、1996年秋、当時の在バンクーバー日本国総領事館 野坂康夫総領事の千代美夫人に公邸に呼ばれた時のこと。「女性企業家の会創設の必要性について、『当地には沢山の女性企業家がいるのに協会がないのですね。同じ境遇の人たちとの交流を通じて、生じる問題の解決などお互いを高め合う意味においても会を創ったら』と提案頂きました」
津田氏は、かねてから同じ企画を持っており、すでに2人ほどに声をかけていたこともあり、「直ちに賛同して、夫人からメンバーの人選の全てを任され行動を開始し名簿の作成にとりかかりました」と振り返った。1997年1月、千代美夫人がメンバー全員を公邸に招待し日系女性企業家協会の実質的な発足となった。
以来25年、日系社会を取り巻く状況も、女性の社会進出も、大きく変化した。それでも、女性だけのビジネス団体が存在する意義は大きいと自負する。
高木氏は「直接または間接的に自分たちの経験をもとに、企業を立ち上げたい人たち、自分の将来の夢、課題に挑戦している方々の参考にさせていただいていると自負しております」と語る。
黒住由紀会長は、「JWBA設立当初と違って、今ではカナダで女性が事業を立ち上げ、継続するにあたり、ハンディキャップは感じられません。とは言え、経営者は成功していても、経済、環境、競争、人事、といった挑戦に常に立ち向かっています」と言う。そんなとき、お互いの経験、知識をシェアしながら、オープンに相談できるのはJWBAならではと語る。
「誰もが過去に厳しい時期を経ていて、でも、美味しいものを食べて、大笑いするうち、どうにかなるわ、と明るくチャレンジに立ち向かうエネルギーをもらえるのです。全員が心を開いて会話ができ、暖かい雰囲気を継続できるのは、やはり女性だから」と、女性ならではの楽しい雰囲気がビジネスにもいい影響を与えている。
そんなJWBAが25周年を迎えた今年、新たに「名誉会員」を設けた。「正規の会員ではないが、当会の目的に沿って、日系女性企業家のビジネスの発展、親睦に対して寄与し、かつ、地元の社会へ貢献のある方」が定義。初代名誉会員は、在バンクーバー日本国総領事館の多田雅代首席領事。日系コミュニティの枠を超えた幅広いネットワークを構築し、多面的に団体・人の交流を援助し、常に前向きにプロジェクトに取り組む姿に、「多くを学びました」という。「交流させていただくうちに、真摯なお人柄にも触れさせていただき」、全会一致で決まった。
黒住会長は、「これからはさらに多くの事を学ぶため、幅広い分野からゲストの方に来ていただき、学ぶ機会を共有し、会員間の世代・業種の違いを上手く利用して、ビジネスのアイデアに繋げられれば素晴らしいと考えています」。
10月13日には25周年を記念して講演会も予定している。高木初代会長も、黒住会長も、「地元コミュニティへの貢献もこれまで通り継続していきたい」と初心を忘れず、次の25年に続くよう努力していくと会の未来に目を向けた。
日系女性企業家協会(Japanese Women’s Business Association)
1997年設立、会員数・現在22名
会長・黒住由紀
ウェブサイト:http://jwba.ca/
日系女性企業家協会(JWBA)秋の講演会
日時:10月13日(木)、6:00pm開場、6:30pm開演
会場:リステルホテル(1300 Robson Street, Vancouver)
参加費:無料
申し込み:メール ikigaivancouver@gmail.com
イベントブライト www.eventbrite.ca/e/jwba-tickets-401057843807
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新『ショウグン』の撮影が終わると、知人から、「映画を作りたいので、J君がインタビューをしたい。」と連絡があり、後日、自宅の近くにあるレストランで昼食を兼ねて雑談をした。彼の両親には、面識があり、個人的にも親しくしているが、このJ君と会うのは初めてである。少々、緊張はしたが、あって見れば、穏やかな好青年であった。
話は、以前このコラムにも書いたことであるが、「どうして、『ショウグン』の映画のオーデションを受けてパスしたかとか、どうしてカナダにきたのか?」などを話した。
彼も小生に興味があり「エドがこの冬に脊椎管狭窄症の手術から回復しつつあるまでをドキュメンタリー映画にしたい。」と言う。台本があるわけでもなく、彼は「エドの記録したフィルムを編集して映画にしたい。」と言うので、僕が「取り敢えず、8月初めにあるパウエル祭で公演する僕たちグループ『ザダイコン』の稽古風景から本番までを撮ってみたら?」と助言すると、彼も同意をして、週に2回ある日本語学校での稽古風景を撮りに来た。
パウエル祭が終わり僕が「1時間の撮影で5分くらいのワンカットのフィルムができれば1時間以上の映画の完成ができるのでは?」と言うと、彼も「うまくゆけばね?」と笑っていた。
それから、J君とそのカメラマンのハナさんによる僕のインタビューと撮影が金、土、日の週末にかけて続いた。
まだ、フィルムは未完成であるけれども、私用で監督のJ君は英国に出かけ、カメラマンのハナさんは大学の授業も始まり、撮影は一時的に中断であるが、9月末から、また再開の予定である。
少々不自由な左足と手の指先の僕が何を伝えられるかは、曖昧な性格の僕から、僕が気づかなかった新しい意味に何らかの豊かさを表現できれば大成功と思うのですが、いかが相成るかが楽しみです。
ジャスティン・トルドー首相事務所は、安倍晋三元首相の国葬に参列するためトルドー首相が9月24日から28日までの日程で日本を訪問すると9月21日に発表した。カナダ国民を代表して哀悼の意を伝えるという。トルドー首相と安倍元首相は、先進7カ国(G7)首脳会議や20カ国・地域(G20)首脳会議、アジア太平洋経済協力会議(APEC)などの国際会議で会談を重ね、2019年には安倍元首相がカナダを訪問するなど、日加関係および太平洋地域の安定のために関係を深めてきた。トルドー首相は安倍元首相を追悼し、在カナダ日本国大使館で弔問几帳している。
また、トルドー首相は、「日本とのパートナーシップに対するカナダのコミットメントを再確認する」として、訪問中には岸田文雄首相との会談も予定。日本が2023年にG7議長国を務めるにあたり、共通の優先事項を推進する。
会談では、「カナダと日本の戦略的パートナーシップ、とりわけ自由で開かれたインド太平洋地域への共同のコミットメントを再確認し、強化する予定。また、北朝鮮の核兵器および弾道ミサイル開発計画の脅威を含む地域の安全保障問題について議論する」と発表している。
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シニアのためのテクノロジーラウンジが日系文化センター・博物館で始まった。今やデジタル機器が最盛の時代。若者だけならいざ知らず、シニアもその波に否応なく飲み込まれている。
スマートフォンやタブレットなどは、それが使えなくては生活に支障が出ることもあるほど生活必需品になった。
にもかかわらず、シニアにはその機能を自分一人で触って使いこなすようになるのは至難の技。しかし、使えれば可能性がグ〜んと広がるのもデジタル機器だ。
シニア・テックラウンジ(Seniors’ Tech Lounge)は、65歳以上を対象に、スマートフォンやタブレットの使い方を学ぶ場として開設された。
シニア・テックラウンジには、講師や先生がいるわけではなく、ボランティアたちが、参加者それぞれの「よく分からない」を一つ一つ丁寧に教えてくれる、サークル感覚の学び場だ。
すでに6月から始まっていて、7月も日系ガーデン・ファーマーズマーケットの開催に合わせて開かれた。
ラウンジでインストラクターとして参加している吉川英治さんは、ここまで見てきて「このクラスはすごく必要と感じました」と話した。というのも、新型コロナウイルス感染拡大で、シニアたちも家族や友達に会えない日々が続いた。スマーフォンやタブレットを使ったオンラインツールでのコミュニケーションが推奨されたが、それはあまりにもハードルが高かったのではないかと、ラウンジを始めて実感したからだ。
おそらくコロナ禍で離れた家族に、ああして、こうしてと教わってやってみたと思うが、1回や2回触っただけでは、すぐには使いこなせない。聞きたくても教えてくれる人が近くにいない。人に会えない寂しさとテクノロジーについていけないもどかしさで、コロナ禍のシニアは二重苦だったのではないかと推測する。
「だから、みんなと集まる場所があって、分からないことを聞ける人がいて、交流できるこういう場が必要だと思う」と吉川さん。「ここに来て、目的は使い方を教わることですけど、それでまた人の輪も広がっていくのもここのラウンジのいいところです」と楽しく学ぶのもこのラウンジのテーマ。
「クッキングや踊りと同じで友達がいないとつまらない」というのはどの世代も同じ。テクノロジーの学びの場が、友達の輪を広げるきっかけにもなればいいと期待している。
参加対象は初心者から中級者まで、自身のパソコン、スマートフォン、タブレットを持参する。日系ファーマーズマーケットのついでにフラッと立ち寄っても構わない。予約は不要。
友達を誘って、一緒に参加して、おしゃべりをしながら、タブレットの使い方をボランティアの若者から学ぶ。ポイントは「楽しむこと」。なにごとも、楽しくなくては続かない。疲れたらおしゃべりに没頭しても大丈夫。
少しずつ、一歩一歩、今日はこれ、家ではこれ、次回はこれと、使い方を学んでいく。アプリって何?WIFIって?スマフォで写真はどう撮るの?孫とライン動画で会話するにはどうしたらいいの?などなど、どんな疑問も一つひとつ解決して、使いこなせるようになる。
少し使えるようになれば、コミュニケーションの可能性が広がる。
コミュニケーションといえば、このラウンジから何かを得るのはシニアだけではない。「教わるシニアは使い方を学びますが、教えるボランティアの若者はシニアとの会話から色々なことを学べる場になると思います」と吉川さん。
デジタルをきっかけに世代を超えたコミュニティの場になればと語った。
8月、9月のシニア・テックラウンジ開催日
日時:8月28日、9月11日、25日、10月9日、23日(全て日曜日)午前10時〜午後2時
会場:日系文化センター・博物館2階
参加費:無料
予約:不要
持参するのも:スマートフォン、タブレット、パソコンなど、使い方を知りたいデジタル機器
*ボランティア募集中
*日系ガーデン・ファーマーズマーケット開催日と同日同時間に開催されている。
*Seniors’ Tech Loungeは、ブリティッシュ・コロンビア州政府のJapanese Canadian Survivors Health & Wellness Fund Projectから3,000ドルが支援されている。
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ブリティッシュ・コロンビア州スコーミッシュのSea to Skyゴンドラのケーブルが切断された事件で、RCMP(連邦警察)は犯人プロファイルと容疑者の赤外線映像、および事件当時の映像を公開した。ゴンドラのケーブルは2019年と2020年の2回に渡って切断され、今回の情報更新は、2020年の事件からちょうど2年となる9月14日に行われた。
警察は容疑者について、「非常に(肉体的に)鍛えられており、周辺エリアを熟知している。さらに、ケーブルを切断するための道具についても深い知識を持っていて、かつ自分たちが安全に逃げきれるだけの余裕を持って行動できる人物」としている。また2つの事件は同一人物による犯行と見ているが、別の人物が関わった可能性もあると話した。
新たに公開された2020年の事件の防犯カメラ映像では、ゴンドラが落ちる直前まで警備員が付近を歩いており、危機一髪だった様子が映し出されていた。両事件とも逮捕者はまだなく、RCMPはこの3年間に70人以上をインタビューし、全員を容疑者ではないと判断したと言う。
ゴンドラを運営しているSea to Sky Gondola社は、逮捕や有罪判決につながる情報提供者への報奨金を50万ドルに倍増した。同社は社内セキュリティチームなど、セキュリティ体制を強化して2021年6月にゴンドラを再開、現在も通常営業を行っている。
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オンタリオ州トロント市で9月18日まで開催のトロント国際映画祭(TIFF)で作品「Broker」(邦題:ベイビー・ブローカー)が上映された是枝裕和監督。初回の9月13日には、主演のソン・ガンホさんと現地レッドカーペットにも登場。メディア陣の取材を受け、ファンとの記念撮影などにも応じた。
作品は、クリーニング店を営みながら裏では「赤ちゃんポスト」に預けられた子を売るブローカーの男とその仲間、「赤ちゃんポスト」に自分の息子を預けた女が、共に養父母(つまりは買い手)を探す旅路を描く。途中児童養護施設の少年を交えた一行が他人でありながら次第に心の繋がりを築いてゆく様子を、彼らを追う刑事や暴力団などの周辺人物とのストーリーも絡め、是枝監督ならではの温かい目線で描く。
ブローカー役に「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホとカン・ドンウォン、母親役をIU(イ・ジウン)が演じている。この作品で主演のソン・ガンホは5月に行われたカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞している。
是枝監督はレッドカーペットで新報を含むメディア陣からの取材に応じた。
***
―家族とは何か、を問う映画が続いていますが?
基本的には自分がおもしろいと思う映画を作っている。家族がテーマとなる作品が多いのは、自分にとって今『家族』についていろいろ考え発見することがおもしろいからなんだと思う。
―今回の作品は是枝監督自身が日本や韓国の「赤ちゃんポスト」の状況を知り長年温めてきた企画だと聞きました。
2016年にニセ神父のソン・ガンホさんが優しそうな顔で赤ちゃんを抱きあげ「幸せになろうな」と話して売り飛ばしてしまう。それが最初に思いついたシーンだった。そこからこの映画が始まった。
―映画を観た人にどのようなメッセージを伝えたいですか?
登場人物たちがそうであるように、ウソン(作中に登場する赤ん坊の名前)がどうしたら一番幸せになれるのか、ウソンの幸せを皆にも考えてもらえるといいな、と考えている。
―今回韓国語という環境で制作されたわけですが、難しいと感じたことはありましたか?
映画制作というのは日本語のみの環境であっても難しいことがたくさんある。今回は韓国語という環境だったが、もちろん通訳さんなどの助けがあったおかげだが、作り終わった今とくに大きな困難はなかったと感じている。良い作品を作ろう、言葉を超えて理解し合おう、という思いがあれば言葉は超えられると自信になった。
―今世界でもとても勢いのある韓国映画のスタッフと仕事をしてみた感想はいかがでしたか?
スタッフは皆若く生き生きと活気がありとても良かった。韓国では働く人間にとっての労働環境もきちんと守られている。学んで日本に持ち帰り改善しなければと思うところがたくさんあった。
***
「韓国で映画を作るという以上にソン・ガンホと仕事がしたいと思っていた」と話した是枝監督。ソン・ガンホさんも「是枝監督と共に作品を作れて大変光栄に感じている。監督はコミュニケーションを取ることをとても大切にしていたのと、韓国と日本で共感のできる心情も多く言葉の壁は全く感じなかった」と応え、「是枝監督は人物、ストーリー、そして街の風景や車にいたるまでとてもていねいに描いているので、観る人には全てを楽しんでいただきたい」と話した。
「ベイビー・ブローカー」は9月29日に開幕のバンクーバー国際映画祭(VIFF)ではクロージング作品に選出されている。カンヌ、トロントと世界の映画祭で話題になった同作をバンクーバーでも楽しむチャンスをお見逃しなく。
(取材 Michiru Miyai)
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日系文化センター・博物館で今年も開催されている日系ガーデン・ファーマーズマーケット「産地直送」。日系の店や団体が出店して販売する野菜やフード、アイテムが大好評で、しかも、昨年のように新型コロナウイルス感染規制が厳しくないのもさらに楽しめてファンにはうれしい限り。
期間は6月から10月の第2と第4日曜日で、午前10時から午後2時まで。出店数も大幅に増えて、楽しみも倍増。
ファーマーズマーケット開催日には、ほかの催し物も開催。Washi 和紙が無料で開催されるほか、Museum ShopとJapanese Bookstore & Book Saleは、マーケットと同じ午前10時から午後2時までオープンしている。
9月、10月の出店ラインアップは以下のとおり。詳しくは、ウェブサイトを参照。https://centre.nikkeiplace.org/events/nikkei-farmers-market/
9月、10月ラインアップ
Brave Child Farm
勇子農園
出店日: 9月25日、10月9日、10月23日
Takoyaki HATCHAN
出店日: 9月25日、10月9日、10月23日
Studio Brewing
出店日: 9月25日、10月9日、10月23日
A BREAD AFFAIR
出店日: 9月25日
Rocket 7 Coffee
出店日: 9月25日
Hans Farm
出店日: 9月25日
Suzuya
出店日: 9月25日
Cocoaro Craft Chocolate
出店日: 9月25日
Picchie Zakka
出店日:9月25日
Dori Spicy Chili Sauce
出店日: 9月25日
K’Atelier
出店日: 9月25日
6th Scent
出店日:9月25日
Humblebee Meadery
出店日: 9月25日
Early Bird Dessert
出店日: 9月25日
Beauty Secrets of Japan
出店日: 9月25日
HINTO: handmade for your smile
出店日: 9月25日
Beads Ya
出店日: 9月25日
Bali Bites
出店日: 9月25日
Mom’s Care Natural Handmade Soap
出店日: 9月25日
Kanadell Japanese Bakery
出店日: 10月23日
(編集部)
訂正:タイトルにありました「地産地消」は、「産地直送」に訂正しました。
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