アストラゼネカ接種後の血栓で女性死亡

 ケベック州に住む女性が、英製薬大手アストラゼネカと英オックスフォード大学が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種後に死亡した。同州の保健当局が27日に発表した。

 死亡したのは、ケベック州に住むフランシーヌ・ボイヤーさん54歳で、血小板減少を伴う血栓症を発症した。アストラゼネカ製ワクチンの接種を受けて、カナダで血栓により死亡したのは、ボイヤーさんが初めてのケースとなった。

 ボイヤーさんの夫のアレイン・セレスさんによると、夫婦は4月9日にアストラゼネカ製ワクチンの接種を受けた。接種後、数日間にわたりボイヤーさんは頭痛と倦怠感に悩まされ、病院で診察を受けたという。容態がさらに悪化したため、モントリオール神経科学研究所に転院したが、23日に死亡した。

 ケベック州のオラシオ・アルーダ公衆衛生局長はボイヤーさんの死亡を受けて女性の死亡を受けて記者会見を行い、「ワクチン接種後の血栓症発症は極めてまれなケースではあるものの、リスクは認識していた。(それでもワクチン接種の)利益はリスクを上回る」と述べた

 ボイヤーさんと一緒にアストラゼネカ製ワクチンの接種を受けた、夫のセレスさんは副反応はなかったという。

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