14日間自己隔離免除へ、アルバータが試験的に導入

 アルバータ州は新型コロナウイルス感染拡大防止策として実施されている14日間の自己隔離対策を免除するための対策を試験的に導入すると22日に発表した。

 カナダでは現在すべての入国者に、入国直後から14日間自己隔離を義務付けている。違反をした場合は罰金を科すなど厳しい姿勢で臨んでいる。

 その14日間の自己隔離を、入国時に新型コロナ検査を実施することで短縮するというもの。

 試験的に導入されるのは、同州カルガリー空港とアメリカとの陸路国境コーツ(Coutts)入国審査所。入国時に新型コロナ検査を実施し、陰性ならば14日間の自己隔離を免除する。

 ただし条件がある。入国時の検査結果が出るまでの24時間から48時間の間は自己隔離をすること、入国時に陰性の場合でも入国から6日目か7日目に再検査を受けること、14日間の自己隔離は免除されるがアルバータ州内に最低でも14日間は留まること、公共の場ではマスクを着用すること、体調を自身でチェックすることなどが義務付けられる。

 入国時に検査を受けるかは選択肢で、検査を受けない場合は入国後に14日間の自己隔離をしなければならない。

 同州ジェイソン・ケニー州首相は「今回の措置はアルバータ州リカバリープランにとって重要な第1歩となる。この試験的に導入されるプログラムは、仕事で国外に出なければならない州民にとって安全に自己隔離を短縮することができる」と歓迎している。

連邦政府と連携、カナダ初の試み

 カルガリー空港とコールボーダーでのプロジェクト実施開始は11月2日から。カナダに入国が許可されている市民権者、永住権者やその家族などが対象となる。旅行者の入国は禁止されている。

 今回の自己隔離短縮プロジェクトは連邦政府との連携によって実施される。カナダ入国時の14日間自己隔離対策は連邦政府対策で、新型コロナ感染が拡大した3月後半から導入されている。

 カナダ政府は22日に声明を発表。「このプロジェクトは、カナダ国民の安全を確保しつつ、義務となっている自己隔離期間を短縮するための対応として、厳格なテストとモニタリングプログラムを使用することで実現化する可能性を調査するもの」と説明している。

 もしこの試験的プロジェクトの結果で導入可能と判断された場合には、14日間自己隔離の代替プログラムとしてアルバータ州以外の州でも導入される。

航空・旅行業界からも歓迎の声

 今回のプロジェクトには旅行業界も協力している。新型コロナ拡大で甚大な影響を受けている旅行業界回復の道筋になることも期待されている。

 アルバータ州でも旅行業は大きな産業の一つ。ケニー州首相によると、今年は収入が前年比で63パーセント減という。

 「旅行業界に背中を向けるわけにはいかない」とケニー州首相。アルバータ州に本社を置くカナダ第2の航空会社ウエストジェット航空CEOエド・シムズ氏も新型コロナ感染拡大が始まって以来の朗報と歓迎するコメントを発表している。

カナダ政府のプロジェクト発表声明: https://www.canada.ca/en/intergovernmental-affairs/news/2020/10/new-covid-19-pilot-planned-for-international-travellers.html

合わせて読みたいニュース記事