ロジャーズ製糖工場ストライキ交渉を一時停止に、砂糖不足に拍車か?

 CBC電子版は、ロジャーズ・シュガー社はブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市の同社製糖工場における労使交渉を一時的に中断したと伝えた。組合側が同社の最新提案を拒否したことが理由という。

 同工場では、賃金と福利厚生、さらに操業時間を1日24時間年中無休にするというロジャーズ側の要求をめぐって、作業員が9月28日からストライキを実施している。組合側Private and Public Workers of Canada Local 8のエイドリアン・ソルデラ組合長は今回の交渉中断の理由について、ロジャーズ側による継続的な操業の要求と12時間シフトを作業員に義務付けることだと話している。

 輸入したサトウキビを精製する大規模な製糖工場はカナダには3つしかなく、そのひとつがこのロジャーズ・バンクーバー工場。ストライキの影響で今秋の西部カナダでは散発的な砂糖不足が発生。クリスマスを前にスーパーの棚から砂糖が消える事態となっている。

 ロジャーズ社は白砂糖に関しては現在市場に充分な供給があるとしている。また黒砂糖に関しても、すでにバンクーバー工場では生産を再開しているという。同工場では生産量を減らしながらも操業しており、原料糖についても2024年5月までの分を確保してあると発表している。

(記事 編集部)

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