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第10回  エンディング(終活)ノートのススメ 最終回~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

デイライトセービング(夏時間)が3月10日から始まり、少しずつ暖かくなってきていますが、まだ冬を思わせる寒い日もありますね。しかし、確実に春めいてきているので、きっとすぐに暖かい日が続くことになるでしょう。春休みになることもあり、また桜の時期でもあるため、この時期に日本へ一時帰国する人も多いように感じます。私は去年の3月に日本へ行き、久しぶりに日本の春と桜を楽しみました。ちょうどその頃は野球のワールドシリーズで日本全体が盛り上がっていたのも楽しい思い出です。

さて、今回はエンディングノート(終活ノート)を書く7つの利点についての4回目、いよいよ最終回となります。

6. 情報の提供

銀行、証券、保険会社などの金融機関や、電気やガスなどの公共料金、携帯電話など様々な取引先や契約先の会社名や内容など、必要な情報を家族が簡単に確認できるように書いておくことをお勧めします。

最近では特に携帯電話で全てのやり取りや注文や契約をする方が増えています。以前の項目2とも少し重複しますが、本人以外が携帯電話にアクセスできなければ、そこにある情報が分からず、また開示してもらうまでにかなりの時間と労力を要するため、日頃から自分にしかわからないことで、もしものときのために配偶者や家族がアクセスできるように手段を講じておく、または何かに書き残して、情報をあらかじめ共有しておくことが大切になってきます。

これ以外にも「出生〜現在までの本籍地」、「職歴」、「好きな香り」、「苦手な飲み物」なども書いておくと助かる場面や良いことがたくさんあるんです。この説明は長くなるため、また別の機会があればお話したいと思います。

7. 自分史を振り返り、後悔を防ぐ

ノートを書きながら、自分の人生を振り返り未来を見つめることができます。日頃から育児、家事、仕事、学校、介護などで忙しい人は、なかなか自分に向き合う時間がありません。自分の夢や願望を思い出したり、自分の内側にある思いに気づいたり、自分の人生を振り返ったり、「自分は今、幸せか?なりたい自分になれているか?理想の人生を生きているか?」と自問自答してみることで、これからの未来や人生について、ゆっくり考える良い機会にもなります。

ノートを書くことで、人生を終えるまでにやり残したことがないか、心残りがないかを確認することもできます。「叶えられていない夢はないか?」「実現できていないことはないか?」と自分に問いかけてみてください。それができたなら、次のステップとしてみなさんがやるべきことは、実際に行動を起こし、1つずつ実現させるだけです!それができれば、人生でやり残した後悔の数がぐっと減ることでしょう。

ここで晩年を迎えた方に「後悔はありますか?」と質問したアンケートです。よくある代表的な回答をいくつかご紹介したいと思います。

  1. もっと家族や家族との時間を大切にすればよかった
  2. 仕事ばかりしなければよかった
  3. もっと自分の気持ちに正直な人生を送ればよかった
  4. 周りの目を気にしすぎなければよかった
  5. やりたいことに挑戦すればよかった

その他にも「子供たちに好きなことをさせてあげればよかった」「もっと若い頃から健康に気をつければよかった」といった回答もありました。

みなさんは同じ質問をされたら、なんと答えるでしょうか?
人生を終えるにあたって、多少の心残りはあっても後悔はないといいですよね。 4回にわたってお伝えしたエンディングノートを書く利点ですが、論より証拠!実際に書いてもらうともっともよく理解していただけます。私のノート作成講座の参加者さんも、回を追うごとに学びや理解が深まっていくので、「参加してよかった!」「ノートを書くのが楽しくなってきた!」という喜びの声をたくさんいただいています。

*このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

叶多範子(かなだ・のりこ)

海外終活アドバイザー・弁護士アシスタント
「終活をせずに亡くなった!認知症になって困った!途方に暮れた!!」を、「終活しておいて良かった!」「終活してくれていて、ありがとう!」に変えたい!そんな思いから2020年に終活アドバイザー資格を取得。海外在住の日本人向けの「海外終活」についての講座や説明会、ご相談はブログやFacebookなどのSNSをご覧ください。家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

ブログ: https://globalmesen.com/
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著書「海外在住日本人のための50代からの終活」:​​https://a.co/d/ad4OeLw

第9回 エンディング(終活)ノートのススメ その3~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

年が明けたと思っていたら、なんともう2月ではありませんか!ぼんやりし過ぎてしまい、この記事の締め切りを過ぎそうになってしまいました(あぶない、あぶない)。そしてこの記事が掲載される翌日からは、旧正月がスタートしますね。2月には節分やバレンタインデーなど他のイベントもあり、今年は29日まであるにもかかわらず、他の月と比べて短いため、あっという間に過ぎていくような予感がします。そして次の記事の冒頭に、2月もあっという間に〜!なんて書くことがないようにしたいです。

前回はエンディングノート(終活ノート)を書く7つの利点について、皆さんがイメージしやすいように具体的な説明を1〜3までさせていただきました。今日はその続きを書いていきます。

4.  法的・医療的意向の表明

私も含め、誰もが自分が重い病気にかかったり、突然命を落とすような事態に見舞われたり、認知症になってしまうようなことは想像したくないものです。ましてや今までに大きな病気を患ったことがなく健康そのものであるならば、それを想像することすら難しいかもしれません。

何歳になったら「延命治療」を含む医療意志(アドバンス・ディレクティブ)などの意思表示や治療方針の希望などの公的書類を作成しておいた方が良いかというガイドラインはありませんが、やはりこれも「元気なうち」「自分の意思で決められるうち」というのが1つの目安になります。

特に身近な家族や血縁者がいない方は、自分で意思や希望を伝えられなくなった時、このような書類がなければ、あなたの意思や希望がわからず、確認できる身内もいないという理由で、国や医療機関、介護施設などで適切ではない、または好ましくない処遇を受ける可能性が出てきます。

もしこのような書類の存在を知らないがために、今まで自分の思うように生きてきた人が、老いてからの大切な自己のケアをなりゆきや他人任せにして人生を終えてしまうのは残念なことです。せめてこの書類の存在をこれからも広めていけたらと思っています。

5. 人間関係の整理

このタイトルを見て、「不要な人間関係は切るべきだ」という否定的な意味に受け取った方もいるかもしれません。私も書いた後で、もっと違う表現が良かったのではないかと反省しました。ここで私が意図していることは、感謝や謝罪の気持ちを伝えたい相手がいないか自分に問いかけてみることです。もしそのような相手がいれば、エンディング(終活)ノートに書き留めたり、会いに行ったり、手紙を書いておいたりすることをお勧めします。

もしもこれを読んでくださっている読者の皆さんの中に、今、心を通わせたい相手がいるのなら、その機会が永遠に失われないうちに恐れずに何か行動を起こせることを願っています。

私自身の話になりますが、何年か前に幼なじみで親友だと思っていた友人に突然連絡を断たれたことがあります。その幼なじみとは共通の友達がほとんどいない状況で、連絡先を変えられて音信不通になってからは、こちらから連絡する方法がありません。SNSを使って根気よく彼女の同級生や昔の共通の友人に尋ねれば、連絡を取ることに成功するかもしれません。しかし、そうして連絡しても彼女が喜ぶとは思えません。私の連絡先は変わっていないので、彼女が私に連絡を取ろうと思えばいつでも可能ですが、そうしないのには彼女なりの理由があるのです。

このことは私の中でまだうまく消化できない部分があります。青春時代の多くを共にした彼女ともう一度心を通わせたいという気持ちと、どこかで2人の道が違ってしまったのならこのまま自然に任せ、これからも道が交わらないならこの苦しい思いごと手放してしまおうという気持ちがあります。そして、彼女に私との関係を断ち切りたくなるようなことをしてしまったことを謝りたい気持ちもあります。(理由は不確かですが、なんとなく推測はしています)

こうやって人の心は簡単にYes/Noのどちらかに割り切ることができないことが多く、厄介だと言えば厄介です。それでも自分がどちらを選んだら後悔しないか、最後はそこにかかってくるのではないかと私は思っています。このノートは、そんな自分の内なる奥底で自問自答するきっかけを作るのにも一役買ってくれるのです。

続く

*このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

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第8回 エンディング(終活)ノートのススメ その2~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

2024年の新年のご挨拶を謹んで申し上げるとともに、能登半島地震により被災された方々および関係者の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。被災地の安全と一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。そして、羽田空港事故により殉職された方々のご冥福をお祈りいたします。 旧年中は多くの読者の皆様からの応援を頂き、本当にありがとうございました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて前回はエンディング(終活)ノートを書く7つの利点について、ごく簡単に説明させていただきましたが、今回は皆さんがもう少しイメージしやすいように具体的に説明していきたいと思います。

  1. 自分の意向や希望の明確化

    お葬式の方法、お墓の場所や遺品の譲渡などについて、ときには「別に特に希望はないよ!だから書いておかなくてもいいでしょ?!」という方がいらっしゃいます。

    その場合は「特に希望はなし。任せる」でいいので、書いておいてください。希望があるか、ないか分かるだけでも、ありがたいことがあります。対外的には価値のないものでも自分にとっては思い入れの深いものや、収集品・コレクションなどがあった場合は、価値や希望譲渡先(人、場所)、処分方法を書いておいておくと、適切な扱いを受けられる可能性がぐっと高まります。

  2. 財産管理

    「うちには大したお金がないから、終活は必要ないでしょ?」とお考えの方が意外と多くいらっしゃいますが、資産や負債に関する情報は金額の多寡にかかわらず整理しておく必要があります。これはご自身の物忘れがひどくなったり、認知症になる可能性がある場合や、相続手続きの際に役立つからです。「遺言を書いていなかった」「必要な公的書類を準備しておかなかった」「自分ではわからないから、ほとんど全部代行してもらった」などの理由で弁護士費用に大部分を消費してしまった、ということがないように、あらかじめ対策を講じておくことが重要です。

    特に現在はネット(オンライン)で銀行や投資口座などにアクセスされる方が増えたため、パスワードがわからないと本人以外はお手上げ!というケースも少なくありません。

  3. 家族への配慮

    「うちの子たちは仲が良いから、喧嘩などせずにちゃんと平等に分け合うはず」という「うちは大丈夫」「うちの子に限って」という油断が、実際には仲の良かった兄弟間で口もきかなくなるほどの争いに発展するケースも少なくありません。
    兄弟姉妹仲が良くても、配偶者などの第三者が口を挟んだり、実家を売るか売らないかなど意見が分かれたり、自分の方が我慢してきたなどの感情論が噴き出したりすることもあります。そのためできるだけ早く話し合いの機会を設け、出せる膿は出し、建設的な話し合いで家族全員の気持ちや総意を確認しておくことが大切です。そのときに、「やっぱりうちは大丈夫だ!」と確認して安心できるのが一番ですね。

    そうは言っても、「なかなか家族全員で集まる機会がないし、久しぶりに全員が揃ったときにはそんな話をせずに楽しく過ごしたい」と思われる方もいるでしょう。また、ご家庭によっては家族の関係がモザイクのようで、話し合いも容易ではないという方もいるかもしれません。

    家族であっても相手の事情や感情に配慮することは欠かせないため、話し合いができるまでに時間がかかることも考慮しつつ、タイミングを逃さないようにしてください。「面倒だ!切り出しにくい!」と避け続けた結果、「やっぱりあのとき話しておけばよかった」「せめてどう思っているかだけでも聞いておけばよかった」と後悔しないようにしたいですね。

続く

*このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。このコラムを元にして起きた不利益は免責とさせていただきます。

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第7回 エンディング(終活)ノートのススメ その1~Let’s 海外終活~

終活は新しい大人のマナー

叶多範子

2023年も早いもので、もうすぐ終わろうとしています。皆さんにとって、今年はどのような年でしたか?私は息子の野球のため日本に一時帰国したり、本を出版したり、夏には久しぶりに家族旅行をしたり、また来年1月からは終活ノート作成講座の開催が決まっており、1年を通して充実したありがたい年でした。年の締めくくりも感謝で終え、感謝の気持ちで新しい年を迎えたいと思っています。

さてみなさんは「エンディングノート」「もしものときノート」「終活ノート」って聞いたことがありますか?(ここでは終活ノートと書きます)

終活の一番の「肝」、最も重要な要素と言ってもよい部分で、まだ作っていない人はすぐにでも作ってもらい、このノートの持つパワーや素晴らしさを実感してもらいたいと思っています。

そう言われても、ノートを作る意味や意義がわからなければ、なかなか作る気になれないですよね?そこで今回から終活ノートの必要性と重要性について、少しずつ例などを交え説明していきたいと思います。

終活ノートを作る7つの利点

  1. 自分の意向や希望の明確化
    葬儀の方法、お墓や遺品の取り扱いなど、具体的な希望を書いておくことが出来ます。
  2. 財産管理
    資産や負債に関する情報を整理しておくことで、物忘れがひどくなった場合や、相続の際に手続きを円滑に進める助けになります。
  3. 家族への配慮
    家族や周囲の人々が大きな決断を迫られることがなくなります。家族間で争うことや、責任を押し付け合うことへの抑止力が期待できます。
  4. 法的・医療的意向の表明
    生前に病状悪化時の治療方針や臓器提供、医療意志(アドバンス・ディレクティブ)などの意思表示や希望を明記しておくことが出来ます。
  5. 人間関係の整理
    大切な人へのメッセージを残したり、感謝や謝罪の気持ちを伝えることで、心や気持ちの整理ができます。
  6. 情報の提供
    金融機関などの様々な取引先や契約先の会社名や内容など、必要な情報を家族が簡単に確かめることができます。
  7. 自分史を振り返り、後悔を防ぐ
    終活ノートは自分の人生を振り返る作業でもあります。人生を終えるまでにやり残したことはないか、心残りなことはないかを確認し、それをやり切ることで後悔を残さずに済みます。

終活ノートはこれらを網羅的にカバーするツールであり、書き上げること自体で終活の大きな一部分を完了させることになるのです。

例えばこんな話があります。

Aさんのお父さんはきっと本人もまだまだ死ぬと思ってなかっただろうとAさんが言うぐらい、本当に前触れもなく急に亡くなられたそうです。そのためお葬式やお墓はお母さんと相談して決めたのですが、その間にかなりお母さんと意見が対立したり、「どうして訊いておかなかったんだ?!」「交友関係も覚えてないの?」「なんで知らないの??」といった心無い言葉でお互いを傷つけあったり、責任を押し付けあったり何度も衝突したり喧嘩をしたそうです。

全てが終わった後も、「お父さんの意図をくみ取れたのだろうか?」「これで良かったのだろうか?」というモヤモヤが残ったそうです。

以前からこうした話し合いができていれば理想的ですが、Aさんのお父さんのように本当に突然亡くなる場合もあるため、お父さんが終活ノートを書き残してくれていたなら、それを頼りに残された家族が衝突せずに、さまざまな判断や決断が容易に出来たため、AさんやAさんのお母さんの負担もぐっと減ったはずです。

「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

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第6回 さくっと簡単に出来る終活 その3 ~Let’s 海外終活~

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叶多範子

夏時間(daylight saving time)が11月の第1日曜日で終わり、標準時間に戻ったためか、一気に夕暮れ時が暗くなったように感じるのは、私だけでしょうか?ハロウィンが終わった途端、お店ではクリスマス商品が並び始め、街はクリスマスの電飾があちこちで飾り始められています。そんな景色を見ていると、ワクワクする反面、今年も残りわずかなのだとソワソワした気持ちにもなります。

さて過去2回の記事では、簡単に出来る終活の方法として

「大切な人たちを繋いでおく」
「感謝の気持ちを日頃から伝えておく」
「自分自身への感謝」

をお伝えさせていただきました。

最後にある「自分への感謝」を試された方から、こんな感想をいただきました。

心の中で自分に向かって「ありがとう」とつぶやいた時、生を授けてくれた両親、そして命を繋いできてくれたご先祖のことがふっと思い浮かび、素直に感謝の気持ちが湧いてきました。ほんの1、2分足らずのことでしたが、忙しい毎日の中、こういった時間を持つことすらなかったので、自分の内面に向き合い心の平穏を得たとともに、こんなことも終活なんだと面白く感じました。

他にも実践された方がいましたら、ぜひご感想やみなさんの声をお寄せいただけると嬉しいです。

さて、今回は精神面ではなく、物質面でも簡単にできる終活をご紹介しますね。

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    3−1.  財布の中のレシート・クーポンを全て出そう

    レシートや期限切れのクーポンや割引券が、お財布の中に入ったままになっていませんか?宝くじも、当選番号を調べよう、調べようと思ったまま、ずっと入れっぱなしになっている人はいませんか?

    風水的にも、お財布に不必要なものが溜まったままになっていると良い運気を呼ばないそうです。

    お財布の中の不用な物の処分はささいなことですが、日頃から片付けや物の処分が苦手な人は、まずはこういった身近にあることから始めて、習慣化させることをお勧めします。

    いきなり思い出の詰まったアルバムや手紙を整理して処分をしよう!と思ってもハードルが高いため、挫折しがち。まずは簡単にできることから手をつけて、自分でもできる!と自信がつけば、次は化粧ポーチの中、カバンの中と少しずつ大きな物に取り掛かれるはずです。

    なんだか気の長い話で、いつまでも片付かないのでは?と思われた方もいるかもしれませんが、掃除や片付けが本当に苦手な人(私も含む)は、こういった小さな積み重ねから始めて、大きな成果へ繋げていく必要があるため、ある程度の時間がかかるのは覚悟してください。小さなことでも、やらないよりマシです!やれることから、やっていくことが大切です。

    3−2. ヨレヨレの下着は、さよならしよう

    断捨離や物の処分で一番最初に取り掛かると良いものの1つに、洋服があります。なのですが、先述のようにとにかく物を捨てるのが超苦手!そんな人には、着てない服、でも思い出が詰まった服の処分すらハードルが高かったりします。そこで、まずは下着・肌着を見直してみませんか?

    よく言われるのは、穴が空いた下着を身につけている時に限って、人に見られて恥ずかしい思いをする、です。例えば、突然倒れたり、事故に遭って病院や救急に運ばれて、医療関係者に見られてしまうなんてことが!でも大丈夫です!簡単な解決策があります。年季の入ったヨレヨレの下着は、すっぱりハサミで切って、今すぐ手放してしまいましょう!そうすれば、持っている下着は残念な補欠選手はおらず、常に主役を張れるスタメンの正選手ばかりなので、これからどんな有事があっても、安心ですね!

    締め付けない下着を愛用していて手放せないのであれば、それはそれでいいのです。ただ状態を確認して、ゴムが伸び切っていたり、生地が薄くなってきていたら、買い替えをお勧めします。逆にこれを機に持っている下着の適正な数を検討するのもよいかもしれませんね。1週間に1度、洗濯をするなら、下着は20着も30着も要らないと状態の悪いものから思い切って処分できるかもしれません。

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    第5回 さくっと簡単に出来る終活 その2 ~Let’s 海外終活~

    終活は新しい大人のマナー

    叶多範子

    10月に入り、秋がますます深まっていますね。私の周りでは、この素晴らしい季節を日本で過ごすために一時帰国する人が多いです。紅葉が始まり、街は色とりどりに染まってくる頃です。秋ならではの美味しい食べ物や行事も多い時期ですね。

    前回の記事では、簡単に出来る方法の1つとして「大切な人たちを繋いでおく」をご紹介しました。海外に住む私たちは、まずは自分の身近な人たちを繋いでおくことの大切さと、その理由を紹介させていただきました。

    今回は、え?こんなことも終活??と思われる(かもしれない)ことを2つご紹介したいと思います。

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    2−1.  感謝の気持ちを、日頃から伝えておく

    • 相手が生きているうちに、気持ちが伝わるうちに
    • 自分が元気なうちに、伝えられるうちに

    ​​ささいなことでも、日頃から感謝の言葉が自然にすぐに出るという人も多いと思います。

    「いつも迎えにきてくれて、ありがとう」
    「美味しいご飯をいつもありがとう」
    「一緒に謝ってくれて、ありがとう」
    「練習に付き合ってくれて、ありがとう」

    感謝されて照れくさい人はいても、嫌な気持ちになる人はいないでしょう。

    なまいきざかりで口ごたえも多いティーンの息子2人と、たまにわからずやになるだんながいる我が家でも、いまでも心がけているのは、朝出かける前に口論や喧嘩をしないこと。憎まれ口を叩きながらでも、お手伝いをしてくれたら、文句を言いたくなるのを堪えながらでも、私からお礼を言うようにしています。たまに「ありがとうは?」と私から催促することもあります。

    一日の始まりに喧嘩したままだと、ずっとむしゃくしゃした気持ちになりますし、「いってきます」といった人が、「ただいま」と帰ってきてくれなかったら、「ごめんなさい」という機会を永遠に失い、きっとずっと後悔すると思うからです。

    それと同じように高齢の両親へも、感謝の気持ちを伝えたいと思いつつ、照れくささもあって、なかなか出来ないことが多いので、これも自分への戒めとして気をつけて伝えるように努力しているところなので、あまり偉そうには書けないのですが。

    2−2. 自分大好き!自分にありがとう!!

    上記の「ありがとう」を伝えるとき、自分もその中に入っていることに気づかれたでしょうか?この世に生を受け、山あり谷あり、さまざまな試練や悲しみを乗り越えてきた自分。今まで頑張って生きてきた自分を褒めて受け入れ、自分自身にも「ありがとう」を言ってみましょう。

    何もわざわざ鏡の前に立ち、自分自身に向かって「ありがとう」と言う必要はありません。この文章を読みながら、「私ってすごいな」「頑張ってきたな」と思いながら、心の中で自分に感謝の言葉を贈ってみてください。このときに「私、俺なんて、、」とか「そんな誇れるもんじゃないし、、」「大したことしてないし、、、」という肯定感の低い前置きは不要です!

    まず大切なのは、どんなときもあなた自身が自分の理解者であり、味方であり、価値ある愛すべき存在であることを認識することです。これが​抵抗なくできたら、きっと自然にご両親やご先祖さま、周りの人への感謝の念が湧いてくるでしょう。そんなことも終活の1つなのです。

    *このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。

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    第4回 さくっと簡単に出来る終活 その1 ~Let’s 海外終活~

    終活は新しい大人のマナー

    叶多範子

    まだ連載を始めたばかりなのに、先月には突然夏休みをいただき、休載させていただきました。今月からまた張り切って再開しますので、どうぞよろしくお願いします。

    さて前回の記事の最後に

    「終活(をするの)は、いつかね〜」と思っているなら、なるべく早く始めて!

    と書いて終わったのですが、

    「別に終活なんて、やりたくない」
    「やっぱり終活する気になれない」
    「余計なお世話!」
    「そうだよね、やった方がいいよね」

    感じ方、捉え方は人によって様々だったでしょう。

    逆にこの言葉が何も響かず、特に何も思わなかった、感じなかったという方もいらっしゃったはずです。この感じ方の違いに良い、悪いはないので心配しないでくださいね。そして、この言葉通りに実際に行動に移された方は、ほぼいらっしゃらなかったと思っています。

    「そもそも終活って何をすればいいのかわからない」

    そして多くの方はその一歩手前の、

    「実は終活自体がよくわかっていない」ということに、私は気付いたのです。

    そのため多くの方が終活した方が良いとは、なんとな〜く思うものの、実際には何もしていない状況なのではないでしょうか?

    そこで、これから何回かに分けて、簡単に出来る終活をいくつかご紹介していきたいと思います。「え?順番逆じゃない?まずは終活を詳しく説明するのが先じゃない?!」というお声も聞こえてきそうですが、まずは出来そうなことから実際に始めてみることをお薦めします。

    ここでいきなりですが、今後のコラムが、以前に書いた記事と重複することがあることをご承知おきください。そんな時は「また同じこと言ってる〜」「前にも似たようなこと書いてなかった?!」と思わず、「大事なことだから何度も言ってるんだな〜」と捉えていただけたら嬉しいです。

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    1.大切な人たちを繋いでおく

    海外在住の私たちは、まずは自分の身近な人たちを繋いでおきましょう。

    これはどういうことかというと、個人個人は電話やEメールなどの連絡先を交換していても、周りの人同士の連絡先は交換していないことが多いからです。

    例えば、AAさんとBBさんはお互いの連絡先を知っていても、AAさんはBBさんの家族や同居人の連絡先を知らないかもしれません。

    例えばある日突然、BBさんが意識不明で連絡が取れなくなった時に、AAさんはBBさんは何が起こっているのかわからず、ずっと心配することになります。共通の友達の誰かがBBさんの家族の連絡先を知っていたり、少なくともどこに住んでいるかがわかれば、少し時間がかかってもBBさんの近況が判明するでしょう。またその逆も然りです。BBさんの周囲の人が、AAさんに知らせてあげたいと思っていても、AAさんの連絡先がわからなければ、お互い歯がゆい思いをすることは明らかです。

    「BBさんの携帯を見れば、AAさんの連絡先がわからないなんてことは、ないのでは?」と思われた方もいるかもしれません。

    情報の宝庫である携帯電話をパスワードで保護している人が多く、そのパスワードを誰とも共有せず秘匿している人も多いため、今一度、この点を家族で話し合う、または確認しあうことをお勧めします。プライバシーはもちろん大切ですが、重要な情報が詰まった携帯電話やパソコンが必要な時にアクセスできない=役に立たない!という事態を避けるためにも、考慮しておきたい点です。

    また自分のかかりつけ医や、持病やアレルギーなどの情報も、自分にもしものことがあった時のために、すぐに救急隊員や医療関係者が把握出来るようにしておきたいですね。この情報の伝達が出来る・出来ない、そして遅い・早いが、あなたの命を救う分岐路になるかもしれません。

    特に一人暮らしの人は、どうしても自分だけが把握していれば良いとなりがちなため、自分に何かあった時の備えについて改めて検討してみてください。

    高齢者の一人暮らしを心配し、毎日定期的に連絡を取り合って安否を確認することはよく知られていますが、これは高齢者に限らず、一人暮らしの人全般に必要になってくることかもしれません。

    *このコラムは終活に関する一般的な知識や情報提供を目的とするものです。内容の正確さには努めておりますが、必要に応じてご自身で確認、または専門家へご相談ください。

    「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

    叶多範子(かなだ・のりこ)

    海外終活アドバイザー

    「なんの準備もなく、認知症になられて困った!」、「終活をせずに亡くなったため、わからないことだらけ!争いが起きた!」という人を少しでも​​減らしたいという思いから終活アドバイザー資格を取得。特に海外に住んでいる日本人の方を対象とした、あなたと大切な家族のための「海外終活」を学べる講座や相談会の詳細は、ブログやフェイスブックでご確認いただけます。

    ブログ: https://globalmesen.com/
    Facebook: https://www.facebook.com/noricovancouver

    終活の基礎知識がさらっと学べる、書籍「海外在住日本人のための50代からの終活」を出版しました。
    書籍(アマゾンカナダ):​​https://a.co/d/fjF2nfD

    家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

    Line公式: https://line.me/R/ti/p/%40490fuczh
    その他SNS: https://lit.link/norikocanada

    第3回 海外終活アドバイザー ~Let’s 海外終活~

    終活は新しい大人のマナー

    叶多範子

    このコラムの読者の方や実際にお会いしたことのある方に時々、範子さんの肩書きの「海外終活アドバイザーって何ですか?」と訊かれることがあります。

    海外に住んでいる終活アドバイザーだから?

    答えは、、、、、、半分正解です!

    実は「海外在住の日本人のための終活アドバイザーでありたい」という想いから、自分で作って名乗っている肩書きです。

    海外に住む私たちのほとんどは、今住んでいる国と日本の両方に家族や銀行口座などの資産を保有しているケースが圧倒的に多く、つまりなんでも2つずつ所有している、W(Double)な私たち!!

    海外に住むことになった理由やきっかけは人それぞれで、外国で人生を終える人もいれば、しばらく住んでから最終的には日本へ帰る人もいます。また子供が違う国に住むことも昨今では珍しくないことから、2つ、もしくはそれ以上の複数の国にまたがり、家族や資産を持つ人が増えてきています。

    また家族・親族は全て日本におり、カナダでは身内が誰もいない「おひとりさま」という方も少なくありません。私が終活アドバイザーになったきっかけも「おひとりさま」で、カナダで亡くなった友人でした。

    終活をする理由の1つに、家族や周りの人に必要以上の負担をかけないためというのがあります。自分の人生を終えた後、遺された家族は悲しむ間もなく、次々とお葬式や相続手続きなど矢継ぎ早に多くのことが求められます。

    しかし、あなたが終活をして、自分の思いや所有物などをきちんとわかりやすい形にしていれば、その負担をグッと軽減させることができます。

    終活は他ならぬ自分自身と向き合う時間でもあるため、自分が本当にしたいことは何か?やり残したことはないか?そんな自問自答がじっくり出来るチャンスでもあります。

    自分の気持ちや頭を整理することで、これからしたいことの優先順位が明確になり、今後の人生で自分にとって本当に大切なのは何か、もしもの時には何が心残りになりそうか?それがわかれば、これからどう対処していくか、どんな準備が必要なのかがわかってくるでしょう。人によっては、グズグズしてたら全てやっている時間がないかもしれない!と焦る人も出てくるかもしれません。

    今まで家族のために生きてきた
    夢を叶えられなかった
    行きたいところにまだ行けていない
    会いたい人に会えていない
    やりたいことが実現できていない

    など、とにかく自分の魂が喜ぶことを優先して生きてこなかったという人は終活を機に、これからの人生は、どうやったら自分らしく、自分の思うような人生を歩んでいけるかプランを立ててみることをお勧めします。

    そうは言うものの、学業、仕事、子育て、介護に時間を取られていて、なかなか出来ない!という方もいらっしゃるでしょう。

    私は友人の死がきっかけで終活に取り組み始めましたが、読者のみなさんの中には、終活をしたいと思っていてもなかなか忙しい毎日の中で、優先順位が下がってしまったり、結局時間が作れないままになっている方も大勢いらっしゃると思います。

    終活をすること自体は格段に難しいことではないのですが、終活をそれなりに終わらせるためには、ある程度の時間がかかるため、最初はほんの5%、10%しか出来なくても、取り掛かるのは早い方がいいのです。

    「いつか、いつか」と思っているなら、手遅れになる前に始めて、すっきりさせてしまいましょう〜!

    「Let’s海外終活~終活は新しい大人のマナー」の第1回からのコラムはこちらから。

    叶多範子(かなだ・のりこ)

    海外終活アドバイザー

    「なんの準備もなく、認知症になられて困った!」、「終活をせずに亡くなったため、わからないことだらけ!争いが起きた!」という人を少しでも​​減らしたいという思いから終活アドバイザー資格を取得。特に海外に住んでいる日本人の方を対象とした、あなたと大切な家族のための「海外終活」を学べる講座や相談会の詳細は、ブログやフェイスブックでご確認いただけます。

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    終活の基礎知識がさらっと学べる、書籍「海外在住日本人のための50代からの終活」を出版しました。
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    家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

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    第2回 終活への様々な誤解 ~Let’s 海外終活~

    終活は新しい大人のマナー

    叶多範子

    さて前回にも書いたように、終活と聞くと死を連想させ、縁起が悪いと感じる人がいたり、その他にも多くの方が誤解していると思う場面にでくわすことがあるため、今回は終活にまつわるよくある誤解についてお話ししたいと思います。

    いきなりですが、ここで質問です。

    みなさんは生命保険へ加入することは、縁起が悪いことだと思われますか?

    みなさんの答えを訊く前に、まず生命保険はどのような理由で加入するのか?について確認してみたいと思います。多少の違いはあれどほとんどの方は、自分にもしものことがあったときに、遺された家族が困らないように加入されています。

    終活も全く同じ理由です。

    終活をする理由の1つは、遺された家族や周りの人が困らないようにしておくことです。

    なので、先ほどの質問の答えが「いいえ」だったのなら、終活は縁起が悪い!というのは、誤った認識であるということがおわかりいただけたのではないでしょうか?

    もしもみなさんの周りで「終活なんて縁起が悪い!」と思い込んでいる人がいたら、ぜひ生命保険に入るのと同じことなんだよー、と説明してあげてみてください。(生命保険という言葉ですら縁起が悪いと思う人がいたら、そのときはお手上げかもしれませんが)

    またその他によくある誤解で多いのは、

    「まだ自分は若いから、終活はしなくていいでしょ?(=終活は歳をとってから、するもの)」

    「お金持ちじゃないから、終活はしなくてもいい(=揉めるような金額は持ってないから不要)」です。

    80代でも終活はまだ早いと感じる人もいれば、30代でもうやっておこうとする人もいます。当たり前のことですが、死なない人はいないのです。人には必ず寿命があって、それがいつ訪れるのかはほとんどの人が分からないので、老後に限らず安心して暮らすための準備は、どの世代であっても必要だといえます。

    またお金持ちでなくても、終活は必要です。

    その理由は色々あるのですが、敢えて2つ挙げるなら、持っているお金の多さや少なさに限らず、現代人の私たちは何かと「所有物が多い」からです。ミニマリストのように常日頃から必要最低限の物で暮らし、デジタル資産を含む、ほぼ全ての自分の所有物の存在と内容が自分以外の人に明確、または明確になるように準備されているのであれば、立派にその部分については終活ができていると言えるのですが、ほとんどの人がそうではないからです。

    もう1つは、例えばうちは子供が2人だから、何も言っておかなくても、しておかなくても、子供たちが半分ずつに分けるから争うことはない!と思っていると、実は揉めることもあるんです。例えば他の兄弟や姉妹は、マンションの頭金や大学の資金を出してもらったが自分は出してもらってない、自分の方が親の面倒をみた!などの理由で、時には金額だけではなく、他の兄弟と比べてかわいがってもらった、もらっていないなど感情的な問題で揉めることもあるのです。

    それでもそんな遺産争いが生じるのは、多額の遺産があるお金持ちの場合だけであって、うちには関係ないと思っている人のために、さらに付け加えるなら、裁判所のホームページにある司法統計年報家事事件編(令和元年度)によると、家庭裁判所で取り扱われた遺産分割事件のうち、遺産総額が5,000万円以下が全体の4分の3以上、つまり75%以上となっていま す。内訳は1,000万円以下が2,448件、5,000万円以下が3,097件で、延べ5,545もの件数に及んでいます。つまり当事者だけで解決できないケースが意外と少なくないのです。

    遺産が少ないからこそ、その遺産を相続人同士でどのように分割するかの意見がまとまらないということもあるのです。

    参考出典:家庭裁判所のホームページ

    https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/307/011307.pdf (2023年6月4日取得)

    叶多範子(かなだ・のりこ)

    海外終活アドバイザー

    「なんの準備もなく、認知症になった」、「終活をせずに亡くなり、家族や周りの人が困った!トラブルになった!」を少しでも減らしたいという思いから、特に海外に住んでいる日本人の方を対象に、ご自分とご自身の大切なご家族のための「海外終活」の大切さと必要性を広める活動をしています。5月に初の電子書籍「海外在住日本人のための50代からの終活」を出版したばかり。

    家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

    ブログ: https://globalmesen.com/
    Line公式: https://line.me/R/ti/p/%40490fuczh
    その他SNS: https://lit.link/norikocanada

    第1回「終」わりを準備することで、未来に「活」かす~Let’s 海外終活~

    終活は新しい大人のマナー

    叶多範子

    はじめまして。海外終活アドバイザーの叶多範子(かなだのりこ)と申します。この度、こちらのサイトで終活に関するコラム “Let’s 海外終活”を発信させて頂くことになりました。これから、どうぞよろしくお願いします。

    早速ですが、あなたは「終活」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かんだことは、何だったでしょうか?

    • 縁起が悪い
    • 「死」を思わせるので、なんだか怖い
    • 自分には関係ない
    • まだ若いので、必要ない

    これは今までに私が「終活」に関わるお仕事をしている間に、よく耳にした言葉です。

    「終活」は、「終わりを準備することで、未来に活かす」こと。

    「終活」は、どうしても「終」わる時、「終」わった後のこと(例えばお葬式やお墓、相続など)ばかりフォーカスされがちですが、終わりにだけ目を向けず、今までのご自分の経験や体験を「活」かし、いつまでも自分の好きなことをして、「活き活き」とこれからの人生をもっと楽しく生きる!つまり自分の未来をより良いものにすることが「終活」だと私は考えています。

    終活でこれからのあなたの人生設計、ライフプランニングをし、土台を作ることで、何が起きても大丈夫!という安心をあなた自身も、そして大切なあなたの家族や周りの人も手に入れることができます。

    もしこれを読んでくださっているあなたが、「終活」に対して今あまり良いイメージを持っていない、よくわからないと思っていたら、これからの投稿を読んでいただき、「終活」を少しでも前向きに捉えていただけるようになっていただけることを願っています。

    またこのコラムを読んでいくうちに、終活に興味を持ってもらったり、実際に終活をしてみよう!と行動を起こされる方が出てきたら、それに勝る喜びはありません。

    また海外に住んでいる私たちこそ、「終活が大事!」「なぜ?」というお話も、おいおいしていく予定ですので、ぜひ今後とも毎月楽しみにこのコラムを読んでいただけると嬉しいです。

    叶多範子(かなだ・のりこ)

    海外終活アドバイザー

    「なんの準備もなく、認知症になった」、「終活をせずに亡くなり、家族や周りの人が困った!トラブルになった!」を少しでも減らしたいという思いから、特に海外に住んでいる日本人の方を対象に、ご自分とご自身の大切なご家族のための「海外終活」の大切さと必要性を広める活動をしています。2023年の5月下旬に初めてとなるKindle本を出版予定。

    家族はカナダ人の夫+息子2人+猫1匹、バンクーバー在住。

    ブログ: https://globalmesen.com/
    Line公式: https://line.me/R/ti/p/%40490fuczh
    その他SNS: https://lit.link/norikocanada

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