いよいよ始まったパリオリンピック。カナダはいきなり五輪連覇を狙うサッカー女子代表がドローン偵察問題で監督が出場停止となるだけでなく、勝ち点6を剥奪されるという波乱の幕開けとなった。
しかし大会3日目の7月29日には柔道57キロ級に出場した日系カナダ人のクリスタ出口選手がカナダ金メダル第1号となり、ようやく明るいニュースを振りまいた。柔道での金メダルはカナダ史上初。生まれも育ちも長野県の出口選手は、2017年に父親の出身地カナダで東京五輪の代表を目指したが、出場が叶わなかった。そして代表の座を獲得して迎えたパリ五輪で大輪の花を咲かせた。妹のケリー出口選手は52キロ級に出場。1回戦で日本代表・阿部詩選手に敗れた。
ドローン偵察問題が尾を引くサッカー女子代表は、監督が出場停止になっただけではなく、国際サッカー連盟(FIFA)から勝ち点6の減点処分を受けるという厳しい状況に立たされた。1試合目のニュージーランドに2-1、2試合目の世界ランク2位で地元開催のフランスにも2-1で勝って本来なら準々決勝進出が決まっていた状況でも勝ち点0。7月31日にはスポーツ仲裁裁判所によるカナダの勝ち点6剥奪処分が確定されたが、同日のコロンビア戦で1-0と勝利し、勝ち点3を獲得してグループ2位で1次リーグを突破した。準々決勝は8月1日にドイツと対戦。勝てば、日本とアメリカの勝者と対戦する。
カナダは水泳で17歳のサマー・マッキントッシュ選手が金メダル2個を獲得。夏季大会で個人金メダル2個は女子選手ではカナダ史上初の快挙。ラグビー女子は準決勝でオーストラリアを倒し決勝に進出。女王ニュージーランドを苦しめたが一歩及ばずも銀メダルとリオ五輪の銅以来のメダルとなった。
(記事 編集部)
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