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Naomi Mishima

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ホワイトキャップス、FCダラスに劇的逆転勝利で西カンファ準決勝へ

大声援を送るバンクーバー・ホワイトキャップスのファン。FCダラス戦。2025年10月26日、BCプレース。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ
大声援を送るバンクーバー・ホワイトキャップスのファン。FCダラス戦。2025年10月26日、BCプレース。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ

 劇的な逆転勝利だった。MLSプレーオフ1回戦、FCダラスと対戦しているバンクーバー・ホワイトキャップスは10月26日の第1戦にホームで勝利して、第2戦のダラスに乗り込んだ。勝てば西カンファレンス準決勝進出が決まる。

 第2戦は大接戦となった。25分にダラスが先制した後、両チーム追加点がないまま90分を終えて0-1とダラスが1点リード。残り時間はアディショナルタイムの約5分。しかし、キャップスには5分あれば十分だった。コーナーのチャンスから93分にプリソがネット前混戦で押し込み同点に。そして勝敗はPK戦に持ち込まれた。

 ホワイトキャップスが1人目のミュラーから4人連続で決めたのに対し、FCダラスは2人目、そして4人目が失敗。この時点でホワイトキャップスの勝利が確定した。試合終了5分前まで1点を追いかけていたホワイトキャップスの劇的な逆転勝利で、西カンファ準決勝進出が決定した。

準決勝はBCプレースで11月22日

 西カンファレンス準決勝は、11月22日(土)BCプレースで行われる。対戦相手は西3位、韓国代表のソン・フンミン擁するLAFC。時間は未定で後日発表される。

 準決勝からは一発勝負。勝利したチームが西決勝に進出する。

(記事 三島直美)

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「アジア太平洋財団のカナダとアジアをつなぐ役割はこれからますます重要に」クリスティ・ナカムラさんインタビュー

東京のカナダ大使館で行われた式典であいさつするクリスティ・ナカムラさん。2025年5月22日、東京。写真提供 アジア太平洋財団トロント支局
東京のカナダ大使館で行われた式典であいさつするクリスティ・ナカムラさん。2025年5月22日、東京。写真提供 アジア太平洋財団トロント支局

 カナダとアジアを結ぶ重要な役割を担うカナダ・アジア太平洋財団(Asia Pacific Foundation of Canada)。ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市にヘッドオフィスを置き、オンタリオ州トロント市に支局を置く。

 今回は同財団中央カナダオフィス副会長のクリスティン・ナカムラ氏にトロントオフィスで今年4月に話を聞いた。ナカムラ氏は東京生まれの日系3世。外交官として在日・在韓カナダ大使館に勤務した経歴を持つ。

 いまカナダとアジアの関係はこれまでで最も緊密になっていると話す。

カナダ・アジア太平洋財団(APF Canada)について

 「アジア太平洋財団は1984年に設立されました。『議会の法令』によって政府が創設した団体です。2004年からは政府から完全に独立した非営利のシンクタンクとして活動しています。当時私はオタワで仕事をしていました。

 なぜ当時、財団が必要だとカナダ政府が決めたかというと、当時日本が世界で2番目の経済力を持っていたため、『これは日本との繋がりを深めていく必要がある』と判断して作った団体です。つまり最初は、日本との関係を深めたいという理由で作られた財団でした。その後は、数十年たって中国の台頭や、色々な面でアジアが強く大事なマーケットだという認識の下で、日本だけではなくて、アジア中との繋がりを深めていかなければならないということになりました。

 特に今、インド・パシフィックストラテジー(インド太平洋地域戦略)を2022年に政府が発表して、アジアがカナダの将来に関して重要だという認識を確認しました。その中で日本も重要な国と位置付けられています。

 そのためアジア太平洋財団は独立したシンクタンクですが、アジア中の状況やトレンドなどさまざまな方面から政府にアドバイスしています。

 色々な面で、本当にこの10年間ぐらいにアジアが重要になってきたので、財団の仕事も増えてきています。

 仕事の内容は多岐に渡っています。ヘッドオフィスのバンクーバーではリサーチ&ストラテジーの副会長がいてリサーチの方に力入れています。リサーチでは、経済はもちろん重要ですが、政治とか、いま特にセキュリティ問題も重要になって、ラウンドテーブルをしたり、セミナーを開催してます」

アジア初の事務所をシンガポールに開設

 今年5月にアジア初の事務所をシンガポールに開設した。カナダから最も近いアジア、日本ではなくシンガポールに開設したのにはアジア全体を俯瞰する目的があったという。

 「財団ができてから40年がたちますが、ずっとアジアのどこかに拠点を作りたいとお願いしていました。このインド・パシフィックストラテジーからの支援で、ようやくアジアのどこかにオフィスを作ることが実現することになりました。その場所を選定する中で、やはりインド・パシフィックストラテジーとしては、東南アジアとの繋がりを深めていかなければならないということで、オフィスは東南アジアのどこかに作ることになりました。それは、日本とか韓国とか、本当に重要なパートナーと一緒にコラボしながら、アジアに力を入れていこうというのが目的です。

 現在はカナダ国内にある財団はカナダ人への支援プログラムなどがありますが、今回シンガポールにオフィスが開設されたことで、法律的にシンガポールでのプログラムに対して支援金を出すことが可能になりました。つまり、アジア人にも援助ができるということになります。それは一つの大きなポイントです。日本の研究者が希望すればカナダ研究に援助できるということです。例えば、カナダに半年や1年間滞在して研究できたり、もしくはシンガポールのオフィスでもアジア人を集めてカナダ人とラウンドテーブルをしたり、ゼミをしたり、共同リサーチができたり、色々な面ですごく良くなると思います。

 アジアの中で、仕事とかコラボができるのではないかと思っています。これから色々と考えながらやっていこうと思っています。

 アジアに拠点を置くことでカナダとアジアの国々がもっとコラボできると思います。日本や韓国という友好国と一緒に、いまは少し政治的に関係が良くないインドも政治問題は別としてリサーチなどで、シンガポールを中心にすればもっともっとアジアと深く関係できるようになると思っています」

 カナダにとってアジアとは「インド太平洋地域戦略」が示すように、オーストラリアやニュージーランドなどのオセアニアも含む構想となっているという。将来的にもう少し範囲が広がる可能性もあると説明した。

カナダとアジアの関係について

 「この数十年間、中国が経済的にすごく強くなって、カナダだけではなく世界中が中国に注目したと思います。しかし、いま経済力だけではなくて、他の面で考え方が似てる、バリューが同じとか、そういうことも重要だということが分かってきたと思います。

 カナダと中国の関係で言えば、2018年にカナダ人2人(マイケル・スペーバーさんとマイケル・コブリグさん)が中国に拘束されました。それを機に再び人権も重要だという認識に変わってきたと思っています。

 だからカナダも他のヨーロッパの国も同じだと思いますが、経済だけに集中しては問題が出てくるということをよく分かったと思うんです。それで日本はもう何十年間、本当に強い経済的なパートナーですが、考え方も似てる、民主主義でもありますし、ルールを守る国です。アジア中でいま最もカナダにとって重要なパートナーは日本だということになってきていると思います」

 ただ、ナカムラ氏は、日本・韓国・中国の外務大臣が今年3月に会談したことは非常に良い兆候だと捉えている。「アジアでは色々な政治的な問題がありますが、こういう(トランプ政権発足による世界情勢が不安定な)時は一緒になって、考え方が似てるところもあると思うので、自分の国の政治問題はおいておいて、集中してコラボしながら、(トランプ関税)問題が出てきたのを3カ国で解決しましょうという考え方になったと思うんです。だから先日の外務大臣の会見はすごくHappy to seeでした。

 私は中国も他のアジアの国とコラボしなければならない時期に入ってきたと思うようになってきたと思います。中国のアプローチは色々あって、その場によって変わりますが、今回のトランプ政権の動きは誰にも分からない。だから中国も、日本と韓国と協力してやった方がと納得したのかもしれません。3カ国会談は中国から提案されたものですから。だからそういう時期になってきたんじゃないでしょうか」

カナダと日本の関係

 「(日本とは)色々な場面で多方向的にいつも話し合ったりしています。この2年間で日本から(カナダへの)投資も多く、特に去年のホンダ自動車(の150億ドル電気自動車工場建設計画)は大きな話題にもなりました。ただ(アメリカの)トランプ政権でアメリカ回帰政策がどう影響するかは気になるところです。それでも、政治的、経済的な色々な面でこの先にトランプ政権の影響が多少はあっても悪くはならないと思っています。むしろ少しずつ良くなると思います。

 アメリカの政治的な不安定さを考えると、カナダは安全な国、安定的な国ということで、企業もカナダの方に向いてくれるかなと思ったりもしています。だから日加関係はこの先はどんどん良くなっていくと思います」

 日加関係で言えば、政治的関係だけではなく、人の交流が盛んで、カナダを好きな日本人は以前から多いが、最近は日本を好きなカナダ人も増えてきていると感じる場面が多いという。

 「それは絶対にあります。財団で1年おきに行っている調査で、アジアの国の中で1番好きな国は?というシンプルな質問なのですが、私が財団に入ってから14年になりますが、その間でずっと1番は日本です。その傾向はもっと強くなると思います。なぜかと言えば、いま円安で日本への観光者が多く、日本の良さをソーシャルメディアでも色々な面でみんなが発信しています。それで、どんどん観光者が多くなる。特に若者が日本の良さをどんどん分かっていくと思いますので、すごく良い傾向だと思います。

 残念ながらビザの方はいま少し(カナダ政府が)抑えていて、それは政治的な政策があってのことなのですが、元々は移民でできた国で国民はダイバーシティ(多様性)に関してすごくプライドを持ってますので、また落ち着いたら徐々に上がるのではないかと思っています。

 (カナダへの)移民者は、70年代頃に多く入ってきた時期がありましたが、日本からは昔から少ないです。いまはワーホリや留学で来て日本に帰る人が多いですね。それでも、いまのワーホリがポピュラーになってから、若者の中にはカナダでビジネスをしたり、お店を出したりと、この10年間で多くなってきたので、その傾向は続いてほしいと思っています。だから、政府の政策なのでまだ分からないですが、そのうちに(移民政策については)落ち着いてくれることを期待します」

 経済的、政治的関係はもちろん重要だが、人と人との交流、特に将来を見据えた若者の交流が盛んなことはカナダにとっても、日本にとっても、良い影響を及ぼすと語る。

 「人と人との交流は絶対に大事だと思います。財団では日本の外務省が推進する『カケハシ・プロジェクト』のカナダ側の実施団体として協力しています。私は2011年に日本からカナダに帰国しました。その年には東日本大震災があって、カナダ大使館も色々と協力しました。そんな中で、外務省が支援への感謝の意味を込めて、北米、カナダとアメリカに『カケハシ・プロジェクト』を1年だけ実施すると決めました。

 ただ、1年間実施して、その良さや重要さが分かって14年間やっています。始まった当時は、カナダから日本に200人、日本からカナダに200人、交流がありました。いまは人数は減りましたが、続いています。若者の交流が重要だと外務省が認めたのだと思います。

 こうした若者の交流は絶対プラスになると思います。例えば、『カケハシ・プロジェクト』ではカナダ人の若者に日本を知ってもらいたいと多く行ってもらったのですが、これまでに1,000人くらいは行っていると思います。そういう若者が、外交官になったり、金融関係で活躍したりするだけでなく、日本ファンクラブを作って『絶対若者の交流は重要だ』って言っています。そういう話が広がっていけば外務省も止められないのではないかと思って。それを目指しているんですけどね(笑)。

 若者の交流というのは本当に重要なんです。以前はカナダ政府も日本人学生に対して奨学金支援を行っていました。残念ながらいまはなくなってしまいましたが。でも、カナダ政府から奨学金をもらってカナダで勉強できたという当時の学生さんは、いまでも日加関係のイベントなどに出席してくれています。『その時の感謝が忘れられない』って。支援といってもわずかな金額でしたけど、その感謝の思いがあっていまでも日加関係を深めたいという希望があると言っています」

  「カケハシ・プロジェクト」は、2013年に「対日理解促進交流プログラム」の一環として日本の外務省が、日本と北米(カナダ・アメリカ)との間で若者の交流促進を目的に始まったプロジェクト。カナダ側は高校生・大学生・ヤングプロフェッショナルを対象に交流を行っている。毎年、カナダ側のプログラムの企画・運営・実施はカナダ・アジア太平洋財団が行っている。

 人と人との交流という意味では、日系カナダ人にも日本を訪問してもらいたいと話す。ナカムラ氏は東京生まれの日系3世だが、5歳の時にはすでにカナダに移り、教育は全てカナダで受けたという。ただ大学入学前に1970年に開催された大阪万博に行ったことで日本への印象が変わったと話す。「すごい印象に残って。その時までは日本に興味がありませんでしたが、その時に日本は良いところだなと思って」。大学入学後は、日本語を学び、日本の政治経済やアジアについて勉強したという。「それから日本が大好きになって」と笑う。流ちょうな日本語を話し、日本の文化や慣習は両親から学んでいたため日本に赴任した時も特に戸惑うことはなかったという。

 自身も日本に行くまでは興味がなかったという経験を踏まえて2世、3世の人たちにもぜひ日本を知ってもらいたい、日系コミュニティと日本のかけ橋になれればと、日系コミュニティにも深く関わっている。

 今年5月には在日カナダ大使館で、オンタリオ州トロント市のカナダ日系文化センター・ファンデーションが設立した東日本大震災救援基金(JERF)からの東北3大学への寄付金贈呈式が行われ、ナカムラ氏が代表で出席した。JERFは震災後に被災地に寄付したり、支援が必要な大学生・大学院生へ集まった寄付金を奨学金として14年間に渡って支援したりしてきた。ここでも若者への援助と日系社会と日本をつなぐ役割を果たしてきた。

 「いまは日本の文化はすばらしいと日系の人たちも自分たちのルーツに関心を持っていると感じています。4世や5世といった若い人たちには日本はすごく人気なので、これからの日加関係は良い方向にいくと思います」と語った。

(取材 三島直美)

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モントリオールとその他のイベント情報

茶道裏千家淡交会モントリオール協会の外務大臣表彰:
10月19日、ウェストマウントの聖レオン教会での年次総会終了後、表彰状が内川総領事から同協会のクリスチアン・ドランジュヴィル会長に授与されました。50年に及ぶ同協会の活動に対するものです。おめでとうございます。
(写真は同協会提供)

モントリオール近辺での日本人・日系カナダ人関連の催し物などフェスティバル

餅つき:於日系文化会館、11月8日12:00-17:00、8155, rue Rousselot, Montreal, H2E 1Z7、
www.jcccm-cccjm.ca/?language=en
www.facebook.com/jcccmcccjm/
(jcccm_yh@bellnet.ca)

モントリオール国際旅行博
日本観光局(JNTO)トロント事務所を中心とした、日本コース出展、11月7日‐9日、Palais des Congrè, 1000 Place Jean-Paul-Ripelle,
https://salontourismevoyages.com/

巡回展「構造環境:もうひとつの日本ガイド」:日本に現存する建築・土木・ランドスケープなど80点の写真、テキスト、映像での紹介展示。11月20日‐2026年1月25日、Centre de design de l’UQAM, 1440 rue Sanguinet,
https://centrededesign.com

モントリオール植物園Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E.
https://espacepourlavie.ca/en/botanical-garden

日本庭園日本館:514-872-0607、9 :00 -17:00
https://espacepourlavie.ca/en/japanese-garden
(植物園内では中国庭園、先住民庭園での特別展示も行われています。)
・日本館展示「HIROSHIMA, Passing the Torch: a powerful exhibition」10月31日まで。

GARDENS OF LIGHT:11月2日まで。
園内をさまざまな照明で飾る夜の催し。日曜₋木曜18:00-21:00、金曜₋土曜18:00-22:00。オンラインでチケットが買えます。大人$23.75、65歳以上のシニア$21.50、学生(証明書提示)$17.50、子ども(5~17歳)$12.25
https://comm-espacepourlavie.ca/experiences/jardins-de-lumiere/?Codelang=En

IKEBANA INTERNATIONAL MONTREAL CHAPTER:
11月28日、小原流 Lynne Williams、Adrienne Doedelによるポインセチアのいけばな
Monkland Community Centre, 4410 Ave. West Hill、 Montreal、会費:$20。連絡先:田中和子 kazuko.dorangeville@gmail.com

RIVES-YUKI ISAMI:五老海幸(フルート)コンサート、
・11月29日(土)19 :30、Maison de la culture du Plateau-Mont-Royal 465, avenue du Mont-Royal Est, Montreal
https://montreal.ca/evenements/rives-yuki-isami-89596
・2026年2月8日(木)19 :30、Maison de la culture Maisonneuve 4200, rue Ontario Est, Montreal
https://montreal.ca/evenements/rives-yuki-isami-90554
・2026年3月28日(土)14 :00, Maison de la culture Mrie-Uguay, 6052 boul. Monk, 2階、
https://montreal.ca/evenements/rives-yuki-isami-89135
・2026年4月4日(土)19 :00, Le centre communautaire Victoria Hall, 4626 Rue Sherbrooke O, Westmount

その他の催し

モントリオール日系文化会館、8155, rue Rousselot, Montreal, H2E 1Z7
地下鉄:Jarry下車、バス197 E.
電話:514-728-1996、514-728-5580
www.jcccm-cccjm.ca/?language=en
www.facebook.com/jcccmcccjm/
(jcccm_yh@bellnet.ca)

(日系文化会館のニュースの引用についてはスーザン・レベックの了解を得ています。)

<図書館>
開館時間:日曜日・水曜日13:00 – 16:00 、木曜日10:30 -14:30、一度に借りられる冊数が10冊に。会館入口に売本コーナー(1冊$1、現金のみ)。

<KAIWA⁻ランゲージエクスチェンジ>:毎月の第2、第4日曜日(祝日のある週末以外)、13:30‐15:30。要会員登録 www.jcccm-cccjm.ca/?language=en

<シニア・ドロップイン>:
‐月に2回開催。要予約、ランチ代$10、参加予約必須。予約は開催3日前までに。
11 月13日、27日(木)10:30-14:00
申込先:reiko_leojp@yahoo.co.jp または514-728-1996まで。

<チームオレンジ>:11月19日(水)
11:00‐14:00、参加予約必須。連絡先:
mnishi_jamsnetcanada@gmeil.com

<和菓子作りボランティア募集>
上記のドロップインカフェでのボランティアに参加できる方、月に1~2度の予定。
連絡先:jcccm_yh@bellnet.ca

<遠藤さんの手作り納豆・味噌・大豆の販売>(会員限定):納豆(200g $4)、手作り味噌($6)、小粒大豆($8/2kg)、現金支払い、詳細:514-728-1996

<子どもクラブ>:各自弁当持参、参加費$1、問合せ:kodomoclub.montreal@gmail.com

・日系文化会館会員への会員優待プログラム:当館会員限定の割引サービスを提供してくださっている日系企業をサポートするために、この特典をぜひご利用ください。有効会員証を提示するだけで利用できます。サービスをご提供くださるのは、
Beauté Business, Brasserie San-O(Promo code「JCCCM10」₋パントリー製品10%割引)、 Kokoro Care Packages, Kyoto Fleurs, Misa Oku, Myofu-an Dojo, Thés Guru, Tokusen Store, Yen cuisine japonaise, Charyu, MTL Shamisen Project, Yamato Karate Academyの各企業です。

トロント

JCCCトロント: 6 Sakura Way, Toronto, ON, M3C 1Z5

・反田恭平ピアノコンサート:11月12日19:30
https://jccc.on.ca/event/2025/11/kyohei-sorita-concert-2025

・SAMURAI IN OUR CLOSET:11月30日、14:00
https://jccc.on.ca/event/2025/11/samurai-our-closet

JSS(ジャパニーズソーシャルサービス):
会員登録をすると、オンラインでの講座などにも参加できます。https://jss.ca/en/

国際交流基金トロント日本文化センター:E-libraryで日本の本、マンガや雑誌などを読めます。
https://jf.overdrive.com/
https://tr.jpf.go.jp/

ケベック市

日本ケベック友好協会:
www.facebook.com/associationdamitiequebecJapon/

・ランゲージ・エクスチェンジ(仏語-日本語):ラヴァル大学院生が主催するオンライン・ランゲージ・エクスチェンジが、毎週土曜日朝8時(カナダ東部時間)から開催されています。
www.meetup.com/en-AU/canasian-station/
問い合せ先:Pascal Paradis pascal.paradis.2@ulaval.ca

オタワ市

Kimono Fashion Show:11月1日、Canadian Museum of History, 100 Laurier Street, Gatineau, QC
https://ojca.ca/2025/09/14/kimono-fashion-show/

一般のフェスティバル

モントリオール

LA GRANDE DEGUSTATION 2025:SAQによる今年の葡萄酒の試飲イベント、11月6日-8日
https://lagrandedegustation.com/

MUNDIAL MONTREAL 2025:ミュージックタレントのブティックでのフェスティバル。11月18日‐21日
www.mundialmontreal.com/en/

SALON DU LIVRE MONTRÉAL 2025
フランス語の本の著者による諸行事と書籍の展示即売、11月14日‐23日
www.salondulivredemontreal.com/

MTL À TABLE:参加レストランでの食事のフェスティバル、11月16日まで。
https://mtlatable.mtl.org/en

FESTIVAL INTERNATIONAL BACH MONTRÉAL : 恒例のバッハ国際音楽祭。11月15日‐12月10日
https://festivalbachmontreal.com/?gad_source=1&gad_campaignid=22687374449&gclid=Cj0KCQjw_rPGBhCbARIsABjq9cco6M733lELh1Xjy9o8TyF4AzidwrOR5ORRret0ZABH79a0fsZDgp8aAorwEALw_wcB

映画:

CINEMANIA FESTIVAL:ケベックと国際映画各100本ずつを上映する映画祭。11月4日‐11日。CCI:Centre Cinéma Imperial, 1430 Rue de Bleury
https://festivalcinemania.com/en/news/appel-a-soumission-de-courts-metrages-pour-la-31e-edition

MONTREAL INTERNATIONAL DOCUMENTARY FILM FESTIVAL(RIDM):国際ドキュメンタリーフィルムフェスティバル、11月20日‐30日。https://ridm.ca/en
CQ : Cinémathéque Québécoise, 335 boul. De Maisonnneuve est

トロント

Toronto International Festival of Authors (TIFA) :作家のフェスティバル、Margaret Atwoodも出席、10月29日‐11月2日、https://festivalofauthors.ca/

オタワ

OTTAWA CHAMBER FEST:11月4日、22日、29日、2026年2月14日、3月6日、3月25日 https://www.chamberfest.com/series/2025/concert-series-2025-26/

展覧会・展示

MONTREAL MUSEUM OF FINE ARTS: www.mbam.qc.ca/en/ (MMFA)
Decorative arts, design pavilionでの展示再開

-FROM THE FUNCTIONAL TO THE FABULOUS, 600 Years of Decolative Arts and Design:9月31日から。
-KENT MONKMAN:History is Painted by the Victors:2026年3月8日まで。
-MARIE-CLAIRS BLAIS: Streaming Light:2026年1月4日まで。
‐美術館アクティビティ サイト:www.mbam.qc.ca/en/calendar/?filters=7

MAC:Musée d’art Conemplain de Montréal http://macm.org/ (改装中)展示はPVM, Place Ville Marieで。

-In Praise of the Missing Image:2026年3月8日まで。
Graphic Worlds:
Outdoor mural:2026年1月31日まで。
-Online Workshops:
https://macm.org/quoi-faire-au-mac/#activites

MCCORD STEWART MUSEUM:www.musee-mccord-stewart.ca/fr/expositions/
-Africa Fashion:2026年2月1日まで。
-Aunties Work-The Power of Care:2026年5月24日まで。

MUSÉE POINTE-À-CALLIÈRE, cité d’archéologie et d’histoire de Montréal : https://pacmusee.qc.ca/en/
-Alley-oop, An Interactive Adventure:2026年1月11日まで。
-Montréal Night Life, 2026年2月15日まで。

PHI FOUNDATION FOR CONTEMPORARY ART:https://phi.ca/en/
-Josèfs Ntjam :Swell of Spæc(i)es:2026年1月1日まで。
-Manuel Mathieu: Unity in Darkness:
2026年3月8日まで。
-Keiken: Sensory Oversoul, 2026年3月8日まで。

市外

NATIONAL GALLERY OF CANADA:wwwgallery.ca/ NGC、オタワ
-IN RELIEF: THE WORK OF DORA DE PÉDENY-HUNT(1913-2008)、2026年4月12日まで。
-THINGS WHICH ARE PER SE CONTINUOUS: THE MICHAEL NESBIT COLLECTION, WINNIPEG:12月14日まで。
-PUCKER UP! The Lipstick Prints of Joyce Wieland:11月26日まで。
-FOCUS SERIES:2026年6月まで。
-JIN-ME YOON: HONOURING A LONG:2026年3月まで。

OTTAWA ART GALLERY:オタワ
OAG https://oaggao.ca/whats-on/
-GROTTO:2026年2月8日まで。
-CHAOS BLOOM-TIDAL WAVE:2026年6月6日まで。
-VISIONS AND VIEWS : LANDSCAPE AND VIEWS IN FIRESTONE COLLECTION OF CANADIAN ART:2026年1月11日まで。

ROM:www.rom.on.ca/en/ 、トロント
‐SAINTS, SINNERS, LOVERS And FOOLS-300 Years of Flemish Masterworks。2026年1月まで。

オンライン展示
‐AFTERSHOCKS-Japanese Earthquake Prints:
‐The Burgess Shale, Bluewhale Discoveredなど。
www.rom.on.ca/en/exhibitions-galleries/exhibitions/aftershocks-japanese-earthquake-prints

ART GALLERY OF ONTARIO、トロント。https://ago.ca/exhibitions
-Yayoi Kusama’s Infinity Mirrored Room-LET’S SURVIVE FOREVER:2026年5月まで。
-Joyce Wieland:Heart On、2026年1月4日まで。
-Painted Presence: Rembrandt and his Peers:2026年2月1日まで。
-Naoko Matsubara:展示中
-Kazuo Nakamura:展示中

JFT(Japan Foundation Toronto):https://tr.jpf.go.jp/
-HIROSHIMA APPEALS: A Poster Exhibition of Global Message:12月20日まで。

コンサート・パフォーマンス

ORCHESTRE SYMPHONIQUE DE MONTRÉAL:音楽監督 Rafael Payare,
www.osm.ca/fr/
www.osm.ca/en/season-25-26/

ORCHESTRE METROPOLITAIN:
2025‐2026 Season
https://orchestremetropolitain.com/fr/concerts/sortileges-symphoniques/?show_date_id=9090

ORHHESTRE CLASSIQUE DE MONTRÉAL:https://en.orchestre.ca/

BOURGIE CONCERT HALL:BCH www.mbam.qc.ca/en/bourgie-hall/

GRANDS BALLETS CANADIENS https://grandsballets.com/en/
(日本人ダンサーがいます。)
-The Nutcracker, 12月12‐30日
14:00、19:30、SWP、Place-des-Arts
$197‐232

OPÉRA DE MONTRÉAL:
www.operademontreal.com/en
Janáček’s Jenůfa :11月22日19 :30、27日19 :30、30日14 :00、SWP、$30‐154
https://operademontreal.com/en?gad_source=1&gad_campaignid=672193426

DANSE DANSE:https://www.dansedanse.ca/en

TANGENTE DANSE: https://tangentedanse.ca/

CENTAUR THEATRE: https://centaurtheatre.com/prices-subscriptions/

CENTRE SEGAL : www.segalcentre.org/en/hom

市外

オタワ

NAC‐National Art Centre
https://nac-cna.ca/en/season、オタワ

・MOZART, SHOATAKOVICH, & HAYATO AUMINO:角野隼斗がモーツァルトのピアノコンチェルト「戴冠式」をNACオーケストラと共演。11月12日、13日20:00、Southam Hall
https://nac-cna.ca/en/event/38406

トロント

TORONTO SYMPHONY ORCHESTRA
今シーズンのカレンダー。
https://www.tso.ca/concerts-and-events/calendar

永田社中:(和太鼓)
Nagata Shachu, https://nagatashachu.com/

・コンサート:12月6日20:00、
Harbourfront Centre Theatre,
Fleck (231 Queens Quay West, M5J 2G8トロント ON)
https://harbourfrontcentre.com/event/oto-no-nami-sound-waves/

講座、講習、ワークショップ

和太鼓:Stephen Chan
onikenbai.mtl@gmail.com
www.instagram.com/onikenbai.mtl

AU PAPIER JAPONAIS:店舗のみ営業、火曜‐土曜11:00-17:00、APJ
www.aupapierjaponais.com/index.php

宮本食品店:日曜ワークショップ:すし、味噌造り、練切菓子、抹茶、https://miyamotomontreal.com/
MF

日本の踊り:こまちモンレアル、練習の問合せは、
mtlkomachi@gmail.com
514-886-8129

三味線ワークショップ:JacintheのMTL三味線プロジェクト、問合せ先:Jacinthe
info@mtlshamisenproject.com

茶道裏千家淡交会モントリオール協会:chadomontreal@hotmail.com

-小西真美子(宗真)指導、許状取次可(初級から上級)、市内、ウエストアイランド教室、514-630-0260 mamikoni54@hotmail.com
-クーパー達子(宗立):全級、昼間、夜間、514-934-0410

古流松藤会: kazuko.dorangeville@gmail.com

草月流いけばな清美会:連絡先:Alain Carriere, Alain.carriere@hotmail.com

桃扇書道教室(JCCCM):
師範シマード桃扇(美紀子)
水曜:10:00‐12:00ラブレックホール
土曜:10:00‐12:00地下集会室
tosen.shodo@gmail.com 514-298-4966

書道教室(NDG)有元合歓
稽古日:月曜日13:30-16:30 (月3回)
連絡先:arimotoakiko@gmail.com

和田翠苑書道教室:LaSalle、ダウンタウン教室。和田扶美、514-750-3543、438−939−5643
info@japaneseshodo.com
www.japaneseshodo.com

間由加里陶器アトリエ:陶器ワークショップ、ギフトの注文承りなど。Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9、514-483-4547
www.potteryhazama.com

Makiko Hicher:陶器制作、
www.facebook.com/makikohicher/

ORIGAMI MONTREAL:問合せ:
origami@sympatico.ca

LANGUAGE TEA TIME:NUMA INSTITUTE、月曜—仏語、木曜‐英語、水曜‐日本語、15:30-17:30。

武道

志道館柔道クラブ:中村浩之指導、毎日、全クラスを指導 http://shidokanjc.ca/?lang=en

CLUB JUDO METROPOLITAN INC:http://club.judo.com/

CLUB DE JUDO HAKUDOKAN INC: http://judohakudokan.com/

マギル剣道クラブ:Christian D’Orangevilleほか指導
https://mcgillkendoclub.wordpress.com/

モントリオール剣道クラブ:戸井田健寿七段ほか、指導
www.montrealkendoclub.com/index.php?l=en

志道館剣道・合気道クラブ:www.shidokanmontreal.ca/

市外

HEATHER MIDORI YAMADA: www.ARTyamada.com/

JSS ONLINE PROGRAM:https://jss.ca/en/services/programs/online-programs/

映画

モントリオールの映画館、上映作品の情報:www.cinemaclock.com/qc/montreal/
https://hotdocs.ca/festivals/hot-docs-festival

Cinéma Public: Casa d’Italia, 505 Jean-Talon E. https://cinemapublic.ca/?gad_source=1&gad_campaignid=13288483102&gclid=EAIaIQobChMI9NGjytrCkAMVuUhHAR3r3DDWEAAYASAAEgI9VfD_BwE

映画祭(前出)
CINEMANIA FESTIVAL:11月4日‐11 日 https://festivalcinemania.com/en/news/appel-a-soumission-de-courts-metrages-pour-la-31e-edition

MONTREAL INTERNATIONAL DOCUMENTARY FILM FESTIVAL(RIDM):国際ドキュメンタリーフィルムフェスティバル、11月20日‐30日。https://ridm.ca/en

トロント

Cine FAM-Women of Colours: 11月6日‐8日、https://cinefam.ca/

JFT Theater:国際交流基金による日本映画の配信が無料で行われています。フランス語字幕の映画もあります。https://en.jff.jpf.go.jp/

イベント会場

AGO Art Gallery of Ontario, 317 Dundas St. W.
APJ Au Papier Japonais, 24 Av. Fairmount O., 514-276-6853
AQHP Agora de l’Assemblée nationale du Québec Hôtel du Parlement、1045, rue des Parlementaires, Québec
BCH Bourgie Concert Hall, 1339 Sherbrooke W.
BDM Biodome of Montreal, 4777 Pierre-de Coubertin
BNM Basilique Notre-Dame de Montréal, 110 Notre-Dame W.
CCI Centre Cinéma Imperial, 1430 Rue de Bleury
CCL Centre Communautaire de Loisirs Sainte-Catherine d’Alexandrie, 1700 Atateken
CI Casa d’Italia, 505 Jean-Talon E.
CQ Cinémathéque Québécoise, 335 boul. De Maisonnneuve est
DZB Dazibao, 5455 de Gaspé Ave., suite 109 (GF)
IM Insectarium, 4581 rue Sherbrooke E.
JCCC Japanese Canadian Cultural Centre, 6 Sakura Way, Toronto
JCCCM Japanese Canadian Cultural Centre of Montreal, 8155 Rousselot Street, 514-728-1996
JFT The Japan Foundation, Toronto, 2 Bloor St. E., 3rd Floor of Hudson Bay Centre, suite 300, 418-782-2277
LC La Cenne, 7755 boul. Saint-Laurent, suite 300
LN Le National, 1220 Ste-Catherine E, 514-845-2014, http://lenational.ca
MAC Museum of Contemporary Arts, address →PVM
MCC Monkland Community Centre, 4410 West Hill, NDG
MBG Montreal Botanical Garden, 4101 Sherbrooke E., Japanese Pavilion, 514-872-0607 pavillon_japonais@ville.montreal.qc.ca
MCSM McCord Stewart Museum, 690 Sherbrooke St.W., 514-861-6701
MF Miyamoto Foods, 382 Victoria, 514-481-1952
MMFA Montreal Museum of Fine Arts, 1410 Sherbrooke W.
MSM Maison symphonique de Montréal, 1600 St-Urbain
NAC National Arts Centre, 53 Elgin, Ottawa, 613-947-7000 ext. 565, 1-888-991-2787
NGC National Gallery of Canada, 380 Sussex Dr., Ottawa, 613-234-6306
OAG Ontario Art Gallery, 50 Mackenzie King Bridge, Ottawa
OSM Orchestre symphonique de Montréal, 260 Maisonneuve W., 514-842-9951, www.osm.ca
PAC Pointe-à-Callière, 350 Place Royale
PDA Place des Arts, 175 Ste-Catherine W., 514-842-9951, www.pda.qc.ca
PDC palais des congrès de Montréal1001 Pl. Jean-Paul-Riopelle
PHIC PHI Centre, 451 & 465 rue Saint-Jean
PRT Planetarium Rio Tinto Alcan, 4801 Pierre-de Coubertin
PVM Place Ville Marie
ROM Royal Ontario Museum, 100 Queen’s Park, Toronto, 416-586-8000, www.rom.on
RTH Roy Thompson Hall, 60 Simco St., Toronto
SPF Studio Pottery Hazama, 7255 Rue Alexandre #103, Montreal, QC H2R 2Y9
SWP Salle Wilfrid Pelletier, PDA
TM Thèatre Maisonneuve, PDA
YW YWCA Westmount, 4585 Sherbrooke W.

バンクーバー国際マウンテン映画祭(VIMFF)で雪崩に巻き込まれた日系カナダ人を巡るドキュメンタリー映画「1910: The Uncovering」を上映

 バンクーバー国際マウンテン映画祭(VIMFF)で、1910年にブリティッシュ・コロンビア州で起きた雪崩事故に巻き込まれた日系カナダ人たちの物語を追う日本人スキーガイドとビジネスマンの友情を描いたドキュメンタリー映画「1910: The Uncovering」が上映されます。

 ワールドプレミア上映となる11月12日の上映会以外にも、オンラインでも視聴可能です。

1910: The Uncovering
(27 mins | Canada | 2025)

劇場上映情報

日時:11月12日(水)7:00‐10:00 pm
会場:Rio Theatre(1660 East Broadway, Vancouver, BC)
ウェブサイト・チケット情報:https://vimff.org/film/1910-the-uncovering/
(11月12日のオープニングでは、8本のドキュメンタリーが上映され、「1910: The Uncovering」もその中の1本として上映)

オンライン視聴情報

視聴可能日時:11月19日12:00 pm ~12月14日11:59 pm(PST)
ウェブサイト・チケット情報:https://vimff.org/show/online-adventure-show/
“Adventure Show”のカテゴリーで上映される8本のうちの1本として上映。

DIRECTOR: Chad Townsend
LANGUAGE(S): English, Japanese | SUBTITLES: English

あらすじ(ウェブサイトより翻訳)

長年にわたり、カナダを横断する唯一の交通手段は一本の鉄道だった。カナダをつなぐこの鉄の帯は、高く雪深く予測不能な山々を越えて建設された。1910年3月、ロジャーズ峠の頂上で発生した悲劇的な雪崩は、今なおカナダ史上最悪の雪崩災害とされている。線路上の雪を除去しようとしていた鉄道作業員58名が犠牲となり、その大半は日本人だった。暗い夜の最中、反対側からさらに大きな雪崩が襲ったのだ。

このドキュメンタリー企画では、現在の意外な二人の友情にも焦点を当てている。バンクーバー中心部のビジネスマンと、日本生まれのスキーガイド。目的や癒しを求める思い、そしてこの出来事の謎や不正義を探る情熱によって彼らは結びついた。

制作中には、1910年の犠牲者のひ孫が東京から訪れ、チームを驚かせた。

上映会のお知らせです!『ある家族の肖像〜被爆三世代の証言〜』

テレビ朝日の「報道ステーション」を立ち上げた上松道夫監督によるドキュメンタリー映画で、このバンクーバーでの上映が海外初上映になります。

広島で被爆した一人の男性、その娘、そして孫へと継承された負の遺伝子。科学的には放射能の影響が3世代へ引き継がれると証明はされてはいませんが、現実には二世や三世で病気に苦しむ人たちはたくさんいるのです。そのほとんどの人が声を上げずに、差別を恐れ、病気の苦しみにただ無言で戦っているのです。

この家族は、そういう現実の中で、実名をあげ、顔を隠すことなく映画の中で思いを語っています。たくさんの方々に見ていただき、核の解明されない恐ろしさを知っていただきたい。そして、戦後80年経った今も、戦争を知らない世代が向き合わなければならない身体を通しての戦争体験、そして、20代の3世が癌とどのように向き合い、未来を思うのかを見ていただきたいロードムービーです。

監督が挿入の音楽にこだわり、言葉ではなく音楽で語りたいと言わしめた音楽を提供した作曲家でありジャズピアニストである金谷康佑氏のピアノ演奏と、映画に出演した二世である鈴木カオル氏のトークショーも行います。映画は英語の字幕付きです。

▶︎上映日時 2025年11月22日(土) 開場13:00 開演13:30 終演16:00

13:30〜 映画『ある家族の肖像〜被爆三世代の証言〜』(60分)英語字幕付き
14:45〜 金谷康佑ピアノ生演奏+鈴木カオル(二世)のトークショー

▶︎場所 日系文化センター・博物館(Nikkei National Museum & Cultural Centre)

▶︎参加費 $10(会員) $15(非会員)

▶︎予約 お申し込みはこちらからお願いします https://00m.in/xoFSU

▶︎共催/後援 日本カナダ商工会議所共催・バンクーバー広島県人会後援・日加トゥディ(メディアスポンサー)

日系クラフトフェア

手仕事が紡ぐ、あたたかい贈り物。

2025年 11月15日(土)と16日(日)
10:00-17:00

日系文化センター・博物館 6688 Southoaks Crescent, Burnaby
入場料: 大人5ドル [18歳未満、65歳以上、NNMCC会員は入場無料]

80以上のクラフトと食べ物ブースが集います。無料のキッズコーナーやドロップイン・プログラムもお楽しみいただけます。

<バンクーバー日系人合同教会から11月のお知らせ>

  • バンクーバー日系人合同教会はすべての人に開かれた教会です。キリスト教会が初めてという方も大歓迎です。聖書や信仰に関心がある方は牧師に相談ください。ZoomやIn Personでお会いすることもできます。
  • 毎週日曜日午前11時から12時日本語で礼拝を行っています。聖書についての話しを聞き、讃美歌を歌い、礼拝後は軽食を囲み交流の時を持っています。ワーキングホリデー、留学生の方々の情報共有も行われています。
  • 日英バイリンガル礼拝のお知らせ。
    11月9日(日)午前11時より、お亡くなりに家族、友人(召天者)を覚えての礼拝をします。お写真がありましたらお持ちください。
  • オンラインZoomで聖書を読む会(火曜、水曜)があります。聖書を読むことに興味がある方はお問い合わせください。
  • ボランティアしてみませんか?
    ダウンタウンイーストサイドのホームレスは、必要とされる方々に手渡すサンドイッチ作りと食料品の配布するボランティアを募集しています。木曜日午前9時から教会に集合、現地で11時頃から手渡しします。ご都合に合わせての参加も可能です。
  • 結婚、葬儀、その他の人生相談をお伺いします。

お問合せ:604-618-6491(テキスト可)、vjuc4010@gmail.com  牧師 イムまで
住所:4010 Victoria Dr, (Between 23rd and 25th Ave East), Vancouver

  • Zoom(ID 5662538165、パスコード1225)
    ホームページ、Facebook “バンクーバー日系人合同教会”で検索

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

サレーNorthwood 合同教会 日本人会衆礼拝
11月16日(日)午後2時より。
住所:8855 156 St, Surrey, BC, V3R 4K9
お問い合わせ:604-618-6491(テキスト可)イム、kuniokazaki98@gmail.com 岡崎まで 

日本カナダ商工会議所、設立22周年を迎え第22回年次総会を開催

2025年10月10日、バンクーバーにて日本カナダ商工会議所(Japan Canada Chamber of Commerce/JCCOC)の第22回年次総会(Annual General Meeting)が開催されました。今年も会員企業、個人メンバー、関係者が多数集まり、前年度の活動・会計報告、新年度の計画発表が行われました。

本会は2003年に設立されて以来、ビジネス・文化・教育・観光を通じて日本とカナダを結ぶ活動を続けており、今回の総会ではその歩みと未来への展望が力強く語られました。

会長挨拶

冒頭の挨拶では、6年間会長を務めたサミー高橋氏が登壇。会の歴史と設立者/初代会長である小松和子氏らの功績に触れながら、「JCCOCの使命は、ビジネスをはじめとする多様な交流を通じて日本とカナダをつなぐことにある」と改めて強調しました。また「今期は持続可能でより開かれた組織づくりのために、今後の体制と運営方針を見直す」と述べ、会員への感謝を述べました。

理事紹介

今年度の運営理事12名が紹介され、それぞれの役職が発表されました。会長はサミー高橋(Sammy Takahashi)、副会長にはケーシー 若林(Casey Wakabayashi)氏、疋田 拓也(Takuya Hikita)氏とウィットレッド 太朗(Taro Whitred)氏。その他に、入谷 伊都子(Itsuko Iritani)氏、宮鍋 健樹 (Kenki Miyanabe)氏、田尻 純一(Junichi Tajiri)氏、鈴木 美和(Miwa Suzuki)氏、吉川 英治(Eiji Yoshikawa)氏、加藤 真理(Mari Kato)氏、渡部 句美子(Kumiko Watabe)氏、悠治 マトソン(Yuji Matson)氏が理事として名を連ねています。名誉理事にはパトリシア・ベーダー – ジョンソン(Patricia Bader-Johnson)氏が紹介されました。

会計報告

会計担当の入谷氏より、2024年7月〜2025年6月期の財務報告が行われました。本年度も健全な財政運営が維持されており、主要な収入源は会費および各種イベントの収益であることが説明されました。支出は保険料、事務費、寄付金などが中心であり、朝日野球チームやニューウェストミンスター高校音楽プログラムへの寄付も実施されました。長期負債はなく、安定した財務運営が確認されました。

会員報告

2025年度の会員数は個人会員29名、法人会員28社、計57名。前年から引き続き増加傾向にあり、文化・教育・観光など多様な分野の会員が活動に参加しています。

活動報告

活動報告は宮鍋健樹氏より行われ、4期にわたる多彩な取り組みが紹介されました。

第1四半期(2024年7月〜9月)

税務セミナー、文化交流パフォーマンスの歓迎会、守口市(大阪)との姉妹都市高校バンド交流支援などを実施。また、「つなぐ塾」では年間を通して8回のセミナーと文化祭を開催しました。

第2四半期(10月〜12月)

お笑い芸人あらぽん氏によるひょうたんアート・ワークショップ、メンタルヘルスウェビナー、クリスマスパーティなどを実施。同パーティでは第4回 Kazuko Komatsu Award 授賞式が行われ、ケーシー若林氏と鈴木美和氏ら6名が表彰されました。

第3四半期(2025年1月〜3月)

リーダーシップ・ワークショップ、防災セミナー、全米ボクシング殿堂入りの吉川英治氏による特別講演などを開催。また、UBCとCareer-tasu との共催によるJapan Connect Fairには28社、500名以上が参加し、過去最大規模の成功を収めました。

第4四半期(4月〜6月)

早稲田大学長谷川教授による起業セミナー、居合道実演、戦後80年記念イベントなど文化・教育・社会貢献活動を展開。さらに、子ども向け創作ワークショップやネットワーキング交流会も実施されました。

監査済み財務諸表承認・理事承認

監査担当の悠治マトソン氏が登壇し、前年度の監査済み財務諸表が承認されました。続いて、2025-26年度の12名の理事体制が正式に承認されました。

新年度計画

副会長のウィットレッド太朗氏が新年度の展望を発表。今年は個々の理事による活動に加え、商工会主導のプロジェクトを強化していく方針を示しました。

主な計画として、Japan Connect, Career & Networking Fair(UBC学生団体との共催)、日加スタートアップ&投資カンファレンス(2026年6月予定)、パウエル街地域再生プロジェクト(Kintsugi Associationとの協働)などが挙げられました。これらを通じて、地域社会・文化・経済の架け橋としての役割をさらに強化することが期待されます。

閉会の挨拶

副会長の疋田拓也氏が登壇し、「急速に変化する時代の中で、柔軟さと確固たる価値観を両立させ、質の高い交流機会を創出していきたい」と力強く述べました。「皆さまのご支援のもと、JCCOCはさらに強く成長してまいります」と結び、第22回年次総会は盛会のうちに幕を閉じました。

懇親会

総会後のディナーでは、在バンクーバー日本国総領事館より経済担当領事、木山雅之氏が挨拶を行い、日加両国の経済協力とスタートアップ連携の重要性を述べました。

続いて、George Sim氏が自身の半世紀にわたる日本との交流をテーマにゲストスピーカーとして登壇。長年にわたり千葉市とノースバンクーバー市の青少年交流を通して姉妹都市活動に貢献してきた経験が紹介され、若者との文化交流にまつわる心温まるエピソードが共有されました。

最後にサミー高橋氏より、12月開催予定のパウエル街再生支援イベントやクリスマスランチなど、今後のイベント予定が共有されました。

おわりに

設立22周年を迎えたJCCOCは、日加両国の絆を深める懸け橋として、これまで培ってきた基盤をさらに発展させながら、より開かれた交流の場を築いていくことを確認しました。次年度も、持続的な成長とネットワークのさらなる広がりが期待されます。

著者: 西田珠乃
撮影: 乘峯良輔
寄稿: 日本カナダ商工会議所

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「スマッシュマシン」~投稿千景~

エドサトウ

 映画『スマッシュマシン』が公開となり、それを見た友から「エドさん、主人公と一緒に出ていますよ」と連絡があった。この映画に出演したのは、もう一年も前のことで、この映画はどうなっているのか気になっていた時なので、息子と一緒にダウンタウンの映画館にでかけた。街路樹の並木道もすっかり色づき、朝から冷たい小雨が降る中、車で映画館に出かける。映画は12時半からだけれど、駐車場の心配もあり、早めに出かければ、まだ映画館は開いておらず、近くのコーヒーショップに寄り、コーヒーと昼食を兼ねた食事を食べていたら、瞬く間に時間は過ぎてしまい、慌てて映画館に戻ると、もう映画が始まるという時間であった。最初はスポンサーの広告の映像が流れていたが、まだ時間が早いのか席はガラガラであった。

 ここ最近は、映画館で映画を楽しむことは無いので、きわめてエキサイティングな楽しい映画鑑賞の日であった。

 映画はアメリカで有名なプロレスラーの物語で、彼が東京ドームでの格闘技の大会に出るために飛行機に乗ると、たまたま日本へ行く飛行機の中で席が隣同士で少しばかり会話をするという場面に僕が出てくるだけのことであるが、たまたま、運よく出演させてもらったということである。

 この映画のオーディションを受けた時、多くのバンクーバーの日本人の方が来ていて、皆台本をもらい、熱心にセリフを覚えている様子であった。しかし、ぼくの貰った用紙にはセリフはなく、どうなっているのかと思い、係の人に聞けば、オーディションの時は、自己紹介などをしてくださいとのことであり、何も特別にすることもなく、順番を待っていた。たまたま、昔の友がいたので、「プロレスの映画だと、レスリング、特に女子の部はオリンピックで人気があるから、うまくゆけばヒットするかもしれないね!」などと話をしていた。

 時間が来てオーディションの部屋に入ると大勢の人が仮のセットの回りにいた。僕は自己紹介のつもりで中に入ると、いきなり英語の台本を渡されて「これを覚えて、やってください」といきなりに言われて、様子が違うので、少々焦りだした。後で分かったことであるが、この映画の30代前と思われる若い監督が自ら相手役となり、オーディションの撮影をしたが、どうも英語の場面で、「R」の発音がうまくゆかないけれど、日本語の部分は、それなりうまくできて、自分なりに「まあまあかな?」と思っていたが、半年が過ぎても連絡もないので、少々あきらめてきたころに撮影の案内が来た。

 当日は、夕方からの撮影予定なので、道が混む前の早めに郊外の現場に行くと、係の人が「今日はスケジュールが遅れているので、もう一度、後から来てほしい」と言う。そして、「この時間帯は撮影クルーの集合時間で、君はもっと後でいいよ」と言われて、少々不安となるが、一旦、自宅に戻り一休みをして、また撮影現場に行くと、車の駐車場所が無いので係の人に言うと、別の場所を用意してくれて、一安心をして近くのトレイラーハウスの役者の個室に落ち着き、用意してきた本などを読み始める。しばらくして用意されてあるスーツに着替えて待機していると係のADさんが来て、「撮影は予定より遅くなるので、先に食事(映画の世界ではランチというらしい)にしてください」と言う。となりの個室に、以前一緒に映画に出たKさんがいるので一緒にキッチンカーに行き食事をもらい、部屋で美味しくいただき、その料理の出来栄えに感心もしたりした。

 となりの知人のKさんは、僕の後の撮影なので、彼と遅くまで世間話をしていたら、9時過ぎに声がかかり、撮影現場の控室に移動する。長い北国の夏の陽も暮れてすっかり真っ暗になった部屋の太い配線ケーブルが何本もころがる床をそろりと待合室に移動して、出番を待つ。やがて、ADさんに呼ばれて撮影現場のセットに行くと、監督が「エド、僕のことを覚えているか?」と声をかけてくれた。オーディションの時、僕の相手役をやった人なので良く覚えていたが、英語のセリフの「R」の発音に苦労したから、少しばかり快く思っていなかったが、オーディションの時、彼は役者かと思っていたが、ここに来たら、彼が映画監督で指示を出しているのは、意外であったが、彼のお陰で、また撮影にこれたと思えば、嬉しくもあった。

 この日の撮影場面が映画に出てくるのであるが、人間のつながりは妙なものである。

 撮影が終わり自宅に帰りついたのは、深夜の1時ごろであった。

投稿千景
視点を変えると見え方が変わる。エドサトウさん独特の視点で世界を切り取る連載コラム「投稿千景」。
これまでの当サイトでの「投稿千景」はこちらからご覧いただけます。
https://www.japancanadatoday.ca/category/column/post-ed-sato/

「霜始降*朝の足音硬くなり」

カナダde着物

第76話
*フィルム撮影と着物*

 朝の空気は澄みわたり、庭先の植物の葉に白い粒が光ります。それが露から霜に変わる時、冬に向かっていくのを感じます。

 グレーターバンクーバー界隈にお住まいの皆さまは、美しい紅葉を楽しまれていることでしょう。赤く染まる木々と夕焼け、そして雨のシーズンを迎える鼠色の空は、秋の終わりと冬の気配が重なり合います。

「Sunset @ 6:04 pm in Richmond BC」Manto Artworks
「Sunset @ 6:04 pm in Richmond BC」Manto Artworks

 今年も住宅街やショッピングモールでは、ハロウィンの賑やかなディスプレイが目を楽しませてくれています。今年は、我が家に何人の子どもたちが訪ねて来てくれるでしょうか。

 「Trick or Treat!」という元気な声が近所に響くと、平和のありがたさをしみじみと感じます。子どもたちの笑顔が、この街にも、世界にも、長く続いてほしいと願わずにはいられません。

 一年の終わりを少しずつ意識しながら、穏やかな時間を積み重ねていきたいものです。

「Autumn colour in Vancouver 2025」Manto Artworks
「Autumn colour in Vancouver 2025」Manto Artworks

*今日の着物*Today’s Kimono

「フィルム撮影と着物」

 私が初めてフィルム撮影で着付けの仕事をしたのは、20年ほど前の『FANTASTIC FOUR 2』という映画でした。日本の結婚式のシーンで、参列者の着付けを担当しました。

 日系のサイトで着付師を募集しており、翌日の朝4時集合と知らされたのは、前日の午後10時のことでした。

 着物に関しては、カナダにいても週に一度は自分で着ていますし、人に着付ける仕事も少しずつ始めていましたので、何とかなるだろうと思っていました。ですが、撮影の着付けや補助となると事情はまったく異なりました。

 私は日本でもカナダでもドラマや映画の制作経験は全くなく、現場では右往左往してしまいました。

 用意された着物や小物も十分に揃っておらず、これまでの知識と経験を総動員して、必死に着付けたことを覚えています。

 それでも、十分な準備がない中でプロダクションが日本人の着付師を雇ってくれたことは、日本人としてとても嬉しく、誇らしく感じました。

 北米で放送されるドラマや映画での着物のシーンはそう多くありません。ですが、日本人の皆さんが違和感なく観られ、作品のストーリーに集中できること、それが衣装部で着物を担当する者の使命だと思っています。

 その後、昨年放送された『SHOGUN』を含め、いくつかの作品で着付けを担当し、2年前には『AKASHI』という作品に着付師として参加しました。この作品は今月開催されたバンクーバーフィルムフェスティバルで上映されました。

 撮影はバンクーバーと東京で行われ、カナダ人と日本人の俳優やクルーが合同で制作しました。日本で活躍されている俳優やクルーの皆様と関われたことは、大変貴重な経験となり、勉強になりました。

 普段、お寺での着付けとは異なり、撮影現場での着付けは全く別のものです。作品の中で着物が持つ意味は深く、衣装はその人物が言葉を発しなくても背景や性格を表す重要な道具です。

 着付けの仕事をするたびに、「こうすればよかった」「あのときの判断は適切だったのだろうか」と振り返ることが多くあります。

 反省と学びを重ねながら、少しでもより良い仕事ができるよう努めている日々です。

 近年、バンクーバーで撮影に関わるお仕事をされる方も増えているかと思います。通い慣れた道が映画の中で他の街として登場したり、知り合いがエキストラで映っていたりするのは、日本では味わえない楽しみです。

 秋の夜長には、バンクーバーで撮影された作品をゆっくり観るのも良いかもしれません。

「バンクーバーでよく見かけるフィルム撮影の看板」 コナともこ
「バンクーバーでよく見かけるフィルム撮影の看板」 コナともこ
「VIFF『AKASHI』上映会 Playhouseにて 2025年10月5日」コナともこ
「VIFF『AKASHI』上映会 Playhouseにて 2025年10月5日」コナともこ

*参照*

暦生活
https://www.543life.com
霜始降しもはじめてふる:氷の結晶である、霜がはじめて降りる頃。昔は、朝に外を見たとき、庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われていました。そのため、霜は降るといいます。

VIFF
https://viff.org

日加トゥデイの記事から
VIFF日本映画特集「映画ならではの多様な日本文化に触れる」
映画「あかし」がVIFFでワールドプレミア!吉田真由美監督インタビュー
「国宝」と「あかし」VIFF2025観客賞を受賞

AKASHI
https://viff.org/whats-on/viff25-akashi

「着物語り」
コナともこさんが着物の魅力をバンクーバーから発信する連載コラム。毎月四季折々の着物やカナダで楽しむ着こなしなどを紹介します。
2020年8月から連載開始。第1回からのコラムはこちらから

コナともこ
アラ還の自称着物愛好家。日本文化の伝道師に憧れ日々お稽古に励んでおります。
14年前からコキットラム市の東漸寺で「和の学校」を主宰。日本文化を親子で学び継承する活動をしております。

年間を通じて季節の行事に加え、お寺での初参り、七五三祝い、十歳祝い、元服祝い、二十歳祝い、結婚式、生前葬、お葬式などの設えと装いのお手伝いもさせていただいております。

*詳しくはコナともこ までお問い合わせ下さい。tands410@gmail.com
東漸寺は非営利団体で、和の学校の収益は東漸寺の活動やお寺の維持の為に使われています。

カナダ人の夫+社会人と大学生の3人娘がおり、バンクーバー近郊在住。

和の学校ホームページ https://wanogakkou.jimdofree.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/wa_no_gakkou_tozenji/
フェイスブック https://www.facebook.com/profile.php?id=100069272582016

東漸寺Tozenji Temple https://tozenjibc.ca/

コナともこ
Facebook https://www.facebook.com/tomoko.kona.98
Instagram https://www.instagram.com/konatomoko/?hl

「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks
「東漸寺🌸春🌸2024」Manto Artworks

予防接種と薬局DX

 今年もインフルエンザ・COVIDの予防接種のピークシーズンがやって来ました。皆さんは、もう接種を受けられましたか?

 私の薬局では今年は少し特殊な状況が生まれています。ギブソンズには2軒の薬局がありますが、そのうち1軒が「人手不足のため、一切の予防接種を行いません」と宣言しました(と患者さんが教えてくれました)。さらに、毎年恒例だったパブリックヘルスユニットによる集団接種も見送りとのこと。つまり、私が勤務するロンドンドラッグスが町で唯一の接種拠点という形になってしまったから大変です。

 これはビジネス的には追い風に見えるかもしれませんが、現場は人手と時間のやりくりが勝負です。予防接種業務自体は、過去16年間も続けてきたので目新しいことはありませんが、これまで他の場所で接種を受けていた方々が一気に私の薬局に流れてくるとなれば、例年以上に気を引き締めて臨む必要があります。

 ただ、人の気合いで仕事が回っていたのは昔のこと。最近では、人手不足を補い、薬剤師が専門性に集中できるよう、薬局のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しています。私の店舗でも、この1、2年の間にいくつかのシステムが導入されましたので、紹介したいと思います。

 まず、お薬の用意が完了した際にテキストメッセージ(SMS)を送る機能です。従来は、希望する患者さんにお薬ができた旨を電話でお知らせしていたものが、テキスト送信で済むようになり、この作業は1秒もかかりません。薬局が患者さんに電話をかける時間を節約し、逆に患者さんが「お薬できていますか?」と確認の電話を入れる手間の両方が省け、双方の負担が軽減し、利便性が向上したと思います。

 また、セントラルフィル(Central Fill)というシステムも取り入れられました。店舗で入力・監査まで行った処方データを、本社にある大規模調剤センターに送り、機械が計数・包装・ラベル貼付までを行います。調剤済みの薬が店舗に送られたのち、最終照合して患者さんに渡すという流れで、いわば社内アウトソーシングです。

 ブリスターパック(朝・昼・夕・就寝の仕切り包装)の作成には、10年以上前からセントラルフィルが利用され、「機械で作る+スタッフが目視で確認する」の二重チェックで運用してきました。しかし、昨年新たに本社に導入されたマシーンでは、画像認識機能によるコンピューター監査が行われるようになりました。具体的には、原薬ボトルのバーコードで薬品名、規格、ロット、有効期限を照合し、各マス目の錠剤はカメラ画像で形と色、薬の数を自動判定します。どこかに不一致があれば機械が自動停止し、スタッフが再確認します。

 最近は、これに加えてバラ錠を正確に数えてバイアルに充填する巨大な自動調剤機もセントラルフィルで稼働を始めました。患者さんが、電話やアプリでオーダーしたリフィル処方せんを、セントラルフィルの自動調剤機で調剤し、翌日には薬が用意できるという仕組みが出来上がりました。店舗レベルでは患者さんの対応により多くの時間を割くことができ、また反復的な計数作業の量を減らすことにつながっています。

 もちろん、すべての薬がセントラルフィルで調剤されるわけではありません。当日ピックアップ、調製・混合が必要な薬、冷蔵・冷凍品、麻薬などの規制薬、在宅向けの細かなオーダーなどについては、店舗レベルで対応していますのでご心配なく。

 最後に、お薬保管場所検索システムです。これは準備済みのお薬に専用クリップを装着し、ピックアップ時に患者さんの情報を入力すると、該当の薬が光や音で所在を知らせてくれます。これで薬局スタッフが「できている薬を探す時間」を大幅に短縮。バーコード照合で薬の取り違いも未然に防げ、またレジ前での待ち時間が減りますから、スタッフと患者さん双方のストレスを軽減できます。

 これらの工夫は、薬剤師が本来担う相談・服薬指導・予防接種に集中できる環境づくりに直結します。ピックアップのワークフローを最適化すると、エラーが減ってスピードが上がり、最終的にサービスの質を上げることができます。DXは時間を生む強力な味方で、私自身この流れが大好きです。人とテクノロジーが協働することで、大量の処方を正確かつ効率的に処理し、患者さんの声に耳を傾ける時間を増やすことができるからです。

 今後私が楽しみにしているのは、AIによる処方入力支援と問題検出です。日本では一足先にQRコードで処方せんの内容をコンピューターに取り込むシステムが普及していますが、ここはカナダでも追いつきたい領域です。さらなるDXにより薬物治療上の問題を素早く見つけて解決し、より安全で満足度の高い治療に貢献できれば、薬剤師としては本望です。もちろん、テクノロジーの進化に置いていかれないよう、私自身もアップデートを続け、また予防接種も頑張っていきたいと思います。

*薬や薬局に関する一般的な質問・疑問等があれば、いつでも編集部にご連絡ください。編集部連絡先: contact@japancanadatoday.ca

佐藤厚(さとう・あつし)
新潟県出身。薬剤師(日本・カナダ)。 2008年よりLondon Drugsで薬局薬剤師。国際渡航医学会の医療職認定を取得し、トラベルクリニック担当。 糖尿病指導士。禁煙指導士。現在、UBCのFlex PharmDプログラムの学生として、学位取得に励む日々を送っている。 趣味はテニスとスキー(腰痛と要相談)

お薬についての質問や相談はこちらからお願い致します。https://forms.gle/Y4GtmkXQJ8vKB4MHA

全ての「また お薬の時間ですよ」はこちらからご覧いただけます。前身の「お薬の時間ですよ」はこちらから。

NSLバンクーバー・ライズがプレーオフ進出 岡本選手「すごいワクワクしています」

試合後にファンと一緒に記念撮影する岡本。2025年7月24日、バーナビー市。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
試合後にファンと一緒に記念撮影する岡本。2025年7月24日、バーナビー市。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
左サイドから上がっていく岡本選手。カルガリー・ワイルドFC戦。2025年9月6日、スワンガードスタジアム。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ
左サイドから上がっていく岡本選手。カルガリー・ワイルドFC戦。2025年9月6日、スワンガードスタジアム。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ

 ノーザンスーパーリーグ(NSL)初代チャンピオンの座をかけて11月からプレーオフが始まる。今年開幕したカナダ女子プロリーグは6チームで、上位4チームがプレーオフに進出。バンクーバーを本拠地とするバンクーバー・ライズFCは3位でレギュラーシーズンを終え、2位のオタワ・ラピッドFCと対戦する。

 ライズには今年7月から加入した岡本祐花選手が所属する。初めての海外チームでプレーオフ進出となった岡本選手は、日本ではプレーオフという制度がなかったため、「緊張感を持ったプレーオフの試合は大学生の時以来とかなので、すごいワクワクしてます」と今から楽しみにしていると言う。

 現在は、プレーオフ第1戦に向けてチームとして練習をする中、岡本選手自身は「攻撃の面で勝たないといけない試合が続くと思うので、いかにゴールに近づけるかが大事だと思っていて、クロスとかが上がるタイミングとかにフォーカスして今は練習をやっています」と話す。ポジションはディフェンダーだが、攻撃時にはゴール前に上がってシュートも放つ。フィジカルが強い選手が多い中で「なるべく捕まらないように」とうまくかわしていると笑う。

 「ここ(バンクーバー)に来るって決めた時から、本当に最初のリーグチャンピオンになりたいっていう思いは持ってきたので」と思いは強い。レギュラーシーズン首位は逃したが、「プレーオフでチャンピオンになれるチャンスが残ってるので、本当にチャンピオンになれるようにみんなでがんばりたいです」と語った。

後半から激しい雨となったカルガリー・ワイルドFC戦。2025年9月6日、スワンガードスタジアム。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ
後半から激しい雨となったカルガリー・ワイルドFC戦。2025年9月6日、スワンガードスタジアム。撮影 斉藤光一/日加トゥデイ

 NSLプレーオフは11月1日にモントリオール(Stade Boréale)で、AFCトロント(1位)とモントリオール・ローゼズFC(4位)で開幕。4日にバンクーバー(Swangard Stadium)でライズとラピッドが対戦する。

 ホーム&アウェイで、11月8日にはオタワ(TD Place)でライズ対ラピッドが、9日にトロント(York Lions Stadium)でAFCトロント対ローゼズが対戦する。トロントには木﨑あおい選手が所属している。決勝は11月15日。NSL初代チャンピオンが決定する。

 全試合、CBCもしくはTSNで中継される。https://www.nsl.ca/

プレーオフ日程(時間は現地時間)

11月1日 12pm モントリオール対トロント
11月4日 7pm バンクーバー対オタワ
11月8日 3pm オタワ対バンクーバー
11月9日 2pm トロント対モントリオール

チームメートに指示を出すAFCトロントの木﨑あおい選手。バンクーバー・ライズ戦で。2025年7月24日、バーナビー市。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today
チームメートに指示を出すAFCトロントの木﨑あおい選手。バンクーバー・ライズ戦で。2025年7月24日、バーナビー市。Photo by Koichi Saito/Japan Canada Today

(取材 三島直美)

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