第19回 シュリシュリさん

84年、ああ、随分長いこと生きて来たなぁ。もう、2024年だぁ。そして、こんな便利な世の中、朝起きて息子の愛犬に食事とトイレを済ませコンピューターの前に座る。スイッチを入れPC開けると、わぁー、手紙、手紙、手紙。
何だか目の前がパッと明るくなった。

澄子さま

Happy New Year!!

明けましておめでとうございます!良いお正月をおすごしになられましたか。
私の方は3日に親族・親戚一堂が集まり、イギリス、カナダからの姪(夫婦)たちも含めて総勢20数名の賑やかな新年会となりました。
東京は穏やかなお正月でしたが、元旦早々に能登半島の北陸では震度7の震災に見舞われて大変でした。
今年は辰年、日本はちょうど辰・竜のような地形で、その列島が辰年の初日から大暴れした状況です。
日本は本当に地震大国であることを身に染みて感じていますが、自然界で起きることに人間はなす術はありません。
起きた地震の被災者には救援への活動と助け合いに力と心を寄せ合うことが私たちに求められています。
かつて、シュリシュリは「お互いの人心が離れ離れで寄せ合う心がない状況にあった時、自然はそうした人の心を寄せ合わせるために災害という出来事を起こして人心を揺り戻す」と述べたことがあります。
日本の社会に住んでみますと、私がかつてカナダで触れた人の優しさに何か欠けていて、ストレスが多い社会なのでしょうか、もう少し、人の温かさ・温度が感じられたら、と思うときが結構あるのですよ。
澄子さんにはもっと早くにメールをお出ししたかったのですが、バンクーバーを訪れた時がちょうど雨季で初日に傘がなくて雨の中、街中をずいぶんと歩き回っていたのが要因だったのでしょう、帰国するや否や発熱し一週間程寝込んでいました。その後、回復したのですが、英語教室での懇談会や年末の忙しさに明け暮れておりました。
バンクーバーでは中華のランチを囲んでご一緒したひと時をとても懐かしく思い出します。
澄子さんはお顔の表情もとても若々しくお元気そうで何よりでした。その時の写真を添付してお送りさせて頂きますね。
(お会いしたとも子さんにも長年ご無沙汰をしていましたが、変わらず、お元気そうで嬉しく思いました。何かの折にくれぐれも宜しくお伝えくださいますように。)
今年一年、澄子さんにとって平安で穏やかなお年となりますよう心より祈念しております。

つきえ

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

許 澄子
2016年からバンクーバー新報紙でコラム「老婆のひとりごと」を執筆。2020年7月から2022年12月まで、当サイトで「グランマのひとりごと」として、コラムを継続。2023年1月より「『セレンディピティ』幸運をつかむ」を執筆中。
「『セレンディピティ』幸運をつかむ」はこちらから全てご覧いただけます。