保守党グラドゥ議員が自由党へ移党、自由党へ鞍替えは5人目

 連邦議会マリリン・グラドゥ議員(オンタリオ州選出)は4月8日、保守党から自由党への移籍を発表した。

 グラドゥ議員は、自身の選挙区サーニア=ラムトン=ブケジャンワノングの有権者に向けた声明で、移籍の理由を「より強く、自立したカナダ経済を築くための真剣なリーダーシップと現実的な計画を望む声をコミュニティから聞いてきた」からだと説明。「今は、より建設的で協調的なアプローチによって国家を強化し、成功に導く機会であり、そうする責任がある」と述べた。

 連邦下院では自由党への移党が相次いでいる。保守党からは、すでにノバスコシア州クリス・デントルモン議員、オンタリオ州マイケル・マー議員、アルバータ州マット・ジェネロー議員が移籍、グラドゥ議員で4人目となる。またNDP(新民主党)からもヌナブト準州ロリ・イドラウト議員が移籍している。

 グラドゥ議員の移籍により自由党は171議席となり、過半数172まであと1議席に迫った。13日には3選挙区で補欠選挙が予定されている。そのうちトロントの2選挙区は自由党優勢とみられている。自由党が全ての選挙区で勝利すれば議席数は174となる。

 マーク・カーニー首相はグラドゥ議員について化学エンジニアおよび国際的なビジネスリーダーとしての豊富な経験を評価し、「エネルギーとアイデアにあふれ、実行力にも優れたすばらしいチームメンバーになる」と会見で語った。

 一方でグラドゥ議員は、これまで人工中絶反対や性的マイノリティの人々への転向療法禁止法案への反対など、自由党の理念とは反する立場を示してきた。同議員の中絶反対の立場について問われたカーニー首相は、こうした問題についてグラドゥ議員と話し合ったこと、「これらの問題に関するいかなる採決においても、(同議員は)政府と足並みをそろえて投票する」ことを強調。自由党は女性の選択の権利や同性婚の擁護、転向療法反対などの価値観を守り続けると述べた。

(記事 高城玲)

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