カナダの新型コロナウイルス感染者の約9割がワクチン未接種

 カナダで新型コロナウイルス感染拡大の第4波が始まっている可能性がある。7月30日の会見で、カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士が述べた。そして「新型コロナに感染して亡くなっている人の多くは、ワクチン接種を受けていない人」と付け加え、国民に接種を受けるよう呼びかけた。

 新型コロナウイルスへの感染しているのは、ワクチン接種を受けていない人がほとんどで、2020年12月14日のワクチン接種開始から感染者のうち89.7%がワクチン未接種だったという。ワクチン接種を完了していて、新型コロナウイルスに感染したのは全体のたったの0.5%、2936人になっている。

 さらにワクチン接種を完了した人は、未接種者と比べると感染で入院するケースは7割少なく、また死亡に至ることも5割少ないとの調査結果も発表した。ワクチンを接種することで重症化を防ぐことができるという。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でも、新規感染者の多くはワクチンを接種を受けていない人というリポートを発表している。

 BC州疾病管理センター(BCCDC)が7月22日に発表した資料、『Data Summary(データ概要)』によると6月15日から7月15日までの1ヵ月間で新たに感染した人のうち
・ワクチン未接種 68%
・2回接種が必要なワクチンで1回のみワクチン接種 28%
・2回接種が必要なワクチンなら2回と、ワクチン接種を終えている人 4%
だった。

 ジャスティン・トルドー首相事務所は7月27日に、カナダの接種対象者のうち8割以上が1回はワクチン接種を受けていて、約64%が接種を完了していると発表した。

アルバータ州のディーナ・ヒンショー公衆衛生局長も1月以降の新型コロナウイルス感染者の92%はワクチン未接種の人とツイッターに投稿。