ハリーさんが通っていたSELC Language College校長のサミー高橋さんは、今回のチャリティ試合にハリーさんへの支援を加えることを吉川さんに提案し、即座に快諾を得た。このイベントをきっかけに、たくさんの人にハリーさんのことを知ってほしいと話す高橋校長は「きょうは本人は会場に来られなかったけど、みんな真剣にトレーニングをして、この試合に挑んだ。ハリーくんにもがんばって闘って元気になってほしい」と応援のメッセージを伝えた。
2月16日、サミー高橋さん、吉川英治さん、SELC Language College卒業生の丸岡裕典さんが米澤幸也(ハリー)さんに会いに病室を訪れた。ハリーさんは、集中治療室から現在は病室に移って治療を続けている。
募金活動は高橋さんが主導し、SELC Language CollegeやSELC Collegeの学生、日本カナダ商工会議所関係者などから寄付を募り、吉川さんのチャリティボクシングイベントへ寄付。イベントで集まった寄付金の半分(もう半分はフィリピンの孤児のために寄付)に、さらに追加して計3,305ドルが米澤さんに渡された。
暫くすると、沢山の布を手に持った女性のボラティアとサイババが、其の通路にやって来た。そして、床に座る私達一人一人にインドの女性が着るサリーを、セバダルからサイババが受け取っては、1枚ずつ私達に下さり始めた。私の膝の上にも1枚置いて下さった。その時、私は夢中でスワミ(先生)の御足を触っていた。彼の「御足を触る」その意味は、今世が終わって来生に行ってももう「来生」がない。つまり成仏できるという意味だそうだ。その時から随分後になっての事だが、私はインドのアガスティアの葉に行き占ってもらったら[You have no next life]と言われたことがある。つまり私は来生がないのだ。
1回目の訪問から20数年間に私はアッシュラムを5回訪ねた。そこへ行く度に、「LOVE ALL, SERVE ALL | HELP EVER, HURT NEVER」の精神の大切さを感じさせてくれる場所なのだ。それは唯々、心の平和を言葉なしに、そこに滞在する間中、全身に感じさせてくれるアッシュラムなのだ。「サイババ」は優しい不思議な聖者だった。 「サイラム」