カナダ政府、ハリケーン上陸のノバスコシア州にカナダ軍を派遣

 ジャスティン・トルドー首相は、ノバスコシア州の要請を受け、連邦政府がカナダ軍を派遣して復旧を支援すると24日に記者会見で発表した。24日未明に上陸直前に温帯低気圧となったハリケーン「フィオナ」がカナダ東海岸に上陸。ノバスコシア州をはじめ、ニューブランズウィック州、プリンスエドワード島(PEI)州、ニューファンドランド&ラブラドール(NL)州にも甚大な被害を与えている。

 ノバスコシア州ダートマスのカナダ・ハリケーン・センターによると、フィオナはハート島で931.6hPaを記録。カナダに上陸した温帯低気圧の気圧としては、カナダの観測史上最も低い気圧となった。

 ノバスコシア州シドニーでは最大瞬間風速141㎞/h、200ミリ以上の雨量を記録。また、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、PEI州の広い範囲で停電となり、25日午後6時時点で30万戸以上に影響が出ている。

 トルドー首相は、会見で「カナダ人として、困難な時にいつもそうであるように、私たちは互いに助け合うだろう」と述べ、今後1カ月間に個人や企業がカナダ赤十字社に寄付した金額と同額を連邦政府が負担すると約束した。

 また、今回の災害に対応するため、安倍晋三元首相国葬参列のための日本訪問を見送ったことも会見で発表した。

合わせて読みたい関連記事