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BC州が「通年サマータイム」に移行

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は3月2日、デイライト・セービング・タイム(サマータイム)を通年で採用すると発表した。これでBC州では夏季のサマータイム(PDT)と冬季の標準時(PST)の切り替えがなくなる。

 北米ではほとんどの州で3月8日に標準時からサマータイムに切り替えるため時計を1時間進める。BC州でも同様となるが、それ以降はサマータイムが恒久的に続くことになり、これまで11月に行われてきた標準時への切り替え(時計を1時間戻す)の必要がなくなる。

 この新しいタイムゾーンは「パシフィック・タイム(Pacific time)」と名付けられ、協定世界時(UTC)より7時間遅れとなる。州政府は11月までの8カ月間を州民や企業がパシフィック・タイムに移行するための準備期間と位置づけている。

 今回の措置の利点として政府は、州民の健康状態の改善、家庭における混乱の軽減、スケジュール管理の簡素化、冬季の夕方に明るい時間が1時間増えることなどを挙げている。

 BC州では2019年ジョン・ホーガン州首相時にサマータイムの是非が議論となった。今回の発表によると、2019年に州政府が時間制度への意見公募を実施したときに93%が通年サマータイムを支持したという。当時は移行する準備を整備して、アメリカの西海岸州と足並みを揃えるという結論に落ち着いた。

 その後、ユーコン準州が2020年に恒久的サマータイム(ユーコン・スタンダード・タイム)に移行。今回のBC州の措置で通年で同じ時間となる。またアメリカの西海岸州ワシントン、オレゴン、カリフォルニアでも同様の法整備が進められている。

 デイビッド・イービー州首相は「アメリカの隣州もすぐに同様の措置を取ることを願っている」と述べた。

 これにより日本との時差は通年で16時間となる。

(記事 高城玲)

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バンクーバー市長、市議への虚偽発言で謝罪

バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today
バンクーバー市役所。Photo by Japan Canada Today

 バンクーバー市ケン・シム市長とレニー・ジョウ市議は「野党市議が違法薬物を配布した」という根拠のない発言をしたことについて謝罪した。

 市長と同じABCバンクーバー党所属のジョウ市議は、中国語系SNS(WeChat)に投稿した動画で、野党市議について「薬物使用者」で「薬物を配布している」と発言していた。野党4市議は記者会見でこの発言を全面的に否定。ジョウ市議は2月24日に「誤った情報に基づいた発言」だったと謝罪した。

 この件についてシム市長はジョウ市議を擁護し謝罪したことを称賛していたが、その後シム市長自身が似たような発言をしていたことが明らかになった。

 シム市長は2月6日、CityNews/OMNIの動画で、COPE党所属ショーン・オア市議がクリスマスに路上の人々に違法薬物を配っていたと発言していた。オア市議はこの疑惑を否定した。シム市長は2月27日、「昨日オア市議と話をし、私の発言について謝罪した」と報道陣に説明した。しかし、オア市議についての偽情報源については言及しなかった。

 オア市議はCBCの番組で、これまでに違法薬物を無料配布したことなど一度もないと説明、市長の発言はばかげていて名誉毀損に当たると話した。

 バンクーバー市は現在シム市長と市議10人のうち6人がABCバンクーバー党で過半数超を占める。野党は、COPE党オア市議のほか、ワンシティ・バンクーバー党ルーシー・マロニー市議、バンクーバーグリーン党ピート・フライ市議、無所属レベッカ・ブライ市議の4人となっている。

(記事 高城玲)

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カーニー首相、日本を含むアジア太平洋3カ国訪問へ

改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ
改修工事中のカナダ国会議事堂。オンタリオ州オタワ市。2025年4月3日。撮影 日加トゥデイ

 マーク・カーニー首相は、インド、オーストラリア、日本を訪問するため、2月26日にオタワを出発した。

 27日にはインド・ムンバイに到着。2日間滞在した後ニューデリーを訪れ、ナレンドラ・モディ首相と会談する。首相事務所によると、両首脳は貿易、エネルギー、テクノロジーと人工知能(AI)、人材と文化、防衛などの分野で、カナダとインドの関係をより高い次元へと引き上げ、拡大することに重点を置くという。インドにはサスカチュワン州スコット・モー州首相とニューブランズウィック州スーザン・ホルト州首相も同行している。サスカチュワン州はインドへ農産物、特にエンドウ豆やレンズ豆などの豆類を輸出しているが、2025年にインドが30%の関税をかけたため輸出が激減しているという。今回の訪問で関税の引き下げと、さらに原子力発電用ウラン輸出にも期待をかけている。

 カーニー首相はインドの後にオーストラリアのシドニーとキャンベラを訪問し、アンソニー・アルバニージー首相と会談する。議会両院での演説も予定されている。

 その後、3月6日、7日に日本を訪問。東京で高市早苗首相と会談する。日本では、クリーンエネルギー、先端製造業、重要鉱物、食料安全保障の分野で相互投資とパートナーシップの強化、さらに自由で開かれたインド太平洋を支えるための安全保障・防衛協力の強化についても議論する予定としている。

 カナダの首相がG7(主要7か国)などの国際会議以外で日本を公式訪問することは稀で、国際会議の場で2国間会談をすることが多い。カーニー首相は昨年韓国・慶州で開催されたAPECで高市首相と会談している。

 カーニー首相は首相としての日本訪問はこれが初めてだが、政界に入る前のゴールドマン・サックス勤務時代に東京に駐在していた経験があることで知られている。

 今回のカーニー首相のアジア太平洋3カ国訪問は、アメリカに過度に頼らないための経済関係の多角化と自由で開かれたインド太平洋を実現するための関係強化が目的。首相事務所は「不確実性が高まる世界において、カナダは自らコントロールできることに注力する。貿易を多角化し、大規模な新規投資を呼び込むことで、労働者と企業に新たな機会を創出し、海外で新たなパートナーシップを築き、国内により大きな確実性、安全保障、そして繁栄をもたらす」とのカーニー首相の声明を発表している。

(記事 北野大地)

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タンブラー・リッジでの銃撃事件、事件前にChatGPTが容疑者のアカウントを凍結

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州タブンブラーリッジで起きた8人が犠牲となった銃撃事件で、事件前に容疑者のChatGPTアカウントを凍結していたこと、それを開発元のオープンAI社が警察に通報していなかったことが議論を呼んでいる。

 オープンAI社がジェシー・ヴァン・ルーツェラー容疑者(銃撃後に死亡)のChatGPTアカウントを昨年6月に利用停止にしていたと2月20日にウォールストリート・ジャーナル紙が伝えた。凍結理由は銃による暴力に関する投稿だという。しかし同社はこの件について、当時の判断基準に基づき「信ぴょう性が薄く、差し迫った犯行計画ではない」として警察に通報していなかった。

 これを受けて、カナダ政府エバン・ソロモン人工知能担当大臣は関係大臣らと共に24日にオタワでオープンAI幹部と会談。ソロモン大臣は会談後「がっかりした」と記者団に語っている。

 さらに26日には、同社グローバル・ポリシー担当副社長アン・オリアリー氏が公開書簡の中で、事件後に同容疑者名義の2つ目のChatGPTアカウントが発見されたと明らかにした。これについては警察に届けたという。

 書簡では、数カ月前から法執行機関への通報プロトコルを強化しているとともに、現在カナダの法執行機関との直接の連絡窓口設置、必要に応じて利用者と地域のメンタルヘルス支援をつなげるモデルの強化、規約違反を繰り返す利用者を特定する検知システムの強化に取り組んでいると表明している。

 しかしソロモン大臣は27日の声明で、同社の示した対策に意欲は評価するものの「どう実行するのか、具体的な計画はまだ見えてこない」として不満を表した。同社CEOサム・アルトマン氏と会談する予定だという。AIに関する法整備が急がれると警鐘を鳴らしている。

  BC州デイビッド・イービー州首相もサム・アルトマン氏との会談を予定している。州首相は20日に「事件前にオープンAI社が関連情報を把握していたとする報道は、被害者の家族と全ての州民にとって極めて衝撃的なものだ」との声明を発表した。

(記事 高城玲)

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メキシコ麻薬王死亡で暴動発生、カナダ発着航空便は再開

 冬のバケーション先として人気のメキシコで麻薬カルテルのリーダー殺害をきっかけに混乱が起きた。

 報道によると、2月22日、麻薬王の一人ネメシオ・オセゲラ容疑者(通称エルメンチョ)が軍の作戦によって殺害され、その報復的措置としてカルテル構成員がメキシコ6州以上の地域で高速道路封鎖や商業施設への放火などの暴力行為を行った。暴動はカナダ人に人気のビーチリゾート、プエルトバヤルタのあるハリスコ州で始まった。ハリスコ州とナヤリット州では住民の自宅待機が呼びかけられた。

 カナダの航空各社はプエルトバヤルタやハリスコ州都グアダラハラの発着便を一時全便欠航した。

 カナダ外務省はメキシコ滞在中のカナダ人に「高い犯罪発生率および誘拐のリスク」があるとし「高度な警戒」を勧告した。また複数の州について、不要不急の渡航を避けるよう呼びかけた。23日夜には警告内容を更新、「2月23日時点で新たな重大事件は報告されていないが、今後も警戒地域やメキシコ国内の他地域でさらなる事件が発生する可能性がある」とした。

 しかし24日には、エアカナダ、ウエストジェット、エアトランザット、ポーター航空が定期便を再開、フレア航空も25日から再開した。カナダ外務省はプエルトバヤルタならびにグアダラハラにいるカナダ人に「航空券が確定していて、かつ安全な場合のみに」空港に向かうよう呼びかけた。

 アニタ・アナンド外務大臣は24日午前、報道陣に「メキシコの状況はより安定しつつある」と話した。しかし「その不安定さや変動性は地域によって異なる」とし、「現在、メキシコに滞在しているカナダ人には現地当局の助言に従うよう勧告している」と述べた。

 航空会社の定期便再開後にカナダ人が続々と帰国。当時の様子を伝えた。一方で、空港ではメキシコに出発するカナダ人観光客の姿も映し出されていた。

(記事 高城玲)

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BC州でも運転免許証をオンラインで更新へ

The Legislative Assembly of British Columbia, Victoria, Canada.
ブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリアにある州議事堂。

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は2月19日、運転免許証の更新をオンラインで完了できるよう法改正すると発表した。

 政府発表によると、ICBCのウェブサイトを通じて、運転免許証、BC Identification(BCID)、写真付きBC Service Cardのオンラインでの更新や再発行が可能になるという。

 対象は、「有効な運転免許証を紛失・破損・損傷した場合の再発行申請」「有効期限の延長以外に変更が不要な運転免許証の簡易更新」。

 運転免許証クラス1〜8のフル免許保持者が対象で、既存の免許証の更新・再発行をオンラインで申請できるほか、単体のBCID、単体の写真付きBC Service Card、運転免許証とBC Services Cardの一体型カードの更新・再発行も可能となる。

 ただし、クラス7の学習者(Learner’s Licence)は紛失・破損した免許証の再発行はオンラインで可能だが、更新には再試験が必要なため引き続き対面での対応となる。

 氏名や住所など免許証情報の変更がある場合も対面での手続きが必要となる。また、未払いの罰金やチケット、その他の違反、改善プログラムの要件がある場合は、オンラインで更新することはできない。

 オンライン更新のプロセスや利用資格の詳細は今後さらに検討される予定。改正案が可決され、関連する規則が整備されれば、2027年に運用開始される見込み。

 これにより、BC州もオンタリオ州やアルバータ州を含む8州と同様のサービスを提供することになる。

 対面での更新を希望する場合はこれまで通りICBCセンターでできる。

(記事 北野大地)

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カナダのセブンイレブンで日本風たまごサンド発売、メディアで話題に

セブンイレブン・カナダの店舗。File photo by Japan Canada Today
セブンイレブン・カナダの店舗。File photo by Japan Canada Today

 セブンイレブン・カナダ社は3月4日から、日本風「たまごサンド(The Tamago Sando)」を発売すると発表した。

 おなじみのマヨネーズ入りたまごサンドは日本のセブンイレブンのベストセラー商品。今回発売されるカナダ版も期待に応え、ケージフリー卵に日本のキユーピーマヨネーズ、そして新鮮な食パンを使用しているという。価格は5ドル。

 セブンイレブン・カナダ社副社長兼ゼネラルマネージャーのマーク・グッドマン氏はニュースリリースで、消費者からは日本のセブンイレブン商品をもっと取り入れてほしいという声が上がっていると説明。その中で、たまごサンドは「手に取りやすい価格でお客様のニーズに応える、当社の取り組みを象徴する商品」だと位置づける。今回の導入について、日本文化や日本旅行への関心が高まる中「理想的なタイミング」と発表している。

 「日本風たまごサンド発売」のニュースは、カナダの各メディアでも大きく取り上げられた。CBCニュース電子版は「今週、カナダ人が自慢できること」として現在開催中のミラノ・コルティナオリンピックのメダル獲得のほかに、「人によってはたまごサンドが発売されることかもしれない」と書き出し、「たまごサンドはカルト的な人気」とユーモアたっぷりに紹介した。

 またバンクーバー・サン紙電子版は、セブンイレブン・カナダ社エグゼクティブシェフのベニー・チェン氏にインタビュー。2年にわたるという「カナダ版たまごサンド」開発ストーリーを掲載している。

 アメリカではすでに昨年「日本風たまごサンド」を発売したという。ただ、本家の日本の商品とは違っていたことから賛否両論あったとか。カナダでは、より日本の「たまごサンド」に近い商品になるという。セブンイレブンはブリティッシュ・コロンビア州からオンタリオ州まで約500店舗を展開している。

(記事 高城玲)

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春節パレード、バンクーバー中華街で22日に開催

バンクーバー市中華街で開催される春節パレード。File photo by Japan Canada Today
バンクーバー市中華街で開催される春節パレード。File photo by Japan Canada Today
毎年バンクーバー市のチャイナタウンで開催される春節パレード。スタート地点はこの門が目印。File photo by Japan Canada Today
毎年バンクーバー市のチャイナタウンで開催される春節パレード。スタート地点はこの門が目印。File photo by Japan Canada Today

 バンクーバーに春を告げる一大イベント「Annual Lunar New Year Parade」が今年もチャイナタウンで開催される。毎年恒例の旧暦の正月を祝う春節パレードは今年ですでに第52回となる。中国系移民が多いバンクーバーでは、毎年多くの人が訪れ、中華街が盛り上がる。

 今年は2月22日(日)で、パレードは午前11時に中華街の入り口「ミレニアムゲート」(West Pender Street and Taylor Street)を出発、1.3キロメートルにわたり中華街をにぎやかに練り歩く。

 チャイナタウンはスカイトレインの駅も近く、バンクーバー市は公共交通機関や自転車などで来るよう呼び掛けている。

 当日は午前8時から午後5時まで一部交通規制も予定されている。車での通行だけではなく、バスルートも変更になる可能性があるため、トランスリンクのホームページを参照。https://www.translink.ca

第52回バンクーバー・チャイナタウンの春節フェスティバルパレードマップ。Image by the City of Vancouver
第52回バンクーバー・チャイナタウンの春節フェスティバルパレードマップ。Image by the City of Vancouver

(記事 北野大地)

BC州政府予算発表、記録的な赤字130億ドルで所得税率引き上げへ

BC州政府ベイリー財務大臣。2026年2月17日。From the Government of British Columbia on flickr February 17, 2026
BC州政府ベイリー財務大臣。2026年2月17日。From the Government of British Columbia on flickr February 17, 2026

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は2月17日、2026年度予算を発表した。「Securing B.C.’s Future(BCの未来を守る)」と名付けられた予算は、公共部門の大幅縮小、医療・教育サービスの強化、大規模公共事業の完了時期の延長、熟練労働者や天然資源関連プロジェクトへの支援策を柱としている。一方で、州予算の赤字は過去最大になる見込み。

 ブレンダ・ベイリー財務大臣は州経済について、アメリカの関税措置や住宅市場の減速などが要因と指摘。そして「(今は)やりたいことのいくつかを一時停止し、本当に必要なことに集中すべき時」とし、今回の予算について「極めて深刻な時代に向けた真剣な予算」と説明した。

 重点分野は医療、教育、安全。医療分野には今後3年間で28億ドルが新規投入され、メンタルヘルス・依存症治療、体外受精(IVF)へのアクセス拡大、医療従事者の増員などが含まれる。公的教育には、教師増員や特別支援体制強化のため3年間で6億3,400万ドルを投じる。安全分野では、再犯や暴力犯罪、財産犯罪を減らし、司法への迅速なアクセスを支援するため、3年間で1億3,900万ドルを追加で捻出。近年問題となっている恐喝事件対策にも予算配分する。

 また、経済活動促進目的の支出としては、天然資源・観光分野の許認可迅速化、熟練技術職プログラム、ビジネスへの投資促進策に予算を充てる。

 一方で収入については、全ての納税者に適用される最初の所得区分の基本税率を5%から5.6%へと引き上げる。これにより平均的な納税者で76ドルの増税となる。一方で税額控除で納税者の約40%は増税分は相殺されるとしている。

 また、評価額300万ドルを超える住宅に課される州の固定資産税や、投機・空き室税も引き上げられる。ベイリー財務相は「この政権下で、BC州は労働者や中間層にとって最も税負担の低い州の一つ」と述べ、「それが変わるわけではない」と強調した。 

 経費削減のため複数の公共事業は遅延となる。長期介護施設の建設、ビクトリア大学の学生寮建設、バーナビー病院の第2期工事などが含まれる。また今後3年間で15,000人の公共部門職の削減を行う。

 来年度の赤字は、今年度予測の96億ドルから133億ドルへと大幅に拡大する見通し。その後2年間も、121億ドル、114億ドルの赤字が見込まれている。

 ベイリー財務大臣は「これは緊縮予算ではない」と強調、赤字については構造的な改革を通じて削減していくとした。

(記事 高城玲)

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88歳女性、白昼路上で宝飾品を強奪され負傷

ニューウエストミンスター市警察ウェブサイトより
ニューウエストミンスター市警察ホームページより

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市に近いニューウエストミンスター市で、88歳の女性が宝飾品を強奪され、負傷する事件が起きた。高齢者を狙った白昼の犯罪に衝撃が広がっている。

 事件が起きたのは2月15日午後1時45分ごろ。ニューウエストミンスター市警察(NWPD)は、ダン・リー・アベニュー1200番地付近で高齢の女性を介抱していた通行人から通報を受けた。警察が女性に事情を聞いたところ、現場付近を歩いていた時に見知らぬ男が近づいてきて腕に着けていた宝飾品を無理やり引きはがしたという。その時に地面に突き倒され、けがを負った。

 報道では、被害女性は手に10針を縫うけがをして数カ所を打撲したと報じている。事件現場は女性の自宅の近くだった。

 スティーブ・クーナーBC州議会議員(保守党・リッチモンド=クイーンズボロー選挙区)は事件を映し出した動画をソーシャルメディアで共有した。動画には、男が杖で抵抗する女性を突き倒し、宝飾品を奪う様子が映し出されている。クーナー議員は公共の安全対策をさらに強化する必要があると訴えた。

 NWPD報道官アンドリュー・リーバー巡査部長はニュースリリースで「成人男性が自分の体格と力を使って、90歳(に近い)女性に危害を加えるというのは卑劣で臆病な行為だ」と発表している。

 NWPDは容疑者の特定を急いでいる。男は身長約180cm、がっしりとした体格で体重約120kg(推定)。ベージュ色のフード付きセーター、グレーのズボン、白い靴底の黒い靴を着用し、マスクを着けていた。情報提供は、604-525-5411へ(ファイル番号26-2730)。

(記事 高城玲)

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BC州北西部の乱射事件で追悼集会、カーニー首相やイービー州首相が参列

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州タンブラー・リッジで2月13日夜、2月10日に発生した銃乱射事件犠牲者の追悼集会が行われた。マーク・カーニー首相、メアリー・サイモン総督、デイビッド・イービーBC州首相をはじめ、連邦と州政府の多くの高官たちが参列した。

 タンブラー・リッジ市ダリル・クラコウカ市長は「今夜、私たちは悲しみの中で、コミュニティとしてここに集いました」と述べ、「計り知れない痛みを抱える家族に寄り添い、誰一人としてこの苦しみをひとりで背負うのではないと互いに思い起こすためです」と語った。

 連邦政府からは首相のほか、保守党ピエール・ポワリエブル党首、ケベック連合党イヴ=フランソワ・ブランシェ党首、NDP(新民主党)ドン・デイビス暫定党首、グリーン党エリザベス・メイ党首が並んで出席し、悲劇へのカナダの連帯を示した。

 カーニー首相は「皆さんの故郷にこうして共に立つことで、カナダ国民は皆さんと共にあり、これからも常に共にあるということを伝えたかったのです」と述べ、さらに、学校で亡くなった6人の犠牲者の名前を読み上げ、哀悼の意を表した。

 またイービー州首相は、ロックダウン下にあった教師や生徒の勇気ある行動について語り、「そうした英雄的な行動の中にこそ、この地域社会の回復の種があります」と話した。

 地域社会が大きな悲しみに包まれるなか、現在も事件の捜査は進んでいる。13日の会見で警察はタンブラーリッジ・セカンダリーでの銃撃について、ジェシー・ヴァン・ルーツェラー容疑者は特定の人物を狙っていたのではなく、無差別に攻撃したとみていることを明らかにした。

 また警察は現在、事件に関連して少なくとも銃4丁を押収している。2丁は容疑者自宅で、うち1丁は登録されていないショットガンで2人の殺害に使用されたと見ているが、以前に警察が押収して返却した銃ではなかったと説明。もう1丁については捜査中とした。学校で押収された2丁は、長銃1丁と改造ライフル1丁。前回の会見では改造短銃としていた。2丁とも以前に警察が押収した銃ではないと明らかにしたが、銃についての詳細は捜査中とした。

 当局は過去数年に、ルーツェラー容疑者のメンタルヘルスに関連して複数回自宅を訪問している。さらにBC州精神保健法に基づいて同容疑者は少なくとも2回身柄を拘束され、状況に応じて病院へ搬送されている。

(記事 高城玲)

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カナダ・BC州北東部の村で学校銃撃、容疑者含む9人が死亡

 ブリティッシュ・コロンビア州北東部の小さなコミュニティで学校銃撃事件が発生、容疑者1人を含む9人が死亡した。

 事件が起きたのはドーソン・クリークから北東約120キロにある人口約2,400人のタンブラー・リッジ。連邦警察(RCMP)が2月11日に記者会見した内容によると、2月10日午後1時20分ごろ(太平洋標準時)、警察にタンブラー・リッジ・セカンダリースクールで銃撃が行われているとの通報が入ったという。

 2分後に警察が駆け付けた時には銃声がしていたが、校内に入ると容疑者とみられる人物が死亡しているのを確認した。自死の可能性が高いという。校内では他に6人が死亡しているのを発見。さらに、近くの住宅で2人が死亡しているのを確認した。

 容疑者はタンブラー・リッジ在住ジェシー・ヴァン・ルーツェラー(18歳)。4年前に同スクールを退学。以前からメンタルヘルスで問題を抱え、警察が容疑者の自宅に行ったこともあったと説明した。警察の資料では同容疑者は女性として公表されたが、生まれたときの性別は男性だったとも明らかにした。

 今回の事件については同容疑者の単独犯行の可能性が高いという。現場では長銃1丁と改造された拳銃1丁を押収。銃の所有者や犯行との関係は調査中とした。容疑者は銃のライセンスを所持していたが2024年に失効しているという。

 犯行動機は現時点では不明で、特定の人物を標的にしていたのかも含めて、今後の捜査が必要と語った。

 学校での被害者は、39歳の女性教師、12歳の女子生徒3人、12歳と13歳の男子生徒2人。また住宅内で死亡していたのは、同容疑者の母親(39歳)と義理の弟(11歳)と公表した。住宅で2人を殺害した後、学校に向かったと見られている。

 けが人は、2人が重体または生命に関わるケガを負い、ヘリコプターで病院に搬送された。その他25人がけがを負って治療を受けたが命に別条はないという。

 この事件は、1989年12月6日にモントリオール市のエコール・ポリテクニークで女性14人が犠牲となった事件に次ぎ、カナダ史上2番目に死者数の多い学校銃撃事件となった。

 マーク・カーニー首相は国会で「国全体を衝撃に包んだ」と述べ、犠牲者とその家族に深い哀悼の意を示した。野党各党の党首も、学校で子どもたちが銃撃されるという惨劇に沈痛な面持ちで追悼の言葉を述べた。国会議事堂のあるパーラメント・ヒルと全国の連邦政府庁舎では今後7日間半旗を掲げる。

 BC州デイビット・イービー州首相は10日、11日と会見した。11日夜にはBC州ニーナ・クリガー公安大臣らと共にタンブラー・リッジに到着し、追悼の集いに参加した。BC州は12日に議会開始を宣言する施政方針演説が行われたが、通常は政府の方針を副総督が読み上げるが、今回はタンブラー・リッジの人々への追悼演説とした。

 13日にはカーニー首相らがタンブラー・リッジに行く予定。

(記事 高城玲、北野大地)

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