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バンクーバー市東部で大規模火災発生、老舗靴メーカーも被害に

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市東部で4月23日、大規模な火災が発生した。複数の建物が焼け、地域で長年親しまれてきた店も被害を受けた。

 バンクーバー市消防署によると、火災があったのはイーストヘイスティングス・ストリートで、ナナイモ・ストリートとレイクウッド・アベニューの間。午前4時ごろに通報があり、消防隊員が駆けつけたところ建物裏手から煙が上がっていたという。

 建物3棟が燃えたが、いずれも屋内に人がいなかったため死傷者は出なかった。消防隊員約45人が消火にあたり、完全に作業を終えたのは午後1時ごろ。その間、道路は通行止めとなった。

 今回の火災で、イーストバンクーバーのアイコン的な店「Wohlford & Company(旧称 Dayton Boots)」や「Windsor Meats」が被害に遭った。Wohlford & Companyは1946年創業の靴メーカーでブーツの看板が目印。オーナーのホール・リスクさんはCBC電子版のインタビューに「ほとんどすべてを失った。どうしていいのかわからない。悪夢のようだ」と嘆いた。

 4月24日にはバンクーバー市警察が今回の火災には疑わしい点があると発表。重大犯罪課が捜査にあたっていると述べた。

(記事 高城玲)

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カナダ総選挙、保守党の選挙公約テーマは「変化」

 カナダ下院総選挙まで1週間を切るなかで、保守党のピエール・ポワリエブル党首が4月22日に選挙公約を発表した。「変化」をキャッチフレーズに掲げ、財政赤字を70%削減すると同時に所得税の引き下げを行うとしている。

 減税は200億ドル規模で、連邦所得税の15%削減、住宅購入時の消費税減税、カナダ製自動車の消費税減税などが含まれている。連邦所得税は最低区分について税率を現行の15%から12.75%にする。公約によると、これにより労働者は毎年900ドル、一般世帯では毎年1,800ドルの減税になるという。連邦所得税15%削減は4年かけて段階的に実施される。

 赤字削減についてポワリエブル党首は、官僚システムやコンサルティング、対外援助などの支出を抑えながら、資源関連産業の雇用による成長促進で実現すると述べた。今後4年間の赤字額は1,000億ドルと試算している。今年度に見込んでいる財政赤字468億ドルは増収と支出削減で313億ドルまで減らせるという。

 さらに公約では、自由党と同じく、アメリカへの報復関税による200億ドルの税収を見込んでいる。ポワリエブル党首はこの増収分を、減税と関税で直接的に影響を受ける産業への支援に充てるとしている。

 保守党の公約に対し、自由党のマーク・カーニー党首は「実体のない数字が並んでいる」と批判している。

 自由党、新民主党、ケベック連合党はすでに公約を発表している。保守党が公約を発表したのは期日前投票が終了した翌日。投開票は4月28日に実施される。

(記事 高城玲)

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カナダ総選挙終盤を迎える前に自由党とNDP、選挙公約を発表

自由党と新民主党の候補者の名前が掲げられたノースバンクーバー選挙区。2025年4月17日、ノースバンクーバー市。撮影 日加トゥデイ
自由党と新民主党の候補者の名前が掲げられたノースバンクーバー選挙区。2025年4月17日、ノースバンクーバー市。撮影 日加トゥデイ

 カナダ下院総選挙が終盤を迎える中、自由党マーク・カーニー党首と新民主党(NDP)ジャグミート・シング党首が4月19日、各政権公約を発表した。

 自由党の公約はトルドー前首相による2021年の公約から大きく方向転換した内容。今後4年間で約1,300億ドルの支出を見込んでいる。

 公約の柱は「団結、安全、保護、建設」。国防費として新たに180億ドル、住宅問題に120億ドルなど、すでに発表されていた項目に重点が置かれている。さらに、カナダ国内の各州との取引における障壁撤廃、カナダ製品の購入促進、アメリカの関税からの労働者保護、軍の再建と再投資、より強固な医療制度の構築などを挙げている。

 公約にはアメリカへの報復関税から見込まれる200億ドルの歳入も盛り込まれている。また今年の財政赤字については623億ドルを見積もっているが、2028・29年度までには赤字を150億ドル減らし、480億ドルまで縮小するとしている。

 一方NDPシング党首は、税制改革のほか今後4年間でメンタルヘルス対策に70億ドルを投じると公約。さらに資産1,000万ドル超の「超富裕層」に税を導入すると述べた。これにより毎年220億ドルの税収が見込めるとしている。

 またカーニー首相が撤回したキャピタルゲイン税の引き上げを再導入し、収入増を目指す。さらにアメリカ製品への関税を財源にした雇用保険の支給額引き上げ、ゼロエミッション車(テスラ製品除く)へのリベートなどを挙げている。

 投開票は4月28日。期日前投票は18日から4日間実施された。

(記事 高城玲)

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カナダ下院総選挙党首討論会、自由党カーニー党首に集中砲火

 連邦下院総選挙の期日前投票を前に4月17日、英語での党首討論会が行われた。前日にはフランス語での討論会も実施された。イースター連休前に各党首が英仏両語で激論を交わした。

参加したのは、自由党マーク・カーニー党首、保守党ピエール・ポワリエブル党首、NDP(新民主党)ジャグミート・シング党首、ケベック連合党イヴ=フランソワ・ブランシェ党首。グリーン党は16日に参加資格がないと選挙管理委員会から告げられ参加できなかった。

 17日、司会のスティーブ・ペイキン氏が最初に取り上げたのは「トランプ大統領と関税」。各党首とも同大統領によるカナダ併合に関する発言や経済的脅威に対し報復関税をもって対抗するべきとした。

 カーニー党首はトランプ大統領が貿易システムの再構築を目指すなか、カナダが自国の経済を自らコントロールすることが重要とした。問題をカナダ・アメリカ関係として捉えようとするカーニー党首に対し、ポワリエブル党首は減税や規制緩和などの必要性についても述べた。

 自由党が支持率でリードする中でカーニー党首が他の党首から集中砲火を浴びた。

 ポワリエブル党首はカーニー党首をジャスティン・トルドー前首相と結びつける戦略を繰り返した。ここ数年のインフレを引き起こしたのは自由党政権であり、カーニー氏はトルドー前首相に助言していたと非難。これに対しカーニー党首はインフレに関する助言はしていないこと、またカナダ銀行総裁として低いインフレ率を実現したことを主張した。

 一方シング党首はカーニー党首に「選挙前に雇用保険改革をするべきだった」と批判。ブランシェ党首は「アメリカの関税で打撃を受けたケベックの産業に対し、十分な支援をしていない」と指摘した。

 シング党首は、ポワリエブル党首に対しても「富裕層や企業を対象に減税をしようとしている」と非難。住宅問題については保守党政権で住宅担当大臣を務めたポワリエブル党首の実績に疑問符をつけた。

 中盤にはペイキン氏が各党首に「安全保障上の最大の脅威はなにか」について質問。ポワリエブル党首は「犯罪の激増」を挙げて強硬な治安対策を主張、カーニー党首は「中国」と答えた。シング党首は「違法な銃の密輸入」、ブランシェ党首は「アメリカへの軍事的依存」と述べた。

(記事 高城玲)

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バンクーバーで凶悪事件、強盗犯が従業員を金属バットで殴打

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市南部にある小売店で4月16日、強盗に入った男が野球の金属バットで従業員に暴行を加える事件が起きた。

 現場はマリーン・ドライブとオンタリオ・ストリート近くの店舗。バンクーバー市警察によると、同日午後2時45分ごろに容疑者の男が店舗に入ってきて野球バットを含む数百ドル相当の商品を盗もうとした。従業員はこれを止めようとしたが、男がバットで複数回殴打したという。

 さらに男は現場から逃走しようとした際、追ってきた従業員たちにも暴行を加えた。通報を受けた警察は、目撃者の協力により現場で男の身柄を拘束した。暴行を受けた従業員は頭部と顔に重傷を負い、救急車で病院へ搬送された。

 男はダニエル・ブランドン・サミュエル・ヴァリュー容疑者(30歳)で、強盗・暴行などの罪に問われている。現在も勾留中で保釈審問が予定されている。

 CTV電子版の報道によると、同容疑者は17日に別件の容疑で州裁判所に出廷する予定だった。裁判所の記録によると同名で同じ生年月日の人物が、4月6日にバンクーバーで起きた事件に関連して、暴行、5,000ドルを越える窃盗、保釈命令違反の容疑で起訴されているという。

(記事 編集部)

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メトロバンクーバーのサレー市教育区、アメリカへのフィールドトリップを一時中止

オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ
オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ

 先行き不透明な昨今のアメリカの政情を受けて、メトロバンクーバーのサレー市教育区は域内の学校のアメリカへのフィールドトリップを全て一時中止すると発表した。

 サレー市教育区はブリティッシュ・コロンビア(BC)州最大の教育区。マーク・ピアメイン教育区長はサレー市はさまざまなバックグラウンドを持った生徒が集まっているとし、国境でのトラブルを避けるために中止に踏み切ったという。「生徒のなかには、両親の仕事のために一時的にカナダに滞在している生徒もいる。教育区は常に生徒やスタッフの安全を考慮している」

 同教育区では毎年40〜60の海外へのフィールドトリップが行われ、約半数の行き先はアメリカだという。内容はスポーツ関係からダンス・コンペティション、音楽など多岐にわたる。

 ピアメイソン教育長は教員にBC州を含むカナダ国内の旅行を検討するよう勧めているという。一方で将来的にアメリカへの旅行が可能になることを望んでいると述べた。

 サレー市教育区の措置はニューブランズウィック州のフランス語教育区に続くもの。同教育区ではハイスクールのオーケストラのアメリカ旅行をキャンセルすると発表した。

 BC州のほかの教育区では同様の措置は取っていない。しかしバンクーバー市教育区は声明で、現在はアメリカへのフィールドトリップを禁止してはいないものの要望を受けた場合には政治情勢を考慮すると述べている。

(記事 編集部)

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ごみ箱に捨てられたミニチュアプードル、順調に回復

 バンクーバー市のごみ箱で4月2日、けがをしたミニチュアプードルが発見されるというショッキングな事件が起きた。

 オスカーと名付けられたこの犬を発見したのはテリー・スパローさんと婚約者のクリスタ・ブリスクさん。ブリティッシュコロンビア大学近くにあるパシフィック・スピリット・リージョナルパークを散歩している途中、ガムを捨てようとごみ箱のふたを開けてオスカーに気づいたという。

 発見時のオスカーは骨折や股関節脱臼などのけがを負い、鳴くことも歩くことも出来ない状態だった。けがの原因については分かっていない。またマイクロチップをつけていたが未登録状態で飼い主を探すのは難しいという。

 現在は手術を受けて順調に回復している。オスカーの支援には7,000ドルの寄付が集まった。不足分は治療にあたっているCanada West Veterinary Specialistsが補足した。

 警察と動物保護団体BCSPCAはこの件についての情報を求めている。BC州の動物虐待防止法では、動物の遺棄には最高75,000ドルの罰金および最長2年の禁固刑が科せられる。カナダ刑法に基づいて有罪となった場合には最高1万ドルの罰金および最長2年の禁固刑が科せられるという。

(記事 編集部)

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日本とカナダの学生&企業を結ぶキャリアフェアに約480人が集結!

2025年3月25日、BC(ブリティッシュコロンビア)州バンクーバー市にて、日本とカナダに関わりのある学生と企業を繋ぐキャリアイベント「Japan Connect」が開催された。

カナダに拠点を置く日系企業28社と、BC州の学生/社会人およそ480名が参加。活気溢れる1日となった。

今回のイベントは、UBC大学の学生団体「Japan Career Network(JCN)」と日本・カナダ商工会議所の共催で実現。世界最大級の日英バイリンガル向け就活イベント、ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)を主催するキャリタスも企画運営に携わった。

2019年より「Nikkei Connect」の名で親しまれたこのイベントは、改名し今年で第4回目の開催。今年は過去最大規模、昨年度の1.5倍以上の参加人数を記録した。


参加者の声

学生にとっては企業と直接会話出来るチャンスとなった「Japan Connect」。まず今年の参加者の声を聞いてみよう。

「これからしっかり将来のことを考えないと、と思ったタイミングだったので、様々な企業の話を聞いてみたいと思い参加した」

そう話すのは、日本で社会人経験を積んだのちカナダにCo-op留学で来た学生。プログラムの一環で、カナダでの就職を目指しているという。イベントの規模の大きさに驚いたのと同時に、様々な企業が出展していて興味深かったと語った。

同じくCo-op留学で来た学生は、「日本に帰ればすぐ就活が始まるので、日本企業だけではなく、カナダにある企業を色々見られるのはありがたい」と話した。今回のイベントでカナダの企業文化や働き方に触れることで、日本だけでは見えなかったキャリアの視点が得られた様子だった。

また、企業側のボランティアとして参加した学生は、「企業も学生も、どちら側から見ても役に立つイベントだと思う」と語った。


参加企業の声

企業にとっては次世代の人材と直接繋がれる貴重な機会となった今回のイベント。参加企業の声を聞いてみよう。

日本航空株式会社 | ケーシー若林 総務スーパーバイザー 

感想:「日本航空にとても興味のある学生が沢山いて圧倒された。現地採用や本社部門の採用の情報についての質問が多くあった印象。」

参加者へメッセージ:「好きなことや色々な事にぜひ挑戦して欲しい。どんな経験でもプラスになる。」

在バンクーバー日本国総領事館 | 木山雅之 経済担当領事

感想:「会場全体からものすごい熱気を感じた。去年カナダに赴任したばかりなので、カナダで仕事をしたいと思っている日本の方々と出会える素晴らしい機会だった。」

参加者へメッセージ:「日本にいてもカナダで働いていても、日本の良さを時々思い出して欲しい。どこに行っても日本人として誇らしく生きていって欲しい。」

Crescent Moon Enterprises Ltd. GIFTS AND THINGS | 小野塚裕香 Supervisor

感想:「大盛況。皆とても意欲のある方々だと思う。会社が今後拡大していくにあたって、知名度を上げたく今回出展したが、想像以上に沢山の方がブースに来てくれ嬉しい。」

参加者へメッセージ:「カナダに来て、こういったイベントに参加している方々はきっと志の高い方々。ぜひ自分が楽しんで出来る仕事を見つけていって欲しい。」


実行委員の声

この大規模なイベントを陰で支えてくれた実行委員。そんな縁の下の力持ち達の声も聞いてみよう。

UBC学生団体 Japan Career Network(JCN)| 久保孝太朗 会長

感想:「昨年の規模を上回る盛り上がり様で嬉しい。参加企業含め、運営に携わって頂いた全ての方々には大変感謝している。このイベントは今後より一層良いものになると確信している。先輩方が作り上げたこの伝統を受け継いで、今後の世代の役員にも頑張っていって欲しい。」

参加者へメッセージ:「新たな出会いや繋がりをつくる中で、キャリアの選択肢を増やして欲しい。このイベントを通じて自身のキャリアパスへのヒントを少しでも見つけられたのなら非常に嬉しく思う。」

日本・カナダ商工会議所 | ウィットレッド太朗 副会長

感想:「このイベントで意外なコネクションが出来て、それがまた何か他の事に繋がるような、色々な意味でキッカケを作る場になったと思う。思いがけず、日本カナダ商工会議所に興味を持って入会したいと言う方やボランティアしたいという方にも出会えて、とても有意義な時間が過ごせた。今後はより参加者によりメリットを感じてもらえるイベントに発展させていきたい。」

参加者へメッセージ:「このイベントを通して何か次の新しいステップに繋がるような出会いや機会を見つけることが出来たなら嬉しい。今回参加出来なかった方もぜひ来年参加して、キャリアやネットワークが広がることに繋がる出会いを見つけて欲しい。」

Career-Tasu USA(キャリタスUSA)| 実川 奈那 Marketing Coordinator

感想:「JCNと日本・カナダ商工会議所のビジョンを叶えるサポートという形で今回運営に携わった。今年は昨年の1.5倍の規模に成長したので、これからこのイベントがどういう風に大きく発展していくのか楽しみ。」

参加者へメッセージ:「就活だけでなく、文化に興味がある方など幅広い層の方が参加している。ここで色々な人と繋がる事によって、未来を描くための視野が広がるきっかけになるだろう。」


まとめ ー 堅苦しさ無し! 新しい形のキャリアフェア

大盛況だった今回の「Japan Connect」。480名の学生/社会人と、28の企業。肩書きもバックグラウンドも違う沢山の人々が同じ会場に集まった。そこには、説明会や就活といった堅苦しい言葉では表せきれない、熱くリアルな会話が広がっていた。

勇気を出して企業ブースに足を運んだこと。初めて聞く業界の話を面白いと感じたこと。たまたま隣にいた学生との会話から、視野が広がったこと。そんなひとつひとつの小さなキッカケが重なって、きっとあなたの未来をかたちづくる土台になっていく。

今年大成功を収めたこのフェアが、来年はどんな風に進化し、どんな出会いを生むのか。すでに楽しみにしている人も多いはずだ。

<参加企業一覧>

  • Azuma Foods (Canada) Co., Ltd
  • Pio Creative Marketing
  • Life Assist Canada
  • TWIN WOODS HUMAN RESOURCE CORP
  • KM Pacific Investments Inc.
  • Japan Airlines Co., Ltd
  • PGT Education Inc.
  • Canadasenmon
  • Coast Hotels
  • Mitsui & Co. (Canada) Ltd.
  • VSWI Canadian Immigration Service Inc
  • TSUKIJI FISH MARKET Inc.
  • AK Japan Imports
  • take R enterprise.inc
  • Kanatani Trading Ltc. (D.B.A.) Windbell Motorcycle
  • Trans Med Consulting Services Ltd.
  • SADE Counselling
  • Okeya Kyujiro
  • CRESCO LTD.
  • BLOOM CONSULTING Inc.
  • Nikoniko Home Care
  • CRESCENT MOON ENTERPRISE LTD (GIFTS AND THINGS)
  • Maple Fun Tours
  • enjoi Japan KK / enjoi Innovation Inc
  • Vanmates Consulting Corp.
  • Remedios & Company
  • Japan Canada Chamber of Commerce
  • Japan Career Network

<Japan Connect 実行委員会>

  • 学生団体「UBC Japan Career Network」
    • 久保孝太朗
    • 保井祐理
    • 大西真央
    • 内田百香
    • その他JCN役員17名
  • 日本・カナダ商工会議所
    • サミー高橋
    • ウィットレッド太朗

著者: 西田珠乃(JCNマーケティング担当)
撮影: 乘峯良輔

(寄稿 日本・カナダ商工会議所)

MLSホワイトキャップス、バンクーバーに新しいスタジアム建設を検討

バンクーバーダウンタウンにあるBCプレース。バンクーバー・ホワイトキャップスがホームグランドとしている。撮影 日加トゥデイ
バンクーバーダウンタウンにあるBCプレース。バンクーバー・ホワイトキャップスがホームグランドとしている。撮影 日加トゥデイ

 カナダ・バンクーバーに本拠地を置く、MLS(メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスFCは4月4日、バンクーバー市東部にあるPNE(Pacific National Exhibition)敷地内に新たなスタジアムを建設することを検討していると発表した。同クラブCEOアクセル・シュスター氏はチームをバンクーバーに留めるための長期計画の一環だと説明した。

 ホワイトキャップスのオーナーシップグループは昨年12月に同クラブ売却を決定し、現在準備を進めている。その中で次のオーナーが収益性を求めて、クラブを別の都市に移転させるのではないかという懸念が広がっている。

 今回発表されたスタジアム建設案について専門家は収益増加を狙った戦略の一つと説明する。スポーツ・コメンテーターのガープリート・シアン氏はCBCニュース電子版の取材に対し、ホワイトキャップスはメジャーリーグの中でも数少ない「自前のスタジアムを持たないクラブ」のひとつであり、それが同クラブのフランチャイズとしての評価を低くしている可能性があると指摘した。

 バンクーバー市当局もスタジアム建設について同クラブと話し合いを進めていることを認めた。バンクーバー市ケン・シム市長は4月7日、ホワイトキャップスの移転を阻止するために「出来ることは何でもする」と述べている。

 新スタジアムがPNE敷地内のどこに建設されるかなど詳細については公表されていない。また、市がどういう形で建設を支援するのか、公共交通機関の整備はどうするのかといった点についても、明らかにはなっていない。

 ホワイトキャップスは昨季にチーム創設50周年を迎えた。その間に、現在PNE内にあるエンパイアフィールド(前エンパイアスタジアム)、バーナビー市にあるスワンガードスタジアムをホームグラウンドとしてきた。MLSに昇格してからは1年目を除いてBCプレースをホームとしている。一時期はバンクーバー港近くに専用スタジアム建設の話が持ち上がったが実現しなかった。

(記事 編集部)

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アメリカの「相互関税」カナダは対象外、ただし自動車への関税は発動

オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ
オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は4月2日、世界の注目を集める中、「相互関税」と称する新たな関税の詳細を発表した。

 トランプ大統領は外国からの全ての輸入品に対し「最低ラインの関税」として一律10%を課すと述べた。さらに「アメリカを不当に利用してきた」とみなされる国々には、より高い税率を適用すると発表。これには、日本(24%)、中国(34%)、EU(20%)などが含まれる。前者は4月5日、後者は4月9日にスタートする。

 しかしホワイトハウスによるとカナダはこの最低ラインの関税対象外となる。3月に発動された25%(エネルギー製品10%)の国境関連の関税が引き続き適用されるためだという。

 一方、2日深夜に発動された「外国製自動車への25%の関税」はカナダも対象で、国内の自動車産業に深刻な影響を与える可能性がある。ホワイトハウスによると、この関税はカナダで製造された乗用車にも適用されるが、その車両の「アメリカ製ではない部品」にのみ課される。

 これを受けてマーク・カーニー首相は、報復措置としてCUSMA(カナダ・アメリカ・メキシコ協定)の条件を満たしていないアメリカ製自動車に25%の関税を課すと発表した。また、CUSMAの条件を満たしていてもカナダ製の部品を使用していないアメリカ製車両は課税対象となる。

 カーニー首相はこの報復関税によって約80億ドルを徴収できると試算、その資金は自動車産業で職を失った人々や損失を被る企業への支援に充てるとしている。さらにカーニー首相は、自身が選挙に勝利すれば20億ドルの戦略的救済基金を設立すると表明している。

(記事 編集部)

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カナダ政府アメリカ入国に注意喚起、厳格な入国審査と電子機器検査の準備を

Vancouver Airport, British Columbia; File Photo by Japan Canada Today
Vancouver Airport, British Columbia; File Photo by Japan Canada Today

 カナダ連邦政府は4月4日に「旅行者への注意」を更新、アメリカに渡航するカナダ国民に「厳しい入国審査」に備えるよう注意喚起した。

 ウェブサイトに追加されたのは「アメリカの国境警備官は、審査にあたって広範な裁量権を持っており、そこには携帯電話やパソコンなど電子機器の検査も含まれる」という内容。厳格な審査が行われる可能性に言及し、渡航者は正直かつ協力的に対応するよう勧告している。

 またアメリカへの入国を拒否された場合は強制送還になる前に拘束される可能性があること、アメリカ滞在中は合法的な滞在である証明を常に携帯することなどの注意事項を記載している。

 アメリカの国境警備官は以前から旅行者の荷物を検査する権限を持っている。しかしカナダ政府はトランプ政権下でアメリカとの関係が緊張しているなかでガイダンスの更新に踏み切った。

 カナダに先立ち、3月にイギリス政府とドイツ政府がアメリカ渡航についての情報を更新し入国に関して注意を促している。両国ともその直前に、国民がアメリカ入国で拘束されたり強制送還されたりする事件が起きている。

 カナダでも3月にアメリカの労働ビザを更新するために国境を訪れたカナダ人女性が入国拒否にあったうえ、アメリカ国内で11日間にわたり拘束される事件が起こった。

(記事 編集部)

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炭素税撤廃でカナダ全国でガソリン価格が下落、BC州でも大幅安に

2025年4月1日から炭素税が撤廃された後のガソリン価格。ブリティッシュ・コロンビア州ノース・バンクーバー市。2025年4月7日。撮影 日加トゥデイ
2025年4月1日から炭素税が撤廃された後のガソリン価格。ブリティッシュ・コロンビア州ノース・バンクーバー市。2025年4月7日。撮影 日加トゥデイ

 カナダ政府が4月1日から炭素税を撤廃した。マーク・カーニー首相が約束した措置で、オンタリオ州など連邦政府が導入していた州で同日からガソリン価格が下落した。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州でも4月1日未明に消費者向け炭素税が撤廃され、州全体でガソリン価格が下落した。

 BC州は2008年に連邦政府に先駆けて北米で初めて広範な炭素税を消費税の形で導入、広い支持を得てきた。しかし、デイビッド・イービーBC州首相は連邦・州の保守派が長年にわたり炭素税廃止キャンペーンを展開してきたことで、炭素税は「有害」になったと説明。連邦政府が撤廃の手段を用意すれば州もそれに従うと公約していた。

 州政府は4月1日のガソリン価格が1リットルあたり約17セント下がると予測。同日午前11時時点での価格は、ペンティクトンで1.32ドル、ノースバンクーバーで1.77ドルとなっている。また、家庭向けに天然ガスを供給するFortisB.C.は平均的な世帯月額料金が23%あるいは約30ドル下がると予測している。

 一方、炭素税撤廃には批判もある。ブリティッシュコロンビア大学オカナガン校のロス・ヒッキー経済学教授はCBCニュース電子版の取材に対し、炭素税は主に高所得世帯が負担し、低所得層には還付金が給付される仕組みで「環境にも家計にも有益だった」と述べている。炭素税が撤廃されたため還付金も廃止される。

 イービー州首相は今後の気候変動対策について「産業部門の排出削減や低炭素テクノロジー導入の支援に重点を置く」としている。

(記事 編集部)

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