ビクトリアの駐車場で新生児が死んでいるのが見つかる

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の州都ビクトリアで4月26日、赤ちゃんが駐車場で死んでいるのが見つかった。27日にビクトリア警察が発表したところによると、通報があったのは26日午後10時頃で、死亡した新生児が見つかったのはベイ・ストリート700番台の駐車場。母親の行方と健康状態も懸念されていた。

 28日には警察は、新生児は見つかった場所から遠くないところでつい最近生まれたとみられること、さらに、検視の結果、死因は自然死だったと発表。すでに母親の居場所を特定し、現在、医療ケアとサポートを受けているとも発表している。また、この件については現在捜査中であり、その他の詳細については公表できないとしている。

 事件について多くの疑問点が残るなか、女性の支援を行う団体からは懸念の声があがっている。バンクーバー島のCridge Supportive Housing and Family ServicesのマネージャーCandace Stretchさんは、グローバルニュースの取材に対し、ビクトリアでは、妊婦や新しく母親になった女性へのトランジション・ハウスやプログラムはウェイトリストの状態で、適切な時期に適切なケアが受けられないと話す。

 さらに、支援に格差があることを指摘。BC州本土には、育てられない赤ちゃんを匿名で医療機関に任せられるシステムがあるが、バンクーバー島にはない。Stretchさんは、メトロバンクーバーだけにあるサービスが、バンクーバー島を含めBC州の他の地域でも利用可能になることを期待していると話している。

(記事 編集部)

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