
Naomi Mishima
自力整体 2025年1月~4月
ご自身の身体と向き合う時間、身体と対話する時間、そんな時間を持つことが、病気の予防・治療効果につながります
『最新の自力整体をお届け致します』
★日系センター対面Real教室 単発参加・初心者参加も大いに歓迎 !
◎金曜日クラス 1月10日(金) ・24日(金) AM10:30~11:30
19日(日)日曜日90分ゆっくりクラス AM11:30~13:00
◎金曜日クラス 2月7日(金) ・21日(金) AM10:30~11:30
16日(日)日曜日90分ゆっくりクラス AM11:30~13:00
◎金曜日クラス 3月7日(金) ・21日(金) AM10:30~11:30
16日(日)日曜日90分ゆっくりクラス AM11:30~13:00
◎金曜日クラス 4月11(金) ・25日(金) AM10:30~11:30
20日(日)日曜日90分ゆっくりクラス AM11:30~13:00
★Web教室 (好評配信中❢❢❢) サンプル動画あります
(月)・(木)の夕方クラス
(木)・(土)の朝のクラス
(週1回、1回90分 休憩時間5分込み)
★Zoom配信ではなく、Web苦手な方も簡単❢ さらに効果的★
詳細・お問い合わせはお気軽に、、、
☎ 604‐448-8854
jirikiseitai.canada@gmail.com
Webサイト https://jirikiseitai-canada.jimdofree.com/
「笑いヨガ」で初笑い ~笑いながら全身を鍛えよう~
謹んで新春をお祝い申し上げます。旧年中は、「日本語認知症サポート協会」の講演会等にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今年のお正月も、ご家族やご友人と共に、楽しくお過ごしになられた事と思いますが、お腹の底から笑いましたか?
私たちは、大人になり歳を重ねるほど、笑わなくなります。子供は、1日におよそ400回も笑うのに、大人は10回から20回。その回数は、歳を重ねるほど減っていくそうです。
笑いを体操にした「笑いヨガ」。2025年も、これまで通り「オンライン de Café」にて続けていきます。免疫力の向上、血行促進、脳の働きの活性化、自律神経のバランス調整、リラックス効果、ストレス解消など、「笑いヨガ」には様々な健康効果がありますが、とにかく楽しく笑い、幸先良く一年をスタートしましょう。
奮ってご参加ください。
~ ~ ~ ~ ~ ~ 詳細 ~ ~ ~ ~ ~ ~
「オンライン de Café」
「笑いヨガ」で初笑い ~笑いながら全身を鍛えよう~
日時:
カナダ: 2025年1月23日(木) 午後8時から午後9時
日本: 2025年1月24日(金) 午後1時から午後2時
会場:Zoom参加費: 無料
参加申し込み:https://forms.gle/r5qcGcs672hH3JKo7
申し込み締め切り:2025年1月21日(火)
お問い合わせ:orangecafevancouver@gmail.com
主催:日本語認知症サポート協会(Japanese Dementia Support Association)
*お申し込みいただいた方には、開催日前日までに、当日の参加方法をご案内いたします。
「カナダ“乗り鉄”の旅」第20回 異色の「トランプ」案件!?心温まるVIA鉄道カナダの命名劇
大塚圭一郎
アメリカの前大統領の要職にありながら数多くの暴言を吐いて国民を「分断」させ、2020年の大統領選での敗北を受け入れずに連邦議会議事堂の襲撃事件を扇動したとして刑事被告人になったドナルド・トランプ氏が今月20日に復帰する。隣国カナダが「アメリカの51番目の州になるのは素晴らしいアイデアだ」と併合への意欲を示したり、地元先住民のたっての希望で改名されたアメリカ西部アラスカ州の北米大陸最高峰デナリ(標高6190メートル)を旧称の「マッキンリー」に戻す意向を表明したりと、相手の自尊心を平然と傷付ける傲岸不遜な姿勢にはただあきれるしかない。しかし、同じ「トランプ」つながりでも、VIA鉄道カナダの手にかかるとこれほどまでに心温まる命名劇へと一変する―。
【VIA鉄道カナダ】カナダの都市間旅客列車を運行する国営企業。本社は東部ケベック州モントリオール。現在は貨物鉄道に特化しているカナディアン・ナショナル鉄道(CN)とカナディアン・パシフィック・カンザス・シティー(CPKC)が切り離した旅客鉄道事業を引き継ぎ、1977年に発足した。カナダ10州のうち東部ニューファンドランド・ラブラドル州、プリンスエドワードアイランド州を除く8州を走る。慢性的な赤字で、2023年12月期決算の本業の損益を示す営業損益は5億1220万カナダドル(約562億円)の赤字だった。VIA鉄道カナダは貨物鉄道が保有する線路を借りて列車を走らせているため、優先される貨物列車のあおりを受けて遅れることが多い。
側線の名称が「チェルシー」に改名
VIA鉄道の旅客収入の約8割を稼ぎ出している主力区間が「ケベックシティー―ウィンザー回廊」だ。カナダ東部のオンタリオ州のウィンザー、国内最大都市のトロント、首都オタワ、ケベック州モントリオール、ケベックシティーなどをつないでおり、VIA鉄道としては比較的多くの列車が走るため利便性が高い。

とりわけトロント―オタワ間とトロント―モントリオール間の列車は中核で、これらの一部が停車するのがブロックビル駅(オンタリオ州)だ。駅の近くにあり、列車が待避する際に使われる側線の名称が2022年12月、近くの通りにちなんだ「スチュワート」から「チェルシー」へ改名された。側線の脇には、白地に黒い文字で「VIA Chelsea」と記した看板が立てられた。
「チェルシー」は近くに住む女性、チェルシー・カデューさんの名前に由来する。カナダ放送協会(CBC)などによると、難病のスタージ・ウェーバー症候群を患っているチェルシーさんは治療を受けるためにトロントまで列車に乗っていた。それがきっかけに鉄道好きとなり、2010年ごろから父親に連れられてブロックビル駅の周辺を訪れ、VIA鉄道の列車を引っ張るディーゼル機関車を運転する機関士らとあいさつするのがほぼ日課となった。

チェルシーさんが決まって持ち歩いているのがトランプだ。機関士にトランプの中からお気に入りのカードを選んでもらうと、チェルシーさんはそれを暗記した。そして機関士が列車を動かしてやって来た次の機会には、お気に入りのカードを高く掲げてあいさつするようになった。
例えば「ジャック(J)とスペード」のカードが好きな機関士が運転する列車が近づいてきた場合、チェルシーさんは「Jとスペード」のカードを機関車の方に見せる。すると、自分の好きなカードを覚えてもらった機関士は喜び、警笛を鳴らして応じるという光景が日常化した。
列車無線から日々名前が
難病を患っても前向きな気持ちを忘れず、笑顔で出迎え続けてきたチェルシーさんにVIA鉄道の機関士らは「特別な贈り物」を用意することを会社側に提案した。それが側線の改名で、会社側はこのアイデアを受け入れた。
側線に命名されると、列車無線でも「チェルシーに入線」などと名前を日々呼ばれることになる。機関士らの善意を理解した会社側に対し、携わった機関士からは「これは大変なことで、会社側の決断に敬意を表する」との声が出た。
2022年12月21日に現地で新たな看板の除幕式が開かれた。VIA鉄道のマイケル・ブランクリー鉄道事業担当副社長は「私たちは地域社会と周囲の人々の生活に良い影響を与えることを目指している」と説明し、機関士らとチェルシーさんとの交流はその模範例になっているとの認識を示した。
一足早いクリスマスプレゼントを受け取った形のチェルシーさんは「ありがとう」と謝意を表明。「素晴らしい機関士の皆さんと会い、話していると本当にうれしくなる」と強調し、トランプを携えて機関士らの出迎えを続けると語った。
機関士のマイク・オリファントさんは、チェルシーさんの姿を見ることが「私の行程のハイライトになっている」と笑みを浮かべた。そして「チェルシーさんは常にハッピーで、前向きなエネルギーであふれている。率直に言って、世界にはチェルシーさんのような人がもっと必要なんだ」と力説した。
アメリカでは元国務長官の名前を埋葬!?
翻ってアメリカでは2024年4月に共和党所属の下院議員7人が、全日本空輸(ANA)の羽田空港と結ぶ直行便も発着している首都ワシントン近郊のワシントン・ダレス国際空港(バージニア州)を「ドナルド・J・トランプ国際空港」へ改名する法案を出した。

ダレス空港はアイゼンハワー政権で国務長官を務めた故ジョン・ダレス氏の功績をたたえて名付けられている。ダレス氏に対する敬意の象徴を葬り、価値があるとは到底思えないトランプ氏のために“強奪”しようというのだから開いた口がふさがらない。トランプ氏の歓心を買おうとして法案を出した茶坊主議員も、改名案について「とても光栄だ」と交流サイト(SNS)に臆面もなく書き込んだトランプ氏も何と恥知らずで、何と浅ましく、何と卑しいことかと怒りを通り越してあきれるほかない。
VIA鉄道のブロックビル駅の近くに設置された「VIA Chelsea」の看板は、「トランプ」つながりであってもダレス空港の改名法案とは対極的な真の友情と思いやり、そして心からの敬意が込められている。
「アメリカ第一主義」を掲げて他国からの輸入品に高い関税を課すと脅し、経済力を行使してカナダを併合するという暴言でカナダ人の顔に泥を塗るトランプ氏が世界最大の経済大国のリーダーに返り咲く世界は「分断」が進み、閉塞感が高まるのではないかと深く憂慮せざるを得ない。
そんな闇が浮き彫りになればなるほど、看板に記されたチェルシーさんの名前は輝きをさらに増していくことになりそうだ。そして、「世界にはチェルシーさんのような人がもっと必要なんだ」というオリファントさんのメッセージを世界に問いかけていくことになるのではないだろうか。
【筆者より】新年あけましておめでとうございます。本年も「カナダ“乗り鉄”の旅」をご愛読賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。本稿に示された視点や見解は筆者個人のものであり、所属する組織や日加トゥデイを代表するものではありません。

共同通信社元ワシントン支局次長で「VIAクラブ日本支部」会員の大塚圭一郎氏が贈る、カナダにまつわる鉄道の魅力を紹介するコラム「カナダ “乗り鉄” の旅」。第1回からすべてのコラムは以下よりご覧いただけます。
「カナダ “乗り鉄” の旅」

大塚圭一郎(おおつか・けいいちろう)
共同通信社経済部次長・「VIAクラブ日本支部」会員
1973年、東京都生まれ。97年に国立東京外国語大学外国語学部フランス語学科を卒業し、社団法人(現一般社団法人)共同通信社に入社。2013~16年にニューヨーク支局特派員、20~24年にワシントン支局次長を歴任し、アメリカに通算10年間住んだ。24年9月から現職。国内外の運輸・旅行・観光分野や国際経済などの記事を多く執筆しており、VIA鉄道カナダの公式愛好家団体「VIAクラブ日本支部」会員として鉄道も積極的に利用しながらカナダ10州を全て訪れた。
優れた鉄道旅行を選ぶ賞「鉄旅(てつたび)オブザイヤー」(http://www.tetsutabi-award.net/)の審査員を2013年度から務めている。共同通信と全国の新聞でつくるニュースサイト「47NEWS(よんななニュース)」や「Yahoo!ニュース」などに掲載されている連載『鉄道なにコレ!?』と鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」(https://www.47news.jp/column/railroad_club)を執筆し、「共同通信ポッドキャスト」(https://digital.kyodonews.jp/kyodopodcast/railway.html)に出演。
本コラム「カナダ“乗り鉄”の旅」や、旅行サイト「Risvel(リスヴェル)」のコラム「“鉄分”サプリの旅」(https://www.risvel.com/column_list.php?cnid=22)も連載中。
共著書に『わたしの居場所』(現代人文社)、『平成をあるく』(柘植書房新社)などがある。東京外大の同窓会、一般社団法人東京外語会(https://www.gaigokai.or.jp/)の広報委員で元理事。
ベテランになっても学び続けます!
2024年の12月はあっという間に過ぎ去り、気づけば新年を迎えていました。仕事に追われてコラムの締切をすっかり逃してしまった私ですが、それでも温かく受け入れてくださった日加トゥデイの三島様に感謝申し上げます。読者の皆様、2025年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2024年を振り返ると、私にとっては学びの多い一年でもありました。カナダで薬剤師として16年間に渡り同じ薬局に勤めてきた私が、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)のFlexPharmDプログラムの一環として、2件の薬局での実習をする機会があったのです。
「なぜベテラン薬剤師が実習生?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。実際、私自身も「学位取得のためとはいえ、今さら他の薬局に行って新たに学ぶことがあるのだろうか?」と半信半疑でした。しかし、実際に体験してみると、なかなかどうして面白いではありませんか。
まず1件目のノースバンクーバーにある食料品店内の薬局では若手薬剤師たちの薬学的管理スキルが印象的でした。最近の若い薬剤師の多くはPharmD(Doctor of Pharmacy:私が現在目指している学位)であり、薬物治療に関する実践的な教育をみっちりと受けています。彼らが学生時代に一生懸命取り組んだのと同様に、私は実習中に薬学的ケアプラン(薬学的管理を行うための詳細な計画書で、薬剤師が患者の薬物療法を最適化するために使用するもの)の作成に取り組みましたが、これがなかなか大変でした。患者さんの疾患の概要や薬物選択の根拠を詳細に書き出し、治療上の問題点を洗い出して解決策を提示する一連のプロセスを文章化するのは、予想以上に時間と労力が必要でした。
今から17年前に、カナダで薬剤免許を取得するためにUBCのブリッジングプログラムに在籍していた頃、同様のケアプランの作成を少しかじったことはありましたが、最近のバージョンは要求レベルが高くなっており、とてもびっくりしました。
また、この薬局では、薬学的ケアプランと直接的に関連するメディケーションレビューに力を入れていました。メディケーションレビューとは、複数の慢性疾患の治療薬を服用している患者さんを対象に、薬物治療に関する問題の有無をチェックするサービスです。このサービスは患者さんにとって無料ですが、薬局には州政府からのクリニカルサービスフィーが支払われます。そのため、薬局によってはメディケーションレビューに大きく力を入れているところもあります。
このようなビジネスモデルの賛否はともかく、メディケーションレビューは正しく実施されれば、患者さんと薬剤師の双方にとって非常に有益です。たとえば、適切な薬が適量で処方されているか、薬を正しく服用できているか、副作用がないか、薬の効果が十分に現れているかといった点を確認することで、患者さんの薬物治療の効果と患者さんの健康状態を総合的にチェックすることができるのです。問題が見つかった場合には、処方医師へフィードバックを行うことで、薬物治療の質を向上させることができます。
現実的には、このようなメディケーションレビューを、まとまった時間をとって体系的に行っている薬局は限られています。私の勤務するロンドンドラッグスでは、時間や人員の制約があるため、メディケーションレビューの件数は少ないのが現状で、同様の相談やリクエストが寄せられた際には、重要なポイントを簡潔に絞って対応する形をとっています。ただ、せっかく実習で身につけたスキルを使わないのはもったいないので、メディケーションレビューの件数を増やすように努力をしているところで、これは私の2025年の大きな目標です。
2件目にお世話になったのは、ポートコキットラムにあるメディカルクリニックに隣接したこじんまりとした薬局でした。薬局に足を踏み入れた瞬間、「こんなに小さな薬局で実習をするなんて!」と戸惑いましたが、その後すぐに新たな事実を知ることになります。
この薬局は通常の処方せん対応だけでなく、精神疾患を抱える患者さんが生活する複数のグループホームを担当していたのです。このような特化型サービスを提供する薬局では、単なる薬の配達にとどまらず、患者さんの生活全般を支える重要な役割を担っています。定期的に入居者と面談を行い、薬が正しく服用されているか、副作用や健康上の問題がないかを丁寧に確認します。薬の服用が困難な場合には、患者さんの状況に応じた服薬スケジュールを提案・調整することもあります。さらに、多くの薬を服用する患者さんが多いため、相互作用や副作用のリスクを慎重に管理する必要があります。このようなアプローチは、患者さんのQOL(生活の質)の向上に大きく寄与するだけでなく、医療費の削減にもつながるとされています。また、ホームの入居者と信頼関係を築き、意思疎通を図るためには高度なコミュニケーション能力が求められましたが、これは非常に貴重な経験となりました。
ちなみに、コーストメンタルヘルス(Coast Mental Health、ウェブサイト:https://www.coastmentalhealth.com/)は、バンクーバーを拠点とする非営利団体で、精神疾患を抱える人々が適切な住まいや支援サービス、雇用や教育の機会を得ることで、地域社会での自立を支援しています。同団体は、コミュニティーホームやサポートハウジングプログラム、The Transitional Cottage Programなどの施設を運営しており、利用者自身もピアサポートやボランティア活動を通じて団体の運営に貢献しています。また、Coast Mental Health Foundationは資金調達を行い、利用者のために多様な自立支援プログラムを展開しています。精神疾患は遺伝や環境要因が絡む複雑な問題ですが、適切な支援を受ければ自立した生活が可能であることを実証しており、その活動は薬剤師として非常に勉強になったのは言うまでもありません。
2025年にはいくつかの実習を予定しており、さらなる成長を目指して引き続き努力を重ねてまいります。また、本コラムに関するご質問やリクエストがございましたら、ぜひ日加トゥデイ編集部までお気軽にご連絡ください。
佐藤厚
*薬や薬局に関する一般的な質問・疑問等があれば、いつでも編集部にご連絡ください。編集部連絡先: contact@japancanadatoday.ca
佐藤厚(さとう・あつし)
新潟県出身。薬剤師(日本・カナダ)。 2008年よりLondon Drugsで薬局薬剤師。国際渡航医学会の医療職認定を取得し、トラベルクリニック担当。 糖尿病指導士。禁煙指導士。現在、UBCのFlex PharmDプログラムの学生として、学位取得に励む日々を送っている。 趣味はテニスとスキー(腰痛と要相談)
全ての「また お薬の時間ですよ」はこちらからご覧いただけます。前身の「お薬の時間ですよ」はこちらから。
「バンクーバー・ホワイトキャップス3年目、さらに上を目指して」GK高丘陽平選手インタビュー
高丘陽平さんは2025年、MLS(メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスFCで3年目を迎える。
昨季のチームはプレーオフに進出したものの、1回戦で敗退。前シーズンと同じ成績だった。
ただ高丘さん自身は充実した2年目を送ったと振り返る。2025年もホワイトキャップスでプレーすることが決まった高丘さんに話を聞いた。
2024年シーズンを振り返って
‐2024年シーズンで、自身でよくできたところ、課題が残ったところを振り返ってください。
よくできたところで言えば、去年よりはチームのやり方だったり、キーパーコーチが求めてるものが理解できて、パフォーマンスも出せたと思います。今年(2024年)2年目なので慣れてきて、考えなくても自然に出てくるようなシチュエーションがいくつかあったので、そういった意味で変なストレスというのは去年よりもなくなってきました。チーム中でもきちんとリーダーシップを取ってプレーでチームを引っ張れるようにというのは思っていたので、そういう部分は多少ですけども良くなってるのかなと思います。

課題的なところで言うと、課題は職業柄尽きないっていうか。相手がいるスポーツですし、点を防ぐのが最大の目的ですけど、相手はそれを決めようとしてくるわけで、色々なシチュエーションが毎回同じではないので、それを毎回瞬時に対応しないといけないので、そこの難しさはあります。その難しさが逆にゴールキーパーのおもしろさっていうか、そういったところを最善の準備をしながら、試合では想定していたこと以外のことが起こるので、そういうところのリアクションが非常に大事なのかなぁっていうのは、今年1年間やりながら感じてました。
‐北米リーグ2年目で成長したところは感じますか?
相手の特徴だったり、自分のチームの他の選手の特徴っていうのが去年よりも分かってきた中で、語学の問題もありますけど、去年(2023年)よりも自分が伝えたいことをもうちょっとより細かく、意見交換が去年よりもスムーズになったと思います。

(チームの)ディフェンダーの選手がどうしたかったのかとか聞きながら、相手に絶対こうしろよって押し付けることはしないので、選手のプレーを尊重しながら一緒に守ってくのが大事かなと思ってます。
そこは去年よりもコミュニケーションの部分で成長した部分でもあると思いますし、2年目ということで、別のチームに移った環境に馴染むっていうのは日本の中でも移籍すると難しいものはありますけど、そういった中でチームメートも自分のキャラクターは分かってくれて、色々なことが去年よりもスムーズだったかなと思います。
MLSで吉田選手、山根選手と対戦
‐LAギャラクシーに吉田麻也選手、山根視来選手が加入し、日本人対決として注目されました。MLSの良さを日本のファンにも伝えたいと言っていた高丘さんにとって日本人対決でおもしろさを伝えられたと思いますか?
そうですね。伝わってくれてればいいんですけど。アップルが独占配信ということで、日本のテレビから認知してもらうのは難しいので、ソーシャルメディアで発信していくしかないなと思っています。日本のファンはヨーロッパを見ると思いますけど、アメリカ(MLS)もエンターテインメントの一つとしておもしろいと思いますし、自分たちが活躍することで、日本の皆さんにもより知ってもらえると思っています。

そういう意味では自分たちのパフォーマンスが大事だと思いますし、(吉田)麻也さんだったり、(山根)視来くんがMLSに入ってきてくれて、日本人対決でも注目してもらえるポイントが増えたので、いいなと思います。バンクーバーもLAも日本人のコミュニティが大きいので、そういったところでお互いに切磋琢磨していけたらなと思ってます。
‐海外で日本人と対戦するということに何か特別な思いはありますか。
特別な思いというより、同じ日本人として上を目指している選手というか同士っていうか、相手に(日本人選手が)いるっていうのはそれだけでも刺激ですし。試合中は正直そんなことあんまり考えていなくて、自分がどうやってチームに貢献するかとか、いいプレーするかとか、そっちを考えています。でもファンの方がそういう目線で見てくれてるっていうのは分かりますし、そういった意味でお互いにいいプレーを見せられたらいいかなと思います。

2025年シーズンについて
-来年は3年目ですが、自分にゴールキーパーとしてどういうことを期待していますか。
チームがうまくいかない時こそ、チームを助けられるようにというか。良い時にはみんな良いので、チームがちょっと苦しい時とかにきちんと止めきるところもそうですし、味方を安心させたり、数字に出づらいところも大事にしたいと思っています。1つのセーブで勝ち点が0になるか1になるか3になるか変わるので、そこをシーズン通して見た中で1つでも多くするっていうのが大事だと思います。
それ以外のプレーでも当たり前のプレーは当たり前にすることもそうですし、難しいプレーを簡単にしているように見せるっていうのも良いゴールキーパーの大事な要素だと思うので本当に一つ一つのプレーを丁寧にやっていくことでしか、自分が求めてるものは達成できないし、そこは変わらず丁寧にやっていきたいなと思います。
-チームについて、来年は3年目ですが、入団1日目から良い雰囲気と言われてましたが、それは変わらないですか?
そうですね。そこの印象は特に変わらないですね。ただ、もっと自分たちが強くなるためには言い合っていかなくてはいけない部分はあると思います。それが今年は去年よりも見えたので、良いサインだと思いますけど、まだまだもうちょっとお互いに求め合ってもいいのかなと思います。

‐バンクーバー2年目、日系コミュニティとの関りはどうでしたか?
スタジアムにも日本人の方がたくさん来てくれて声をかけてくれるので、それはうれしいですし、子どもたちが、将来に、ホワイトキャップスでも、Jリーグでも、少しでも僕の姿を見て刺激をもらってくれればうれしいかなと思います。
-ファンに向けてひと言お願いします。
レギュラーシーズンを一つでも上の順位で終わるというのは大事ですし、そこから進んでより上まで行くって考えた時にレギュラーシーズンを何位で終わるかっていうのは非常に大事なところだと感じました。そこは、去年、今年よりも来年は求めていきたいです。あとはスタジアムに来てもらって、なにか感じるものを僕たちは届けないといけないと思うので、いいものを届けれるように、チームとしても良いものを見せれるように、僕自身もやれることは全部やっていきたいと思います。
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バンクーバー・ホワイトキャップスFCは2024年シーズン終了後、バンニ・サーティニ監督を解任。2025年シーズンは新監督の下でスタートする。
2025レギュラーシーズンの開幕戦はポートランドで2月23日、ポートランド・ティンバーズと対戦する。ホームでの開幕は3月2日、吉田麻也選手率いる2024年MLSカップ優勝チームのLAギャラクシーをBCプレースに迎える。

(記事 三島直美)
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