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ウエストジェット、ストライキに備えて無料変更の対応を発表

WestJet (file photo)
WestJet (file photo)

 カナダ第2の航空会社ウエストジェット社は7月23日、1回に限り無料で予約の変更・取り消しに応じると発表した。対象となるは、2026年7月30日から8月4日までの予約便。

 同社は予約客に「今後の旅行計画に柔軟性と安心」を持てるようにするためと声明で発表している。

 Q400で運航されるウエストジェットEncore便と提携航空会社が運航するコードシェア便については「万が一の運航影響が発生した場合でも影響を受けない」としている。

 同社の客室乗務員約4,400人が加盟する労働組合CUPE Local 8125は7月15日に99.4%がストライキに賛成したと発表。早ければ8月2日にスト実施可能となる。同社は「引き続き交渉に積極的に取り組んでいる」と声明で発表している。

 カナダではバンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州をはじめ多くの州で8月1日から3連休で、ストライキが決行されれば多くの乗客に影響が出る。

 昨年8月にはエアカナダの客室乗務員がストライキを実施。3日間にわたり国内・国際線の全便が欠航した。

(記事 北野大地)

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猛暑に備える、BC州での注意ポイント

暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by Japan Canada Today
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by Japan Canada Today
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by The Vancouver Shinpo
暑さ対策に設置されたMisting Station。消火栓から水を引いたシャワーが辺りを涼やかに。2022年7月26日リッチモンド市。Photo by The Vancouver Shinpo

 メトロバンクーバーをはじめとするブリティッシュ・コロンビア(BC)州にも、真夏の暑さがやってきた。メトロバンクーバー、特にバンクーバー市などの海岸地域はこれまで真夏でも最高気温25度というのが普通だったが、最近では毎年予想外の高温に見舞われるようになっている。

 猛暑が続いたとき、高温警報が発令された場合に、どのような行動をとればいいか、どのような点に気を付ければいいのか、BC州政府の資料を基にまとめた。

猛暑について

 BC州での猛暑とは、日中や夜間の気温が高くなり、例年の標準を大幅に超えた状態。

 猛暑になると、熱中症などの体調不良や死亡の原因となるため、自分自身や家族、身近な人を守るための対策が必要となる。特に2021年のヒートドームを経験して以降、暑さへの対策は重要視されている。

 BC検視局の発表によると2021年は、6月25日から7月1日にかけてBC州を襲ったヒートドーム(極暑)が原因で595人が命を落とした。それらの死因のほとんどは、個人宅の室内温度が高すぎたことに起因している。

 日中や夜間の気温が通常より高く、猛暑が続き、熱中症や熱性疲労を起こす危険性が高くなったときに高温警報が発令される。

 警報は現在3段階。色分けで、最も軽い警報がイエロー、次がオレンジ、最も危険な状況を示すのがレッドとなっている。

 イエローは「危険な気象により、損害・混乱・健康への影響が生じる可能性があり、影響は中程度で、局所的または短期的」と定義され、警報としては「最も一般的」となっている。

 オレンジは「激しい気象により、重大な損害・混乱・健康への影響が生じる可能性が高い。影響は大きく、広範囲に及び、数日続く場合がある」。レッドは「非常に危険で、命に関わる可能性のある気象が極端な損害や混乱を引き起こす。影響は広範囲かつ甚大で、長期間に及ぶ」。オレンジもレッドも発令は「まれである」となっている。

 高温、強風、大気質などの自然災害に関する警報はこの3段階で示される。これまでは、高温注意報なら、BC州政府が「高温警報(Heat Warning)」「極暑緊急事態(Extreme Heat Emergency)」と定義していたが、今回の高温警報のように現在は「イエロー警報」として発令される。その上で、注意すべき項目を州政府が公表している。

 注意すべきことはこれまでと同じ。高温警報が出ているときは、涼しく過ごすための行動が必要。以下の点に注意して行動することを心がけたい。

 警報の3段階については全国統一で、イエロー、オレンジ、レッドとなっているが、高温警報については、各地域で高温の基準が違うため、各州・市の注意事項を確認する。

高温警報が出されたり、いつもより暑いと感じたら?

1.「涼」を確保する

  • 冷たい水で濡らしたタオルなどで体を拭く
  • 水分補給する、水を飲む(甘い飲料やアルコール飲料は脱水を引き起こすので注意)
  • エアコンがある場合はエアコンをつける
  • 涼しい場所に移動する。家の中の一番涼しい部屋や、エアコンがある家族・友人宅、もしくは、地域のクーリングセンターなどを利用する

2. クーリングセンターについて

 地域にある冷房設備を完備している公共施設がクーリングセンターに指定されている。

  • 図書館
  • コミュニティセンター
  • ショッピングモール
  • 映画館宗教施設

 詳しい住所は各地域の市役所ホームページに掲載されているので確認する。

3. 屋外で気を付けること

  • 屋外での活動をなるべく減らす
  • 買い物などの用事がある場合は、早い時間帯か遅い時間帯の涼しい時間を利用する
  • 涼しく風の通る日陰に入ったり、つばの広い帽子や肌を守る服を着たりして、直射日光をなるべく避ける
  • ミストステーションでクールダウンする

暑さの影響を受けやすい人、熱中症になるリスクが高い人

 自宅や住居施設にエアコンなどの冷房設備がない場合、猛暑の影響を受けやすい人は特に注意が必要。

  • 65歳以上のシニア
  • ひとり暮らしの人
  • 妊婦、乳幼児や子ども
  • 糖尿病、心臓病、呼吸器疾患などの慢性疾患がある人
  • 統合失調症、うつ病、不安神経症などの精神疾患がある人
  • 薬物使用における障がいがある人
  • 運動障がいや認知障がいなど、身体的または精神的な障がいを持つ人
  • 激しい運動をする人、暑い環境で仕事をしている人

 また、熱中症を引き起こすリスクが高くなる行為として、暑い天候の中で十分な水分補給をしない、アルコールや薬物の過剰摂取などがある。

熱中症の症状と対策は?

 暑さが原因の症状には、熱中症(Heat Exhaustion)と熱性疲労/重度の熱中症(Heat Stroke)がある。

熱中症(Heat Exhaustion)の症状

  • 皮膚の発疹
  • 多量の発汗
  • 吐き気や嘔吐
  • 呼吸と心拍が速くなる
  • 頭痛
  • 集中力の欠如
  • 筋肉のけいれん
  • 極端な喉の渇き
  • 濃い尿と排尿の減少
  • めまいや失神
  • むくみ(特に手足)
  • 倦怠感や脱力感

対処法

  • 涼しい場所へ移動する
  • 冷たいシャワーを浴びたり、冷たい水で体の一部を冷やす
  • 水で濡らしたシャツやタオルを身に着ける
  • 十分は水分補給をする(アルコール飲料は避ける)
  • 休息する

 専門家と話したいときは、8-1-1に電話すると看護師など専門家と話ができる。またシニアは、2-1-1も利用できる。どちらも日本語の通訳サービスがあり。

熱性疲労/重度の熱中症(Heat Stroke)

  • 発熱
  • めまいや失神
  • 皮膚が非常に熱く、赤くなる
  • 意識が混とんとする
  • 精神敏しょう性の低下
  • 意識不明

対処法

 一緒にいる人、近くの人が、すぐに9-1-1に電話し、救急救命士が到着するまで、顔や首を冷やすなどの手助けが必要。

 また、8-1-1に電話して看護師などと話すこともできる(日本語の通訳サービスあり)。

普段から心がけておくこと

 猛暑の時だけでなく、大雪や洪水など、天候による災害が起きたときに慌てないように普段から何かあったときのために、次のようなことを心がける。

  • あらかじめ何かあったときに連絡を取り合う仲間の連絡先を確保する
  • コミュニティセンターなどの場所を確認しておく
  • ひとり暮らしでいざという時に手助けが必要な場合は、様子を見に来てくれる人にお願いしておく
  • なにかあったときに必要な電話番号を控えておく

知っておくと役立つ連絡先

  • 9-1-1:救急
  • 8-1-1:症状などを看護師などの専門家に相談できる。日本語通訳サービスあり。英語で対応した相手にJapanese Pleaseと言ってリクエストできる。
  • 2-1-1:シニア向け相談窓口(日本語通訳サービスあり)
  • 3-1-1:バンクーバー市緊急リクエスト(通訳サービスあり)

BC州、バンクーバー市などが推奨する部屋の中を涼しくする工夫

 BC州政府や各市・機関が暑さ対策のために、室内をなるべく涼しく保つための方法を紹介している。「暑い時は、住まいを少し工夫するだけで、大きな違いが生まれます。あなたのニーズに合わせて、1つでも2つでも実行すると役立ちます」とのこと。

  • 窓用フィルムなどをつけて日差しを遮る。窓の外側に厚紙を貼るなどしても効果あり(カバーのない窓は家の内部の熱を2〜3度上昇させる)
  • カーテンやブラインドを閉める
  • 外気温が室内温度より低いときは窓やドアを開け、午前10時から午後8時までは窓を閉める。午後8時には開けて涼しくし、扇風機(台所や浴室の換気扇を含む)を使って家の中の涼しい空気を動かす
  • 扇風機で熱気を外に出し、一晩中涼しい空気を家の中に入れる
  • 室内の温度を正確に測るために温度計を用意する(暑さの影響を受けやすい人にとって31度以上は危険。26度以上になったら涼しい場所に移動する)

 暑さが続き、体調不良を感じたら無理せず、医療機関を受診するか、誰かに助けを求めることが大切。

BC州猛暑に関するサイトは以下を参照。

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カナダ政府、アメリカへの渡航勧告を緊急更新

オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ
オンタリオ州オタワ市にあるアメリカ大使館の星条旗。2025年4月2日。撮影 日加トゥデイ

 カナダ政府はアメリカへの渡航勧告を7月20日に緊急更新した。理由は現在アメリカで発生しているサイクロスポラ症による感染症の集団発生で、渡航は可能だが注意喚起している。

 感染症の原因はレタスとみられ、現在アメリカでは複数の集団感染が発生しているという。連邦・州レベルでの調査が進行中だが、汚染されたレタスはレストランや小売店に流通しているため、注意が必要としている。

 アメリカの疾病予防管理センター(CDC)によると今年5月1日から7月20日までに4,173件が確認され、さらに未確定の7,400件以上の症例を把握していると報告している。最も感染が確認されているのはミシガン州とオハイオ州で、カナダの国境からも近い。

 渡航勧告では、感染症を予防する手段として、野菜や果物を食べる場合には清潔で冷たい流水でよく洗うこと、洗浄済みとなっている製品でも食べる前には洗うこと、感染症が発生している州に旅行する場合は対象製品を加熱して食すことなどを挙げている。

 カナダ公衆衛生庁(PHAC)によるとサイクロスポラ症感染による症状は以下の通り。激しい下痢、吐き気、食欲不振、体重減少、けいれん、疲労などで、症状が出たらすぐ医療機関を受診するよう促している。

 PHACは現時点ではカナダ国内で同様の感染症は発生していないと発表している。

(記事 北野大地)

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トランプ大統領カナダに関税50%実施へ、アルコール販売禁止と乳業保護に反発

BCリカーの棚から消えた人気のアメリカ産種類。2025年2月2日。写真 読者提供
BCリカーの棚から消えた人気のアメリカ産種類。2025年2月2日。写真 読者提供

 アメリカのドナルド・トランプ大統領が7月20日、カナダからの輸入品に50%の関税を課すと発表した。アメリカ産自動車や酒類、乳製品の輸入をカナダが抑制していることへの対抗措置だという。猶予期間は30日で、発効は8月19日から。

 対象品目は500以上で、カナダ産酒類、乳製品から電気製品、アイスホッケーのスティック、クリスマスオーナメントまで多岐にわたる。ただし、カナダ・アメリカ・メキシコ協定(CUSMA)に基づく取引品目は対象外。さらに、石油、ガス、カリウム塩、魚類、重要鉱物には適用されない。

 カナダは現在アルバータ州とサスカチュワン州を除く多くの州で、アメリカからの酒類を酒店から撤去する対応を取っている。昨年アメリカがカナダに対して行った関税への対抗措置で、各州政府が独自に実施している。しかし、アメリカのワインやスピリッツなどを製造するメーカーへの打撃は大きく、アメリカからカナダへの輸出は州政府の対抗措置以降81%減少しているという。

 乳製品については、トランプ大統領はカナダのサプライマネージメント制度を問題視。アメリカからの輸入に制限がかけられていると主張している。

 アメリカが発表した主な関税対象品目は、酒類と乳製品のほか、はちみつ、枕用羽毛、生花、ビデオゲーム機やカメラなどの電子機器、合板、家具、香水、オフィス用品や学用品、アイスホッケーのスティック、セメントなど、多種多様な品目が対象となっている。

 これにより、カナダ国内の企業に大きな影響が出るとみられている。23日に記者会見したマーク・カーニー首相は、今すぐ対抗措置を発表することはないとしながらも「全てが選択肢として可能」と強調、「(カナダの)家族、労働者、企業を守り支えるために必要なことは何でも行う」と語った。

 カーニー首相は昨年首相に就任して以降、トランプ大統領との関税交渉のために何度も譲歩している。課税が決定していたデジタルサービス税の撤回、報復関税の引き下げ、大統領が要求する軍事費要求と国境警備強化への対応。しかし、これらの譲歩にも関わらず、ほとんど成果は得られていない。

 今回のトランプ大統領の関税は、アメリカでこれまで一度も使われたことがない大恐慌時代の関税法第338条を発動している。

(記事 北野大地)

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BC州で山火事が活発化、避難命令は16件に

ブランスウィッククリークの山火事。2026年7月16日。Photo from BC Wildfire Service Website
ブランスウィッククリークの山火事。2026年7月16日。Photo from BC Wildfire Service Website
ブランスウィッククリークの山火事。2026年7月16日。Photo from BC Wildfire Service Website
ブランスウィッククリークの山火事。2026年7月16日。Photo from BC Wildfire Service Website

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州で山火事の発生が続いている。7月2日に州中央南部ボストンバー地区付近で発生したブランスウィッククリークの山火事は現在も制御不能状態が続き、近隣コミュニティに9件の避難命令が出されている。山火事の規模はすでに5,490ヘクタール(54.9平方キロメートル)に達している。

 7月18日には雷による発火で州南東部アルバータ州との州境近くのマシュークリークとタワークリーク2で山火事が発生。今後さらに拡大する可能性があるとして、近くのキンバリー市に避難勧告が出されている。

 現在BC州では83件の山火事が発生し、うち36%は制御不能となっている。83件のうち78%は落雷によるもので、14%が人為的要因と分析している。

 BC州では7月16日からカテゴリー1のキャンプファイヤーを含むカテゴリー3まで、州南西部ビクトリアを含むバンクーバー島からメトロバンクーバー、ハイダグワイまで、一部地域を除いて野外火の使用禁止となっている。同措置は命令が解除されない限り10月31日まで続く。

BC州Wildfire Serviceウェブサイト:https://www2.gov.bc.ca/gov/content/safety/wildfire-status

(記事 北野大地)

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BC州南部を中心に高温と大気質注意報が発令中

ブリティッシュ・コロンビア州2026年7月21日に発令された高温注意報。カナダ環境・気候変動省ウェブサイトより。
ブリティッシュ・コロンビア州2026年7月21日に発令された高温注意報。カナダ環境・気候変動省ウェブサイトより。
ブリティッシュ・コロンビア州2026年7月21日に発令された高温注意報。カナダ環境・気候変動省ウェブサイトより。
ブリティッシュ・コロンビア州2026年7月21日に発令された高温注意報。カナダ環境・気候変動省ウェブサイトより。

 カナダ環境省はブリティッシュ・コロンビア(BC)州南部を中心に高温注意報を発令している。対象となっているのは、ウィリアムスレイクを中心とする州中央東部、キティマットなどの西部沿岸地区、オカナガン地方、クートニーなどの州南東部、リルエットやリトンの州中央南部、ビクトリアを含むバンクーバー島南部と東部、ウィスラーやサンシャインコーストなどの州南西部海岸地域と、チルワック・ホープ・アボツフォードを含むフレーザーバレー地域となっている。バンクーバー市を中心とするメトロバンクーバーには7月21日時点では発令されていない。

 高温注意報は最も軽いイエローで、「危険な気象により健康などへの影響が生じる可能性があるが、影響は中程度で局所的」となっている。ただ、州中南部以東では今後も30度を超える日が続く予報となっている。

 高温による症状には、皮膚の発疹、多汗、吐き気や嘔吐、頭痛、筋肉のけいれんなどの軽い症状から、発熱、めまい、意識低下まで、注意をするよう促している。

 BC州ではクーリングセンターとして公共施設を指定している。今後に備えて改めて確認するよう州政府も注意喚起している。

 また、山火事の影響でメトロバンクーバーを含むBC州の広い範囲で大気質注意報も発令されている。最も軽いイエローだが、屋外での活動をなるべく控えるよう呼びかけている。

 昨年までのBC州の猛暑に備えるサイトはこちら。「猛暑に備える、BC州での注意ポイント

BC州猛暑に関するサイトは以下を参照

(記事 北野大地)

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カナダで山火事広がる、オンタリオ州・BC州で避難命令発令

ペンバートン付近の山火事Singal Hill Wildfire。2026年7月15日。Photo from BC Wildfire Service ウェブサイト
ペンバートン付近の山火事Singal Hill Wildfire。2026年7月15日。Photo from BC Wildfire Service ウェブサイト
全国で広がる山火事を示す分布。2026年7月17日。画像はカナダ天然資源省山火事に関するページより。https://cwfis.cfs.nrcan.gc.ca/en/
全国で広がる山火事を示す分布。2026年7月17日。画像はカナダ天然資源省山火事に関するページより。https://cwfis.cfs.nrcan.gc.ca/en/

 カナダ各地で山火事の影響が広がっている。カナダ天然資源省のサイトによると、7月17日現在で山火事は全国で907件。特にオンタリオ州では約190件発生し、消火活動にも関わらずその勢いは収まる気配を見せていないという。アームストロングやラックラ・クロワ・ファーストネーション、ホワイトサンド・ファーストネーションを含む複数のコミュニティに避難命令が出されている。

 直接の被害はないトロント市やその近郊では、山火事の煙の影響で空が白く、大気質健康指数が最悪の10以上を示している。関係当局は、高齢者や子ども・妊婦などに注意を呼びかけるほか、なるべく外出しないよう注意を促している。

 一方ブリティッシュ・コロンビア(BC)州では7月2日に州中南部のボストンバー付近で山火事が発生し、一気に広がった。付近のコミュニティには、16日の3件を含め、現在11件の避難命令が出されている。ボストンバーや近隣のノースベンド/シャウモックスとキャニオンアルパイン地域などが対象。現在、ハイウェイ1のボストンバーとリトン間は通行止めとなっている。

 15日には州南西部ウィスラー近くペンバートン付近で山火事が発生。同日にはペンバートン村に避難命令が出された。

 BC州では現在42件の山火事が発生している。昨夜は雨が降ったが、今後は州南部でまとまった雨量を期待できる予報はなく、BC州政府はBCワイルドファイヤー・サービスやドライブBCなどの情報に注意するよう呼びかけている。

参考サイト

オンタリオ州
https://www.ontario.ca/page/forest-wildland-and-outdoor-fires

ブリティッシュ・コロンビア州
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/safety/wildfire-status
https://www.drivebc.ca
https://www.emergencyinfobc.gov.bc.ca/

(記事 北野大地)

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メトロバンクーバーの散水制限7月16日から緩和へ

 メトロバンクーバー地域で行われている散水制限が7月16日にステージ3からステージ2へと緩和された。メトロバンクーバー当局によると、水道システムのアップグレード工事で一部閉鎖されていた送水管が再開したことによる措置だという。

 ステージ2では、芝生への散水は禁止されたままだが、以下の項目については可能になる。

  • スプリンクラーやソーカーホースを使った庭木や植栽への散水
  • 商業業者による美観目的の高圧洗浄
  • 自宅のプールやホットタブへの水の補充
  • 自宅での自動車やボートの洗浄

 メトロバンクーバー当局は5月1日に、予想される夏場の乾燥を見越して例年より早くステージ2の節水制限を導入した。6月には制限はステージ3へと引き上げられた。

 その間メトロバンクーバー地域では、スタンレーパーク給水トンネルプロジェクト工事で送水管の一部が停止しており、水圧を維持する目的で、地域全体の水使用量を1日14億リットル未満に抑えるよう求めていた。ステージ3の期間中、水使用量は最も多い日でも13億7,000万リットルにとどまり、目標としていた14億リットルを超えることはなかったという。

 スタンレーパーク給水トンネルプロジェクトは、1930年代に建設され耐用年数を迎えた既存の送水管を更新するもので、2029年の完成を予定している。

(記事 高城玲)

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カナダ第2の航空会社ウエストジェット客室乗務員がストを承認、8月2日にも決行可能に

WestJet (file photo)
WestJet (file photo)

 カナダ第2の航空会社ウエストジェットの客室乗務員が、8月の連休期間中にストライキに入る可能性が出てきた。

 同社の客室乗務員約4,400人が加盟する労働組合CUPE Local 8125は7月15日、投票で組合員の99.4%がストに賛成したと発表した。投票率は97.3%、ストは8月2日から実施可能になるという。

 一方でウエストジェット社も8月2日以降に客室乗務員に対するロックアウト(会社側による就業禁止措置)が可能となる。ストまたはロックアウトを実施する場合は、いずれも72時間前までの通知が必要。

 両者の労使交渉は10カ月にわたって続いている。組合によると、交渉の主な争点は賃金、無給労働、労働条件という。

 組合は、ウエストジェットの「フライトクレジット制度」によって客室乗務員は月平均35時間の無給労働を行っていると主張。また、現在の賃金は物価上昇に追いついていないとしている。

 一方ウエストジェット社CEOアレクシス・フォン・ヘンスブローフ氏は報道陣に、前回の契約は新型コロナウイルス禍に行われたもので新しい契約には大幅な改善が必要との認識を示した。

 両者ともストライキ承認がストライキ実施を決定するものではないとしている。今後の話し合い次第ではスト回避の可能性も残されている。

 ウエストジェットはアルバータ州カルガリーと成田空港間に直行便を運航している。また、日本航空とはカナダ国内線でコードシェア(共同運航)を提携している。

 カナダでは昨年8月にエアカナダの客室乗務員がストライキを実施したため、3日間にわたり国内外線全便が欠航。さらにストライキ実施2日前から計画運休措置が取られたため、多くの利用者に影響が出た。

(記事 高城玲)

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eスクーター事故で女性が死亡、警察はヘルメット着用呼びかけ

バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo
バンクーバー市キャンビー通りにあるバンクーバー市警。Photo by The Vancouver Shinpo

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市で7月に入り、立て続けに2件の電動キックスクーター(eスクーター)の事故が起きた。

 バンクーバーし警察(VPD)によると、7月3日午前10時ごろ、ベナブルズ・ストリートとコマーシャル・ドライブ付近で女性(30歳)が運転するeスクーターが車と衝突した。女性は頭部を地面で強打、病院に搬送されたが負傷がもとで7月11日に死亡した。

 12日には午後2時ごろにダウンタウンのコールハーバー・キーとニコラ・ストリート付近で、eスクーターに乗っていた女性(54歳)が後方から来た別のeスクーターに追突された。女性は頭部のけがと鎖骨の骨折で病院に搬送されたが回復する見込みだという。

 BC州ではeスクーター利用時にはヘルメット着用が義務付けられているが、両被害者とも着用していなかった。市警アダム・ドナルドソン巡査部長は、ヘルメットが事故そのものを防げなかったとしても、より軽いけがですんだ可能性があるとし「サイズの合ったヘルメットを着用し、ベルトをしっかりと締めて」と呼びかけた。

 eスクーターをめぐってはメトロバンクーバーで事故が相次いでいる。6月10日には、ノースバンクーバー市でeスクーターに乗っていた12歳の子どもが車と衝突し軽傷を負った。BC州ではeスクーター利用は16歳以上と定められているため、この事故では子どもの保護者にも違反切符が交付された。

 6月22日には、メープルリッジ市で13歳の子どもが車と衝突し病院に搬送された。子どもは重傷を負ったが命に別条はないという。

(記事 高城玲)

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バンクーバー市東部で車の触媒コンバーター盗難相次ぐ

 バンクーバー市警察(VPD)は7月10日、市内一部の地域で車の触媒コンバーターの盗難が相次いでいるとして注意を呼びかけた。

 盗難が発生しているのはバンクーバー市東部で、西はオンタリオ・ストリートからフレーザー・ストリート、南はマリーン・ドライブ、東はバウンダリー・ロード、北はファースト・アベニューに囲まれたエリア。6月から7月にかけて計41件の触媒コンバーターの盗難が報告された。6月は23件、7月は現時点で18件にのぼるという。

 触媒コンバーターにはプラチナ、パラジウム、ロジウムといった貴金属が含まれている。ロジウムはカナダでは1グラムあたり9,000ドル以上もの価値があるという。

 市警アダム・ドナルドソン巡査部長によると、盗難は多くの場合、まだ辺りが暗い午前2時〜4時の間に起き、容疑者はアングルグラインダー(研磨や切削を行う携帯型電動工具)や携帯用のこぎりを使って、わずか1分ほどで触媒コンバーターを切り取ってしまうという。

 特に狙われやすいのはSUVのような車高が高い車種で、トヨタ・ハイランダー、トヨタ・4ランナー、レクサス RX(RX330、RX350)、ヒュンダイ・ツーソン、ヒュンダイ・サンタフェなどが標的になっているという。警察は以下の盗難対策を勧めている。

  • 明るい場所に駐車する
  • 車の後方を壁や障害物に寄せて駐車し、触媒コンバーターに近づきにくくする
  • 可能な限り屋内駐車場を利用する
  • 触媒コンバーター用のカバーやシールドを取り付ける
  • 動きや振動を検知するセンサー付きの車両用アラームを設置する
  • 駐車場所に動体検知機能付きの防犯カメラを設置する

(記事 高城玲)

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タンブラーリッジ銃撃事件、BC州政府がオープンAIに法的責任を追及

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は7月7日、タンブラーリッジで発生した銃乱射事件で、ChatGPTを運営するAI企業オープンAI社への法的措置を検討するため、BC州とアメリカ・カリフォルニア州の法律事務所と契約したと発表した。

 同事件は今年2月10日、BC州北部の小さな町タンブラーリッジで起きた。教職員1人と11~13歳の生徒5人、容疑者の家族2人を含む計8人が死亡し、27人が負傷。ジェシー・ヴァン・ルーツェラー容疑者も死亡した。

 事件後、ウォール・ストリート・ジャーナル紙はオープンAIが同容疑者のChatGPTアカウントを昨年6月に利用停止にしていたと報じた。理由は、銃による暴力に関係する入力内容が確認されたためだったが、同社は当時の判断基準に基づき、警察へは通報していなかった。同社はこれを認めてサム・アルトマンCEOは謝罪している。

 ニキ・シャーマ司法長官は、容疑者の入力内容について社内の安全対策チームが警鐘を鳴らしていたにも関わらず、オープンAIが法執行機関へ通報しなかった点を問題視し、同社経営陣の責任を追及する方針。オープンAIの本社がカリフォルニア州にあることから、同州法に基づく法的措置も視野に入れ、現地の法律事務所にも依頼した。

 一方、複数の被害者家族はすでにカリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所にオープンAIを提訴している。BC州政府による訴訟とは別の手続きとなり、それぞれ独立して進められる予定だという。

(記事 高城玲)

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