ブロードウェイ駅近くに現れた巨大クモの彫刻、撤去へ

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市当局は3月23日、イーストバンクーバーに設置された無許可の巨大なクモの彫刻を撤去すると発表した。この作品は、ケベック州モントリオールのアーティストJunko Playtimeさんが制作したもの。

 ブロードウェイとビクトリア・ドライブ近くの高架の下に設置されており、スカイトレインのミレニアムラインから見える位置にある。Junkoさんは3月15日に、Phobiaというタイトルで、このクモの作品の写真をインスタグラムに投稿している。

 設置に当たって、市や交通関係者への相談はなく、市民からは苦情も寄せられているという。市当局は撤去に向けて、橋にダメージを与えず、かつ隣接するスカイトレイン、CNレール、BNSFレールの運行への影響を最小限に抑える方法を、関係者と協議した。撤去に関わるコストは不明。

 Junkoさんは再生材を利用した作品で知られるアーティストで、現在、許可を受けた2つの彫刻作品が、ベントール・センター・ギャラリーの外に展示されている。今回の無許可の作品については、撤去を惜しむ声も上がっている。市当局は、作品のオーナーは撤去の際に、返還を要求することができると話している。

ベントール・センター・ギャラリー前に展示されているJunko Playtimeさんの作品。バンクーバー市、2023年2月。Photo by Japan Canada Today
ベントール・センター・ギャラリー前に展示されているJunko Playtimeさんの作品。バンクーバー市、2023年2月。Photo by Japan Canada Today

(記事 編集部)

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