金沢からこんにちは
こんにちは。ゲストハウスポンギーの女将、にいなです。
暑さのピークは過ぎ、少しずつ過ごしやすい気温になってきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回は、つい先月行われた夏の風物詩、「四万六千日」についてご紹介します!
一日で一生分? とってもお得な「四万六千日」!
毎年8月になると、金沢の街中では「四万六千日」の文字が書かれた紙をちらちら目にするようになります。読み方は「しまんろくせんにち」。
一度聞いたら忘れない、なかなかインパクトのある名前ですよね。
これは何かといいますと、旧暦の7月9日(観音菩薩の功徳日)をさします。
この日に参拝すると46000日(約126年)分の功徳が得られることから、四万六千日の名前がついたと言われています。
街をあげての一大イベント
四万六千日を行うお寺は、他にも全国に何か所かあるようですが、金沢で最も有名なのは、こちらの「長谷山観音院」です。
観光名所である「ひがし茶屋街」のすぐ横の通りをまっすぐ進み、階段をのぼった先にあります。
実は私、金沢には何年も住んでいますが、観音院に行ったのは今回が初めて。わくわくしながらお寺に向かう途中、通りにあるお店や民家が皆、お寺と同じカラフルな旗を飾って四万六千日を祝っていたのが印象的でした。
全国でも珍しい、トウモロコシの魔除け
一度の参拝でほぼ一生分のご利益が得られるとされる観音院の四万六千日ですが、参拝者の多くにはもう一つ、大きなお目当てがあります。それが、トウキビ(トウモロコシ)です。
金沢の街、特にひがし茶屋街周辺を歩いていると、家の軒先に乾燥したトウモロコシが吊るされている光景をよく目にしますが、これはもともとは観音院で売られていたもの。
四万六千日の縁日で売り出されるトウモロコシを軒先に吊るせば、家内安全や商売繁盛、魔除けになるという風習が残っているからなのです。
ちなみにトウモロコシの値段はひとつ500円。軒先に吊るしたトウモロコシは、一年後にまた観音院に持っていけば供養してもらえるそうです。
全国的にも珍しいトウモロコシのお守り…せっかくなので私も購入して、宿の玄関に吊るしてみました。
加賀の伝統工芸、赤と白の水引細工とも相性抜群です。
これから一年、宿に来られる方がますます幸せになりますよう! トウモロコシとともにお待ちしております♪
一年に一度だけ ぜひ行ってみてください!
金沢に長年暮らしている人でも意外に行ったことがないという、四万六千日。一年に一度の開催日に金沢に来られることがありましたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。
今回も、お読みいただきありがとうございました。
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