2023年 留学生必見!カナダ・バンクーバーでの部屋探し(前編)

シェアハウスの個室の例。一般的にベッドと勉強机、クローゼットが設備されている事が多い。Photo by Japan Canada Today
シェアハウスの個室の例。一般的にベッドと勉強机、クローゼットが設備されている事が多い。Photo by Japan Canada Today

 海外に留学するならだれもが通る「部屋探し」の試練。それに最近のバンクーバーは物価がかなり上昇し家賃も高くなっていて、お金をやりくりしなければならない留学生には厳しい経済状況になっている。そんなバンクーバーで、現役留学生たちはどのように住む場所を見つけて生活しているのだろうか。

 複数の留学生に話を聞いたところ、留学初めの1~3カ月はエージェントや学校を通してホームステイ先に滞在し、その契約期間が終わるまでに家を探してシェアハウスに移ったという人が多かった。ホームステイの契約終了の日が迫ってくるなかで、「明日から住む家が見つからない!」ということにならないよう、部屋探しのコツと注意点をしっかり押さえておきたいものだ。

 この記事では、シェアハウスの探し方や内見をするときの注意点などを留学生の体験談をもとに紹介する。前編は、部屋の探し方から内見のポイントまで。

シェアハウス

 シェアハウスとは、一軒家やマンションの一室を借り、キッチンやトイレ、バスルームなどを他の住人と共有しながら生活する住居のこと。最短契約期間が1年以上であることが多いコンドミニアムやアパートに対し、短期間の契約で安く部屋を借りることができることから留学生が多く利用している。

部屋探しその1. 家探しサイトを使って条件に合う部屋を探す

 留学生がおもに利用していた家探しサイトは以下の4つ。

Facebookマーケットプレイス:Facebookが提供している、個人間でモノの売買や賃貸契約ができるサイト。利用者が多いFacebook内のメッセンジャーアプリで連絡を取るためオーナーからの返信が返ってきやすい。

クレイグリスト:地域のさまざまな情報を共有するクラシファイドコミュニティサイト。家探しのみでなく仕事探しやイベント情報なども提供している。情報が豊富でカップルや友達同士など複数人でのシェアハウスも見つかりやすい。

JPカナダ:日本人向けの賃貸情報や仕事探しの情報を共有しているサイト。日本語表記での掲載が多く日本人が対応してくれることもある。英語にまだ自信のない留学生でも容易に利用可能。

e-Maple:日本人向けの賃貸情報や仕事探しの情報を共有しているサイト。日本語表記だが他サイトと比べて情報が少ない傾向。

 なかでもマーケットプレイスとクレイグリストは現地の人が多く利用しているサイトであることから賃貸情報も多く、オーナーからの返信率も比較的高い。

部屋探しその2. オーナーと連絡を取る

 ほとんどの留学生は約1カ月かけて部屋を探す。理由は、部屋を見つけて連絡を取ってもなかなか返事が来なかったり、内見の日程調節が難しく、その間に他の人に決まってしまったりと、一筋縄ではいかない部分があるからだ。

 そこでより多くのオーナーに連絡を取るために、自己紹介を含めたフレンドリーな定型文を作り、それを使ってメッセージを送ることで部屋探しの効率をぐんと上げる。定型文には自己紹介やいつ頃引っ越したいのか、都合のいい時間帯などを明記する。参考に定型文の例を紹介。

Hi ○○,

I am ○○from Japan.
This is my profile.
-Male
-Student(study and work permits)
-23 years old
-Not smoking
-Quiet, neat and clean
-Enjoys reading and traveling

I’m looking for a room that I can live in from October 1st!
I’d like to visit your room if you have time.
My free time is 15:00~ on a week day and 10:00~18:00 on weekends
Thank you for your consideration.

部屋探しその3. 内見する

 オーナーと連絡が取れれば、次は実際に家を訪れ部屋の確認をする。契約後に大きな問題を見つけることがないよう、内見して確認しておきたいポイントをいくつか紹介する。自身の部屋探しの条件に合わせて確認してほしい。

  • 洗濯機を回せる回数やシャワー時間、ゴミ出し方法などのハウスルールがあるか
  • シャワーやトイレがきちんと使えるかどうか、清潔さを確認
  • 家賃は高熱費や水道代込みかどうか
  • ルームメイトになる人がどんな人か
  • 備え付けの家具や窓の確認
  • 暖房や空調が付いているか
  • 周辺の治安や利便性

以上、前編では内見までを紹介した。後編は、実際に部屋探しをした留学生の体験談を紹介する。

(取材 池田茜音)

*部屋探しは「自己責任で」と各サイトでは伝えていますが、詐欺や暴力・差別などの被害を受けた場合は、学校や在バンクーバー日本国総領事館などに速やかに相談してください。

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