月曜日の早朝にバンクーバーで揺れ、ビクトリア沖でM4.1の地震発生

震源はブリティッシュ・コロンビア(BC)州との国境に近いアメリカ・ワシントン州のサンホワン島付近。Earthquake Canadaウェブサイトより。
震源はブリティッシュ・コロンビア(BC)州との国境に近いアメリカ・ワシントン州のサンホワン島付近。Earthquake Canadaウェブサイトより。

 カナダ天然資源省によると、3月3日午前5時2分(太平洋標準時)に地震が発生した。震源地はブリティッシュ・コロンビア(BC)州との国境に近いアメリカ・ワシントン州のサンホワン島付近で、震源の深さは17キロメートル、地震の規模はマグニチュード(M)4.1。この地震による津波の心配はないという。

 震源地はBC州の州都ビクトリア市から北東に約50キロの場所で、ビクトリアだけでなくバンクーバーでも揺れを感じたと報告されている。建物などの倒壊は報告されていない。

 BC州南西部では直近2週間で地震が3度発生している。2月21日にはサンシャインコーストでM4.7の地震があり、バンクーバーを含むBC州沿岸の広い地域で揺れを感じた。2月24日にはBC州で揺れを感じることはなかったが、バンクーバー島北西部ポートアリスから約182キロメートル西の太平洋でM5.0の地震が起きている。

 バンクーバー近郊ではいつ巨大地震が発生しても不思議ではない周期に入っていると専門家は警鐘を鳴らす。カナダ天然資源省によると、BC州沿岸では定期的に巨大地震が発生しており、最大は1700年にBC州からアメリカ・カリフォルニア州にかけて起きたM9.0と記録されている。1872年にはBC州との国境に近いアメリカ・ワシントン州でM7.4の地震が起き、ビクトリアやニューウエストミンスターでも大きな揺れを感じたと記録されている。

 最近では、1946年1月23日にバンクーバー島中央部でM7.3、1949年8月22日にハイダグワイ沖でM8.1、1970年6月24日にハイダグワイ南部でM7.4、2012年10月28日にハイダグワイ南部沖でM7.7の地震が起きている。

 BC州政府は地震や津波に備えるためのガイドラインを発行している。

(記事 編集部)

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